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vol.102(2006年9 月5 日掲載)

京都の鍼灸院がお届けする健康通信
 

暑さの克服 

暑い日々が続いている今日この頃ですが、皆さん仕事が終わった後の冷えたビールが本当に旨いと思って、楽しみにしておられると思いますが、実はこれが身体に悪いというとよく叱られます。

女性には、風呂上りのアイスクリームがとってもおいしいと思っていらっしゃるが、実はこれが身体に悪いというとよく叱られます。しかし、いくら叱られても私は言いつづけています。

いまやビ−ルや、アイスクリームは現代人とはきっても切れない飲食物だそうです。夏でも冬でも年中、飲食できるものですが、今の時代冷蔵庫のない家庭はないと思いますが、これが飲食物を冷やしすぎるのです。これを体内に大量に入れるということは、体内(胃腸)を非常に冷やすことは想像できると思います。

ビールやアイスクリームだけでなく、お茶でもジュースでもお酒でも冷蔵庫で冷やしたり、氷を入れたりして冷たくして飲むととてもおいしく感じます。しかし、冷たいものをゆっくり飲むとよいのですが、咽ごしがよいので一気にグーと飲むのがまたおいしいのです。

冷たいものが咽喉を刺激して冷たく感じ、胃に入るといままで暑かった体が一気に冷えていくような感じになります。いえ、実際冷えていくのです。すると一気に汗が噴出してきます。頭や顔、首や肩から汗が滴り落ちるくらいに噴出してきます。

なぜなら冷やしたところの筋肉や血管は熱を奪われないように収縮して、温度を一定に保とうとします。骨格筋ならぶるぶる震えて筋肉を動かし、熱を生産してくれるのですが内臓筋はそのようには出来ていませんから、ジーと耐えるしかないのです。

だから、このように冷たいものを入れたところからは汗は出ません。その他の冷えていない場所から一気に汗が出てきます。下半身からも汗は出にくいと思います。なぜならクーラーで昼間から冷やしに冷やしているからです。そこに冷たいものをおなかに入れれば、体内の熱気は上のほうに、つまり頭のほうに行ってしまいます。すると顔や頭から汗が噴出してきます。

上半身に汗をかくということは、心臓の動きが活発になり、脳の働きも活発になり、当然呼吸も速くなります。心身ともに落ち着いていない状態になっているのです。そんなことは本人は微塵も感じていないのですが、いざ寝ようと思うと眠れないものです。

以前血行をよくするために半身浴をお奨めしましたが、いくら半身浴をたっぷりして血行をよくしても、その後でアイスクリームを食べたり、冷えたビ−ルを、冷えたジュースを、冷えたお茶をグーと飲むなどでおなかを冷やしてしまえば元の木阿弥というか、せっかく暖めて血行をよくしたのに、また血流が悪くなります。

今流行りのクールビズは室内温度を28度くらいにして、外気と室内温度の差をあまり大きくしないようにしています。もちろんこれには自然環境のことを考慮してという大きな目的がありますが、私は体内環境のことも考えて欲しいと思います。

体内の自然環境も、体温が大体36.8度ぐらいです。いま低体温の人が多くなり35度くらいの人もいます。低体温の人は同じ外気温でも高体温の人に比べ暑さに弱いのは当然です。目まいがしたり、脳貧血を起こしたりで夏はクーラーの効いたところでしか過ごせないなどのことが有ります。

身体を冷やすにしても体内環境を考え、体温と冷却物質(飲食物)の温度差は10度もあれば十分に体温を下げてくれると思います。そこで冷えたビールの温度を見てみると10度前後ではないかと思います。アイスクリームはというと、マイナス10度くらいではないかと思います。

つまり、ビールは体温との差は約25度、アイスクリームでは46度くらいの差が有ります。これを外気温に置き換えますと室温10度というのは、真冬のような寒さで、まず裸ではいられない状態ではないでしょうか。アイスクリームになると、私はこのような寒さは経験したことのない寒さです。

もちろん全身がこのような寒さに晒されている環境ではありませんが、胃腸はそういう環境に晒されてしまうわけですから、胃腸が元気になるわけがないと思いませんか?

外部温度と体温の差が大きければ大きいほど強い暑さ寒さが感じられるのですが、真夏日などで30度を越す日などは、湿気が有ると汗が乾燥しないので熱が体内にこもるので暑く感じられ、こういう日には熱中症などにかかりやすいのです。

同じ30度を越す日でも湿度が少なく乾燥している日には、汗がすぐに気化して体熱を摂っていくので涼しく感じられますが、こういう日には脱水症状にかかる可能性が高くなります。だからこまめに水分を摂ることが大切になります。

同じように真夏日に暑いからといって冷たいものを体内にどんどん入れると、体内温度は下がりますが、でも人間体温が31度〜32度くらいに体温が下がると死にいたることも、ありえるとのことですので、やはり冷たいものを体内に入れるということは内蔵機能の低下を起こすことは間違いがないと思います。

だから飲食物はなるべく体温に近い温度で体内に入れてやるのが、内臓に負担がかからないのです。しかし、夏の暑いときはこれが生ぬるくて、非常にまずく感じるわけです。いわゆる咽喉ごしが悪いということなのですが、これは普段から冷たいものを食べ慣れている人にはなかなか受け入れられないものだとは思います。

ではどうしたら良いのかというと、これはあくまで自分の経験だけでの話ですが、いろいろ経験したことをお話してみたいと思います。

夏の暑い夜は眠りにくいし汗をすごくかきます。この汗を収めるのにどういう方法があるかというと、まず首から上を冷やすことです。私が取った方法は保冷材の小さいやつで、頭のてっぺんとおでこを冷やすことです。首を冷やすことを薦める人もいますが、それでもいいと思います。自分が一番気持ちのよい部分に当てればよいのです。

頭が冷えてくると爪先のほうから温かみが出てきます。するとなんとなく眠くなってきて眠ってしまいます。クーラーなど必要なく汗もあまり出ないように思います。

最近は徹底して冷たい飲み物は飲まずにいます。お茶やコーヒーはホットで、晩酌も氷や、冷たい水は使わず、日本酒ならそのまま、焼酎ならぬるいお湯割り、ビールは飲みませんというよりだんだんと冷たいものが飲めなくなってきているのです。

他人に言わすと「それは歳だから!」などとからかわれますが、年齢を重ねるにつれて基礎代謝が落ちてきているのだと思います。しかし、温かいもので一日を過ごすと、まず汗のかき方が変わってきています。つまり首から上の汗が少なくなり、全身からでるようになってきました。

仕事をしだすとシャツもズボンも一旦汗でズクズクになりますが、その後はあまり汗が出なくなります。水分の摂取も朝一番に2リットルのお湯を沸かします。後は一日中その湯冷ましを飲んでいます。

帰宅して食事を済ませ、入浴を済ませた湯上りでも冷たいものは飲みません。ホットコーヒーなどを飲んで、汗をかくだけかいて止まったら就寝です。これで体内の熱は出てしまうのでクーラーは要りません。そよ風でも扇風機でも少し風があればぐっすりと眠れます。

湯上りにそんな熱いものがのめるなといわれますが、熱いものは口の中が温度センサーになっているので、火傷するほど熱いものはそんな一気に飲めないし、さめてきたものを飲むのでそんなに熱くは有りません。昔から「心頭を滅却すれば火もまたこれ涼しい」という言葉があるように、あまり暑い暑いと思わずに、涼しいと思えば涼しくなります・・・?

