<冬の皮膚疾患>
1.しもやけ

冬の寒い風にあたるなど皮膚が寒冷刺激に暴露されると手や,足の皮膚に赤紫色の円形の発疹ができたり、むくんでいるようにパンパンに赤く腫れる事があります.これを凍瘡(とうそう)俗にしもやけといいます。

2つのタイプのしもやけ
1.樽柿型

幼い子供に多い。指全体が、赤紫に腫れ上がり、ゴムのような硬さになる。 

2.多形参出性紅斑型

アーモンド位の大きさまでの、周りが鮮やかに赤く盛り上がって、真中がやや引っ込んだ紅斑が出来、少しずつ広がっていきます.冬から、春にかけて、広がり「春季しもやけ」といいます。

両タイプのしもやけは、ともに寒冷刺激により皮膚の血液の流れが悪くなった為に起きた皮膚炎です。

90%以上は遺伝傾向にあるという報告もある。気温が4〜5℃、日較差10℃内外が発症に最も好条件とされています。したがって、しもやけの予防として、発症時期に温度較差を作らないようにする事が大切です.つまりできるだけ、保温に勤めることです。患部を良くマッサージして、循環を良くすることです。

しもやけの治療

薬剤による治療は、血管強化剤、循環ホルモン剤、末梢血管拡張剤などがあります。外用剤では、ビタミンE軟膏、へパリン類似物質製剤などがよく使用されており効果がたかいようです。薬を塗るとき、刷り込む様にマッサージすると良いそうです.

しもやけの予防

しもやけになりやすい人は、予防が大切です。予防法としては、とにかく冷やさない事です.コタツや、お風呂で温めるのも一法です。また、運動をして、血行をよくするのも良い事です.手袋、靴下にも気をつけましょう.一般的には、皮脂の分泌不足が原因ですが、これは年齢、性別、気温に左右されます。毎日5分のマッサージをしておくことが大切です。

しもやけの出来やすい靴

1.幅が狭く、足(指)が圧迫される物。
2.底が薄く、保湿性のないもの。
3.甲にゴムがついていて、静脈を圧迫するもの。

しもやけ冷温交互浴

予防法として、比較的効果のあるものとして「冷温交互浴」があります。方法は、入浴時、風呂の湯を入れた洗面器と水を入れた洗面器を用意して交互に患部をつけます。毎日することにより、皮膚が強くなり、効果があります。

2.乾燥肌

皮膚の乾燥は、年齢、肌質、心身のコンディション、環境などにより、角質層の水分量が低下するためにおこります。角質層から水分蒸発を防ぐ皮脂膜、角質層内の水分保持成分であるNMF(natural moischar rising factor:天然保湿因子)や、細胞間脂質などが減少し、本来皮膚がもっている保湿機能が低下した事が原因です。このような場合は、低下した保湿機能を補う為に、油分や、保湿成分を含むクリームや乳液を補います.同時に、外界からの刺激に対しての保護機能も低下していますので、ほこりや、汗など刺激物をなるべく皮膚に接触させないように、つまり清潔に保つことが重要です。

乾燥肌の治療

皮膚軟化薬は主に、皮膚を保湿して、カサカサした乾燥性の皮膚を改善したり、滑らかにしてくれます。角質の天然保湿因子の、尿素、へパリン、グリセリンなどが使われています.又,鎮痒成分であるジフェンヒドラミン、クロタミトンを配合しているのもあります。そのほか,皮膚の血行を良くする酢酸トコフェロールを配合しているのもあります。

種類 おもな成分 働き
角質軟化・保湿成分
尿素
グリセリン
ヘパリン類似物
角質の水分保持能を高め皮膚を軟化させます。
血流改善と保湿作用をもち皮膚の乾燥を防ぎます.
鎮痒成分 塩酸ジフェンヒドラミン
りドカイン
クロタミトン
かゆみを抑えます.
抗炎症成分 グリチルレチン酸
グリチルリチン酸系
炎症を抑えます.
ビタミン成分 酢酸トコフェロール 皮膚の血行を抑えます.


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