ひさびさにチェックしてみると、なんかエラソーですね。
ここにあるのは、本当に私がちょっと感じたくらいのことですが、
じつは時間がたつと忘れちゃってることが多いみたいです。
自分がもう一度バレエを思い出すのに役に立つかな・・・
もちろん、こんなことは知ってるよという方々は、どうぞ読み飛ばしてくださいな。
ここでは、正しい姿勢を身に付けるために絶対に必要な、正しい姿勢とはどういうものかを書いてみようと思います。
これは口で言っても難しいことです。なので、これを知るための方法をご紹介します。まず、床に仰向けに寝転がります。腹筋で腰が床から浮かないように抑えつけます。次に頭と足を上下にまっすぐ引っ張ります。床があるから、まっすぐに引っ張るのは難しくないはずです。このとき、背中はまっすぐになっています。これがバレエの正しい姿勢です。
私もこれからやり直してみようと思います・・・(試験後、すごい猫背!!)
床に寝てやる練習その2です。
正しい姿勢で寝転がった状態で、ポール・ド・ブラをします。背中、とくに肩のあたりを床から動かさないようにします。背中の下に床があるので、これを感じていれば左右の肩甲骨が寄ってくることはありません。また、肩を動かさないようにするのは苦しそうに感じるかもしれませんが、寝転がっていると肩の関節は意外に自由に動きます。たぶん、立っていると背中の筋肉は重力に一生懸命対抗しなければなりませんが、寝ていれば重力の影響は最小限ですみます。この重力の影響が少ないということが、肩の動きを自由に感じさせるのだと思います。
この寝転がってやった姿勢を体で覚えていれば、立っている時もどういう状態を目標とすればいいのかがわかりますから、ずいぶんやりやすくなるのではないかと思います。
でも、ほんと、寝転がってるときのポール・ド・ブラが、立ってできたら最高なのに・・・
この言葉は、医学用語では見かけたことがありません。きっと、ダンス用語なんでしょうね。正確には、半腱様筋と半膜様筋がこれに当たると思います。まとめてハムストリングスといわれることが多い筋群です。
しかし、これを抜かしてバレエはできない。内筋がどこにあって、これをどうやって使うのかがわかれば、あとは芋づる式に(?)進歩していきます。
内筋を一番簡単に感じられる姿勢! まず足を前に投げ出して床に座ります。そして、左右の足で前に置いた椅子の2本の足を外側からはさみつけます。このとき、外筋が固まってしまうとそれは内筋を使っていることにはなりません。外の力を抜いて内だけで挟むためには、腹筋が重要です。私はこの体勢を、内筋強化かつ腹筋強化のトレーニングとして用いています。はじめは、強く挟むよりも外の力をいかに使わずに挟むかということのほうが重要です。それが内筋の使い方です。この感覚を1回つかむと、そのあとはこの筋肉を強くすることに専念できます。
このエクササイズは、確か5秒間やって休憩、また5秒やって休憩、というようにやったと思います。慣れると、30秒くらい挟んでいられます。このエクササイズをやった直後に間を置かずに2番ポジションに立ってみると、内筋で立つ感覚がわかります。
今、私の内筋はどこかへいってしまったみたいなので、地道にここからやりなおそうかと思ってます。
何番で立つにしても、大事なのはまず内もも。2番で立つのは、前に書いた内筋の鍛え方のところでちょっと紹介しました。基本的に、立っているときは両脚の内側と内側を引き寄せるようにして立ちます。でも、このときに力で挟むのではなく、お尻を縮めるようにして、太ももの内側の筋肉を骨盤の中を通して上のほうへ引っ張っていきます。腸腰筋を使っているのと同じことです。このようにして上へ上へと引っ張っていくと、お尻は平らになり、太ももの外側の筋肉は外へと追いやられて内側がくっついていきます。お腹はもちろん一緒に引き上げていきます。ちょうど、両方の太ももが吸い上がっていく感じです。内筋のところで紹介した内ももはさみのエクササイズで、両方の内筋で椅子をはさんだ感覚を思い出してください。