「バカヤロー!」「おまえだけ一人でやっていろ!」なんて言葉が出てきそうですが、そう、やるやらないはあなたの自由です。体が悪くなるのも、ならないのも、あなた自身の考え方一つです。




 

 

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vol.101(2006年7 月22 日掲載)

京都の鍼灸院がお届けする健康通信
 

1からの話 

子さん12歳は、朝6時に起床して父親に勉強を教えてもらい、7時に食事をとり
8時過ぎに学校へ行きます。学校が終わり、習い事・塾などに行って夜ご飯を食べるのは9時から10時の間、そしてお風呂に入って就寝するのは11時を過ぎるといいます。

このような生活が毎日続いていると疲れて当たり前のような気がするし、一体いつ遊んでいるのだろうかと不思議な思いに駆られます。一緒についてきた母親に、そのことを聞くと笑いながら「学校で休み時間に遊んでいます」という返事でした。

「塾や習い事は週に何日?」「バレーが・・日で、学習塾が・・日で、ピアノが・・日で・・・。」遊んでいる暇はないし、毎日やっていると時間的に肉体も、心にも、余裕が全然ないのでは、と思うようなスケジュールをこなしているのでびっくりしたというのが本心です。

まず食事に関しては、朝はきちんと食べているのは分かります。お昼は学校の給食です。さあこれから9時や10時までどうしているのでしょうか?5時ごろに軽く夕食を食べて塾に行き、9時過ぎに帰ってきてもう一度食事をする。

では睡眠時間に関してはどうでしょう?12歳といっても女性ですから、お風呂に入って髪を乾かしなどしているとあっという間に1時間くらい過ぎてしまうそうです。

それから、就寝しても6時起床だから7時間も睡眠をとっていられない。私から見れば子供というのはもっと睡眠時間を取らなければ、肉体の成長や心の成長に強い弊害をもたらしているような気がするのですが、母親も本人もそのようなことは一切考えていません。

今回、私のところに来た理由としては、ピアノの発表会が一週間後にあるのでいま、猛特訓をして非常に疲れているのでこの疲れを取って欲しいからということでした。

私は、あきれてこの親子に、どのように説明してあげればよいのかと考えて次のように言いました。「ピアノの猛特訓で疲れているのはよく分かりますが、それよりも普段の生活で、睡眠時間が少ないし、食事もゆっくりしていないし日常生活がめちゃくちゃです。だから疲れが日々に睡眠だけでは取れなくなっていて、貯まってきているのです。」

「それに精神的にも、遊ぶ余裕もなく勉強に習い事に集中しているので、いらいらしている感じがありますよ。勉強も習い事も大切だとは思いますが、今は成長の時期だから、こんなことをしているとホルモンや成長物質や精神的成長にも障害とまでは行かなくても、何らかの影響が出ることは有ると思います」

この話を聞いた母親の顔が、一瞬さっと変わりました。何事かと思って話し始めるのを待っていると、「実は・・・、この子まだ生理がないのです。」と子供に聞こえないように言ってきました。

初潮と閉経のことは私にはよく分かりませんが、人によって、あるいは体格によって、環境によってかなり差があることは確かだと思うので、そんなに心配は入らないとは思いますが、しかし、母親が遅いと気になるということは・・・?

私はA子ちゃんに「将来の夢とか、希望とか、どのようになりたいとか、そんなこと考えているの?」と聞くとA子ちゃんは「そんなもの私たち誰も持っていませんよ!」と笑いながら返事されたときには、私の顔が一瞬さっと変わったのではないかと思います。

このように、子供のときから、夢や希望もなく、目先のことばかりに気をとられて育っていく子供達が、何か可哀想な気がしました。もっといっぱい夢を持ち、希望をもって明るく楽しく、大きく育って欲しいと思います。

親も、自分の夢や理想をもう一度見つけて、それに向かって一歩を踏み出し、親子で夢や理想を語り合えるようなそんな家族や家庭があれば、いま流行っている事象や事件などももっと少なくなってくるのではと思います。




 

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vol.100(2005年4 月22 日掲載)

京都の鍼灸院がお届けする健康通信
 

100回目のお話し 

長い間、書けなかったお喋りがやっと書けるようになりました。100回目でありますので何か記念に残るようなものを書きたいと思っていたのですが、今回は捨てる勇気ということでお話してみたいと思います。

4月になって、新社会人、新学年になる人も多いと思いますが、今までと同じ生活をしていたのでは、なかなか新しい生活についていけなくなると思います。
気分を変えて、がんばろうという思いにならなければ、遊びほうけていた、あるいは、夜遅くまでおきていた生活では、仕事も勉強もなかなかうまく行かないし、心の中にもストレスがいっぱいたまってきます。

これがたまりだすと、5月頃になると何をやるのも嫌になったり、あるいは焦りが出てきたり、自分で自分が嫌になってきたりして、いわゆる5月病といわれるウツ症状が出てきます。新しい仕事の緊張感や、新しい勉強などやること考えることが一杯になってきて、手におえなくなるものです。

今まで身体のしんどさなど感じたことの無い若者達でも、訳のわからない身体の不快感が出てくるはずです。今まで味わったことの無い体の感覚、あるいは思考の感覚などが出て来ると思います。

こういうときは思い切って今までの生活や考え方を一掃して新しい生活にしなくてはなりません。それには今までやっていた生活を良く考えて、新生活のことを考えて、不摂生なことをやめなければ時間的に、物理的に無理な場合が相当出てきます。

ここで何を捨てて何を取り入れるかが問題になってきます。これがうまくいかないと、うまく出来ないと会社が嫌になったり、学校が嫌になったりするものです。こういうときに周囲の者が理解があり、気づいてくれると立ち直っていくのですが、これがない人や精神力の弱い人はどんどん悪い方向に進んでいきます。

だから年配の人は、これからの若者達の行動などを良く見てあげておかしいと思ったら、何らかのアドバイスをしてあげて欲しいと思います。若者達も先輩のアドバイスを素直に聞くことが大切だと思います。今までと同じことをやっていては、絶対に生活に破綻が来ます。辛抱しなければならないことを辛抱する勇気も必要です。

また現代人は、健康のためといっていろいろな薬や、サプリメントといったもの、あるいは健康食品などを摂り過ぎるほど摂っていますが、私はそんなことしなくても、生活を見直し考え方を少し変えるといろいろ間違っていたことに気が付くはずだと思っています。

いくら身体に良いといわれるものを身体の中にどんどん取り込んでも、身体に悪いものが残っていたり、身体に悪いことをしていたりでは、一体、何をしていることか分からないのではないでしょうか。

身体にとって悪いものや、身体にとって悪いことはさっさと捨ててしまい、身体にとってよきことをどんどん取り入れていけば、薬や健康食品などに頼らなくても身体は喜んでどんどん良くなっていこうとします。それを阻害しているのはほかならぬ自分自身なのです。

ではどうすれば身体に良いのか?一般的にはやはり早寝早起きが基本となりますが、それだけでは駄目で、食事は腹八分目、適度な運動、それに健全な精神が必要です。とこのように皆さんよくよく知っていらっしゃることなんですが、皆さん自分流の理由付けをして、自分流の解釈をしていろいろなことをします。

これが自分に一番あっているからこれでいいのだ!それこそ小原庄助さんのように「朝寝・朝酒・朝湯が大好きで」なんてことを実行している人が、いっぱいいるかもしれません?

永年いろいろな患者さんを見てきましたが、現代人でお元気な方はやはり、さっき言った健康法を自然に身につけています。そして何より明るく生きておられますし、いろいろ悩んだり、苦しんだりせず、何か自然に身をゆだねて生活されているような気がします。

私達がお話をきいても、人生に余裕を持って私達が指導しているような生活を実践されています。そして、尚且つ「楽しいし、幸せだから自然と感謝の心が湧いてきますよ!」と異口同音に、いわれる人が多いように思います。

こういう人生を送っていると薬も健康食品も入りません。何も心配せずに好きなものを食べて、満足な人生が送れるというわけです。

 





 

 

 







 

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vol.99(2005年01 月23 日掲載)

京都の鍼灸院がお届けする健康通信
 

働き 

新年明けましておめでとうございます。
とはいってももう1月も下旬になってしまいました。月日が経つのがどんどん早くなってきて少し戸惑ってしまいす。悪いことは早く過ぎてくれると良いのですがこれがまたなかなか居座ってしまい移動してくれないし、良いことはあっという間にどこかに行ってしまう。この時間差は一体なんだろうと思いますが事実だから変えようもないと言うことになります。

新年初めてのおしゃべりを何にしようか迷っていたのですが、最近強い寒さのため腰痛を起こしてこられる方が多いのでこれについてお喋りしてみたいと思います。

この時期は、年末の忙しさと新年の不規則な生活が重なり普段以上に心身ともに疲れます。しかし気持ちが高ぶっているので、なかなか身体の変調に気がつかないことが多いものです。

そして、普段の生活に戻ってしばらくするとその疲れが徐々に感じるようになってくるのですが、体中の筋肉の緊張は時すでに最高潮になっています。そこに加えて今年のこの寒さ!外へ出ると身が縮み緊張している筋肉を余計に収縮させてしまい血流不良で痛みが発生してきます。

痛みの種類は人さまざまですが、うずくような痛み・ぴりぴりとした痛み・電気が走るような痛みなどいろいろな表現で言ってこられます。そして痛みが起こるとすぐに皆さんシップ薬を腰の周りに3〜4枚貼っておられます。

ところがこのシップ薬がまた悪さをするときが多いのです。確かに痛みの部分に冷感シップを貼ると一時的に、感覚に変化がおきますが決して痛みが消えてしまうほどのものはありません。

その次に多いのは、貼るカイロなどをやはり腰周りにべたべた貼っている方も多くおられます。しかしこれも痛みが取れるほど効果が出るものではありません。かえって体の一部分だけが温められて、バランスが崩れ体調そのものがおかしくなってくる場合もあります。

