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原文参照 : Mouth cells treat eyes (BBC)

アイバンクという言葉は聞いたことがあっても、実際に献眼の登録をされている方はほとんどいらっしゃらないと思います。病気や事故で角膜に損傷を受け視力を損なった場合の唯一の治療法はドナーから提供された角膜を移植することなのですが、日本では特に提供者が少なく、何年にも渡って待ち続けている患者が非常に多いのが現状です。また、たとえ移植手術を受けられたとしても、移植片に対する免疫反応を抑えるために非常に強い免疫抑制剤の服用が必要であり、それでもなお100%反応を抑えることは不可能です。

今回、京都府立医科大学で、患者自身の口腔の細胞を用いて移植用の角膜を作り出す方法が開発されました。適切な環境下で培養を行えば異なる組織の細胞に発達・分化する能力がある幹細胞を利用しています。

現在のところ人間における臨床試験の初期段階ですが、結果は非常に有望で、神戸で開催された日本再生医療学会において、治療を行った患者9名中8名が視力を回復した、と研究チームでは発表しています。また、角膜が患者自身の細胞から作られているため、免疫抑制剤を用いる必要がないという特筆すべき利点があります。

海外の専門家の評価も高く、従来の移植手術では治療不可能な角膜損傷も存在するが、この技術を用いれば可能性がある上に、免疫抑制剤を用いなくて良いということが最も大きな進歩だ、と述べています。