4.H2ブロッカーってなに?
H2ブロッカーという言葉、聞いたことありますか?
一時、CMでよく見かけた・聞いた事がある人が多いのでは?
でも、H2(エッチツーと読みます)って何?
そんな疑問にお答えしましょう。
まず、H2ブロッカーの概要について
H2ブロッカー(H2受容体拮抗薬とも言います。)とは、
単刀直入にお答えすると胃潰瘍のお薬です。
胃潰瘍とは、胃に潰瘍ができたことをいいます。
潰瘍とは、粘膜組織がダメージを受け組織が欠損した状態を言います。
胃潰瘍の場合、ダメージを与えるのは胃液です。胃の生理については後ほどお話する事にします。
H2ブロッカーが開発されるまでは、胃潰瘍が起こった場合手術をして潰瘍になった部分を摘出していました。
H2ブロッカーの開発により胃潰瘍による手術は激減しました。それほど、画期的なお薬だったのです。
ところが、H2ブロッカーは一般の人が簡単に手に入れることはできませんでした。
新しく開発された薬というものは、始め医療用医薬品として扱われますので、お医者さんに処方してもらうしか手に入れられなかったのです。
そこで、副作用の確認などを確認して、安全性が確認されてからやっと市販されるようになるのです。
医療医薬品が一般用医薬品(OTC薬)
として扱われるようになった薬を、スイッチOTCと呼びます。
ですから、H2ブロッカーもスイッチOTCです。
では、H2の意味について
Hの意味はヒスタミン(histamin)の頭文字のHです。
ヒスタミンは、炎症・アレルギー反応や、胃酸分泌に重要な役割を持つ
情報伝達物質の一つです。
ヒスタミンには2種類の作用するところ(受容体)
があり、H1受容体とH2受容体と呼びます。
ヒスタミンが、H2受容体に作用すると胃液を分泌する働きをします。
胃潰瘍は、胃液の過剰分泌により起こりますので、胃液を出させないように
すれば、良いわけですから、ヒスタミンがH2受容体に作用するのを防げば
良いわけです。
その働きをするのが、H2ブロッカー(=H2受容体拮抗薬)
というわけです。ヒスタミンが受容体にくっつく前に、H2ブロッカーが
受容体にくっつき、ヒスタミンが作用できないようにするわけです。
代表的な薬として、シメチジン・ラニチジン・ファモチジンがあります。
CMでおなじみ「ガスター10」は、ファモチジンが主成分です。
胃は常に微妙なバランスの元で成り立っています。
1.攻撃因子の胃液(=胃酸)
2.防御因子の粘膜
この二つの因子が釣り合っているから、胃は溶けずにいるのです。
胃液は塩酸とほぼ同じで、食事として入ってきたものを溶かします。
胃液は、私たちの体だって溶かしてしまうほど強力な酸です。
そこで、胃は粘液を分泌して胃の表面を常に粘膜で覆うことで胃が溶けるのを
防ぎます。
ところが、何かのきっかけで胃液が出過ぎると、粘膜が胃を保護
しきれなくなり、胃が溶けてしまうわけです。
それが、胃潰瘍です。
病院で受け取る薬、または処方箋を発行してもらって薬局で調剤してもらう
薬のことを、医療用医薬品と呼ぶ。
患者の選択権はない。健康保険料の引き上げで、病院での負担が増え
たことにより、ちょっとした病気なら一般用医薬品で治療しようという
考えが増えつつある。
CMの禁止などの規制がある。
消費者が薬局やドラッグストアーで、自分で買える薬のこと。
OTCとは、オーバー・ザ・カウンターズ(・ドラッグ)の頭文字で、
薬局やドラッグストアーのカウンター越しに売ってもらえる薬という意味。
医療用医薬品のうちで安全性が確かめられ、薬局やドラッグストアーで
売ってもよいとなった薬を、スイッチOTCと呼んでいる。
一般用医薬品はCMが認められている。
ただし、スイッチOTCの場合、特に使用上の注意を徹底的に呼びかける
ようにしているようだ。