ではどうしたらよいかと言うと、一部分だけの手当てをするのではなく、体全体の疲れを取り去らなければ、痛みを取ると言う観点ではなかなか取れないものです。

このような患者さんが来たとき身体に少し触っただけで「痛い!痛い!」といっていますが帰る頃には痛みの質が変わっています。立って歩けなかった人でも歩けるようになるし、痛みの場所が変わったり、色々変化がおきます。

ただ皆さん忙しいのでなかなか続けて来れないのですが、続けてきた人は痛みも疲れも、取れてしまいすきっとした身体になりますが、1回だけで続けられない方はやがてまた痛みや疲れのための肉体の変調が、そう遠くない未来に確実に出てきます。

では続けるといってもどれくらい続ければよいのかというと、若い人なら2〜3回もやれば十分でしょうが、加齢と共に時間はかかるようになってきます。ところが歳をとって分かってくるのが、頭の切り替えです。これが出来ているようでなかなか出来ていないものなのです。

体力が無くなった。動きが遅くなった。スタミナがなくなる。物覚えが悪くなった。このようなことは案外良く分かるのですが、肉体の弱りというのがあまりピンとこないのです。

これは20歳台〜30歳台〜40歳台〜50歳台・・・と各年代によって時々に思い知らされることなのですが、一番感じないのが回復力です。風邪がなかなか治らない。普通の風邪なら1週間もあれば治るのに、それが2週刊も週間もかかるとか、腰痛でも痛みはましになっただけで相変わらず痛むなどの症状があります。

これは明らかに体力というか回復力の低下であります。こうなると、内臓の働きなども低下するし、免疫力も低下するし、思考力なども低下するかあるいは曲がった考え、歪んだ考えなども出てきます。

このような状態を目の当たりに見ている私としては、なんとなく恐怖心にも似たものを感じたりします。身体の変調というのは一部分だけに出るのではなく精神的にも・内臓にも・行動までも変えてしまう。ということは人が変わったように感じるということです。

 





 

 

 







 

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vol.98(2005年11 月27 日掲載)

京都の鍼灸院がお届けする健康通信

ウツ5
 

高齢者から若者までのウツになる過程をお話してきましたが、全体を通していうとウツになる皆さんはある意味で頑固です。人間の身体いえ自然界は常に動いているというか変化しているというか流れています。例えば水これも川として流れているときの水はとてもすんでいて綺麗な水になります。つまり清流ですね。ところがダムなどで堰き止めてしまうと水はだんだんにごってきます。

風も吹き流れてくれるから良いのですが吹き溜まりのところには埃や塵がいっぱいたまってしまいます。時も時間として一秒足りとじっとしていません。自然界はこのように常に変化していくことで正常を保っているのです。

日本の国でもちゃんと春夏秋冬というように季節も変化しているし、思いつくとなんでも変化しています。我々人間だって肉体細胞は常に生まれ変わっています。血液だってじっとせず常に全身を巡り各細胞を生かしています。食事をすれば胃で消化して腸で栄養素を吸収し、そしてその粕は便として排泄してしまいます。ここに一つの流れがあるのです。

人体の中の流れも常に流れていなければ病気になるのです。血液の流れ悪くなれば脳梗塞だとか、心筋梗塞になるし血液が完全に止まった先は、組織が腐ってきます。つまり壊疽になってしまうのです。脳に血液が行かなければ人間は10分くらいで死んでしまいます。

精神的な病気も頑固な考えでいつも同じことばかり考えているとおかしくなってくるのです。つまり考えが濁ってくるのです。腐ってくるのです。濁った考え腐った考えの溜まったところには、後から来たものも次々と腐らせてしまうのです。だから、考えをとめている頑固を取り除かないとどんどん腐っていくものが増えてきます。頑固を取り除いて流れを良くすると綺麗な考えが流れるし、後からあとから流れてくるのです。

しかし何故頑固になるのでしょうか。こだわりでしょうか?我がままでしょうか?まあ病気になるのは大体がわがままが多いと思います。

血流がよければ人間はそう簡単に病気にはならない。血液の流れの中にダムを造るのは夜遅くまでおきていたり、過労であったり、暴飲暴食であったり、頑固でわがままな考えであったり偏食であったり、運動不足であったりするのです。その清流にダムを作り水の流れを止め、水が腐ってきたから濁ってきたから薬を入れて、その濁りを取ったり、腐食を止めてからといってそこに魚が住めますか、もといた魚が済めますか?正常な魚たちが増えてきますか?そうではないでしょう。

住んでいたとしても奇形の魚であったり、食べられない魚でしょう。血流もいっしょです。血流にダムを作ると血液が濁ってきます。そしてその血液に育まれている細胞たちは正常に育つと思いますか?薬を入れて血液をいくら綺麗にしてもその薬の入った血液で正常な細胞が育つと思いますか?脳に行く血液も流れていなければなりません。

これがうっ血したり充血していると脳の細胞の同じところが刺激され、考えがなかなか変わりにくくなるのだと思います。気持ちの良い考えのときは流れが良いからいつまでも同じことを考えていません、嫌な気持ちの悪い考えのときはうっ血充血が起こるのでそのことばかりをいつまでもいつまでも考えるようになってしまいます。

そんな血液に薬を入れて綺麗にしても血液を流さない限りいつも同じようなことばかり考えています。そしてやっと血流が良くなっても濁った血液腐った血液で育った細胞がすぐに良い細胞に戻ってくれませんから元に戻るには血流の良いままで、綺麗な血液が回ってきて、汚れた血液で育てられた細胞が死に綺麗な血液で生まれた細胞ができるまで病気とは治らないものです。それだけの時間がかかるのです。

また魚が奇形になるのなら人間の細胞も奇形になるということを分かっていただきたい。それがポリープだとか癌細胞とかいうことになってくるのです。このメカニズムをよーく分かっていただきたいのです。

人間の身体の中にはちゃんと血液を綺麗にする装置もついているし、いろいろな働きをさすためのホルモンを出す装置もついているし、毒素を分解する装置もついているし、人間が生きていくたっめの装置は皆さん必ずついています。だからその装置を働かすためには常に血流を良くしておかないとその装置が壊れます。

その壊れたのを医師は簡単に取り替えてしまう臓器移植というのをやりますが、本当にそれでよいのでしょうか。血流さえ良くしておけば、細胞は復活してまた新しい細胞が生まれてくるのではないでしょうか?これで病気から脱出するヒントを読者の皆さんがつかんでいただければ私が100回にわたって書きつづけてきたことが息吹をもらったことになります。





 

 

 







 

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vol.97(2005年11 月09 日掲載)

京都の鍼灸院がお届けする健康通信

ウツ4
 

若者達がウツになりやすいのは学校時代は虐めや入学試験などが代表的なものであろうと思っています。もちろん対人関係などもあるだろうが、まだまだ未熟なため相手のことが理解できないので苦しんだり、悩んだりするのでしょう。

もう一つはコンピュータや携帯電話などのテクノストレスがあろうかと思います。電車に乗っているとよく携帯電話を出してメールをしたり、ゲームをしたりイヤホンで音楽をガンガン聴いている。少し離れたところにいてもシャカシャカという音が漏れて聞こえてきます。耳元での大きい音は本人はストレスになっていないと思っているようですが、やはり肉体にとっては強いストレスだと思います。

この状態が続くと、笑わない・喋らないそして、突然怒りだす、つまり今流行りのキレルというやつであります。このことを、ゲーム脳といいます。これは子供だけでなく、大人もコンピュータでやられています。

医学的にいうと脳の前頭前野というところが意識を集中さすところであり、判断力や集中力が高まるという、集中力のバロメーターになる部分だそうです。しかし、この部分をコンピュータやゲームで必死に使うので、普段の生活の中で使えなくなってしまうのです。いろいろな日常刺激を受けて脳というものは活性化するのですが、その一切をコンピュータやゲームが占めているので日常の刺激に反応しなくなるそうです。

もう一つは生活習慣が悪い。夜遅くまで勉強・ゲーム・メールなどで忙しい生活を送っています。常に睡眠不足の中で暮らしていると筋肉は常に緊張を強いられているため、精神的にほっとしたときがなかなか味わえないのでこれがまた身体に異常をあらわしてきます。

腰痛・頸部痛・肩こり・視力低下・思考の低下・疲労感・・・などが出てきたり、気分の悪さ・からだのだるさ・やる気がなくなる・判断力の低下などで心が乱れだしてきます。すると何とかその心の憂さを晴らしたくなるので、もっと強い刺激を求めたりすることもあります。

