


街角の薬草屋
学名:Llex paraguariensis St. Hil.
モチノキ科
特徴:パラグアイの主に東の地方、低地、湿地を好む、高さ20mにもなる高木。
葉は互生し、卵形、革質で緑が濃く、縁に鋸歯がある。花は白、1−3cmの長さで、枝の先端に1−15個の雄花と雌花が集まって咲く。果実は石果で熟すと紫色になり、4−5個の種子を含む。
化学成分:アミリン、カフェイン、コリン、グルコース、レブロース、マテサポニン、テオフィリン、ウルソール酸
カフェイン:マテ茶に0,15-1,85%含まれる。中枢神経興奮剤であり、感覚受容能および精神機能の亢進をきたし、眠気を除去する。強心薬としても用いられ、また利尿効果もある。
コリン:弱くではあるが、血圧降下作用、胃液分泌促進作用がある。
グルコース:ブドウ汁に含まれるのでブドウ糖ともいう。生物体の最も重要なエネルギー源。
レブロース(D−フルクトース):果汁に広く含まれることから果糖ともいわれる。グルコースとともに重要なエネルギー源。
テオフィリン:茶の葉に存在するアルカロイド。強心作用、腎血管の拡張、尿細管の再吸収抑制などにより利尿効果を表す。中枢神経系全般を興奮させる作用もあるがカフェインと比べると弱い。
効能:ダイエット、利尿、消化促進、強壮薬
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表紙のページでも紹介していますが、テレレはパラグアイ人にとって日本のお茶以上に人々の生活に浸透している飲み物です。マテ茶というのは、俗名”ジェルバ マテ”という植物の葉や小枝を乾燥させてお茶のように熱湯を注いだり、煎じて飲むパラグアイ独自の飲み物です。もともとはラプラタ地方のインディオ”グァラニー族”の薬用飲料だったそうです。そしてこのマテ茶の熱湯の代わりに冷水を注いだものを”テレレ”とよんでいます。暑いパラグアイの夏には欠かせない飲み物です。
普通はマテの葉に加えて、他の薬草も混ぜて使用するのが一般的なようです。
最近では製品として販売されているマテも種類が多く、レモン味のものや、他のページでも紹介している”カア ヘエ”(ステビア)の入っているものなどもあり、それぞれの人の好みでいろいろと選べるようになっています。
コシードというものもあり、これはこの植物の葉を炒って黒っぽい粉末状にしたものでコーヒーの代わりに飲まれているようです。
マテ茶、コシード、そしてテレレ、すべて強い利尿作用がありトイレが近くなるので、遠くに出かけるときなどは少し控えた方がいいようです。しかしパラグアイの人たちは、どこに行くときでもこのテレレの道具(ボンビーリャ、バソ、冷水を入れる水筒)を持って出かけます。そしてどこででもテレレを飲んでいます。たとえばバスの中、乗客は勿論、運転手までがテレレを飲みながら運転しています。大学では教授によってテレレが許されている授業、禁止の授業があり、テレレが飲める授業では教室の中をバソが行ったり来たりしています。
パラグアイ人は、性格が温和で人懐っこくのんびりしているといわれています。また南米のなかでも”働かない人種”ともいわれていて、仕事を10分したら20分はテレレを飲んでおしゃべりしているというような人たちです。
この国に来てから7年の月日が過ぎましたが、段々と”働かない人種”に近くなってきた自分の未来に、少し不安を感じている今日この頃です。