静岡済生会総合病院 森園先生にコメント頂きました。
(現在は【森園クリニック耳鼻咽喉科・アレルギー科】を開業しておられます。
生まれつきスギ花粉症の人は存在しません。毎年スギ花粉を吸い込んでいるうちに、
スギ花粉を外敵だとからだ(の免疫系)が誤解してしまうと、
その外敵を排除しようとして起きるのがスギ花粉症です。
花粉症を含めたアレルギー性疾患は一種の過敏症です。
スギ花粉は元来ヒトの体にはたいして害のない物質ですから、
多少のスギ花粉を吸い込んでも何ともないはずです。
ところが長年スギ花粉を吸い込んでいると一部の人はスギ花粉を有害なものとして認識してしまうのです。
一旦スギ花粉を敵だと覚えてしまうと、毎年スギ花粉を吸入するたびにこれを排除しようとして
くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの花粉症の症状が生じるのです。
日光の杉並木周辺での有名な調査報告があります。おなじ杉並木周辺の住民で
花粉症の患者が自動車交通量の多い地域で圧倒的に多いというものです。
大気汚染物質の中でもディーゼル排気中の微粒子(DEP)は、アジュバント作用が
あるといわれています。
アジュバント作用というのは、体がある物質(ここではスギ花粉)を外敵だと認めるのを手助けする作用と言ったら
理解していただけるでしょうか。
要するにスギ花粉だけを吸い込むよりも、スギ花粉とDEPを
一緒に吸い込んだ方がスギ花粉症になりやすいということです。
投稿日 : 2001年03月15日(木) 17時24分
ディーゼル排気で花粉症悪化 02/3/15夜7時のNHK総合ニュースより
「アレルギー疾患と、大気汚染の関係を解明」
国立環境研究所によっての実験結果
ディーゼルの排気ガスを5週間に渡って吸わせたねずみと、綺麗な空気を吸わせたねずみの鼻先に、アレルギーを引き起こすぶしつを塗り、20分間で何回クシャミをするか実験
1.綺麗な空気をすったねずみ
1.3回
2.1立方mあたり、0.3ミリgのディーゼルを含む空気をすったねずみ
3.7回
3.1立方mあたり、1ミリgのディーゼルを含む空気をすったねずみ
9回
今までディーゼル排気がアレルギーを疾患と関係していると言われていましたが
実際に実験で証明されたのは初めてだそうです。
これからは、ディーセルのどの成分が悪影響を及ぼすのか調べる必要があると言っていました。
(ねずみさんよ。ごめん(>_<) 本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです)
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