その場合に、本人の性格というものがあり、自己を否定するようになったり、自己の主張が強くなったり、破壊的な思いを持ったりすることがあります。

自己否定をする人は、自分自身が悪いと思っているので精神的な病気になりやすく引っ込み思案になり・うつ病や仮面病になりやすくなります。自己主張の強い人は他人に足を引っ張られたり、自信過剰になったりして、失敗を犯しやすくなり、それが原因で人間不信になってしまうことが多いようです。

破壊的な思いを持つ人は、自分より弱いものをいじめたり、エスカレートすると小動物などを殺したりすることにストレスの発散を求めてしまうなど、最近社会を騒がせているような事件を起こしたりするようになってくるのではないでしょうか。

若いときというのはいろいろな悩みを持ち、耐えていくことを覚え、それを乗り越えて一人前の大人になっていくので大いに悩んだらいいのですが、しかし、個人主義が蔓延しているため友人や先輩・先生や他の大人に相談をしなくなっていますので、解決方法が見つからず、自棄を起こしたり他人から見れば本当につまらないことで悩み苦しんでいるようです。

親もそっと見ているだけで手助けしてやらないため、あるいは自分のことをやるので精一杯という親もいるし、なかなか親子のコミニュケーションが取れないとか、親がまだ子供のため、どうしていいか分からない、あるいは子供のやっていることに無関心、あるいはいくつになっても子供は自分の所有物のように思い何でもかでもかまいすぎといったところで、若者達はどんどん追い込まれていくことが多いのだろうと思います。

病気へのメカニズムは実に単純なことなのに、それを元に戻すのになかなか戻せない実情を見ていると、何故!といいたくなるときがたくさんあります。ちょっと生活を変えれば、少し考え方を変えれば、ほんの少しのことで変われるのにそのことが非常に大きく見えたり、頑固さのため出来ないというよりする気がないという人々がたいへん多いのには驚かされます。

以前にも言いましたが、私達がこうしたほうがいいと言っても絶対に何もしない人が、テレビなどでちょっとかじった健康法をまじめに実行しているのを見るにつけ、ばかばかしくなる今日この頃です。

 





 

 

 







 

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vol.96(2005年09 月28 日掲載)

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ウツ3
 

女性の場合はもちろん職を持っている方も多いとは思いますが、先ず家庭内のことが中心となるとおもいます。子供達の心配もあるでしょうが、舅・姑のことや自分の両親、ご主人のことなどと共に自身の身体が更年期障害というのに襲われる可能性もあります。

この更年期障害は、自律神経失調症の症状を強く出す人とそうでない人とがいますが何故なんでしょう。更年期障害というのは加齢によってホルモンの出が悪くなりそれが自律神経を狂わせてしまうということですが、反対に言うと自律神経の乱れがホルモンの調節を出来なくなってしまったので更年期障害を引き起こしたともいえます。

どちらにしても自律神経の関係がきっても切れないものになってきます。女性ホルモンの不必要さから自律神経が乱れだすと、精神的にいらいらするというような症状が出てきます。

すると何に対しても少しのことで感情がゆすぶられ自分以外の人との間に摩擦が生じます。そのことがなかなか頭から離れてくれません。ここで内にこもる人と外に出す人と二つに分かれてきます。

外に出す人は近所の人や家族に愚痴をこぼして「あれが悪いこれが悪いだから私はこうなってしまった!」などのことをいって憂さ晴らしをしようとしているのですが、一向に憂さが晴れないのです。

こうなるとお定まりのコースで眠れなくなり眠れないからまた同じことを考え感情的になり、心身がくたくたに疲れてきます。そんなときに家族や他人から自分が嫌なことを言われたりすると本当にほんの些細なことで怒り出してしまいます。それを言った人にとって「何でそんなことで怒るの・・・?」というような感じで何がなんだかわからない!

怒った本人も冷静になると些細なことで・・・と思うのでしょうが、もう冷静になれず頭が痛くなったり、吐き気がしたりで調子が悪いので病院で、精神安定剤、睡眠薬、あるいはホルモン薬などの薬をいっぱいもらい服用しだすようになります。

これでじっとしていれば、安静にしてゆっくりしていられればよいのですが、家庭の主婦はなかなかそうはいかない。家族の食事の世話・洗濯掃除・買い物、いろいろな用事が次から次へと出てきます。それをやりこなしていると益々感情の乱れが出てきて終いには「何故私ばかりこんなに苦しい目に会わなければならないのだろう・・・?」などとなってしまうのです。

日々悶々として暮らしていると調子はどんどん悪くなります。そこで薬に頼ってしまうのですが、薬の量も増やさないと効果が無くなるので規定の倍以上の量を服用します。それでも効かないともっと強い薬というふうになります。この頃には「こんなに苦しいのなら死んだほうがましだ!」とか「死んだら楽になる」などのことを考え出します。

外に出す人でさえこのような調子なので、内にこもる人はもっとひどい目に会ったりします。感情を押し殺して内にこもると頭痛・頭重・めまいが起こったり、胃潰瘍・大腸炎など、過呼吸・動悸・・・と色々な症状が出てきます。当然不眠はつき物で先ほどと同じような道のりを経て同じような結果が出てきます。

このようになってしまうともう治らないと思われるのが通常なのですが、大丈夫!鍼灸治療で治ります。ただし2回や3回治療したからといって即治るとはいいえませんが、回数を重ねるたびに症状が改善されていくのが分かってきます。

以前にも電話で問い合わせされてこられた方があったのですが、「何回で治りますか?」といわれ「それはわかりません!」と答えると「高いお金を取っておいて何故答えられないのですか!」と叱られました。これには私も参りました。

「症状も聞かず、診察もせず、治療もせずどうしてそんなことが答えられますか?私は神さんや仏さんじゃありません!」とはいったものの相手の必死さというのが良く伝わってきたので「何回で治るとは言い切れませんが、現在ある症状というのは確実に少なくなるか、小さくなるか改善されますよ」というとちょっと落ち着かれて来院されました。

そこで電話での件の話をしてみると、「今までに病院はもちろん催眠療法や整体治療やカイロプラクティっクなどに行って少しも良くならずにお金ばかり取られていました」。それで今回は鍼灸治療をしてみようと思ったらしいのですが、前金で回数券を買わされてばかりいたので家族に反対されていたらしいのです。

ある程度続けての治療は必要ですが、症状が改善されれば間隔を空けて治療していくというのが普通の治療方法だと思います。まあ私が他所の治療のことを言いたくはありませんが、治療費の前払いは・・・?とおもいます。

次回は若者のことを書いてみたいとおもいます。

 





 

 

 







 

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vol.95(2005年09 月02 日掲載)

京都の鍼灸院がお届けする健康通信

ウツ
 

中高年の男性は仕事が激務であり、責任が大きくなり、接待や付き合いなどで夜遅くまで飲酒することも多いだろうし、家に帰れば子供さんの学校のことや年老いた両親のこと、あるいは家などを購入したり、リホームをしたりでローンの支払いや学費その他もろもろのことが両肩にのしかかってきます。

それに加え、安定した会社にいるのなら良いのですが、不景気に左右されている会社の場合はリストラだとか、減給などになってくると心穏やかにしていられる状況でなくなってきます。

おまけに定年になたらどうしようか?年金はいくらくらい入ってくるのか?再就職はできるのか?何だかんだと考えることが多いと思います。しかしその先を考えようとしてもなかなか計画など立てられないようで、そのときになってから考えればいいわ!というような調子で将来のことを考えるとなんとなく不安になってきます。肉体の疲労と、心の不安、葛藤で常にいらいらしたり落ち込んだり本当に心の休まる暇の無い日々を過ごされている人が多いようです。

こうなってくると夜が眠りにくくなってきます。すると益々要らぬことを考えるようになり、益々眠れなくなります。そして病院であるいは薬局で睡眠導入剤や精神安定剤、睡眠薬を飲みだします。

しかし、薬を飲んでいるとやはり身体がおかしくなってきます。おまけにお酒を飲む人は飲酒量が増え、身体にかかる負担は普通のときの2〜3倍にも、いやそれ以上の負担がかかるのではないかと思います。

眠れない夜を悶々として過ごしていると、それまでなんとなく不安だったのがいきなり強烈なわけのわからない不安に襲われ、心臓はどきどきしてくるし恐怖が自分を支配しだし、夜の明けるのを待つことになります。パニック症候です。

こうなると精神科や心療内科で薬物療法をうけても、カウンセラーにカウンセリングを受けても治癒するにはたいへん長い時間がかかります。その間にも精神的ストレスにより内臓に機能的な異常から器質的な障害がぼつぼつで出してきます。こうなると入院して長期治療をしなければならなくなり、またそれが不安を増長させることになります。

我々、鍼灸治療ではこのような方々を多く治癒に導いています。我田引水ではありませんが、薬物療法より本当に効果があります。ただ現代は薬物療法が絶対で鍼灸療法などは邪道のように思われているのが残念なことに多いということです。