(追加) もうひとつ。というか、内ももと分離して書いてよいのかはわかりませんが、大事なのがふくらはぎです。ももと足首から下をいっしょうけんめい開いていても、ふくらはぎがアン・ドゥ・ダン(内向き)になっていることがあります。この姿勢はたぶんひざに良くないのではないかと思います。ええと、この状態はイメージが難しいかもしれないのですが、上から自分の脚を見下ろしたときに、ひざから上は外向きにまわり(右脚でいうと時計回り)、ひざから下は内向き(右脚でいうと反時計回り)にまわっている状態です。これはひざの関節をちょうどぞうきんしぼりのようにねじっていることになり、とくにひざの内側の痛みを起こしやすいと思います。こうならないためには、意識してひざから下の部分もよいしょと引っ張り上げて外向きにまわすようにしてみましょう。この脚の上に立つと、ずいぶん自分の重心が前に移動したように感じます。ついでに、前にリンバリングしたときに、ひざとひざの間にすきまが開かなくなります。
でもじつは、これは、この間思い出したことなんです。私もしばらくすっかり忘れていたの・・・
前項の、しっかり立っていることを基本にして脚の位置を変えていきます。
まず2番から。まず足の幅は、一番で立ってみて、片方の足をつま先を支点にして180°回転させます。ここでは左足を固定して、右足を動かしてみます。そうすると、体は左側を向いて、右のかかとは後ろ側を通って回転し、両足はパラレルになっています。ここで今度は右足のかかとを支点にして、また180°右足を回転させます。今度はつま先が前側を通って回転し、体はまた正面に戻りましたね。この幅が、その人の2番の幅です。レッスン中はいちいちこんなことをして確認しているひまはありませんが、こうやって足に正しい位置を覚えさせておけば迷わずにすみます。
もちろん、2番で立つためには、足の位置だけでは足りません。内筋が2番になっていなければなりません。その方法は内筋のところをご参照ください。上に書いた、内ももを吸い上げるような感じは、ここでも失われません。脚が開いているように見えても、内筋は締めていなければならないのです。2番で内筋が使えるようになると、他のポジションでも使いやすくなります。
もう一つ、気をつけなければならないのは、足を開きすぎて内側の土踏まずが落ちてしまうことです。これも、何番の足にも言えることです。大人になってからバレエを始めた人は、なかなか足を180°に開くことはできません。ですから、無理して開かないようにしましょう。ここで無理やり開いていると、膝や足首の靭帯のけがにつながります。プリエをしてみて、膝が開ける範囲が足も開ける範囲の限界です。内側を開くというのは、太ももから始まる動作であり、先に足首から下を動かしてしまわないようにしましょう。内筋が正しく使えるようになると、外側に力を入れないで両方のかかとで床を押すことができます。そのとき、かかとにかかった力はつま先の方に抜けて、ちょうど木が根を張ったようにしっかりと立つことができるようになります。このようなイメージを持っていると、やりやすいのではないかと思います。
1番。1番は、2番に立ってから片方の足を内筋を使って引き寄せてくると簡単にできます。内筋を使って引き寄せるには、足の裏は床にしっかりとつけたまま、お腹を引き上げて、内ももはさみエクササイズの要領で引っ張ってきます。腰の位置は脚が閉じてくるにつれてだんだん高くなっていきます。つまり、1番の腰は2番の腰よりちょっとだけ高いところにあります。ここでも、お尻の画鋲を忘れると、太ももの内側のお肉が後ろに簡単に逃げてしまいますので要注意!!なかなかうまくこのお肉を引っ張り上げられないときには、あまり人には見られたくない格好なのですが、プリエをしてこのお肉を自分の両手で押さえて前のほうへ押し上げながら戻ってくると良い形に立ちあがることができます。これは、5番に立つときにも使えます。やっぱり、まずは自分の手を使ってでも正しい形を知らないと、どういう形に立っていいのか、私はわかりませんでした。
5番。5番も無理して両足のつま先とかかとをくっつけようとすると、膝と足首に負担がかかります。膝を痛めた方はわかると思いますが、膝を悪くすると急に5番が甘くなる私。ちょっとしたひねりでも、けっこう痛いもの。あの格好はかなり膝に来ますので、なるべく正しい形を目指しましょう。これもさっき言ったとおり、5番プリエで内ももをがしっとつかみ、プリエから戻ってくるときにそのお肉を前上方に引っ張ってくると、後ろにお肉がはみ出た5番を防げます。このお肉を自力で前に押し出せるようになれば、こんな操作はもちろんいらなくなりますが、なかなかこれが・・・。このときに、お腹の引き上げが不足していると、やっぱり外筋に力が入ってしまうので、なるべく腹筋は丈夫にしておきましょう。バレエで、腹筋を使わない動きって、たぶんないと思います。(←私自身に言い聞かせた言葉だったり・・・)
