乳癌検診について


乳癌の発生数は年ごとに増加しており、1985年には19800人(女性の癌の14%)であったのだ2001年現在、年間3万人をこえる発生数です。欧米では10人に1人の発生、日本では

乳癌は2cmの大きさになるのに10年ちかくかかっています。5 mmの大きさを越えてくると転移しだすので早期に発見することが非常に重要です。触っただけでしこりがわかるのは15 mm以上の大きさになってからです。特に乳腺症などで乳腺が硬い場合は、わかったときに2 cmを越えている進行癌であることがほとんどです。乳腺専門医が触っても小さな癌はわかりません。早期の乳癌を発見するにはマンモグラフィ、乳腺エコーの検査が必要です。2000年3月2000年3月31日に厚生省より乳癌検診にマンモグラフィを併用すべきことが正式に通知され、これによって、全国各地で新しいガイドラインによる乳癌検診が行われつつあります。厚生省の指導は50歳以上の人は2年に1回マンモグラフィを撮影するのが望ましいというものです。マンモグラフィの被爆を心配する人がいるかもしれませんが、マンモグラフィの被爆線量は、日本よりアメリカに飛行機で旅するとき自然に受ける線量の半分といわれておりごくわずかです。50歳以下の人に関しては言及されていませんが、乳癌の発生が一番多いのは45-50歳、次が50-55歳、その次が40-45歳であり、乳癌が10年ちかくかかって大きくなってくることを考えると、50歳以下の人も40歳前後でのマンモグラフィ(バックグランドマンモグラフィといいます)を一度撮影する必要があると思われます。特に親、兄弟などに2人以上の乳癌患者がいる場合には35歳前後での撮影をお勧めします。欧米では血液検査をしてBRCA1などの遺伝子異常がある人には癌ができる前に乳房を予防的にとってしまう手術がなされる場合があります。

 乳腺が豊富な人や乳腺症の人、嚢胞(水のたまり)などではマンモグラフィより乳腺エコーが役に立ちます。エコーは乳房の上から小さな箱をあてて内部をみるもので被爆の問題もなく、時間も短く、痛みもなく簡単にできる検査です。

 触るだけの乳癌検診で異常がなかったからといって安心するのは危険です。是非マンモグラフィや乳腺エコーを定期的に受けて下さい。加えて、自分で検診することも重要です。月に1度日を決めて反対側の手で、乳腺をつまむのではなく、乳房の上から指で軽くおしたり、さすったりしてください。硬いしこりを触れるときにはすぐに乳腺外来を受診してください。





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