もう一つの理由としては、健康保険が使えないので費用がかかる、いや、かかり過ぎると思われているようです!しかし、治癒にいたるまでの時間と働きながらの治療でやっていけるので、計算はしたことはありませんがそんなにたいそうな費用になるとは思えません。

鍼灸治療が、何故効果をあげるのかというとまず全身の血行をよくします。すると自律神経のバランスがとてもよくなってきます。首や肩が硬くなっていると頭のほうに血液が多くなり、手足の筋肉などの血流が少なくなります。当然内臓などにも血流が少なくなります。

脳に血液が多くなると脳細胞が常に刺激され、物事を考えなくとも考えさせられるのです。それに手足の血流が悪いと重く感じます。内臓の血流が悪いということは消化吸収、ホルモンの出方、・・・このようなことがすべて悪くなってきます。

これを改善するには薬だけではなかなか効果が現れてくれません。それに副作用というか、何かには効果があっても、他のところを痛めたりするということは薬には良くありますが、鍼灸治療にはそれがない上に、身体が楽になっていくのがよく分かります。

感覚的に楽になるというか治りだしてくると、精神的にも良くなるという思いになってきます。それで心身ともに治癒の方向に動き出します。こうなると後は、自身の考え方で早く治ったり、時間がかかったりします。

次回は中高年の女性についてのお話です。





 

 

 







 

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vol.94(2005年08 月10 日掲載)

京都の鍼灸院がお届けする健康通信

ウツ
 

最近、流行といっては言い過ぎかもしれませんが、ウツ状態の人が若者から高齢者まで増えてきているそうです。我が治療院にも精神科や心療内科や色々な治療を試みて良くならないので、来院される人が増えてきました。

一体何が原因でこうも人心が病んできているのか良く分かりませんが、何かおかしいという印象は読者の皆様も、持っておられると思います。私が考えられる印象としては、高齢者の方は先行き不安、中高年者は生活不安や仕事の不安、あるいは働きすぎからの過労、若者たちはテクノストレスのたまりすぎ、生活の不規則さなどが大きな原因ではないかと考えています。

もちろん大きく分けての考え方ですので、他に多くの問題もあろうかとは思いますが、大まかに分ければそのように思います。

高齢者の場合、定年退職をされ余生を楽しまれているのですが、男性の場合は仕事人間だった人が、責任のある立場や・ものの考え・あるいは労働をなくすということが、精神的な焦りになるそうです。

まだ身体も頭も若者よりしっかりしているぞ!自分はまだまだやれるのに自分を生かす場所が無い、という想いとともに一日何もすることが無く虚無な時間を過ごしている。何かしなければという焦り、このままでは死ぬのを待っているだけで虚しく儚い人生を送っているだけと諦めにも似た気持ちが心の中に渦巻いてしまってそこから抜け出せず悶々としている状態になるそうです。

肉体的には、身体を動かすことが少なくなってくるので筋肉が痩せ力が弱くなるので、少しの動作や動きがしんどくなるし疲れが速くやってくるというような状態だから、余計に動きが少なくなり全身の筋肉が硬くなってきます。

すると不愉快な感覚が芽生えてきてこれが精神状態にとって悪い方向に働くので、昔から年をとると気が短くなるということにつながってくるのです。要するに自分の周りの環境、社会情勢、肉体の衰えが同時に襲ってくるのでこれに耐えられなくなってくるようです。

つまり肉体と精神のアンバランスではなく、悪い方向に精神も肉体も向いてしまい急速に人が変わったようになっていくような感じです。

その点、女性の場合は男性とは違って日常の仕事が今までとあまり違わないので、炊事・洗濯・掃除・買い物・・・などやることがいっぱいあって、ご主人の世話や犬や猫の世話までしなくてはならないし、ご近所の方や友達ともあって話をしなければならないし、大変忙しい日々を送っていらっしゃるとおもいます。

ただ嫌な点は、ふだんいなかったご主人が朝からずーと家にいるので、これがなんとも言えずにうっとうしいとのことです。つまり自分のペースが乱されるとか、思ったときに休憩も出来ないし、お茶とか、ご飯とか用事を言いつけられ、気持ちが落ち着かなくなるようです。

それがストレスとなり2〜3年辛抱しているとだんだん心に限界が近づいてきて、爆発するか、内にこもってしまうようになってしまいます。爆発した場合は、ヒステリーだとか、離婚するとか、家出をしてしまうとか、・・・後、どんなことがあるは私は良く知りませんがいろいろあるそうです。

内にこもった場合は、自律神経の失調症だとか、鬱だとか、パニック症候だとか精神的な症状もたくさん出てきます。肉体的には円形脱毛症、不眠、食欲不振、反対に過食、暴飲暴食・・・などが出てくるのですが、病院に行っても体調不良を訴えても、精神安定剤とか睡眠薬しかくれないのでどんどん落ち込んで、そこから抜けられなくなってしまいます。

いずれにしろ、精神的な安定と、肉体的にはリラックスするということが無ければどんどん追い込まれていきます。あまり追い込まれると、自分で判断できないくらいに感覚が狂ってきます。他人から見るとちょっとおかしいと思われるかもしれません。

そして他人に相談しても、心と身体の関係がわからないからただ頑張れとか、気にするなとか慰めの言葉しか出てきません。それが重荷になって余計に落ち込んだりとか、頭の中では同じことを考え堂堂巡りになっていきます。

次回は中高年のウツについて書きたいと思います。




 

 

 







 

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vol.93(2005年07 月7 日掲載)

京都の鍼灸院がお届けする健康通信

血圧
 

最近、中高年の方々はコレステロール値・血糖値・血圧値など気にしなくてはならないことが多く、大勢の人がそれらの調整の薬を飲んでおられますが、なかなか治ったと言う人がいない、聞いたことがないと言うのが実情ではないでしょうか?

当院の患者さんの中にもそのような方がたくさんいます。そのうちの一人のAさん75歳は、身体の変調をちょっとでも感じると気分が落ち込んで、心配になってしまいます。で、病院に駆け込んで薬をもらってこられます。そして薬は身体に悪いと言ってあまり飲まれません・・・?

Aさんは特に血圧に敏感で家で朝・昼・夜と血圧を測っておられます。上は135r下は85rでないと気が済まないそうです。しかし病院などで看護士さんに血圧を測ってもらうと150rほどになるそうで、胸がどきどきするなどとおっしゃっています。

それでまた脳卒中や心筋梗塞のことが気になって、家に帰るとすぐに自分で測りなおすと135rだとほっと安心するそうです。この調子で、胃の具合が悪いと胃癌を思い起こし、下痢をすると大腸癌、咳が出ると肺癌・・・と言うような調子だそうです。

ここまで神経質になってしまうと私や医師の言葉は信じられなくなるようで、しじゅう検査を受けては医師より「大丈夫です」と言われるらしいのですが上記のような調子で針治療を受けたり、病院へ行ったりで自分でも疲れると言っておられます。

これでは気の休まるときが無く、自分で自分の首をしめて、苦しい苦しいといっているのと同じで、他人が聞くと笑ってしまうのですけれど、本人にしてみれば深刻な問題になっています。

しかし、皆さんそうなのですが、血圧が高いから降圧剤を飲むことを簡単になさっていますが、その原因を誰も知らないし、医師に聞きもしない。原因がわかればその原因を取り去れば降圧剤なんか飲まなくても済むし、また今後同じ原因を作らなければそれで血圧も安定するのではと思うのですが。

それに、現代人は感覚が非常に鈍くなっています。体調の悪さをもっと敏感に察知できるはずなのにそれが出来ない。なぜでしょうか?その一つの原因としては電化機器の発達だと言うことです。

どういう意味かと言うと、エアーコンディショナーの発達により暑いも寒いもなくなって来た。そしてあまり外に出ないので感覚的に良くわからなくなっている。また身体が疲れきっていていろいろな神経が鈍感になっているということもあると思います。夜眠るのが遅く体内時計の狂っている人なども感覚(五感とも六感ともいう)が狂って自分の身体の状態が良くわからないのだと思います。

例えば、香水や化粧品をつけている人は自分の匂いがだんだん麻痺してきて、他人が強い匂いと感じても、その強い匂いをつけている本人は感覚としては、良く分かっていないので、他人から指摘を受けなければわからないようです。

ニンニクなどもそうですね、食した人には分からないのですが、周囲の人はとってもくさいと思っています。また加齢臭といわれるものもそうだと思うし、各家庭、各部屋にも独特の生活臭と言うものがありますが、そこの住人には良く分からないことが多いと思います。

