精神科への迷い・不安
以前から近所の精神科を探していたので、調べはついていた。何科でも同じだろうけど、精神科は特にドクターを選ばないとえらい事になると聞いた。 掲示板などによると、近くに結構評判のよい病院があるそうだ。おまけにドクターは若くてちょっとかっこいい系だそうで、精神科に興味が湧いてきた。(笑)けれど、あと一歩という所で勇気が出ず、通院に躊躇していた。 何故なかなか通院に踏み切れなかったかというと、やはり”精神科”という敷居の高さと、薬物依存への不安・副作用の心配だろう。そして、森田療法を学習中の私にとって、病院に行くこと、すなわち薬を服用するということは、神経症と戦うことから逃げているような気がしていた。
精神科デビュー
何ヶ月も前から心配していた事がある。突然その困難に直面する事となり、「病院に行くのは今しかない」とすがる思いで精神科へ踏み出したのである。
ある土曜日の昼下がり、誰にも内緒でそそくさと支度をして病院へ向かった。 病院に到着し中に入ると、噂通り小さな診療所だったが、患者さんはたくさんいた。まずは受付で名前・住所に症状を用紙に記入した。問診表を書く事は私にとって第一関門であるが、なぜか心は落ち着いて無事にクリアする事ができた。 その後、ぎゅうぎゅう詰めの狭い待合室で1時間半ほど待たされた。セルフらしきお茶セットと雑誌などが置いてあったが、人が多く身動き取れない状態だったので、持ってきた森田療法の本をずっと読んで待っていた。そして人間観察。どんな人が来院しているのだろうと失礼ながらもキョロキョロしてしまう。おじさんやおばさん、20代の男の人やおしゃれなおねえさん・・・見た目はみんな元気そうに見えた。私もそう見えるのかな。一体みんなは何に悩んでいるの? 待ちくたびれて、最初の緊張感などとっくに飛んだ頃、やっと名前が呼ばれた。
診察の様子
ドクターとご対面。35歳くらいの大柄な人だ。結構イケメンと聞いていたが・・・まあ、人によって好みは違うからね。(笑) 緊張最高潮の中、症状を淡々と話した。先生はメモを取りながら聞いてくれたが、「重いペンでも持ったとか?書道でもしたの?」と私の症状について冷やかされ、少しカチンときた。普通の人は何でもない事かもしれないけど、私にとっては辛い事なのに!まあ、緊張をほぐす為の冗談だろうけど。 家族構成・仕事の事・過去にかかった病気の有無など聞かれた。「家族とは仲良いの?症状の事は話したの?薬飲んでたらバレるでしょ!?」と言われた。仲は良いが、心配させたくないし、身内だと余計恥ずかしくて言えない。仕事の事なども軽いおやじギャグを交えながら聞かれた。 「書痙ってやつだね。心身症のようだね」との事で、診断名がついた。その後、一旦待合室に戻され、性格テストをやらされた。質問が159問あり、ボリューム満天だ。 更に待つ事40分、再び診察室にて性格テストの結果を聞いた。「特に問題なさそうだね」と言われて一安心。 私は元来ドクターは苦手だ。白衣を着て堂々とした雰囲気は緊張する。(おどおどしてたらもっと困るけど)今回も緊張していて、先生にもわかる程だったらしく「かなりの緊張が伝わる」と言われてしまった。話はまともに出来たし言われる程ではないと思っていたが、さすが専門家から見るとバレてしまうようだ。
最後にお薬の話となった。実は以前から生理不順で婦人科にも通院しており、精神科の薬を服用することによって更に悪化するのではないかと不安だった。その事を先生に話すと「神経症に良い薬があるんだけどねー、生理止まっちゃうかもしれない。生理なんて子供産めばちゃんと来るようになるもんなんだけどね」と言われた。やっぱり生理が止まるらしい。婦人科に1年以上も通っているのに、薬のせいで悪化しては大変だ。それにしても、子供産めば・・・なんて婦人科のドクター以外はいい加減な事を言うものだ。結局副作用の少ない薬1週間分が処方される事になった。「まずは薬で不安や緊張を取り除いてあげよう。これをお守りとしてもっていれば、もう大丈夫!」と心強いお言葉を頂いた。翌日は今までずっと心配していた大舞台(?)で字を書く事があり、不安でいっぱいだったので、なんとも有り難いお言葉だ。(それが目的で行ったんだけど・・・) 最後に採血をして本日の診察は終了となった。
その後
翌日は不安だった大舞台に立たされた訳だが、早速もらった薬を飲み挑んだ。普段だったら、字を書く行為の前からドキドキ緊張してしまうが、薬を飲んだせいか、正常心で字を書くことも難なくクリアできた。その後、それが自信となり、薬を飲まなくても緊張して手が震える事が少なくなってきた。まるで何でもなかった頃の感覚を思い出した様に・・・。これも薬の効果なのだろうか!?
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