4番は、5番の脚を自分の足一個分だけ離しますが、このときも内ももまで離してしまわないように注意します。足一個分の幅というのは、プリエなどのときに4番になる前には必ずタンデュを通りますから、このタンデュで出した足のかかとの位置に降りると考えれば簡単です。かかとの位置に降りるためには、その先に伸ばしたつま先を、かかとの位置を保ったまま体のほうに引き寄せなければなりませんが、こういう意識を持って4番になると、かかとが自然に押し出されてよく開いたきれいな4番にできます。
なんだか、またわかりにくいことを書いてしまったような・・・。
足は、アラベスクに上げるより、ドゥヴァンに上げるほうが絶対にやりにくい!と私はいつも感じています。アラベスクでは、上体を傾けたぶん、足を上げるのが楽な気がします。本当は、そんなことないんだろうと思いますが。まぁ、アラベスクはまた別の機会に書きたいと思います。
ドゥヴァンに上げるときに、大切なのは腸腰筋です。この筋肉は、背骨と骨盤から始まって、大腿骨の上端に付いているという、すごいやつです。この筋肉の生え方がわかっていると、足をドゥヴァンに上げるという操作をイメージしやすくなります。

(なぜか、この絵は↑友人、家族みんな爆笑するんだよなぁ・・・)
まず、背骨の場所。背骨は、背中から触れることができますが、じつは外から触れている部分は、背骨の「しっぽ」みたいなものです。背骨の本体は、これよりもっと奥の、体の中心軸くらいのところにあります。ちょうど、バレエで軸として扱っているところです。(軸がまだわからないという方は、この記述を参考にして探してみてください。)腸腰肉の始まりは、この深さにあります。高さは、おへそくらいの高さというイメージで十分ではないでしょうか。この場所の背骨から始まって、おなかに入っている腸などの内臓の後ろ側を通って、脚の付け根に出ます。ここでいう脚の付け根とは、脚の骨(大腿骨)と骨盤が関節を作っているところです。これは、腰骨(おへそのわきの腰のでっぱり)のすぐ下くらいです。脚の付け根は、ふともものお肉がしわを作っているところではありません。こう思って足を上げると、足は短くなり、外筋を使うことになります。
腸腰筋が、どんなところを走っている筋肉か、少しはイメージしていただけたでしょうか。このイメージに従って、この筋肉を使って足をドゥヴァンに上げることを考えてみます。まず、意識はおへその奥の、腸腰筋の始まる部分に向けられます。バレエで筋肉を使うとき、必ず筋肉はその始まる部位から先端の方へ引っ張っています。そうしないと、手足を長く使うことができないからです。長く見せることは、バレエでとても大事なことですよね。
さて、この腸腰筋の始まる部分から、おなかの中の腸などの後ろ側を通して、あしのつけねに向かって筋肉を引っ張る(伸ばす)わけですが、これにはちょっとコツがいります。まず、何事もそうですが、腹筋はしっかり引き上げておく必要があります。そして、腸腰筋を伸ばす感覚は、私はどちらかというと、脚の付け根の方へ向かって押し下げるような感じがしています。
これは、パッセやアラスゴントに上げるときも同様です。これがわかると、足が少し高く上がるようになります。しぜんに内筋もピンと伸び、外筋の力が抜けます。
何よりも大事なのは、足は体の奥深くから上げるんだという感覚だとおもいます。
アラベスクにきれいに足を上げるためには、やはり腹筋と背筋と内筋が重要です。ここでいう内筋には、ドゥヴァンで紹介した腸腰筋も含まれています。上で書き忘れましたが、腸腰筋はハムストリングスと合わせて内筋として意識するべき筋肉だと思います。
まず、大切なのは、正しくタンデュができることです。後ろへのタンデュは、足先が床にまだくっついているだけで、体の引き上げはアラベスクと同じように引き上げられていなければなりません。だいたい腸腰筋の起点あたり、おへその高さくらいから後ろへ脚を伸ばします。もちろん、アンドゥオールを忘れずに!このとき、軸足もきちんとアンドゥオールされている必要があります。軸足のアンドゥオールができているかどうかは、鏡を見ればすぐわかります。軸足が6番になっていたら、開いていない証拠!同時に、腹筋は前上方に引き上げ、さらにその上に背筋を引き上げていきます。肩が狭くならないように注意!!
