突然の痛み


12歳、夏休み。
ある朝、突然襲った下腹部の激痛。
「普通じゃない」・・・と直感した幼い私は家に戻ってからも激しい痛みと闘っていた。

家族は軽く考え、「トイレでも行ってきたら?」・・・という位なもの。
しかし、その後何日か経っても全く治まらない腹痛に吐き気も加わり、
やっと私は「休日診療所」へと運ばれたが、
「とってもよいお腹してるネ」という「ヤブ医者」の言葉で終わってしまった。
”ただの腹痛だ”・・・という皆の安堵の表情。

しかし、いつまでたっても治らない腹痛に、おかしく思った両親は
私を再度病院に連れて行くが、結果は相変わらず「便秘」ということで、
またしても誤診だった。

そのまま入院し様子を見ることになり、それから何日か後、やっと私の病名が明らかになった。

12歳で まさか!の「卵巣嚢腫の茎捻転」。


私は、病気の意味もわからないまま、手術台へと向かった。
生まれて初めての手術だったが、腰椎麻酔の痛いことといったら大変なものだった。

しかし、これから先、この痛みよりももっと厳しい現実が待っていることを
この時の私には知るよしもなかった。