第3章        手術後の経過

1.手術後の経過その1(2001年2月)

心臓バイパス手術後、3ヶ月を経過して、現在は会社へ通勤できるようになった。後遺症といえば胸の皮膚の感覚が乏しい(末梢神経が多岐にわたり分断されたため)が、日常生活には支障がない程度まで回復した。

ただ一つ心配なことは、バイパス用に使用した左足の静脈は動脈に比べて伸縮性もなく5〜7年で閉塞する率が高いことを知った。

幸いにしてインターネットで、葉山ハートセンター院長 須磨久善先生の電子メールQ&Aを知って、私の不安要因を質問してみたところ、下記の回答を頂き勇気づけられた。

#Q1
 
手術後の後遺症として、左胸に違和感(皮膚の感 覚が乏しい)がありますがこれは一生とれないものでしょうか? 

胸の皮膚の後遺症は日が経てば回復する。

#Q2
 
静脈の閉塞率(5〜7年)が高いようですが、その先、死を覚悟するしかないのでしょうか?
 >静脈クラフトが傷んできた場合、多くの場合風船、ステント等で治療できる。

#Q3
 
手術後の風船治療に関わるリスクについて? 

数年後再手術(初回に比べると倍のリスク)も可能。

#Q4
 
今回手術後5日間程、被害妄想となり幻想、幻聴になやまされました。

担当医の話では4〜5人に一人の割合であるとのことでした。 
  今後再手術を受けた場合、同じ妄想症状が起こるのでしょうか?  

手術後の妄想は時々あるが次回にでるとは限らない余り心配しない方が良い。

 

須磨先生は、冠動脈バイパス手術を2000以上経験がある。

2001年1月に、NHK総合TVプロジェクトX(挑戦者たち)36回[奇跡の心臓手術に挑む]パチスタ手術が医師と患者の絆の大切さをあらわした感動のドキュメンタリーとして放映されました。

 今後心臓手術で不安のある方はメールでお聞きしてはいかがでしょうか?

2.手術後の経過その2(2001年12月:現在)

 何よりも会社へ復帰できたことが、最良の喜びでした。会社では私の健康に気を配っていただきしは゛らくは、リハビリを兼ねて軽作業の職場で働くことになり改めて感謝しています。

  病院への通院も1ヶ月に一回となりましたが、左胸の違和感はなかなか取れません。

 当初手術後1年たった頃に再検査(カテーテル)を行う旨の話があり少し不安もあった。

でも思っていたより術後の経過が順調であったため、カテーテル検査と合わせて診断の目安にしている心筋シンチプログラムという検査があるということで、急遽この検査をすることになった。

この検査は心筋梗塞、狭心症の部位や広がり、病変をしることが出来るそうです。放射線同位元素タリウムを静脈注射して安静にしている場合と運動負荷(自転車漕ぎ)をかけて、その後安静にして3〜4時間後まで撮影する方法です。私の場合は後者の方法で行い半日で済みました。

タリウムは2〜3日のうちに腸から排泄されますので心配なく、痛みや苦痛もなく手軽にできますが、普通の外来より費用が少しかかるようです。この検査では心臓の形がカラーグラフのように現れ、病変部が見つかれば欠けて出るようです。幸いにも私の場合は異常がありませんでした。

 さて、今後何年生き延びることができるかわからないが、あのまま病院に行かず我慢していたら今ごろ心筋梗塞でこの世にいなかったと思う。

したがって今回のバイパス手術が最良の選択肢だったと思えるような人生を送りたいと考える。

3.手術後の経過その3(2003年5月29日) 現在

 手術後2年半経過しました。狭心症の症状もなく順調にきていましたが、以前から尿管結石があり最近時々痛みが強くなりました。幸い同じ病院で立派な体外衝撃波による粉砕治療機が導入されていることを知り、結石粉砕術治療を受ける事にしました。ただ私の場合血栓予防としてワーファリンを常用していたため、担当医と相談の結果ワーファリンを止めても問題ないと言う結論を得たため思い切りができました。

結石粉砕術治療は大きな機械の上に寝て、衝撃波が結石に集まるように調整し、結石の位置や、大きさ、硬さに応じて3000〜5000発衝撃波を発射される事により結石を砕く訳です。

