アクアセラピー実践編
お風呂に入りながらてのひら(掌)を冷やす方法って、ちょっと考えると簡単ですよね。でも実際はどうでしょうか?
先ず、お湯につかりながら手先だけを出して水道の蛇口をひねり、冷水をてのひらにかける方法。確かに確実に冷えますね。でも夏場で水温が高い場合なら兎も角、普通は水をかけっぱなしと云うのはどうでしょうか。少々冷たくなり過ぎませんか。それに手先がフヤケテくるような気もしますよね。実際あまり長い時間、水をかけ続けると手先の感覚が少しおかしくなってきます。それに水を流しっぱなしにするのも抵抗がありますね。でも、この水をかける方法、水量を調節して時々手先にかけるくらいなら我慢できるかも?!少々面倒で水がモッタイナイ気もしますが、目的を達成すると云う意味からすれば有効な方法の一つといえるでしょう。
似たような方法。普通の浴槽には給水用の蛇口が付いていますね。もしその水栓の首の部分が長尺のものだったら次ぎのようにします。先ず、冷水を出して水栓の首の部分を冷やします。それから両手(てのひら)でその首の部分を握ります。しばらくすると首の部分の温度が上がってきますから、そうしたらまた蛇口をひねって冷水を通し首の部分を冷やすのです。これを何回か(5〜10分程度)くり返すことでここでの目的を達成できます。
この方法は上での冷水を直接利用する方法と、クールバー(クールパームメソッド専用器具)を使用する方法との中間的なものですがクールパームメソッドの効果を手軽に実感できる良い方法でもあります。実際にためされてみればお分かり頂けますが、冷たい水栓首の部分をにぎっているてのひらを通じて熱が流れて行く感覚が得られます。その感覚は熱いとか温かいと云ったものではなく、その部分に力(エネルギー)が集中してくる、あるいはわ(湧)いてくると云った感じです。にぎっている金属の水栓首を、そのまま曲げてしまえるような感覚がわいてきます。真さに気の力、気功などで云われているパワーの存在を実感させてくれる現象です。そしてこれこそが、クールパームメソッドの"りくつ"の正しさと、その効き目をぐたい的に教えてくれる証拠です。何よりも先ず読者は、今晩お風呂に入ってコレが本当かどうかをためしてみて下さい。きっとこのことの真実に驚かれるはずです。
こゝでのアクアストレッチングは普通のストレッチングよりずっと楽にできますよ!アクアストレッチングは温かいお風呂での温度と浮力という自然界のキマリにのっとった量と力を利用しているからです。
アクアストレッチングは温かいお湯の中で行いますから固くなった筋肉をときほぐした状態でストレッチングすることになり、筋肉への無理な負担が避けられます。また、浮力を利用しますので筋肉へかかる力の負担が減って身体の動きが楽になります。どちらも当たり前のことのようですが普通の柔軟体操やストレッチングとは大違いです。ふだんならとてもできないカッコウが案外簡単にできたりするからです。例えば、むずかしそうなヨーガの形でも思ったより楽に出来たりします。
私の場合、アクアストレッチングの基本姿勢はざぜん(座禅)の足組です。右の足首を左マタの付け根に置き、左の足首を右マタの上に置く方法です。もちろん逆の方法もあります。お風呂の外では最初の内なかなか出来ませんでしたが現在では気軽にできるようになりました。この足組ですと普通のお風呂でも出来ますし、お湯の中でも安定した状態を保てますからアクアストレッチングの基本姿勢としましては中々良い方法だと思っています。これも温度と浮力のおかげで思ったより簡単に身につきましたが本来の「ざぜん」などから入っていたら多分簡単にはゆかなかったでしょう。
柔道や相撲、或いはレスリングなどにくわしい方はご存じですが筋肉や関節の柔軟性を養って、競技でのケガを予防したり軽くしたりする目的で行うマタ割と云うトレーニングがあります。両足をまっすぐ、ま横に開いたまま、マタの付け根から上の半身を前に倒して胸を床面に着けるという大変キビシイもので、普通の人にはとてもマネのできないトレーニングです。両足をまっすぐ、ま横に開くこと自体がナカナカ難しいのですが、アクアストレッチングなら私達でもコレがある程度までできます。慣れてきますと、かなり横方向にまっすぐ脚を伸ばせるようになりますから驚きです。モチロンお湯の中ですから本来のマタ割のように胸を床面に着けることはできませんが、それでもマタの関節(こ関節)の強化には大いに役立ちます。腰痛予防にはモッテコイの方法でしょう。運動不足の若い方々だけでなく、スポーツをされている余裕世代の方々にも、ゼヒ実行していただきたいアクアストレッチングの一つです。
