2004/6 VOL51  体調不良について

Q:風邪に似た症状(たん、腹痛、関節痛)がなかなか治らず困っています。病院を受診しましたが風邪とは診断されませんでした。 はり、きゅうで効果がありますか?(30代女性)
A:いつ頃からどんな経過を辿っているか知りたいところです。重大な疾患でも始めは風邪の様な症状を呈する事が多いので十分な 注意が必要です。 今回は特に重大疾患ではないとして考えてみましょう。特に日々の臨床で多いのは疲労やストレスなどにより 咽頭、喉頭周辺の弱体化が起こり免疫機能が上手く働かず細菌等が血液やリンパに混じり、これが抗原となりアレルギー反応を起こす。 ここに寒さや暴飲暴食、寝不足などが加わると、病原抗体の作用下に臓器の結合識が傷害され二次疾患が発症すると言われています。 簡単に言うと喉の異常が身体のあちこちに悪さをするという事です。これは特に喉が痛いとか赤く腫れているということではなく、 頚の筋肉が硬い、頚周辺の圧痛等で喉の異常を探し頚、肩、背中の反応点(つぼ)、肺や呼吸器に関連した手足のつぼに治療を 施します。 また、喉に異常が診られない時は内分泌(ホルモン)、自律神経(特に交感神経)、糖尿病など異常が無いか調べて 適当な治療を加えます。 こうした症状は元々身体に備わっている自然治癒力(病気を治す力)が弱っている為、治りきらないのでは ないかと考えられますので「一度の治療ですっきり治る」という事ではなく治療の継続と養生が一番大事です。  


2004/9 VOL54  下痢について

Q:随分長く下痢が続いているのですが、はり、きゅうで治りますか?(40代男性)
A:最近このような症状を訴える患者が増えています。食中毒や伝染病、クローン病など重大な疾患は別ですが原因のはっきりしない 下痢、腹痛、腹部不快感等の症状を呈し、自律神経失調により起こる「過敏性大腸症候群」が年齢を問わず多くなっているようです。 原因としては緊張性のストレス(心因性)や下剤、浣腸の乱用、過度の喫煙等が上げられますがなんらかの原因(疲労、暴飲暴食等) で消化機能が弱まり栄養障害が起き、二次的に免疫機能の低下を来たし消化器粘膜が細菌やウイルスによって炎症を起こすものと 考えられています。また、腸症状のほかに悪心、疲労感、腹痛、頭痛等の症状を伴う事もありますので実に厄介です。 医療機関 では鎮痛抗炎症剤が投与され、さらに胃腸薬、抗潰瘍剤、ステロイドホルモン等が頻用されているようですが、上手く効かない場合や 逆に悪化してしまい悩んでいる方もいらっしゃいます。これに対して鍼灸治療では、下痢に対しての特効穴などありますが、反応が あれば使いますが、無ければ効きません。ここはやはり東洋医学的に体表に現れている「つぼ」や症状に対応した適切な処方穴に 刺激(鍼灸)を与えることで症状を好転させる事が出来るかもしれませんし、何といっても副作用がありませんので安心して お勧めできます。ただ無理は禁物です。治療しても悪化するようでしたら精密検査を受けてください。 環境、生活環境をまず整え 薬だけ、はり、きゅうだけで治そうとせず上手く併用してみてはいかがでしょう。  


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