私の場合麻酔はなく痛み止めの坐薬だけで、強い痛みもなく20分ぐらいの治療で終わりました。

治療後血尿があり心配しましたが、これは一般的なことで1日たてば治まりました。入院期間は4日間済みホットしました。ただ全ての結石が排出されたのが確認できるには2〜3ヶ月はかかるとの事です。

痛みがなくなっただけでも気分が爽快になり毎日を過ごしております。

 

 

4.手術後の経過 その4(2004年3月)

手術後3年半経過しました。病院への通院は2ヶ月に1回で特に変わりなく過ごしております。

年一回の心筋シンチプログラムという検査も行いましたが特に異常なしと言う事でホットしております。

2002年4月に定年になり2年経過しました。

毎日が日曜日でストレスもなくなったのが健康を維持できているのかとも思いますが、人間何もしなくなっては生きている甲斐もなくなってしまう気がして趣味のパソコンを弄っています。また最近ラジオを聞く機会が増えてCBCの つボイノリオの「聞けば聞くほど」のリスナーになりメールによるお便りを出して楽しんでいます。ちなみにラジオネーム「大曽根」のいとうちゃんと申します。

この番組リスナーさんならご存知と思いますが、白血病で再起を賭けて頑張っているQちゃんもつボイさんのリスナーですよ。

 

 

5. 手術後経過 その5( 20064)

  手術後5年6ヵ月経過しました。

 病院への通院は3か月に1回になりました。

 病院では血液を採取されて、その状態によりワーファリン(錠剤)の使用量が決まります。一時1日2錠まで減りました。

 その他年に1回心筋シンチプログラムという検査も行っています。これも特に異常なくホットしています。

 現在一番心配なのが、足からとった静脈血管の閉塞率(平均5〜7年)に近付いていると言う事です。

 10年以上持つ人もいるような話も聞いておりますが、やはり心配です。

 でもそんなことを考えては精神的にも良くないため極力考えないように努力しています。

 この4月で64歳になりましたが、残り人生悔いのないように生きたいと思っています。

 来年も無事でいられるなら経過報告させていただきます。

 

6.手術後の経過 その6 (2007年11月)

   手術後7年経過しました。

   病院への通院は、相変わらず3カ月に1回です。

  今年も11月5日に心筋シンチ゜ログラム(造影剤を点滴して自転車を漕いで運動した後にCTを撮り心臓の血管状態を検査します)

   結果は12月になりますが、特に異常がなかったように思います。

  7年経過でクラフトの状態が心配ですが、あまり考えないようにしています。

  来年も無事でいられるなら経過報告させていただきます。

 

7.手術後の経過 その7(2008年5月)

これまでのC病院が自宅から結構遠距離にあったことと、

担当医が退職されることもあり病院を替わることにしました。

  今回は自宅の区内でK総合病院にしました。

  受診は、これまでと同じ循環器です。

  担当医の先生は、アメリカ留学の経験もあり

  適切なアドバイスも頂き気に入りました。

  初回ということもあり、血液検査、心電図、胸のレントゲン撮影をしました。

  血液検査で血糖値がやや高めになっていたため注意を促されました。

  通院は2〜3ヶ月に一回となり、

  血液の凝結を防ぐワーファリンも飲まなくていい状態になりホットしてます。

  次回はCTとエコー検査を受けることになりました。

  この状態が継続することを祈りつつ残りの人生を有意義に過ごしたいと思います。  

 

 

8. 手術後の経過   その8(20092)

   K総合病院に移ってからも健康状態も変わりなく過しています。

  これまでの年1回の心筋シンチプログラムという検査も受けました。

  今回のK病院の担当医は、大病院から来ておられそちらの病院で検査を受けました。

  結果、特に異常が無いということでホットしております。

  また、心筋梗塞だけでなく、脳梗塞も心配になりMRI検査を受けました。

  結果「隠れ脳梗塞」があるといわれました。

  でもこれは、現在心臓で服用している薬を飲んでいれば予防できるとのことで一安心しました。

  手術後8年と4ヶ月過ぎて健康でいられることに感謝しております。

 

9  手術後の経過 その9  (2010年6月)

     2009年10月にも年1回の心筋シンチプログラムという検査も受けました。

  今回も大きな問題もなく異常なしということで安心しました。

  2010年5月には、人間ドック(半日コース)の検診を受けました。

  このところ胃のもたれもあったので、胃カメラの受診を希望しました。

  結果過去の潰瘍は治っていましたが、念のためピロリ菌の検査も受けました。

  1ヶ月後の検診結果は、ピロリ菌ありと言うことで、担当医に相談の結果、

  ピロリ菌除去治療(1週間薬を飲む)を受けることにしました。

  治療薬はランサップ400というセット薬(タケフ゜ロンカフ゜セル30、クラリス200,アモリンアモリンカフ゜セル250)

