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ケミカルピーリング

ピーリングとは英語で剥ぐ(peel)という意味をもつ言葉です。
化学(ケミカル)薬品を皮膚に塗布し、皮膚の角質層表皮真皮を剥離することで皮膚の再生を促し、皮膚の若返りをはかります。
シミ、くすみ、シワ、ニキビ(痕)、脂漏性皮膚炎などに効果があります。
もともと古代エジプトやローマの時代から、ヨーロッパを中心に行われてきた古い美顔術の一つです。

使用する薬品には

アルファハイドロキシ酸(AHA)---グリコール酸などのフルーツ酸
トリクロロ酢酸(TCA)---ブルーピーリング
フェノール

などがあり、下のものほど皮膚の深い層まで剥離します。
また同じ薬品でも濃度が高いものほど皮膚の深い層まで剥離します。

これまでは主に白人の間で行われていましたが、AHAを用いたマイルドなピーリングが開発され、有色人種でも色素沈着や瘢痕形成を生じる危険の少ない方法として流行し始めました

ケミカルピーリングの作用は?
ごく簡単に言ってしまうと、人間のヒフは表皮と真皮の二つの層に分けられます。
表皮がいわゆるカワの部分で、通常20層前後の細胞で出来ています。
表皮の1番深い部分にある基底細胞が分裂し古い細胞は新しい細胞に徐々に押し上げられ体の表面に近づいていきます。
この細胞が最終的に角質になり剥がれ落ちるのですが、生まれてから剥がれるまでが通常28日といわれています。

しかし、老化や様々なダメージでヒフの新陳代謝が悪くなるとこのサイクルが遅くなり、古い角質がいつまでも剥がれず徐々に厚くなってきます。
そうすると古い角質に溜まった色素などが目立ち、肌の全体的なクスミやシミになります。
また古い角質は水分に乏しいのでお肌に小じわが目立ちます。

ケミカルピーリングはこの古くなった角質を酸によって剥がれ易くする治療です。
古く汚れが溜まった角質を剥がしてしまうので全体的なお肌のクスミが取れシミもある程度薄くなります。
さらに古い角質を剥がすことによって表皮全体の新陳代謝が活発になり悪くなっていた肌の新陳代謝のサイクルが正常に戻り肌のコンディションが保ち易くなります。

真皮はその下で皮膚全体の張りを保つ部分です。
最近よく耳にするコラーゲンやエラスチンはここに含まれています。
ケミカルピーリングは表皮の1部を剥がすわけですからその下の真皮には関係がなさそうですがここも大きな意味を持ってきます。
ケミカルピーリングに使う酸は皮膚に浸透しやすく真皮の中で軽い炎症(腫れ)を起こします。
人間の体は炎症を起すと体を修復する物質が作られるのですがその物質というのがコラーゲンなのです。
つまり肌の張りを保つ働きを持つ真皮の中に新しいコラーゲンが作られるわけです。
ケミカルピーリングで肌の全体的な張りがでるのはこのためです。
もちろんこの炎症が強く起これば様々なトラブルの元になります。
しかし、現在使われている酸は濃度が調節してあり大きなトラブルを起こすことはありません。

酸はなんでもいいの?
ケミカル=chemical=化学薬品
ピーリング=peel(ing)=皮をむく
ケミカルピーリングを直訳すると『化学薬品で皮をむく』という恐ろしい言葉になります。
化学薬品を使い皮をむけば全てケミカルピーリングと言えるのですが、現在使用されている薬品はおおむね2種類だと言えそうです。

AHA(alpha hydroxy acids) 酸の1種で角化細胞(角質)の結合をゆるめる作用があります。
古い角質を剥がすことによって肌のくすみやシミを取る直接的な効果もありますが、肌の新陳代謝を改善する効果もあります。
更に、肌のコラーゲンを増加させる作用もあるためピーリングの後は肌に張りが出てきます。
この中にはグリコール酸、乳酸、酒石酸などが含まれ、特にグリコール酸の皮膚への浸透がいいと言われ使用頻度が1番高いようです。
また、今話題のフルーツ酸はAHAの中の1種です。
肌に負担の少ないマイルドなケミカルピーリング剤です。

TCA(Trichloroacetic Acid)1960年代から使用されているピーリング剤です 。
濃度によってマイルドなピーリングも可能ですが 最近の使用法としてはAHAをマイルドなピーリングに、このTCAをハードなピーリングに用いることが多いようです。
背中や手などに特に有効ですが顔の場合でもひどいニキビ痕などTCAの方が有効な場合もあります。
ハードな効果を期待するだけに1週間ほどかさぶた状態になり、色素沈着の可能性もあります。
更に施術後の日焼けの予防は厳重に行う必要があります。

