抜歯だじょ。1


 2000年 3月 8日 晴れ

抜歯だじょ。1 

抜歯を明日に控えて荷物をまとめる。3日間、退屈の友となる
雑誌類、ウォークマンその他を鞄に詰め込んだ。
溜め込まないようにメール等の返事をすべて書き終え、1時すぎに就寝。
「点滴打たれないといいんだけどなぁ・・・」
私の願いはそれひとつだけ。

 3/8当日となり、10時に病院へ来てくれと言われているというと、
会社を張り切って休んでいた定年間近の父が、
「10時までに行かなきゃいかんなら、9時過ぎには出るからな。」
とさらに張り切っている。A^^;
# ちなみに自宅から病院までは混んでいても40分もみておけば着く。
「わかりましたよぉ。(--;」
”何もこんなところで張り切らなくても・・・。(;_;)”
「何かあるといけないから、お母ちゃんに終わるまでおってもらうで」
# また張り切っている父の発言である。
そんなわけで親子3人でK総合病院へ向かいました。A^^;

 午前9時40頃、病院到着。歯科口腔外科へ行き、
「今日、入院予定なんですが・・・」と伝える。
「はい。じゃ、お待ち下さい。」と言われ、外来患者さんに
混じって座る。しかし、まだ大掛かりな荷物が手元にない。
”おっかぁ、探さなきゃ、おっかぁ・・・”
車を探し、荷物を受け取りに行き、外来に戻ると事務員さんが
「あ、いたいた!」と仰る。
「私ですか?」と聞くと、問診表を書くように言われる。
”また問診表?”
・・・なんか、書かせるの好きねぇ。A^^;
ついでに入院中の日程表も渡される。
当日、昼頃点滴。入院中は朝、夕1日2回の点滴を退院する朝まで
続けるとのこと・・・。て、点滴5回もすんの?(--;
# 以前、花粉症のオペの時は1日1回だった。
問診表を書いていると、大きな荷物を持った高校生くらいの女の子が入って来た。
# あの子も入院するんだ・・・
案の定、入院の手続きをしている彼女。
話の様子だと私と同じく、抜歯らしいが1泊2日らしい。
「なんで1日短いのよぅ。(--#」
・・・医師から治療に関する説明をほとんど受けておらず、
訳が分っていない分、怒りが込み上げる。(笑)
しばらくして、医師に呼ばれる。
「じゃ、今日使う抗生物質のパッチテストをしますので」と
早くも注射を2本打たれる。注射がイヤのだ。(ToT)
「じゃ、10分後に確認するので、そのまま待ち合い室で
 待っていて下さい。」
10分間、待つ。再び、呼ばれる。
その間に来ていた母はトイレに立っていた。
「どーしましょ?この大荷物。A^^;」
「あ、そのままでいいですよ。すぐ済みますから。」と看護婦さん
「あ。はい・・・」と中へ入ると、医師が腕をみて
「あ、大丈夫みたいですね。あとは病室で待っていて下さい」とのこと。
とりあえず、薬に関する問題ないらしい。
 しばらくして病室へ移動する。2人分一気に空いている病室があるので
そこへふたりとも行くように指示され、部屋へ移動。
「部屋の説明をしましょうね?」と看護婦さんがいうと、
「説明はいいです。2回めなので慣れてますから。」ともう一人の彼女が宣う。
・・・あんた、高校生くらいの分際で、入院に慣れてどーすんのよ?
看護婦さん「じゃ、もう少ししたら点滴しますから・・・。どうしよう?
 腕が広くあいた服の方がいいんだけど、外来で抜歯するんだよね。」
「パジャマを持って来てるんですが、それでいいですか?」
「じゃ、それに着替えてて下さい。」
 しばし休憩。
12時頃、看護婦さん登場。
「じゃ、点滴しますので」
「えっ?もうやるんですかぁ?」
「だって、午後からいつ呼ばれるか分からないんだもん。
 もっと後がいい?」
「後がいいですよー。」
「すぐ点滴入る?」
「すぐ入る、すぐ入る!」
「じゃ、ぎりぎりで許してあげよー。」
 ・・・よかった。A^^;
「あなた(もうひとりの子)はどうする?」
「私は針が入りにくいらしいので、今からお願いします。」 
・・・あらまぁ。点滴を志願するなんて・・・。A^^;

 さらにしばらく休憩。
お昼ご飯が運ばれる。マトモな食事はこれを最後に3日間お目にかかれない。
 食卓に並んだのは、焼そばとグリーンサラダ、スクランブルエッグ、
バナナ半分。(笑) 病院食とはどこでもこんなもんですな。