でもアクアストレッチングでマタ割するにはお風呂の巾が少なくとも2メートル程度は必要です。普通のお宅ではとてもそんな大きなお風呂は使いませんから、マタ割をするときは健康センターや温泉場、銭湯などの大きなお風呂の世話になることになります。プールでは水深がありますから無理でしょう。ただしモチロン健康センターなど沢山の人が一緒に利用する施設でのこうした利用には「してはならない」或いは「しなければならない」約束ごとがあります。つまり「他の利用者に迷惑をかけない」ためのいくつかのことです。入浴マナーを守ることはアクアセラピストの常識ですよね!マナーは家以外でアクアセラピーするときの前提条件と心得ましょう。
ところで普通のお宅のお風呂でできるアクアストレッチングには大きく分けて二つあります。一つは器具とか浴槽などを利用 して行うもの、ほかはそうしたものを使わず身体だけでするものです。つぎに私の例を簡単に紹介しておきますので参考にしてみて下さい。
(氈j基本姿勢
「ざぜん」の足組です。
()お風呂のヘリ(縁)を利用するもの
お風呂の内側ヘリに沿って立ち、両足首をそのヘリに平行に(外向きに)置き、両手でそのヘリをつかんで徐々に膝を曲げ、腰を割ってしゃがみ込む形をとり,そのままの姿勢を1〜3分程度保ちます。こ関節強化法です。

基本姿勢を保ったまゝ両手を前面のお風呂のへりにかけ、両腕に力をかけながら前屈しつゝ腰を浮かせる姿勢を保ちます。関連する筋肉の強化と内臓、特に腸への刺激効果がある様です。少しキュウクツなので慣れないうちはしなくても良いと思います。ただ、上腕の筋肉や腹筋のおとろえが気になる方々は早々にトライされてみる価値はあると思います。


お風呂のヘリに背中を押し付けたまま両足をそろえて伸し、両かかと(踵)を対面するお風呂のヘリの上に置きます。両手で両膝の上を圧すようにして脚のフクラハギ部分を伸すと共に、背中を伸して背面に押しつけますと背骨の曲がりを直す効果もあるようです。
(。)お風呂のお湯の中で行うもの
足裏と指。両足をそろえて膝を曲げ、足指に力を込めて曲げます。初めは、脚のふくらはぎ部分や足裏の一部がつったような感じになり、かなりの痛みをおぼえるかも知れません。 特にアキレスけん(腱)の部分が痛むようなときは注意が必要です。痛みを感じたり、違和感をおぼえたときは直ぐに力をユルメ、足指を元にもどして、その部分の緊張を解くことが大切です。これを何回かくり返すうちに、やがて痛みや違和感は無くなってきます。強い痛みや違和感を無理してガマンしていますと、その部分の筋肉やけん(腱)をいためることがありますから、くれぐれも無理は禁もつです。

上と同様にして足指を曲げますが、同時に足裏を互いに見合わせるようにヒネリます。この時、膝を時々曲げノバシしますと刺激のカ所が移動し万べんなくストレッチングできます。足指は親指だけでなく他の四指も各々を意識しながら力を入れて曲げると良いでしょう。各々の指に対応する足裏、けん(腱)、ふくらはぎなどに刺激がおよんで、そこでの適切なストレッチングができます。


足首と甲。両手を浴槽フチにかけて足先にかかる負荷を調整しながら膝を曲げてつま先立ちし、曲げた足指全体で体重を支えるようにします。このカッコウのまま膝の屈伸を数回くり返します。やはり、最初のころはふくらはぎがつるような感じになるかも知れません。それでも無理ナクくり返していれば、やがてその違和感も無くなってきます。



手首と腕。ほとんどは曲げとヒネリで関節に負荷(負担)を与え、その柔軟性を確保しようとするものです。体重を支える形で腕に負荷(力)をかければ、その筋力維持に役立つことも期待できます。
