ビタミンは、我々が、健全な生活(成長・生殖・生命維持)を営むうえで、必須のものであリ、微量で重要な生理作用をもつものです。
ビタミンと一口に言っても、13種類のさまざまなビタミンがあり、それぞれに性質・効果が違います。
13種のビタミンを大きく2つに分類すると、脂に溶けるビタミンA・D・E・Kと、 水に溶けるビタミンB1・B2・B6、B12、葉酸、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、ビタミンCにわけられます。
ビタミンA
ビタミン
ビタミンAは脂に溶け、食品中では海水魚の肝油中に存在するビタミンA1と、淡水魚の肝油中に存在するビタミンA2と、植物中に含まれるプロビタミンA(カロテン)の形で存在します。(プロビタミンAはビタミンAの前駆物質で体内で吸収された後、ビタミンAにかわります。)
ビタミンAの吸収率は90%以上ですが、プロビタミンAの吸収率は低く、だいたいビタミンAの1/3です。
ビタミンAは、上皮、器官・臓器の成長・分化に関与するため、妊婦や乳児にとっては特に必要なビタミンです。また、視機能にも関与するのが特徴です。


生理作用と欠乏症

●視覚機能の維持                      ●夜盲症
●生殖機能の維持
●動物の成長
●上皮細胞の分化
●骨発育
●抗がん作用
●免疫の維持

ビタミンAを多く含む食品


    ビタミンAを多く含む食品    
食品名 100gのビタミン量(IU)
鶏レバー 47000
うなぎの蒲焼 5000
モロヘイヤ 5600
ニンジン 4100
鶏卵 1800



ビタミンD


摂取されたビタミンDは、胆汁の作用により小腸から吸収されて、リンパ管を経て体内循環します。
ビタミンDはおもに肝臓、脂肪組織、筋肉中に貯蔵されますが、特に肝臓に多く存在します。
小腸でのカルシウムの吸収を促進するカルシウム結合タンパク質の合成をさかんにして、カルシウムの吸収をさかんにします。

生理作用と欠乏症

●骨や歯の成長を促進する                ●子供のくる病
●カルシウムの吸収を促進する              ●成人の骨軟化症


ビタミンDを多く含む食品

食品名 100gのビタミン量(IU)
1300
めかじき 1000
カレイ 920
マグロ(脂身) 720
うなぎ 560



ビタミンE


摂取されたビタミンEは、胆汁酸の作用により小腸から吸収されて、リンパ管を経て血中に入り全身に運ばれます。ビタミンEは肝臓のみならず皮下脂肪、筋肉、骨髄など、ほとんどすべての組織に取り込まれます。
ビタミンEの大部分は生体膜に存在していて、抗酸化作用が強いので、生体膜を保護し老化を抑制します。

生理作用と欠乏症

●老化を防ぐ(抗酸化)                   ●細胞膜が破壊される
●細胞膜の保護                       ●赤血球が溶血する


ビタミンEを多く含む食品

食品名 100gのビタミン量(mg)
アーモンド 31.2
モロヘイヤ 6.5
うなぎ 4.9
かぼちゃ 4.6



ビタミンK


天然に存在するビタミンKは、ビタミンK1とビタミンK2の2つに大別されます。
ビタミンKは血液の凝固に必須であるプロトロンビンの生成に必要です。
また、骨に存在するたんぱく質オステオカルシンを活性化し、骨の形成を促すことも知られています。
緑黄色野菜には主としてビタミンK1が含まれており、ミルク、乳製品、肉、卵、果物及び一般野菜類ではビタミンK2が比較的多く存在します。待て、腸内細菌によってもビタミンK2は生合成されます。

生理作用と欠乏症

●プロトロンビンの生成(血液凝固因子)          ●血液凝固障害
●骨の石灰化を促し、骨形成をする


ビタミンKを多く含む食品

食品名 100gのビタミン量(μg) 食品名 100gのビタミン量(μg)
納豆 870 小松菜 290
モロヘイヤ 640 春菊 250
アシタバ 590 ほうれん草 230
大根の葉 240 ブロッコリー 230
メキャベツ 300 にら 250



ビタミンB1


水溶性で、糖質やアミノ酸の代謝を助けます。糖代謝はエネルギーを得るための重要な経路であり、中枢神経および末梢神経の機能を正常に保つ作用をもっており、正常な発育、生殖作用、人の生活に不可欠です。しかし、生体内の含有量が少なく、分解されやすい物質であるため、欠乏状態に陥りやすいです。
疲労回復のビタミンをいわれるビタミンB1は、糖質やアミノ酸の代謝に関与しているので、不足すると、解糖系とTCAサイクルがうまく代謝されず、ピルビン酸や乳酸、α−ケトグルタル酸などの物質の血中濃度が増加し、筋硬直、筋肉痛の原因となり、運動・知覚麻痺を起こします。
だから、重労働や長時間のスポーツトレーニング時にはビタミンB1を多めに摂取してください。
豚肉、そば、玄米、しいたけ、ライ麦、たらこなどに豊富にふくまれています。鶏、豚などのレバーも見逃せません。


生理作用と欠乏症

●糖質やアミノ酸の代謝を助ける              ●筋硬直、筋肉痛の原因となる
●成長を促進させる                       ●脚気
                                   ●ウェルニッケ脳症
                                 (精神障害、運動失調、眼球運動麻痺など)


ビタミンB1を多く含む食品

食品名 100gのビタミン量(mg) 食品名 100gのビタミン量(mg)
豚ヒレ肉 1.34 玄米 0.41
豚モモ肉 1.13 精白米 0.08
豚ロース 0.86 そば 0.19
豚バラ肉 0.62 ライ麦パン 0.25
ロースハム 0.59 もろへいや 0.18



ビタミンB2


水溶性で、細胞の働きを助ける重要なはたらきを持っています。成長を促進し、健康な皮膚、髪、爪を作ります。脂質やたんぱく質、糖質の代謝にも関係しています。
また、老化を進行させ動脈硬化を進行させるという過酸化脂質の生成を抑制します。
ビタミンB2は日本人に不足しがちなビタミンの一つで、欠乏が続くと口内炎、口角炎、目の充血、角膜炎などがおこります。
B1と同じく体内に蓄積されないので、毎日補給する必要があります。通常の食事だけでは必要量に満たないことが多いので、ビタミン剤などで補うのもよいでしょう。
ビタミンB2は肉、魚、乳製品に多く含まれます。これらをあまり多く食べない人は不足しがちです。


生理作用と欠乏症

●皮膚、髪、爪を作る                     ●口腔内や舌などに炎症が起こる
●成長と、細胞の再生を助ける                 (口内炎、口角炎など)
●コレステロールを減らし、動脈硬化を予防する     ●皮膚病にかかりやすくなる
●目にエネルギーを供給し、視力を向上する       ●成長期では全身の成長障害が起こる


ビタミンB2を多く含む食品


食品名 100gのビタミン量(mg) 食品名 100gのビタミン量(mg)
豚レバー 3.60 納豆 0.56
さば 0.54 シシャモ 0.43
モロヘイヤ 0.42 鶏卵 0.48
カレイ 0.40 丸干しいわし 0.55
魚肉ソーセージ 0.60 プロセスチーズ 0.38



ビタミンB6





カロテンを多く含む食品
食品名 100gのビタミン量(IU)
モロヘイヤ 10000
パセリ 7500
ニンジン 7300
ほうれん草 5200
春菊 3400
食品名 100gのビタミン量(IU)
さば 440
サンマ 440
かつお 400
さわら 380
ニジマス 600