わかりやすいので匂いを例えに出しましたが、近視になる人も目の疲れが良く分からないし、味なども濃い味ばかり食べていると、味覚が良く分からなくなるし、騒音なども音だけにはなんとなくなれてしまいますが、寝付けないとかいらいらするなどの症状が出ても、なかなかその原因がわからないとかになるとおもいます。

ではどうしたらこの感覚が取り戻せるのでしょうか!我田引水ではありませんが、こういうときこそ我々がやっている治療を受けていただくと、そういう感覚も戻ってきます。

よく鍼治療を受けると癖になるなどといわれる方がいますが、その原因がここにあるのです。感覚がよみがえり体調の変化が良くわかり、身体が楽になりたいと感じてくるわけです。このときに素早く治療して身体を元の状態に戻してあげると、なかなか風邪も引かない状態になります。

      

それを放っておくとまた感覚が鈍り、加齢による肉体の疲労や、精神的なストレスが加わり、肉体に変化が出てくるというような状態になり、どこかに痛みが起こったり、湿疹が出たり、食欲がありすぎたり、睡眠をとってもとっても眠い、精神的にはすぐ感情的になってしまうなどというような変化がおきますが、それが当たり前のようになってしまいます。

身体のことを気にしすぎてもおかしくなりますが、あまり放っておいたら余計におかしくしてしまうようなことが、多々あります。    



 

 

 







 

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vol.92(2005年05 月29 日掲載)

京都の鍼灸院がお届けする健康通信

わからない考え!
 

先日、来院されたNさんが、つくづく「今の若い子の考えはわからない」と嘆いておられました。私もその話を聞いて、感心したというか、あきれたと言うか、なんともいえない思いを持ったのでお話します。

事情はこうでした!Nさんのお孫さんがこのたびめでたく結婚されるので、祖母のNさんは非常に喜ばれ、「御祝いに何か必要なものを買ってあげるからいいなさい。」と言うと、「大型の冷蔵庫がほしい」とのことだったので、喜んで孫のA子さんと電気屋に買いに行ったそうです。

そして結婚式も済み、新婚の家庭に招待されたNさん喜んで新婚の孫A子さんの家に行ったそうです。家の中を案内されたNさん台所に置いてある冷蔵庫を見てふと疑問を感じたそうです。

と言うのは二人だけの家庭でなぜこんな大きい冷蔵庫が要るのか?やっぱり今の若い人は休みの日に、大型スーパーに行ってまとめ買いをするので、こんなに大きいのが要るのかなーとおもったそうです。

そして夜、皆で食事をしているときにNさんの疑問を、思い切ってA子さんにぶつけてみると、Nさん卒倒しそうになるくらいの意外な返事が返ってきました。

A子さんがなぜ大きい冷蔵庫が欲しかったのかと言うと、今の時代、生ごみを回収する日が決まっていて、外に出せないのでそのまま家の中に置いておくと、家の中に匂いがこもるので、冷蔵庫の野菜室に生ごみを入れておくと、腐りにくいし、匂いも漏れないしいいよと、友達に聞いてそのまねをしたそうです。

その場に居合わせたA子さんの両親、Nさんの御主人も一様にA子さんの考え方に度肝を抜かれ、皆がいっせいにA子さんに異口同音のお説教が始まり、終いにはA子さんの母親に対して、なんという教育をしてきたのだと夫婦喧嘩は始まるしNさん夫婦は気分が悪くなって2〜3日食物が食べられなかったといって、嘆いておられました。

そして来院されたときに私にその話をされ「先生、今の若い子は合理的に物事を考えるのはいいのですけれど、あの味噌も糞もいっしょにする考え方だけはいくら可愛い孫だといっても許せませんでした!」。「物事の通りがわかっていないし、男も女も、味噌も糞も、上も下も、雑巾も布巾も何もかも平等!公平!合理的!でなければならない人生って一体何なのでしょう」と感情的になり、私も驚くようなことをいって涙まで見せられました。

さあ、これには私もどのように慰めてあげたらよいのか!今の若い人達はもっと清潔好きというか、綺麗好きで朝からシャワーを浴びたり、父親の下着と自分の下着をいっしょに洗濯しないなどという事を良く聞いていたし、電車などではつり革も汚いと思うらしく絶対に持たないとか、外出後の帰宅時には必ず手を洗うなどの清潔好きだと思っていたのですが、この一件に関してはなんと言ってよいのやら判りませんでした。

しかし私の家内にこの話をすると「まあ、冷蔵庫をごみ箱代わりにするのはどうかと思うけれど、でも、ごみ箱化した冷蔵庫は多くあるのじゃないの!」とあっけなく言い捨てました。

「どういう事?」と聞くと「始末の悪い人が多くいて、食料品を多く買いすぎて冷蔵庫の中で腐らせている人はたくさんいるし、食料品を整理して腐ったものは処分すると良いのだけれど、それもしない人もA子さんと大して変わらないと思う!」なるほどと思いました。

私もNさんの意見に良く似たところがあって、やはりけじめというか、区別というか、そういうものが希薄になっているようなところが、多くみられるように成ってきていると感じています。

道路でも、電車の通路でもあぐらをかいて座っている若者たち、また、朝の電車やバスで化粧をする女性の姿、車内放送で携帯電話は使わないでくださいと言っているのに無視して携帯電話のボタンをピコピコ押している人たち、何をどういったらよいのか上手く言えませんが、今の若者たちのヤンチャぶりは少し違うような気がします。

皆さんはどう思われますか?   



 

 

 







 


vol.91(2005年05 月03 日掲載)

京都の鍼灸院がお届けする健康通信

ダイエット(痩身)5
 

4回にわたって、ダイエットの事を書きましたが、今回は私が一番良いと思う方法を紹介しようと思います。

結局、食べると肥えるということが判っているので、この部分を抑えていけばよいわけです。ところが皆さんはこれが出来ないということになります。食欲が抑えられないと言うことです。なぜか?

これは心身にストレスというか欲求不満があるからです。以前私のところに痩せたいから耳に針をしてくれといってきた23歳の娘さんがいました。話を聞いていると「毎日ケーキや和菓子を10個ほど食べなければ気が済まない」と言っていました。

そして食べるだけ食べて、指を口に突っ込んで食べたものを吐き出してしまうという事をやっていると言っていました。いわゆる摂食障害を起こしているわけです。この話を聞くと皆さん何か異常さを感じませんか?しかし、よく食べる人というのは、程度の差こそあれ似たようなことをやっているわけです。

では一体何が彼女に摂食障害を起こすほどの原因になったのかと言いますと、大学を卒業して、希望の会社に入社したまでは良かったのですが、希望の部署に配置されず、日々、おもしろくない!いやだ!会社を辞めたい!などと考えていたようです。

この欲求不満を一時的にでも晴らしてくれるのは食べることでした。つまり食事をとって満足すると一時的にリラックスできるのですが、食べることで心身がリラックスできることを覚えたというか、本人がそれしか思いつかなかったのかどうかわかりませんが、とにかく食べることに走ってしまったわけです。

満たされない気持ちと、なれない仕事の両方で彼女は心身ともに疲労の極致であったわけです。その憂さ晴らしに食べることを覚えた、しかし、段々それがエスカレートしていき、大食いするとともに食べ過ぎて苦しくなり食べたものを吐き出し始めたわけです。

食べた物を吐き出すことでまた自虐的な快感を得たのかもしれませんが、そういうことをしているとなんとなく落ち着いていられるのだと思います。ところが身体のほうがもたなくなってきてこれではまずいと思って、私のところを訪ねて来たのだと思います。

ここで私に出来ることと言えば身体のバランスをとり、気持ちを落ち着けてあげることです。若い娘さんだったので身体のほうは早いうちにバランスをとり回復し始め、ケーキや和菓子を食べるのは、早くに収まったのですが、気持ちのほうのバランスがなかなかうまく取れずどうしても過食気味になるのが、1ヶ月もすると身体のほうが軽くなり、それにつれて気持ちのほうもやっと落ち着きをみせはじめました。

こうなると後は元に戻るだけですので、外へ出てスポーツや遊びにふけっていると自然にもとの身体に戻りました。今やこの娘さんも二児の母親となり、子供やご主人の世話に日々明け暮れていますが、「先生!また昔に戻りそう」とふっくらとした体をゆすって笑っています。

この話は一例ですが、つまり心身のバランスが良くなれば自然に適正体重になっているし、過食も無くなり、不規則な生活もしなくなり、質の良い睡眠も取れるし、気持ちの乱れも少なくなるし、言い換えれば精神的に落ち着き、規則正しい生活をして、適度な運動をしていると心身のバランスが取れ、適正な体重になると言うことです。

