治癒は外からではなく、内からやってくる。それは失われた平衡を取り戻そうとする、体に本来備わった働きである。治癒が起こるのを防ぐことも出来なければ(その表現を邪魔することは出来ても)、外部の誰か、或いは何かから治癒そのものをもらうこともできない。治癒力は生まれながらにして備わっている。あらゆる動植物、そしてたぶん、あらゆる創造物がそうであるように、あらゆる人が生得の治癒力をもっているのだ。
病んでいる人の言葉に耳を傾けてみる。彼らが求めているのは治す薬、治してくれる人、そして治ることだ。医薬や治療家は、治癒反応に触媒作用を及ぼし、治癒を妨げているものを取り除くことはできるかも知れない。しかし、最初からもっていないものを与えることはできない。治る力はその人に固有の属性であり、常に変化する諸条件が整えば、いつでも原状に復帰できることを保証する、生得権なのだ。
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