この形を維持しつつ、多少骨盤を前に押し出すようにしながら脚を上げていくと、アラベスクになります。正確には、さらに遠くに遠くに脚を伸ばそうとすることで、脚は自然に上がっていくのです。
と書けば簡単なのですが、実際にこれができるまでにはクリアすべき点が多数あります。腹筋、背筋、引き上げ、アンドゥオール・・・。これらは、どんな動きをするときにも必ずセットで使います。だからできるようになるまでにはとても時間がかかるかもしれませんが、一度糸口をつかむと、一気にいろいろな動きができるようになるのです。
ロン・ド・ジャンブ。はじめの頃、私はただ脚をくるくる回すことに専念していて、それ以外のことはできませんでした。たとえば手をつけるとか。しかし、そうやって一生懸命動かしていた脚ですが、その動きも実は全然わかっていなかったことがわかったときのショックは大きかったです。
ロン・ド・ジャンブの基本は、脚をアン・ドゥオールに開くことです。ア・テールで回すとき、まずタンデュをして脚を出し、それから回すように思いますが、前に脚を出す段階ですでにロン・ド・ジャンブはタンデュと異なっていなければなりません。正確には、タンデュもそういう意識で行わなければならないのかなとは思いますが、とりあえず、ロン・ド・ジャンブに話をしぼります。
まず、前に脚を出すときから脚を開くという意識を持たなければなりません。このためには、やはり腹筋をしっかり引き上げ、腸腰筋を使っておしりの下から足が伸びていくような意識が必要です。そして、この開きを戻さないように気を付けながらドゥヴァンからアラスゴントへ脚を持っていきます。つま先で床についている部分は親指ですが、足を動かす際の意識はどちらかというと小指にあります。その前に、フレックスで長座してみて下さい。そして、かかとを戻さないように気を付けながらドゥミを通ってつま先を伸ばします。これがきちんとできると、膝の裏から足の小指側にかけての筋肉がピンと張るのがわかります。この感覚が、ロン・ド・ジャンブでも感じられます。これを私は勝手に小指の意識といっているだけです。
その脚のまま、アラズゴントからデリエール(アラベスク)へも同じように持っていきます。後ろへ来たときには、タンデュと同じように体はやや前傾し、右脚を動かしているのなら反対側の左の背中が後ろに来た右脚と引き合うような意識になります。この意識があれば、体が開いてしまうことはありません。
後ろからのロン・ド・ジャンブ(アン・ドゥダン)も同じような意識を持って行います。グラン・ロン・ド・ジャンブも意識は同じだと思います。
アン・レールの場合、大事なのは膝から下だけを動かすということです。上体から膝上まではちょうどパッセと同じ状態で保ちます。やはり、軸足と動かす脚両方の太ももはきちんと開いています。まず脚をアラスゴントに上げ、その高さに膝を保ちます。そして、アン・ドゥオールではそこから小指で物を引っ張ってくる感じで体の前側を通ってパッセまで持ってきます。そこから今度はなるべく後側を通ってもとの位置に伸ばします。つまり、膝下で体の前側にでっぱりの大きいだ円を描くことになります。私がはじめてアンレールをやったときの先生は半円を描くとおっしゃっていたので、実際に描くのは半円でいいのだと思いますが、意識的にはだ円と思っていたほうが脚が開けるのではないかと思います。アン・ドゥダンは逆で、体の後側に凸の半円を描きます。