ケミカルピーリングは1回でいいの?
1回でも効果はあります。
最もよく聞く感想は「化粧ののりがよくなった」「肌の透明感がでてきた」です。
この二つはピーリング直後に帰りのメークをしながらおっしゃる方もいらっしゃいます。
しかし、ケミカルピーリングの効果を十分に発揮しようと思ったら、ある程度コンスタントに行った方がいいです。
私たちがとりあえずお勧めする回数は、1〜2週毎に6回です。

最初から濃い酸を使うわけではないので 効果が出る濃度にするのに回数がかかること、そして、その濃度で十分な効果を出すのにやはり数回必要なためです。
また治療と治療との間隔をあけすぎてしまうとせっかく酸になれてきた肌がまた元に戻るのでインターバルは最大でも2週間と考えています。

また、治療が6回終わったとしてもそれで全てが終了というわけではありません。
基本的にある一定の年齢以上のお肌はくだる一方なのです。
6回前後のピーリングを行ったとしても、放っておけばまた状態は衰えていくので1〜2ヶ月ごとに1回の割でピーリングを行った方がよいと考えています。

ケミカルピーリングの問題点は?
当院で使用している酸は最も強いものでもヤケド(化学熱傷)を起こさない濃度です。
更にいきなり強いものを使うことはなく、患者さんの肌の状態をみながら段階的に薬の濃度を上げていきます。
施術直後に赤みが残ることがありますが 完全に一皮剥けて傷になったりすることはありません。

1部の施設ではきわめて高濃度のものも使われているようですが短期間で劇的効果ばかりを求める治療には疑問が残ります。

とはいえ、全く問題のない治療というわけではありません。
ケミカルピーリングは角質の1部を剥がす治療です。
ところがこの角質の中にはお肌に取って大事な保湿成分(NMF)が含まれているのです。
そのため施術後の保湿を十分に行わないと肌が乾燥しやすくなり小じわの原因になります。

さらにもう一つ大きな問題点があります。
ピーリングを行うと表皮を作る基底細胞が刺激を受けることは前にも書いた通りです。
ところが基底細胞とほぼ同じ深さにある色素を作るメラニン細胞も同じように刺激を受けるのです。

そのためピーリング後のお肌は紫外線の影響を非常に受けやすく日焼けや日焼け後のシミが出来やすくなるのです。
従って、ケミカルピーリングの後はサンスクリーンなどの 紫外線対策が絶対に必要になります。

ケミカルピーリングは究極のスキンケア?
私たちはケミカルピーリングを多くのスキンケア法の1つと考えています。

ケミカルピーリングさえ行えばあとは何もしなくても良いというものではありません。
あくまで日常のスキンケアを行いながらポイント的にケミカルピーリングを組み込んでいくのが理想的な形だと思っています。
ちょうど、普段は自分でシャンプーやブラッシングでヘアスタイルを整えながら時々美容院に行ってカットしてもらうようなものです。

ケミカルピーリングで時々お肌に磨きをかけたとしても日頃の手入れが悪くては何の意味も持ちません。
お肌のコンディションを整える一番の手段は常日頃のスキンケアです。

『お金は払いますから綺麗にしてください。
でも私は何の努力もしたくありません』という方には絶対にお勧めしません。
みなさんケミカルピーリングという言葉を知っていますか?ケミカルピーリングとは、酸を使用して皮膚の角質をを除去し、きれいなお肌の再生を行うことです。
新陳代謝を活性化させ、お肌のサイクルを正常に戻します。
「シミ、くすみ、にきび、にきび痕、お肌の老化」などに効果があります。
また、毛穴に皮脂が詰まったり、角栓が出来たりするのを防ぐので、特に活動的なニキビの治療法として大変効果があります。
エステサロンでもケミカルピーリングを行えますが、ケミカルピーリングは医療行為ですので、本来はエステティックサロンの場合は医療行為のため行なうことが出来ません。
厚生労働省からも平成12年11月に通達が出ております。
ただし、エステの場合、医療として行えないため、濃度の薄い酸を用いているようです。
従って、効果の程は医療機関と比べると少ないでしょう。
お肌の強さに合わせて薬剤の濃度を各個人に合わせた強さで行います。
酸に慣れるにしたがって濃度は若干あげていきます。
みなさんも気をつけましょうね。
きれいになりすぎるのも罪ですよ。