病院文化祭レポート


3月21日春分の日。病院の文化祭が開催された。この数年恒例であるが今年は特に出品作に力作が多くテーマの「心の音」が浸透した感があった。外部からの見学者はまず受付で記名をして「お茶券」をもらう(無料)。双岩病院名物の「心臓破りの階段」を登り病院作業療法室でさらに筆で記名し、入室。展示作品は絵画、書道、陶芸、アクセサリー等幅広い。部屋の中央には草月流ばりの生け花がアレンジメントされている。一通り見終わると茶室がわりの座敷へ。そこで妙齢のスタッフから菓子とコーヒーの接待をうける。菓子もおいしくできている。病院の患者さんが料理教室で作ったものだと言う。

心の音の解説らしき一文を展示物の中に発見。読んでみると「生きる間に間に聴こえてくる心の音が色に変わり土に変わり墨に変わり喜びに変わる」とある。 作った人の心が作品に宿っているということであろう。そう考えて再び展示品を見直すとそこには作者の表情が見えてくる。整然と並べてはあるが、一緒くたにはできない個性が宿っている。一つのイベントを行う中に作者やスタッフ、そして観客の思いが優しく融和しているように感じる。病院は山あいの自然の直中にあるので尚更そういう印象が大きいのであろう。


第一会場から階段を降り作品を売るコーナーに。アクセサリーが安い。50円、100円単位でビーズ製品が並べられている。また同様な値付けで大根やカブが置いてある。スタッフも「売れたら儲けもの」というより、「この値段でお分けします」という大人しい商いをしていた(笑)。淡々とした雰囲気の文化祭であったが準備のスタッフはかなりのパワーを注いでいると言う。病院の行事だけに治療という要素を意識したものであるからであろう。

march 2003