アン・レールで大事なのは、つま先で物を引っ張ってくるという意識です。簡単にパッセにつけてしまうのでは意味がありません。人に足先を軽く押さえてもらって引っ張ってくる練習すると、とくに小指側からつま先を自分のほうに引き寄せる感じをつかむことができます。ひとりでやるのなら、ゴムバンドなどをどこかにくくりつけてつま先で反対側を持って引っ張るとよいと思います。この感覚がわかってから、私はアン・レールが大好きになりました。けっこう快感です。
足には2つのアーチがあります。1つは縦のアーチで、土踏まずの内側と外側にあります。かかとから爪先まで連なる、ポアントで美しい!と思うあのアーチです。このアーチは、内側が外側よりも高くなっていますが、1番ポジションで無理やり足を開こうとするとつぶれてしまいます(内反)。つぶれるというのは、土踏まずの内側が床にくっつきそうになっている状態のことを言います。
もう1つのアーチは、中足骨(甲の部分に5本ある、足指につながる長い骨)と趾骨(指の骨)との関節でつくられている横のアーチです。
足のアーチは、体重を支えるのにとても大きな役割を果たしています。ジャンプの衝撃を吸収するのはプリエですが、足のアーチも当然クッションの役目に加わっています。アーチは足にかかる力をうまく分散させてくれます。このようなことが可能なのは、アーチには弾力性があるからです。もし、アーチがそのままの形でガチガチに固かったら、ジャンプから着地した瞬間、足の骨は砕けてしまいますよね。このアーチがきちんと保たれている足では、かかとと第1趾、第5趾の3点で体重を支えています。
さて、このアーチはどうやってできているのでしょうか。骨格で言えば、複数の骨が靭帯で連結されて、このような形ができあがります。しかし、靭帯でつながれた骨だけでは、強いアーチにはなりません。アーチをささえるのは、足の裏の固有筋とよばれる小さな筋肉たちです。この筋肉群は、太ももの筋肉のように強い力を出すことはできませんが、アーチを保つべく常に緊張しています。パワーのある筋肉というよりは、持久力のある筋肉です。また、この筋肉群は、バレエで必要な床を押す力、床を蹴る力にも関係しています。
これらのアーチが崩れると、足は体重を正しく支えることができなくなります。この状態が偏平足です。縦の偏平足は、もともとそのような足の人がいます。このような人達は、そうでない人より足が疲れやすいと思われます。正しくないバレエのレッスン、たとえば先ほど出た内反足(鎌足)などでもおこります。横の偏平足は縦が崩れたときに崩れることが多いとされますが、バレエレッスンを続けていくうちに起こることも多いようです。横の偏平足の原因は、アーチをささえる足の固有筋の力が弱いためで、この場合、本来体重をささえるべき第1趾、第5趾のかわりに第2、3趾が接地することになるので、その部分にある神経を圧迫し、けっこう痛くなります。私が今回やったのは、これです。ということで、ここから先は特にこの横のアーチを保つ訓練について書こうと思います。
横のアーチを保つためには、やはり固有筋を鍛えるしか道はないようです。骨と骨をつないでアーチの形自体を作っている靭帯は、その硬さは生まれ持ったものですし、また伸びてしまったとしてもそれをもとの長さに戻すことはできません。しかし、柔らかいアーチであっても、まわりの筋肉をきたえることでアーチを支える力を強くすることはできます。ちょうど、甲の筋肉を鍛えて縦のアーチを高くすることができるのと一緒です。
