危機管理 安全対策に関して

                       2002年メキシコ派遣団副団長

                                藤田 久美子

内閣府からのアドバイスを踏まえて危機管理、安全対策に関して要点をまとめました。

 

危機管理

危機管理を学ぶ目的

     安全に対する意識を高める

     イメージトレーニングにより、実際の対応能力を高める

     準備における欠陥を見つけ、補正する

     事業の特殊性を理解する

 

事業の特殊性とは・・・

     互いを良く知らない小集団

     人間化の問題が生じやすい

     上位下達は困難

     素人の集団

     団長になるのも参加青年になるのも初めて

     日の丸を背負う

     個人的な自由の制限が伴う

 

非常時か否かの判断

     非常時かどうかについての明確な判断が必要

     最悪を想定した判断が必要

     判断をする人=団長

     非常には他の価値が犠牲になる

 

非常時の対応

     人命優先

     二次災害の防止

     全員の役割確認

     責任・情報の一元化

     記録・証拠保全

     資源(人員・金銭・医薬品・電話回線・ビデオ等)の確認・補給路の確保

 

 

必要な役割

総括責任者  宮崎団長

東京都の連絡責任者 藤田副団長

メディア対応責任者 宮崎団長

在外公館・関係政府との対応責任者 宮崎団長

会計責任者 藤田副団長

記録責任者 伊沢(記録係リーダー)

 

メディア対応に関して

*誰が対応するのかを決める 自分の判断で対応しない事

*流した情報について記録を取る事(取材先名、取材者名、話した内容など)

*不確実な情報は流さない (誤解の元となる)

*誤報の修正は非常に困難であると言う事を考慮して話す

*プライバシーには配慮する

     どのメディアも公平に扱う事

 

非常時における情報の収集に関して

     情報の質に注意 (誤った情報も流れると言う事に留意)

     ニュースソースを必ず確認する

     W1Hを明確に

 

記録に関して

     記録の目的

     言語化による理解・整理

     責任の所在の明確化 

     記録に必要な要素

     W1H

     判断の記録

安全対策に関して

     自分の身は自分で守る

     危険な場所には近づかない

     基礎的な衛生についての知識を身に付ける

     正確な情報の収集を行う

     互いに連絡を取り合う

     内閣府・在外公館との連絡方法について確認

     保険に加入する

危険について

     危険性の評価は予測に基づく=常に誤差がある

     危険性は決してゼロにはならない

     危険は主観によって判断される=自分の身は自分で守る

     海外は常に日本より危険性が高い

 

事故を防ぐために

     危険な場所に近づかない

     危険な時間に行動しない

     貴重品の管理に特に気を配る

     意思表示は明確にする

     相手国の状況についての知識を身に付ける

     過去のケースに学ぶ

 

万一の時のために

     保険に必ず入る 保証内容について確認

     最低限の応急処置を学ぶ

     緊急連絡先を確認する

     最低限の金銭は常に持つ

     一人で行動しない

     最低限のスペイン語を覚える

 

自由行動時の注意点

     一人での自由行動は認められていない 最低2人以上での行動

     集合時間、場所の確認 もし合流できなかった場合の対応を事前に考える

     連絡の徹底 何か起きた場合必ず連絡をする また緊急連絡先を必ず控える

     無謀な行動は絶対にしない 「日の丸を背負う」ことを認識する

 

 




メキシコにおける健康管理に関して       2002年度メキシコ派遣団副団長

                                 藤田 久美子

 

メキシコでよくかかる病気

風邪 寒暖の差が激しいメキシコでは風邪を引きやすく、湿度が低いため治りにくい。

腹痛 下痢 軽い水あたりから細菌性の下痢に至るまで原因は多岐にわたる

高山病(メキシコシティー)主な症状は頭痛、倦怠感、吐き気など。また睡眠障害。

 

