肝臓の病気
B型肝炎
感染者数:1%強で全国で150万人
新規のHBVキャリアは年間300人〜400人に減少
(B型肝炎の母子感染防止が全国的に行われるようになってからは、0.05%のキャリア率)
2〜3歳以上でHBVに感染してキャリアになることは稀
診断
HBV持続感染者では、HBs抗原が陽性。またHBc抗体も陽性になる。
(HBs抗原陰性でも高力価のHBc抗体陽性であればHBVキャリアと診断する)
感染stageの診断、ウイルス量の測定による病態の把握
HBe抗原/HBe抗体系:HBe抗原陽性の時は、HBVの増殖は活発、
ウイルス量は多く慢性肝炎例では肝炎の活動は高いか、
高くなる可能性が強い。HBe抗体では、その逆である。
ウイルス量の測定:DNAポリメラーゼ、HBVDNAを測定する
mutant typeのHBV:
HBV遺伝子のprecore領域の突然変異によりHBe抗原が産生できないタイプのウイルス。
core領域にも変異が認められ事が多い。
HBe抗体でウイルス量の多い時は、mutant typeのHBVが増殖している時で、
劇症肝炎等重症型肝炎に注意をしなければならない。
肝機能
GOT/GPは肝細胞の脱落壊死で上昇。その時の肝細胞破壊の程度を表す。
また肝臓で代謝工場機能は種々の血中蛋白などを測定して診断する。
アルブミン、コリンエステラーゼは半減期が長く、肝硬変の病態診断に役に立つ。
一方ヘパプラスチンテストは一日以内と半減期が短いため、肝炎の増悪や重症度判定に役立つ。
肝生検は必要か
肝生検は線維化の進展度と肝炎の活動性の程度等、慢性肝炎の進行程度を最もよく
把握することが可能である。しかし観血的検査であるためその代用検査が求められ、
現在肝線維化マーカーや生化学的肝機能検査および画像診断でほぼ代用可能であるが、
一部の症例では肝機能検査と組織像とに乖離を認めるため、肝生検が必要である。
治療
現時点での決定的な治療法は存在しない。強力ミノファーゲンCやウルソ等で
トランスアミナーゼの鎮静化に努める。
ウイルスの消失を目的としたものにはインターフェロン、ラミブジン等があるが
インターフェロンも長期投与が必要。
ラミブジンが最も期待されいるが、YMDD耐性株の出現で肝炎の再燃を認めることも多く
、ウイルス量の多い患者には注意深い投与が必要