固有筋を鍛える最もすばらしい方法は、やっぱりバーレッスンです。バーレッスンには、ジャンプするときなどに脚を蹴り出す力を強くするためのレッスンがたくさん隠されています。足を蹴り出す力とは、もちろん下肢の筋肉の力もありますが、先に述べたようにジャンプの最後の瞬間に床を押すのは足の固有筋です。この固有筋を鍛えるレッスンを、日々私たちはしているのです。たとえば、バットマン・タンデュ。なぜこのレッスンでは、床をするように、としつこく言われるのでしょうか。それは、足の固有筋は宙に浮いた状態ではほとんど活動できないからです。地面に立っているとき固有筋は緊張していますが、脚を上に上げると固有筋はもう指先をちょっと動かすくらいのことしかしなくなります。床をすって最後の瞬間まで床をつかもうとすることで、固有筋が鍛えられるのです。バットマン・タンデュは、このように強い足をつくるための訓練です。もしも、そのことに気づかずにこれまでやってきてしまったと思われる方は、次バーレッスンをするときに(もちろんセンターでも!)ぜひ床をすって固有筋が働くのを感じてみて下さい。
しかし、週1回のレッスンだけでは、私のアーチ問題はあまり解決しそうにありません。筋肉は、せめて1日おきくらいで鍛えておかないと、なかなかすぐには効果は出てきませんよね。そこで出てくるのが、ふだん家でできるエクササイズです。縦のアーチについて言えば、甲を強くする最も簡単な方法は、学校や仕事場で座っているときに足の指を床に押し付けて座ることでしょう。足の指の表側を床につけてリラックスさせ、甲にストレッチする力をかけます。力をかけるといっても、はっきり言ってかかっているのは膝から下の足の重さだけですね。自然な体重で甲を伸ばすのです。甲があまりでない方は足先を椅子の下に引きこむような位置にするとよいかもしれませんが、だいたい膝が90゜くらいの位置が、一番重さがかかるところだと思います。他の事をしながらできる、楽なエクササイズ。
で、本題の横のアーチのための固有筋の筋力増強エクササイズですが、これは”ながらエクササイズ”は無理そうです。だいたい地道な訓練しかないのですが、まず、タオルを用意します。なるべく長いほうがいいでしょう。この端を足の指で踏み、反対の端は向こうに置きます。これを足の指の腹で足の下に引きこんでくるのです。タオルの端から端までやります。かかとは固定して、おもに動くのは足の指と足の土踏まずより前の部分です。縦のアーチを引き上げるようにしてタオルを引き寄せます。左右片方づつやってもよいと思いますし、両方でやってもよいと思います。けっこうイライラします。同じようなエクササイズに、足の指の腹で床に落ちたエンピツを拾う(または拾うように動かす)というものもあります。指の腹と足の腹(?)で物をつかむようなエクササイズが、足の固有筋には有効なようです。
もう1つ、ゴムバンドを使うエクササイズがあります。また、甲を強くするほうの訓練ですが、これは膝を曲げた状態で爪先に上からゴムバンドを引っ掛け、膝を伸ばします。指先を強くするには、フレックスにして下から爪先にゴムバンドを引っ掛け、爪先を伸ばします。これは膝を伸ばした状態で行います。(ただし、ふともも筋を使わないように気をつけないと、りっぱな脚になってしまうので注意!!)
足のアーチは、見た目だけでなく、ケガをしないためにとても大事なものです。とくに横のアーチは、ゆるんでいると外反母趾の原因にもなるようです。日々のレッスンでも意識して、丈夫できれいな足をつくりましょう!!!
