霊芝(和名:マンネンタケ)について、一読してみてください 


霊芝 和名マンネンタケ 属名Ganoderma  種小名lucidum

 夏から秋に広葉樹材に発生し、傘の裏は管孔がある。長い枝があり傘の側方につく。全体茶褐色〜赤褐色、黒色。傘の裏の管孔面は黄色〜白色。表面は漆を塗ったような光沢があり美しく、古来珍重されてきました。ただし珍しいきのこではありません。和名はマンネンタケ(万年茸)ですが、1年生のきのこです。

 マンネンタケ科 マンネンタケ属

古来から重用された霊芝

 中国の昔の文献に最も多く登場するのはマンネンタケです。きのこに関する文献の三分の二の量は、このきのこについてです。なぜマンネンタケは、中国で重要視されたのだろう。

 マンネンタケは霊芝と一般に呼ばれますが、「芝」だけでもマンネンタケを意味します。「芝」は、草が生え出る姿の象形文字である。その他、寿潜、希夷、三秀、菌蠢の別名もあります。説文解字という字書(後漢)には、「芝は神草なり」とあります。また芝には、青赤黄白黒紫の六芝があるとされています。

 マンネンタケは一年生のきのこですが、漆を塗ったような光沢がある堅いきのこで、美しく装飾品としても利用されうる姿をしています。論衡に「芝は土に生ず。土気和するが故に芝草生ず。瑞命なり」、礼記に「王者仁慈なる時は、すなわち芝草生ず。」とあります。マンネンタケが発生するのは、おめでたいことのように思われていました。

 抱朴子(晋)という神仙の本によると、「芝には石芝、木芝、肉芝、菌芝があり、およそ数百種類ある。「石芝」は石の姿をしていて海隅、石山、島嶼のほとりに生じる。「肉芝」は形状は肉のようで大石に付き、頭尾をそなえていて、すなわち生物である。氷のように光り澄んでいて、大きいのは十余斤、小さいのは三四斤ある。「菌芝」は、深山の中、大木の上、泉水の側に生じ、その形状はあるいは宮室のようで、竜虎のようで、車馬のようで、飛鳥のようで、色は一定していない。おおよそ百二十種ある。「木芝」は、松脂が地にしずんで、千年すると変化して茯苓となり、一万年するとその上に生じる小木であって、その形状は蓮花に似て、夜見ると光る。これを持ってみると、とても潤滑で、焼いても焦げない。これを身につけていると兵を避け、これを服用すると神仙となる。」とあります。

 また採集方法として、「およそ芝草を求めて名山(青芝は泰山、赤芝は霍山など、六芝はそれぞれ特定の山に生えるとされた)に入るには、必ず三月、九月をもってする。すなわち山が開けて神薬を出す月である。さらに所定の時刻、方法で山に行く。霊宝を帯び、白犬を抱き、白塩一斗とお札を包み、大きな石の上に着いた呉唐草を一把とって山に入ると、山の神が喜ぶので必ず芝を見ることができる。必ず呪文を唱えながら歩いて採る。縁起の良い日に骨刀で刻み、陰乾してから服用すれば効果がある。もし精進潔齋せず、けがれたままで、徳が薄く、入山の術を知らなければ、鬼神が人に与ないので、見ることができない。」という心得が記されている。

 中国では、神農本草経という古い書物で、「久しく食すれば身を軽くし老ず、天年を延べ、神仙となる」などと記され、昔から「神草」、「仙草」、「不死草」などと呼ばれ、不老長寿の妙薬として珍重されていました。
 日本でも日本書紀の中でも効果が語られ、「瑞草」として珍重されたという記録が示すとおり「神草」「幸茸」「吉兆草」などと呼ばれ珍重されてきました。