筋肉をストレッチングすることの目的は単に運動能力の維持、向上にだけあるのではありません。もっと大切な問題、こゝでの健康美容法や生命力に関して見すごせない点があります。それは筋肉せんい(繊維)が神経せんいなどと共に身体の仕組や機能(つまり身体の生理)についての情報を伝える大切な経路になっているという事実です。ツボと云われているカ所のほとんどが筋肉とその周辺組織であることをみましても、それは明らかだと思われます。
筋肉の大切さは人の一生をその筋肉の盛衰に沿って考えてみますと良く分ります。幼ないころは弱く、やがて思春期、青春期を通じて強くタクマシクなり、ほとんどの場合、二十歳代でその頂点に達します。後はジョジョに弱くなり最後は虚弱化して終わります。人の一生は正に筋肉のそれと変わらないといえるでしょう。
筋肉は一旦おとろえますと、その恢復はとても難しいとされています。まして筋肉を安易に増量するなどということは、普通の人にとりましては百害有って一益無しの場合が多いようです。特に薬で筋肉を増やそうとすることなどは、その典型といえましょう。普通の人である私達にできることは、せいぜい筋肉の柔軟性や筋力の現状を維持し少しでもそのおとろえを遅らせるくらいのことでしょう。そして、その意味でのストレッチングの有効性と、こゝでのアクアストレッチングが持つ意義につきましては、すでに良くご理解いただけたところと確信しております。
"おんあつへんどうほう"って何だか難しそうな名前ですね。正式には「温圧変動刺激法」といいまして、もっと面倒な名前なんです。
でも、本当は名前ほど難しいものではありません。名前だおれって云うんでしょうか、要するに身体が受ける温度と圧力を変えるっていう、ただそれだけの事なんですから。
温圧変動なんて改めて難しそうにいわなくても、私達は日常的にそうした自然環境のもとで暮らしていることはすぐに分かりますよね。気温の変化はしょっちゅうですし、気圧だって刻々変わっています。海水浴したり、普通にお風呂に入って出るだけでも身体が受ける温度や圧力は変わります。何で改めて温圧変動なんて持ちだす必要があるんでしょうか。
それは要するに、自然に受けるものと人がすることの違いから生まれる程度の差の問題なんです。つまり自然に受ける温圧変動と、ここでの温圧変動では身体が受ける刺激の程度に大きな差があるんです。そして、ここでの温圧変動法とは「その差を身体への刺激として利用する方法」という意味を持っています。刺激と云うのは普通と同じ状況では生まれませんね。普通と違うから刺激になります。
皆さんはサウナをご存じでしょうか。今ではご存じの方も多いと思います。北欧フィンランドに古代から伝わる伝統的なお風呂のことですね。
我が国には40年ほど前、昭和30年代の終わり、東京オリンピックのころに街の休養保健スポットとして入ってきました。当時は経済の高度成長期に入ったばかりのころで、働け働け一辺倒だった企業戦士達の一部から貴重な休養と活力増進の場として受け入れられ、都市部を中心に今日まで着実に愛好者を増やしてきています。ここ20年ほどは地方を中心に健康センターと呼ばれるお風呂を中心とする多目的な娯楽センターが普及しましたが、そこでの変わり風呂の一つとして全国的にその名を知られるようになり普及に拍車がかかったようです。
サウナは本来、乾燥熱気浴ですが、それは熱気浴だけでは完結しません。そのあとに冷浴をして初めて完了します。つまり熱気浴だけではサウナにならないのです。サウナ室内の温度は天井部分で普通90〜110度C程度になりますが湿度が極端に低い(10〜20%)のでヤケド(火傷)をする心配はありません。
実はこのサウナが温圧変動法の典型なのです。何故かはすぐお分かりですね。今申しましたような高い温度の室内から冷たい水(18度C前後)に入り冷浴をしますから、その間に身体で感じる温度差は70〜80度C近くになります。身体が受ける圧力もサウナ室内の比較的低い気圧から水浴で受けるやや高い水圧をへて再び普通の大気圧のそれへと変わります。こうしてサウナによって身体が受ける温度と圧力の変動は自然のそれと較べますとズット大きなものになり身体への刺激として伝わるのです。
サウナの効用はいろいろありますが、ほとんどは科学的に解明されていると云って良いでしょう。それはサウナの生まれがヨーロッパである事と無関係ではありません。近代科学が生まれたのも同じヨーロッパだからです。つまりサウナの効用が広く知られるようになるに従って、何故サウナが身体にとって良いのか、その理由について科学的に知りたいと考える人達が早くからいたということでしょうか。