では身体のバランスとはどういうことかというと、自律神経の問題があります。この問題は以前、安保徹先生の書いた本を紹介しましたが、私が下手な説明をするより、安保先生の本を読んでいただければよく判ると思います。

次に、働きすぎ、じっとし過ぎ、睡眠不足、睡眠過多、過食、少食、後は嗜好品の取りすぎとか、健康食品やビタミンなどの取りすぎ、漢方薬や病院の大好きな人、医学情報の過多、また反対に医者嫌いの人、運動のやり過ぎ、・・・
など程度を考えて欲しいものです。

心の問題としては上記と重複してしまいますが、あまり神経質に自分の身体の変調を気にしないことが大切です。しかしあまり無関心になるのもどうかと思いますのでこれも胃の痛いとき、頭の痛いときなどは専門のところで検査を受けたり、治療をしたりしてほしいものです。

体調をよく崩す人はどうも自分の考えを、欲求を、押通そうとする人が多いように思います。周りの人の忠告や、考えを聞かず自分の思い通りに物事を進めようとし、うまくいかないと心に大きなストレスを抱えてしまうことになり、先ほどの話のように、食に走りがちになります。また酒に走ります。また夜遊びになったり、普通の生活から離れていきます。

反対に自分を押し殺して、人のいうことばかり聞いている人も、同じように心に大きなストレスを抱え込んでしまうことになってしまうのだと思います。そしてこういう方はストレスの発散の仕方が下手なので、自分のなかへ中へと入っていくので、食べなかったり、寝なかったり、仕事をしなくなったり、精神的にどんどん追い込まれていくのかもしれません。

つまりバランスとはこういう事で、強引でも駄目、引っ込みすぎても駄目、そこらへんをもう少しうまくやると、内臓の働きも、血液のめぐりもよくなり、いろいろなことに満足感が生まれ、過多にも過少にもならなくなってくるのだと思います。

私の治療は痩せるための治療というメニューはありませんが、身体のバランスをとることにより、心のバランスも取れてくるし、体重、血圧、血糖値、その他の数値も全部バランスが取れてきて全体が良くなるという治療をしております。



 

 

 







 


vol.90(2005年03 月26 日掲載)

京都の鍼灸院がお届けする健康通信

痩身(ダイエット)4
 


ずーっと以前から患者さんから、「耳針で食欲を抑えて食を少なくすると痩せてくると聞いたので、その針を耳にして下さい。」とよく言われました。昔そういうこともしたことはありますが、実際効果のあった人はそんなにたくさんありませんというより、続かないというのが実際でした。

耳にあるツボと言うのが本当なのかどうなのか、私は勉強していないので良くわかりませんが、しかし、痩身医学などを研究されている方たちは、よく耳のツボをよく利用されているようです。

私のところに来られる患者さんでもそうですが、女性の皆さんよくエステサロンに行っておられます。私の教え子の中にエステシャンもいますが女性は自分の美に関しては、すごく貪欲でお金なども惜しんでいないことが良くわかります。

本題に入ると果たして耳に針をするだけで本当に痩せるか?これが問題になるのですが ― 本当に食欲を抑えられるかどうかということになってきます。 ここで問われていることは、やはり大食をしていれば痩せないということで食物を摂りすぎていては、やはり痩せないと言うことです。

食欲を抑えるのが良いのか、それとも満足感を感じるほうが良いのか、私はやはり後者のほうが良いと思いますが皆さんはどのように思われますか?つまり身体に対してあるいは感覚に対して抑圧をかけるのか、あるいは身体も感覚も感じ方を鋭くまたは正常な感じ方をさせて、食事に対して満足感が出れば自然と間食もしなくなると思います。

長年多くの患者さんを診ている私にとっては、精神的なストレス・肉体的なストレスがなくなると、お酒の好きな方はいつもより少量でいい気持ちになって飲むのが終わりますし、食事などは「美味しい、うまい!」などと言ってたくさん食べるかというといつもより少食になっています。

つまり満足感が出てきて程よいところで飲んだり食べたりすることが終了することができるのだと思います。反対に自棄酒や自棄食いに付き合っていると、止まるところ無く飲むは食うはで、気持ちが荒れているところに持ってきて、肉体までも知らず知らずのうちに傷つけているとしか思えません。 

私は、耳にだけ針をしてというのではなく、やはり普通の治療を日数をつめて受け、肉体的にも、精神的にもストレスや疲れ、ありとあらゆる余計なものを体外・心の中より外に出してしまうのが痩せたい人には一番必要なことではないかと思います。

私の体験として、慢性疾患を抱え来られた女性でしたが、先ず浮腫みが体から引き始め特に大腿(太もも)続いて下腿(ふくらはぎ)同時に顔が細くしまってきたのを覚えています。すると自然に胴回りなども引き締まってきます。このときは痩身のために治療をやったわけではないので、「ずいぶん浮腫みが引きましたね」と言っていたのですが、「でも体重はそんなに変わりません」などと患者さんも言っていました。

ところが、それから一月ほど経ったころその患者さんが「先生、痩せました」といきなり言われたことがありました。「どれくらい?」と聞くと「3キロぐらいです」私も思わず「へー!」と感心したことがありましたが、もともと来られた頃は、70Kgほどあったので3Kgではあまり大したことは無いと思っていたのです。

ところがその病気もずいぶんと良くなり、治療日数も最初の頃の1/3〜1/4くらいになった頃、ずいぶん痩せて見えたので聞いてみると、「ここへ来た当初より7Kg〜8Kgくらい痩せました。」と聞いて驚いたことを覚えています。

また最近では30歳くらいの美人な女性ですが、私の教え子のエステサロンより体ノ凝りがきついので紹介され来たのですが、やはり体調が良くなると共に5〜6Kg痩せ、「今まで色々やっていたのに、どれも駄目だったのに、勝手に痩せてしまいました。」と喜んでいたのが非常に印象的でした。

もう一人男性で40歳後半の方ですが、忙しくて体調が悪くなり検診に行くと血糖値があがり、血圧も上がり、脂肪の値も多く奥様に痩せたらと言われ意地になって痩せようと一大決心をしてはじめられたダイエットです。治療に来られるごとに痩せてこられるので、話を聞いてみるとつぎのようでした。

身長178cm・体重95Kgの身体を、まず食事の減食から始まり、食事の中身は肉食から野菜・魚を中心に変え、睡眠時間を夜11頃から朝7時頃まで眠るようにし、 朝食をきちんと食べ、営業の仕事をしているので喫茶店で商談をしているときにもコーヒーは、口をつける程度であまり飲まないようにして、昼食も好きな中華料理を我慢して、定食屋さんでそれまでの半分くらいの量の煮物、焼き物のおかずで済ますようにしたとのことでした。

そうすると、どんどん体重はおちていき、1ヶ月で4〜5Kg減少したので益々やる気が出て頑張って、3ヶ月で10Kgほど痩せたそうです。

 

しかしそこまで減ると今度はなかなか減らなくなってきたので、夜の食事が終わってから、眠るまで間食を一切辞めその間に散歩をはじめたそうです。そして1日1万歩を心がけていたのを、1日2万歩に増やしたところ、また徐々に減りだしてきて半年で20Kg痩せたそうです。

今ではその体重を保ち肉食も、間食もするそうですが、多くは食べないので体重も増えないと言っています。また運動も1日2万歩をなるべく心がけているし 夫婦でダンスを習いに行ったり、運動もたっぷりしていますとのことです。

何事もそうですがやはりそう簡単には成功しません。この男性のように意志の強さ、努力、精進は必要だと思います。皆さんも挑戦してみませんか!

ではまた次回をお楽しみに! 