メキシコで注意が必要な病気

肝炎 特にA型肝炎は旅行者がかかりやすい病気のひとつ。生牡蠣は肝炎にかかる可能性が高いので、食べるのは控える事。また、食器の使いまわしなどで感染する事も多いので

不衛生な場所での飲食は避けてください。またB型肝炎にかかるリスクがあるためけがをしている人などの血液に触ったりする事も避けてください。

 

狂犬病 一般的な病気ではありませんが、発病したら致死率はほぼ100%であるという事とメキシコには野犬が多いので、不用意に近づかない事。また、狂犬病の菌は犬だけでなく、リスやねずみなど広範囲に及ぶので動物にえさをあげる時などは注意してください。

 

寄生虫病 仮にこの病気になったとしても、派遣中に症状が出ることは無いかもしれませんが、日本に持ち帰ってしまうとかえって厄介なので気をつける必要があります。

一般的にメキシコではレタスやキャベツには寄生虫がついていると言われています。

そのため消毒液に漬けたものしか食べませんが、外食の場合は消毒してあるのかどうか

判断する事は難しいです。また、イチゴ、ラディッシュもそのまま水洗いだけで食べるのは問題があるといわれています。

 

マラリア、デング熱に関して

メキシコではマラリアは一般的ではありません。ですので、予防薬を飲む必要等ありませんが、マラリアの基本的な知識を持つ事、蚊に刺されないように心がけてください。

むしろデング熱の方が一般的であると言えますが、特別に注意が必要というほどではありません。やはり蚊に刺されないことが大切です。

 

さそりに関して

地域によっては非常に一般的な毒虫です。ただ、今回われわれが宿泊するようなホテルにさそりが出るようなことはありえないので、心配する事は無いと思います。

仮に刺された場合、血清を注射しなければならないのですが、この血清にアレルギーを持っている人はさそりの毒よりもアレルギー反応のほうが重篤な症状を引き起こす事があると言われていますので、なにか薬物にアレルギーのある方は説明する必要があります。

屋台での食事に関して

旅の楽しみのひとつは屋台での食事だと思いますが、病気にかかってしまうリスクが高いと言うのも事実です。ですので、リスクを避けるために私の個人的な屋台選びのポイントを上げておきたいと思います。

@     回転の速い屋台を選ぶ事

人気があるところでは調理してからすぐお客に渡されるので、食べ物が腐敗する事はあまり無いからです。

A     目の前で調理してくれるところを選ぶ

目の前で調理しているところが見える場合、ある程度どんな状態で調理されているか確かめる事ができるからです。また、作り置きではなく、オーダー毎に作ってくれる店が望ましいです。

B     お店の人の服装などをみる

屋台と言えども清潔を心がけているところもたくさんあります。そういうところは調理している人の服装や食器の状態等をみれば衛生に気をつけているかどうかすぐわかります。

 

病気にならないためには・・・

一番大切なことは「体調管理」です。同じところで同じ物を食べても病気になる人とならない人がいます。一般的に発病するには3つの条件があるといわれています。

@     病原菌

A     免疫力が弱い(低下している)

B     体力が弱い

この三つが揃って発病するわけです。逆にいうと病原菌が体内に入ったとしても十分な体力があれば発病しません。ですので、派遣中は十分に休息を取ることを心がけてください。

特に夜更かしは体力を低下させるだけでなく、集中力にも影響しますので夜遅くまで出かけたり、話し込むのは次の日の活動を考慮の上でお願いします。

 

病院に関して

メキシコシティーに関しては医療機関もたくさんあり、レベル的にも問題ないと思います。また、日本人、日系人医師も多く存在しています。

ただ、地方に関してはかなりのばらつきが想像されます。

 

全体を通して

病気にならないためにはやはり現地の衛生状況を把握する事、十分に休息を取ることだと思います。また、水分補給は十分にしてください。

また、体調がおかしいと思ったら第三者にその旨を告げて適切な処置をする事が大切です。