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フコイダンとは、コンブ、ワカメ、モズクなど海藻のヌメリ成分の一つである硫酸化多糖類です。
化学的にはフコースを主構成糖として硫酸やウロン酸が結びついた多糖類のことです。
フコイダンの種類には以下のように分類されます。
・コンブ科から抽出されたグルクロン酸を含むU−フコイダン
・硫酸化フコースだけからなるF−フコイダン、ガラクトースを含むG−フコイダン
・ナガマツモ科のオキナワモズクから抽出されたオキナワモズクフコイダン
近年数多くの生理作用が報告され、注目されてきています。
1996年10月の第55回日本癌学会にて、バイオ研究で有名な寶酒造バイオ研究所と糖鎖工学
研究所の共同研究グループに、「コンブ由来フコイダン及びその酵素分解物により誘導された
ヒト胃癌と結腸癌細胞株のアポトーシス」という論文で、フコイダンがガン細胞に直接働きかけ、
細胞死に導く作用(アポトーシス)を有することが発表されて以来、一躍注目を浴びるようになりました。
最近は、健康関系のTV番組、雑誌などで採り上げられてより注目度が上がってきています。
通常細胞は、細胞分裂を繰り返し、老化して不要になったら自ら死滅してしまうように遺伝子(DNA)
に組み込まれているのです。例えば、オタマジャクシがカエルになるとき尻尾が消えてしまうのもその一つ。
これを細胞のアポトーシス(細胞の自殺)といい、本来はすべての細胞に存在しています。
しかし、DNAが活性酸素や発ガン物質などによって傷付き、そのためにコントロールを失って無秩序に
分裂し始め、無用の細胞が死ぬべきときに死ななくなった状態、それが細胞のガン化なのです。
ガン細胞は、「アポトーシスを忘れて」増殖しつづける恐ろしい細胞なのです。
現在報告されている生理作用には、以下のようなものがあります。
フコイダンは抗アレルギー作用があることがわかっています。
フコイダンはTh2細胞のインターロイキン-4生産系を抑制し、IgE(免疫グロブリンE)の産生を抑制すると
考えられており、これが抗アレルギー作用につながると言われています。
アトピー性皮膚炎や花粉症等に対しても効果があったと報告されています。
胃潰瘍の原因の約90%は、ヘリコバクターピロリ菌です。生命力が強く胃壁にへばり付く為、往々にして
胃潰瘍になるといわれています。フコイダンは、胃壁を直接防御する作用とヘリコバクターピロリ菌が
胃壁にへばり付くのを防ぐ作用を持っていますので胃潰瘍の治療薬として期待されています。
抗ガン剤が起こす細胞死は「ネクローシス(壊死)」といって、細胞を毒物(抗がん剤)などで損傷させる
ことにより発生させるものです。そのためガン細胞だけでなく正常な細胞まで傷つけてしまい、患者は副
作用に苦しめられ、ガンと闘うための土台といっていい免疫細胞までダメージを受けてしまいます。
しかし、フコイダンは、ガン細胞にプログラミングされている「アポトーシス」のスイッチを入れるだけで
すから、正常な細胞を傷つけることがなく、副作用とは無縁なのです。
アガリクスの主成分であるβーグルカンは人間が本来持っている免疫力を強化し、ガン細胞を攻撃する
NK細胞を活性化する作用があります。一方、フコイダンは免疫力を活性化する作用に加え、ガン細胞
に直接作用しアポトーシスを促す作用があるという点が最大の違いです。
1996年の論文はコンブが原料でしたが、1998年にはオキナワモズクから得られたフコイダンについての
研究発表もなされ、前後してオキナワモズクからは他の海藻類に比して非常に純度の高いフコイダンが
得られることも明らかになりました。琉球大学の研究によるとオキナワモズクのフコイダンの化学組成は
であること、またその構成糖の大部分は「L−フコース」で、他にわずかに含まれる「D-キシロース」
とともに、フコイダンの有効作用の主軸を形成していると推定されました。
また例えばコンブなどからフコイダンを精製しようとすると、ヌルヌル成分であるアルギン酸などが混入し
て精製には相当困難が伴なうのですが、コンブに比して約5倍のフコイダンを含むオキナワモズクでは、
その問題が用意に解決できることがわかりました。
以上のことから、フコイダンを能率的に精製するにはオキナワモズクが適しているのです。
現在報告されている生理作用には、以下のようなものがあります。
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フコイダンの化粧品素材としての機能については、これまでにしわ形成抑制、皮膚弾力低下抑制、
皮膚コラーゲン量低下抑制などの「皮膚老化防止効果」が報告されています。
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参考文献
<医学博士 阿部 博之 監修 フコイダン-沖縄生まれの「海の幸」>
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