サウナでは気持ち好く沢山汗をかくことができます。それが何故身体に良いのでしょうか?科学的に解明されているサウナの効用って何でしょうか。
それは身体の代謝(新陳代謝や基礎代謝)機能!つまり「身体を造るのに必要な新しいものを取り入れ古いものを捨てさる働き」を活発にして疲れがたまるのを防いだり毒になるようなものを体外に出したり、また、高温の熱気が神経や筋肉の緊張をユルメて身体の組織や頭を休めてリラックスさせ、いわゆるイヤシ(癒し)の効果を発揮したりすることなどがあげられています。
温圧変動法の健康法としての効果は真さにこのサウナのそれと同じです。従ってふだんからサウナに入っていれば問題ないのですが、普通はなかなかそうはゆきません。ここでの理気入浴法も、そうした特別のことを要求しているわけでありません。サウナに入ることは望ましいのですが、毎日、あるいはしょっちゅう入ることは、かくべつ必要なことではないと考えています。
そこでふだん、家でできる温圧変動法ですが、実に簡単で当たり前のことです。圧力につきましては、お湯に入っているときの水圧と、お湯から出たときの自然の大気圧の差が変動を生みます。温度につきましては、お湯に入った後で冷水を身体にかけることで変動を生みます。シャワーがあればそれで、無ければ蛇口にホースつなぐなり、洗面器にくんで身体にかけるだけでよいのです。
冷水浴なんてトンデモナイ!
せっかく暖めた身体を冷やしたんでは何のために風呂に入ったのか分らない。
だいち、急に冷水を浴びて心臓マヒでも起こしたらドウスルの?!
なんていう疑問、心配が出てきそうですね。
実はそのとうりなんです。何の準備も心がまえも無くタダばく然と冷水を浴びたりしたら、そうした心配が本当になるかも知れません。特に心臓や血圧に問題を抱えていたり、病気や体調が悪かったり体力が弱っている場合などは危険です。そうしたときは決してここでの温圧変動法などためさないことです。クレグレモお気をつけてください。
ここでの温圧変動法をするには、あらかじめソレナリの準備や心がまえが必要です。つまり、この解説を読まれている方でしたら、そして内容をご理解されている方なら、ほとんど問題は無いはずです。ご自分の判断で対応出来るだけの情報をすでにここで得られているからです。
上で申しました心配を抱えた方や、お医者様から激しい運動や入浴制限などを受けておられる方は別としまして、普通に生活されている方であれば、冷浴を必要以上に恐れる心配はありません。例えばよく云われることですが、いきなり冷水を浴びるのでなく足先や手先からジョジョに水を掛けたりすれば心配するほどの危険は無いのです。身体を十分に暖めたあとなら、そして慣れてさへいれば、氷点下のま冬だって冷浴はできます。大切なことは、その時の体調や環境に合わせてケッシテ無理や無防備なことをしないことです。そうした非常識なことさへしなければ冷浴は決して危険なものではありません!
さらに「身体を暖めたまま湯上がりしたい」と考えておられる方なら、冷浴のあとに、もう一度、身体を暖めてから湯上がりすれば良いんです。またもし逆に、身体を暖めたまま湯上がりすることに抵抗がありましても、最後に湯上がりする時は全身を冷やすのではなく単に両足の膝から下に冷水をかけるくらいで十分なのです。何れにしましても身体を冷やしっぱなしにしておいてよい理由などありません。
理気入浴法は身体に一定の刺激を与えること、シグナルを送ることを求めており、その手段として温度と圧力の変動を利用しようというのがここでの温圧変動法なのです。その刺激を与えたあとまで身体を冷やしたままでよいなどと主張しているのではありませんから、クレグレも誤解の無いようお願いします。
理気入浴法を正しく実践されたら貴方はもうアクアセラピーの達人です。つまりアクアセラピストになられたのです!
このホームページ"アクアセラピー"との出会いを経験された全ての方々に、この出会いが本当にラッキーであったことを実感いただける日がきますことを心から祈っております。