あ、でも、今足を痛めている最中の方は、痛みがなくなってからエクササイズしましょうね。私も・・・
きれいなピルエットをするためには(私にできるわけではありませんが)、必要なことがいくつかあります。パッセバランスができること、4番のプリエがきちんとできること、胸を広く使うこと、首を自由に使えること。そして、これらのことが一度にまとまってできなければなりません。失敗するときは、どれかがうまくいっていないからだそうです。
ピルエットをするときの一番最初の練習は、4番のプリエからルルベでパッセに立つことでした。そして、また4番に降り、またプリエから立つ、のくり返しです。バランスが取れないうちは、バーを使って練習します。4番でプリエをするとき、両方の脚はきちんとアン・ドゥオールして、しっかり前後の足の裏で床を押します。4番プリエの重心は、たいてい自分が思っているよりも前脚側にあるので、お尻を突き出してしまわないように気をつけてみてください。そして、前脚の上に飛び乗るわけですが、このプリエのときにしっかり腹筋背筋で引き上げておき、肩甲骨を開いて胸を広くしておくと、立ったときにすぐバランスを取ることができます。もちろん、軸足をアン・ドゥオールしていないと、そこで止まっていることはできません。バレエって、本当にアン・ドゥオールばっかりですね。
バランスを取るときは、頭のてっぺんから軸足の足指の先まで一本の真っ直ぐなレールが通っていると想像してみるとよいです。さらに、パッセにする脚も、やっぱりきちんとアン・ドゥオールされて足先は膝の下かそれより上に付けておかなければなりません。軸足をアン・ドゥオールするのと同時にパッセの脚のとくに膝を後ろへ引っ張る力が働くと、両脚で引っ張り合うことになって、正しいバランスを取ることができます。このとき、そっくり返ってしまうと、バランスは取れません。胃を開かないように、というふうに注意と同じことです。
4番からパッセバランスに立てるようになったら、いよいよ回ってみます。このバランスができるようになれば、回るのはずいぶん楽になるはずです。回るというより、ピルエットは立つことが大事ですから。一回転では、腕をそんなに振り回す必要はありません。ただ立って、振り向くだけです。ただし、回っている間に、さらにさらに上へと引き上げていく意識が必要です。こうすると、回り終わったときにガタッと落ちるのではなくて、一瞬止まったバランスがあってそれから大きい4番に降りることができるのです。この意識を持たせるために、回転して頭の上で手を叩いてから降りるというレッスンをした先生もいました。
また、回るにしても止まるにしても、やはりアン・ドゥオールが必要になります。回る方向から言えば、パッセの膝を後ろへ後ろへと持っていくことが必要なわけですが、実際には軸足も拮抗する力となりますが外へ外へと開いていかなければなりません。回るからといって構えずに、基本はパッセバランスと同じです。パッセでバランスをして止まっていられなければ、ピルエットをやっても勢いで回っているだけのことが多いと思います。
実際、私は始めたばかりのころ、勢いだけで回っていました。しかし、3ヶ月位たったときに急に回れなくなってしまったのです。そのときは何がなんだかわけがわからなくて、先生に泣きついた覚えがあります。そこで先生が教えてくださったのが、このバランスの練習です。これを毎日毎日やって、1ヶ月くらい経ったとき、突然私はピルエットらしいピルエットができるようになりました。そのときは、回るより立つことを重視していたので、本当に遅い一回転しかできなかったのですが。どのくらい遅いかって、先生がそれだけ立っていれば普通は2回転できますよ、とおっしゃるくらいでした。でも、この訓練を地道に続ければそれくらいの時間立っていることができます。今でも、ピルエットのバランスがおかしくなると、私はこの練習に帰ります。
こういうゆっくりしたピルエットができるようになった後やったのは、首をつける練習。視線は真っ直ぐ前よりちょっと上方のあたりに置き、じっと見つめるのではなくぼんやり眺めるようにします。見つめすぎると、バランスを失ってしまいます。そして、まずは体をアテールの6番で一回転さながら首を残す練習をします。とにかく、速く振り返れるように、首を自由に動かせるようにします。でも、この練習で首が付けられるようになったという気はあまりしないんですけど・・・やり方が悪いのかなぁ。
いろいろ書きましたが、結局、首やアン・ドゥオールや肩甲骨を開くといったことは、普段のバーレッスンで地道に訓練していくのが大事じゃないでしょうか。いきなりこれだけできるように練習するのは結構難しいというか、そういうことができるように訓練するのがバーレッスンではないかと思います。でも日々のバーレッスンでこういったことにきちんと気を付けていれば、必ずいつかできるようになるはず!!
4番のプリエからのバランスは、はっきり言ってピルエットのための練習ですから(首もそうかな?)、これは毎日やっても損はないと思います。ただし、これにもやっぱりアン・ドゥオール等が関わってきますから、むりやり筋力で立とうとして、脚を太くしてしまわないように気をつけてください。バランスには筋力は必要ないと思います。強いていえば、内筋力と引き上げ力でしょうか。きちんとしたバランスがとれているときは、体はとても軽く、力はどこにも入っていません。しかし逆のことを言えば、ピルエットの感じがつかめた結果、引き上げるという感じがわかるようになる場合もあるようなので、どっちが先かと言えば、それは人によるとしかいえないのでしょうか・・・