 歯磨きを終え、またさらに休憩。
看護婦さんが全然、現れない。
”忘れてんじゃないかなぁ?”
と思いながらも、今度、看護婦さんに見つかったら、間違いなく
点滴を打たれるので、大人しくベッドで隠れている。
# 全然、隠れてないが。A^^;

 2時半すぎ、看護婦さんが車椅子と共に現れる。
「じゃ、呼ばれたから・・・」
「もう逃げられませんねぇ。(;_;)」
というわけで、点滴を刺されることになった。
「1回、やり直していい?」
「えっ?やりにくいですかぁ?」
「ちょっとねー、血を抜くんならココにしっかりした血管があるけど、
 ココ(正中静脈)にやっちゃうと腕が曲げられなくなっちゃうから、
 点滴はやりにくい・・・」
”あらまぁ。そーなんだ。A--;”
 そして車椅子で外来へ移動。(もちろん歩けましたが)
エレベータに”担荷・車椅子等をぶつけないで下さい。”と書かれている。
「看護婦さん。車椅子ってそんなにガンガンぶつかるもんなんですか?」
「結構ねー、古いヤツを使ってると担荷とか、ぶつかるよ。
 壁とかにキズがあるでしょ?これ、全部そうだもん。
 手術の患者さんとかは寝てるからほとんど気がつかないんだけど、
 家族の人がね、真っ青になってるのが分かる時があるよ。」
「でも、担荷がぶつかるくらいのミスならさほど問題じゃない
 気がしますけどねー。」
「やっぱり、衝撃があるんじゃないかって、心配なんじゃないの?」
「気にする人がいるんですねぇ。」<大雑把な人>自分
歯科口腔外科の扉を開けると、まだ治療の音がしている。
「げっ、イヤな音・・・」
看護婦さんと口をそろえて同じことを言ってしまった。A^^;
看護婦さん「じゃ、お願いします。」
歯科口腔助手さん「は〜い。」
・・・置き去りにされたちさP。
私の部屋ではラジオが入らないが、外来はラジオが入るらしく、
ZIPのテンポのよい音楽が聴こえる。
不幸中の幸いかもしれない。A^^;
「じゃ、右下の歯茎に埋まってるのを最初に抜きます。
 これは埋まってるので、分割して抜きます。
 では、口の中をまず麻酔しますのでね・・・。」
・・・最初からそういう説明をしてくれればありがたいのにぃ。A^^;
「痛かったら手をあげるか、声を出して下さい。」
右側に5〜6本の麻酔を打つ。ほんの2〜3分後、
「じゃ、始めます。」
恐ろしいことに、歯茎を切っているはずなのに、
既に麻酔が効いているのか、痛みがない。
「痛いですか?」
「いいえ。」
「じゃ、大丈夫ですね。」
抜歯なのだが、分割するために歯を削る道具が登場。
ウィーンといやな音が聞こえる。しかし、痛みはない。
「ダメだ。これ。新しいの持って来て。」
”硬いのかなぁ?(笑)”<歯が硬いと言われたことはない。
その間に右上の歯に取りかかる。グラグラと歯を揺らしてみる。
これだけで抜けそうである。
「あ。ありがと。」
再び、機械のイヤな音が聞こえた。
しばらくして、右上の歯がグラグラと揺らされている。
右下の厄介な分は抜けたらしい。A^^;
そして、30秒後、右上はあっさり抜けたらしい。
「では、右の処置は終わったので、左側の麻酔をします。」
左にも2〜3本の麻酔をかけ、左下もグラグラと揺すると
あら不思議、スポンと抜けちゃいました。(笑)
これにて処置完了。
・・・と思いきや、右下のカット部分を縫う。
これにて完全に処置完了!
「では、これで終わりましたので、後は口を軽くゆすいで
 脱脂綿を噛んでてもらいます。」
「あ。あんまりキツくうがいしないで下さいねー。」
歯科助手さんがそばにやって来た。
すかさず、「その歯、どうするんですか?」
「処分します」
”もったいない!私の歯・・・。”
麻酔で痺れた口で訴える。
「もしよかったら、自分の歯、もらってっていいですか?」
というと、綺麗に洗浄して、袋に入れてくれました。(^^)v
喜んでいると、看護婦さんが迎えに来てくれ、病室へ戻る。
「早かったね。1時間もかかってないよ。」
「え?そうなんですか?」
・・・確かにそんなに時間はかかってない気がするけど。A^^;
「もらって来ちゃいました。A^^;」と看護婦さんに歯を見せる。
「へー。結構、大きいねぇ。」
「こんなのもらってくる人、珍しいですか?」
「そんなことないよ。胆石とかだと欲しがる人が多いよ。」
「胆石かー。綺麗だって言いますよね。」
「うん。昔ね、違う病院に勤めてた時、森重久弥さんが
 胆石で入院してきたことがあったの。森重さんの石は
 みんなが取り合いしてたよ。石なんて誰のでも一緒なんだけどね。」
「あはは。森重さんは特別ですからねぇ。」
「あとね、中森明菜が自殺未遂した時、入院した病院にもいたんだけど、
 その時、お尻からチューブを入れたんだけど、そのチューブも取り合いに
 なってた。(笑)」
「それって、欲しい人の人数分に細かく切ったりしたんですか?」
「どうしたんだろ?最後までは知らない。(笑)」
エレベータで看護助手さんに会う。
助手さん「どうしたの?」
「彼女、抜歯で入院なんですよ。若い子が(入院して)来るのは
 珍しいんで、楽しくて。(^^)」
・・・看護婦さん、楽しんでもらえてなによりです。(^^)
私も往復の間、楽しかったっす。(笑)

