ドキュメト [冠動脈ACバイパス手術の体験]     伊藤 邦夫

目 次

1章 2000年10月24日

      運命の日

第2章 手術

被害者妄想との戦い

手術後の経過

3章 まとめ

 

1章  2000年10月24日運命の日

私は58歳の会社員です。

毎年5月にC病院で生活習慣病検診を受けている。

この年は胃部異常で2次検診(胃カメラ)を実施した結果、胃潰瘍と診断され薬治療を継続して3ヶ月後完治した。

 その他高脂血症(コレストロール値が高い)疑いもあったが放置していた。

 7月には、父親(91歳)が他界した。

9月頃より会社へ出勤(自家用車出勤)時。駐車場に車を止め3分ぐらい歩き階段を上り2階のオフィスに到着するや否や胸の左上部がしめつけられるような痛みがでた。

ただ5〜6分程度で平常な状態に戻るためその時はあまり気にしなかった。

その後出勤時は毎日同じ時間に同じ症状が続くようになった。

10月20日その日は胃潰瘍再発防止の処方箋と月一回の診察を受ける日であった。消化器科の担当医に胸の痛みを相談したところ、循環器科の担当医を紹介してくれてその日に診察を受けた。

 

診察結果

担当医: あなたの症状から判断すると、間違いなく狭心症です。早急に治療しないと心筋梗塞になり命にかかわる病気です。すぐ検査入院しなさい。

本 人: 予期せぬ診断結果であったため動揺した。すぐに妻に連絡をとり検査入院することにした。

 
狭心症の症状
 狭心症の痛みは、軽いものから激しい痛みまでさまざまです。
               ●もやもやした弱い痛み、
               ●締めつけられるような痛み、
               ●死ぬのではないかと思うほど激しい痛みなどです。
しかし、チクチクした痛みではありません。
 痛む時間は短く、5〜6分から長くて10分以内というのも狭心症の特徴です。
 痛みは体のあちこちにあらわれ、その場所も指で示せるようなはっきりしたものではありません。
胸のまん中の痛み 心臓の実際の位置は胸のほぼ中央です。胸のまん中、胸骨を中心に前胸部に痛み
を感じます。
肩や腕の痛み 胸の痛みが左の肩から腕にまで伝わって痛むケースで、放散痛といいます。
あご、歯の痛み 放散痛が、首から上にあがった場合の痛みです。背中が痛むこともあります。

 

査入院(カテーテル検査)へ

10月24日「心臓血管造影カテーテル検査」という検査を同病院で受けた。

この検査は左大腿部の血管からカテーテルという管を心臓まで入れ造影剤を注入しながらレントゲン写真

(16ミリシネフィルム)を撮るというもので血管の閉塞状態が鮮明にわかる検査である。

(なお、心電計による心電図では血管の閉塞状態はわからない。)

検査の結果は、主要冠動脈3本が70〜80%%閉塞状態にあり、ほっておくとほどなく心筋梗塞を

おこして死にいたるか、あるいはバイパス手術をするかということであった。

フーセン療法(カテーテルの先にフーセンがついており、それを閉塞しかかった血管に入れフーセンを膨ら

ませることにより血管を膨らませ血の通りをよくする治療方法)もあるが、私の場合1本閉塞個所が悪く、

他の2も本閉塞状態が進行中でありフーセン治療はリスクがともない、治療方法の選択肢はなく、パイパス

手術しかないといわれた。

検査後担当医から手術日は11月中旬頃になるといわれた。

私としては「そんな重病ではない」という軽い気持ちで検査を受けたためこの結果に対しては意外であり

大変動揺した。[とうとうくるべきものがきたか?運命の日]という思いをした。

 

 

 

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