    を朝、夕各1回づつ服用することになりました。

  服用初めて3日目の朝足の腿付近に赤い斑点がでているのに気づきましたが、

  特に違和感がなかったのでそのままにしました。

  しかし夕刻になって足首付近と両手の腕が真っ赤なり始め、やや腫れっぽくなり、

  次の朝病院の皮膚科を受診したところピロリ菌除去薬の副作用の可能性が高いと言われ、

  服用の中止を言い渡されました。

  中止後、約1週間程で元の状態に戻りました。

  これまで一度もアレルギー体験がなかったので、初の体験でやや驚きました。

  今回の件でピロリ菌除去は断念せざるを得なくなりました。

  主治医と相談した結果、今後は、年1回胃カメラの検診を受けることで了承しました。  

   実は20108月に妻を肺がんで亡くしました。私のほうが先に逝くべきなのに悲しいです。

   しばらく立ち直れませんでしたが、妻の分まで生きるんだと言い聞かせ半年後に平常に戻りました。

 

10 手術後の経過 その10 (201217)

    201011月に年1回の心筋シンチプログラムという検査を受けました。

   

   結果は異常なくてホットしました。主治医に今後少し激しい運動(ゴルフ)などしてもよいかと質問しました。

 

   先生から現状の状態なら大丈夫とお墨付きを貰いました。でもあまり調子に乗らないようにほどほどにと思っております。

   

   今年は、また脳のMRI検査予定しております。以前から隠れ脳梗塞を指摘されているため年に1回は行うことにしています。

 

 11.手術後の経過 その11 (2012年5月2日)

     定期的検査も順調にきています。

   ただ以前尿管結石の結石粉砕術治療を行ってから9年絶ちましたが、最近腹部の痛みがあり

   診察してもらったところまた結石ができたようです。

   とりあえずは、痛みも治まっているので、しばらく様子を見ることにしています。

   

 

 

11.  手術後の経過  その11(2013年12月)

    今年も11月に年一回の心筋シンチプログラムの検査を受けました。

  71歳になりましたが、心臓の血管は異常なくホッとしております。

  ただ心臓とは別に、一年前肝臓のγGTPが異常に上がり精密検査を受けたところ、

  肝臓から腸に行く胆管が狭くなっていると言われ検査入院しました。

  当初はがんの可能性もあると言うことでそろそろ年貢の納め時か?とも思いました。

  しかし再々検査の結果、がんではなくごくまれな人にある原発性硬化性胆管炎と言う病名でした。

  特に痛みとかはなくこれといった初期症状もなかったのでそのままにしていましたが、血液検査から

  大病院の精密検査(検査入院)で解りました。今は薬の処方だけで、2月/1回の通院で終わってますが、

  また再発(数値の上昇)の可能性もあり、日常の生活に注意しております。

  やはり年を重ねるごとに思いもよらない病気もあることを痛感しました。

 

 

1.      最後に手術に携わっていただいたC病院のスタッフの方々に深く感謝いたします。

狭心症・心筋梗塞の予防
 虚血性心疾患にかからないためには、その直接の原因となる動脈硬化を防ぐことが大切です。
 動脈硬化を引き起こす危険因子として、代表的なのは次の6つです。

このうち3つ以上にあてはまる人は(私は手術前1.2.3.6あてはまりました)要注意です。

[1]            高血圧

[2]            高コレステロール血症

[3]   煙草

[4]   肥満

[5]   糖尿病

[6]   ストレス、疲労。
 これらの危険因子は、日ごろの注意で解決することができます。
食事 動物性脂肪を減らし、食べすぎないように注意します。

塩分やアルコールも控えめにします。

ストレス ストレスや疲れをためないように、気分転換に心がけ、心身をリラックスさせる方法を工夫しましょう。

睡眠は十分にとります。運動 適度な運動はストレス解消にもなり、心臓を強くします。病気の人や健康に不安のある人は医師の指導のもとに行います。
定期検診 自覚症状はなくても、心臓病の発症率が高くなる40歳代になったら、定期的に検診を受け、危険因子があったら、未然に芽をつみとっておくことが大切です。    

 

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