 病室に戻ると看護婦さんが言う。
「そういえば、さっきからしゃべってるけど、脱脂綿噛んでないの?」
「へっ?脱脂綿?そういえば、歯科助手さん、脱脂綿くれませんでしたよ。」
「あ〜、忘れてるんだぁ。ちょっと口の中、見せて。」
「止血のために噛んでもらうんだけど、あんまり血が出てないから
 いいとは思うけど、脱脂綿持って来るね。」
# 次の彼女を連れていくついでに脱脂綿をもらってきてくれました。

 点滴は続くよ、どこまでも〜、
ということで、さらに点滴の液が増量される。
透明の液が200mlほど追加される。
終わるやいなや、今度は黄色い液(化膿止めだそうだ)200mlが
点滴液として登場。
”この黄色は何の色だろう?”
ずっと考えていたが、分からない。>カロテノイド系色素か?
色のせいか、点滴が痛い。(;_;) 看護婦さんに訴えるが
点滴の液が濃いので多少、痛みがあるかもしれないが我慢するように、
とのこと。あと1本、7時くらいに点滴を打ったら終わりだから、と
言われ、時計をジッと見る。6時10分。あと50分・・・。
ここで食事が運ばれてくる。しかし、まだ舌が痺れている。(^^;
「あ。ありがとうございます。でも、すぐには食べられないので、
 そこに置いておいてもらっていいですか?すみません。(;_;)」
それはさておき、この時点で点滴液が700mlくらいになっている。
さすがに不必要なモノが・・・。(笑)
汚い話で恐縮だが、お手洗いで用を足すと、色が普段よりも
黄色い。(^^; 先の化膿止めが腎臓でろ過されて出て来たに違いない。
そりゃそうだよ。不必要な分は出てくるに違いない。
とはいえ、こんなにすぐに排泄されてくるとは・・・。
# 痛い思いをしたのに、ムダだったじょ。(;_;)
 トイレ帰りに医師にバッタリ出くわす。
「こんにちは。」
「あ。ちょっと見せてもらっていいです?」
「ココ(廊下)でいいんですか?」
「はい。少し血が出てるけど、大丈夫ですね。」
「まだ少し舌の右側が痺れてるんですが、食事をしてもいいですか?」
「いいですよ。」
・・・じゃ、食べちゃえ!
ということで、お粥を食べる。この日のメニューはお粥と長いもの
千切りの酢の物、野菜の煮付け(切り方がでかい!)と人参が牛肉に
巻かれたモノが入っている。それに”ミカン”1個。
”これ、全粥食の人間が食べるモンじゃないんじゃないかぁ?(;_;)”
とは思ったものの、ヘンなところで職業意識が出る。
”食ってやるっ!”<気合い入れんな。<我
小1時間かけて食べ切った。(根性入ってんな。(笑))
8時近くになる。しかし、まだ点滴の最後が来ない。(;_;)
仕方なく、8時だJ!を観ることにする。
ところが観たモノの再放送だったので、再度、お手洗いへ行くことにした。
すると、看護婦さん登場。
「これ、最後の点滴ね。」
「お待ち申し上げておりました。m(_ _)m」
「待ってた?ゴメンね。ちょっと早く終わるようにするから・・・」
・・・8:45頃、やっと点滴終了。
思えば6時間も点滴をし続けたわけか・・・。(^^;
やっと静かに眠れるぅ・・・。(;_;)
身体を拭いて歯を磨き、消灯。
ところが!隣のベッドのお婆ちゃんが消灯と同時に喋り出した。
「痛かった、痛かった・・・」
延々に続くお婆ちゃんの独り言。
# ”かった”って過去形だから、大丈夫だよなぁ?
最初は心配していたが、あまり長く続くのでウンザリ。(--;
”お願いだから静かに寝てよ。(;_;)”
このお婆ちゃんの独り言が治まったのは夜中の1時。
病院でも寝れないじゃん。(--;






  次は抜歯だじょ。2です。

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