以上のようにはり・きゅうをあらわす文字にはひらがなが使われたり,漢字(それも新旧ニ種類の漢字)が使われています。
これには使い分ける意味があるようで,ひらがなを使うときは字が分かりづらいことや,「鍼」と書いて旧字であるため読みずらいことを考慮して使われているようです。看板や広告など一般の方に向けたときは分かりやすくするためよく使われます。これは「ハリ」とカタカナを使うときも同じような理由と思われます。
漢字の旧字である「鍼」の字は日本の鍼灸治療を意味するときに使われることが多く,また「治療としての鍼」ということで「注射針」や「縫い針」とのイメージの区別などから使われ,また日本の鍼灸治療系ではおもにこの字を使っていることが多いようです。
そして漢字の新字である「針」は,現在の中国では簡体字と呼ばれる,画数が少なく簡略化し,書きやすくした漢字を使っているので,主に中国針などというときはこちらを使うことが多く現に中国や中医学の理論で行う治療の場合こちらが使われています。