 

 

 







 


vol.89(2005年03 月01 日掲載)

京都の鍼灸院がお届けする健康通信

痩身(ダイエット)3




前回までは、食の話をしましたが今回から運動の話をすることになりました。ダイエットと、運動と言うのはきっても切れない関係にあります。食べて得たエネルギーを消化していかなければ、エネルギーがたまってくるとコレステロールや脂肪などに変わり体調に影響を及ぼします。

現代社会は皆さん便利な文明に慣れすぎて、身体に楽な生活しかしていないので、身体に負担をかけることが非常に苦手になっています。だからあまり身体をわざわざ使ってまで痩せようなどあまり思わないようで、もっと便利にダイエット食品を食して痩せようとなさいます。これでは痩せません。

マラソン選手のように毎日20〜30Km走りこんでいると、普通の食事をしていればどんどん痩せてきます。あるいは、日中、休みなく汗をかくくらい体を動かしているとやはり痩せると思います。でも皆さんそんなことは絶対にしない人が多いようです。特に痩せたいと思っている人ほど何もしない人が多いようです。

昼間これくらい身体を動かすと、肉体疲労が大きくて早い時間から眠くなるし、睡眠もずーと深く、質の良い眠りになってきます。質の良い睡眠はストレスを溜め込まないので、心身ともに健康にしてくれますし、性格的にも穏やかになったり、ちょっとしたことが気にならなくなっるし、集中力もうんと強くなってきます。

昔大学の受験生は睡眠時間を削って人より多い時間勉強をした者が合格するなどと言っているとき、私が、それでは集中力が落ちるので、睡眠時間だけはたっぷり摂るように言っていたのですが、"不合格”と言う恐怖感や、強迫観念が強いため睡眠時間はあまり取れずに頑張っていた子がいましたが、途中で体を壊し、非常にあせっていたことを思い出します。

巷ではウォーキング・ジョギング・エアロビクス・ヨガ(ヨーガ)・太極拳・水泳・・・など、健康や痩身になるためのいろいろなものが流行っていますがそれに対しては何をなさっても良いと思います。ただし、自分にあったもの、やっていて楽しいもの、長続きするものでないと何をやってもすぐ止めたでは何にもなりません。

痩せるには、心身にストレスをためないということが非常に大切なものとなります。心にストレスをためると、悪いことばかり考えます。どういうことかというと、些細なことで悲観したり、落ち込んだり、筋違いなことを考えたり、急に怒り出したり泣き出したり、これが嵩じると精神的に異変が起こりだしてきます。

身体はこのような時、食物を食べることによって一時的に自律神経の働きを変えて、そのストレスを心から排出しようとします。肉体に疲れなどのストレスが溜まったときも同じことで、酒を飲んだり食べ物を大量に食べたりしてストレスを排出しようとします。

これでストレスがきちんと排出できれば良いのですが、そうは簡単にはいきません。自力ではなかなかうまくできません。やはり全身の血行が良くなってこなければ、肉体も精神もストレスは抜けにくいのです。

そこで全身の血行を良くするには、若い人なら全身運動で筋肉を使うことで結構血流は改善されてきます。筋肉が発達してくると筋肉自体が血液に対しポンプの役目をしてきてどんどん血液の流れを良くしてくれることになります。

血液の流れが良くなると、全身の細胞の代謝が良くなり、細胞自体が活性化するので、細胞の中にある疲労物質やストレスになる原因物質が排泄機能の活性化により身体からどんどん体外に排泄され、心身ともにストレスが取れてくるようになります。

すると身体に必要なものと、不必要なものとがはっきり身体が認識して、不必要なものは、体外に排出され必要なものだけが体内に取り込まれるようになってくれば、体重も適正な体重になってくるということになります。

こうなるとわざわざダイエットなどと考えなくても自然に肥り過ぎでもなく、痩せすぎでもない体つきになり、行動もすばやくなるし、集中力・持続力などが出てきて仕事も、勉強も良くできるようになるし、なんと言っても精神的な動揺がすくなくなるので、人間的な魅力が前面に出てきます。 

最近よく言われる、生活習慣病・成人病・なども活発に動くことと、質の良い睡眠などで克服できるようになると思います。睡眠量はやはり7〜8時間はぐっすりと眠っていただきたい。ただし午前零時までには布団の中に入っている状態であって欲しいと思います。しかし単純に計算しても朝7時に起きるのなら、夜は11時頃には寝なければ7〜8時間は眠れないということになってきます。

この眠る時間が決まると、夜の食事は遅くとも寝る1〜2時間前には食べ終わっていて欲しいものです。それ以後は食物を口にしないようにして欲しい。水分も9時以後は飲まないようにして欲しい。よく寝る前に飲んで夜半小便に行く方がいますがこれは睡眠の妨げになるので謹んだほうが良いかもしれません。

ではまた次回をお楽しみに!



 

 

 







 


vol.88(2005年02 月13 日掲載)

京都の鍼灸院がお届けする健康通信

痩身(ダイエット)2
 


前回は、普通の食物を食べるほうが、抽出した栄養素の食物をとるより良いということでしたが今回は食事時間です。食物にも問題はありますが、食事時間にも大きな問題があります。朝食は働く1時間ほど前に食べるのが良いと思います。必ずゆっくりたくさん食べるようにすると良いと思います。朝食はその日のエネルギーだと思ってください。多く摂れば疲れが少ないし、朝食を摂らない人は、疲労が早い、つまりスタミナがない体となります。

朝食を摂った人と摂らない人では、思考能力や集中力も差が出てきます。たとえば勉強なども夜中にするより、朝するほうがよりよく理解できたり、暗記できたりできるそうです。もちろん集中力も朝のほうがうんと良いそうです。

便秘の人なども朝食を摂ることにより、胃腸の働きが(蠕動運動)反射として起こりますので便秘も解消しやすくなってきます。冷え性の方もエネルギーを入れるので身体も少し温かくなると思います。

昼食はつなぎのエネルギー補給です。朝食を多く摂り普通に昼食を摂っているとあまり疲れを感じません。すると夜の食事があまりたくさん取る必要がなくなり、少しで済みます。すると満腹で眠ることがないので、睡眠が深くなり目覚めたときにお腹がすいているということになります。

肥満になる人は良く食べるし、水分を良く取ります。それも夜遅くに良く食べます。すると、胃は消化しても消化しても食物がどんどん入ってくるので、そのうち胃が拡張し満腹感もなくなるし、消化しきれずにいてもそれが感覚として捕らえられないようになってしまい、今度はそれ以上に食べてしまうといったふうになってきます。

これで身体を動かすことや、運動などをしないとどんどんエネルギーがたまってくるし、筋肉を使わずにいると筋肉は痩せてきます。エネルギーがたまると肝臓でそれを糖分や脂肪に変え、その痩せた筋肉の部位に脂肪がどんどん付いてきて、体重が増え筋肉の細い分動きが悪くなり、疲れが早く来ます。しかし身体はこのままではだめになることを知っているので、エネルギーをどんどん使おうとしますので夜になっても眠くありません。

話は少しそれますが、睡眠時間と体重には深い関係があります。質の良い睡眠が取れると疲れも取れ食欲も湧き朝から良く食べられるようになります。この一日に最初の食事が大切で、このときに質の良い食事をたっぷりとると身体自体が健康になり便秘や下痢などの消化器の不調がなくなってきます。

質の良い睡眠は肉体だけでなく、心にも良い影響を与えるそうです。つまり、食物と、食事と、睡眠は心身ともに良い影響を与えるのでもちろん内蔵にも良い影響を与えることになります。すると身体は必要以上の栄養素や、エネルギーなどを貯めないようになってきます。

反対に身体の中にある余分なものを排泄しようという働きが出てきます。そうなると痩せている人は肥えてくるし、肥っている人は痩せてくるということになってきます。身体自身が適正になっていこうとする力が出てくるのです。

これは自律神経の働きも大いに関係してきて、自律神経の働きにリズムが出てくると、今度はバランスも良くなってくると言うことになってきます。身体と心、あるいは食べる量とエネルギーの使用量、吸収と排泄のバランスなどなどがとっても良い関係になってきます。

この良い関係ができると、体重は自然に最適な量になってきます。これが不思議とその人にとって本当に最適体重になってきます。だから食事時間も痩せるためには非常に大切なものになります。それに睡眠も痩せるためには大切な要素になります。

つまり健康にならなければなかなか痩せられない!痩せている人は肥えられないと言うことになってきます。肥えている人、痩せすぎている人はたぶん口臭があると思います。これは内臓の弱りから出てくるのですが、もっと弱ってくると、独特の体臭も出てきます。

次回は運動と痩身についてお話をしたいと思います。 


 

 

 







 


vol.87(2005年01月22 日掲載)

京都の鍼灸院がお届けする健康通信

痩身(ダイエット)
 


明けましておめでとうございます。皆様お正月はいかがお過ごしでしたか?
皆様良いお正月をお過ごしのことだったと思いますが、ちょっと食べ過ぎてお腹が出たとか、肥ったとか、食べ疲れ、飲み疲れの方も多いと思います。

我が治療院では「太い」という言葉が最近、禁句になっていますが、ついつい口から飛び出してしまいます。私は人の体を見るのが仕事ですので、男女にかかわらず、2kgくらいの体重の加減があるとすぐにわかります。そこでつい「ちょっと痩せましたね。」とか「少し肥えましたね」などといってしまうのです。

今まであまりこの事(ダイエット)には触れませんでしたが、私の周りのあまりにも多くの人が、ダイエット!だとか、痩せる方法を教えてくれと言ってこられるので、真剣に考えたほうがいいのかな?と思いながらついつい放たらかしにしていたのですが、患者さんからの希望に答えて発表することになりました。

今までは、どうしたら痩せるの質問の答えは「食べるな!」でした。しかしこう言うと皆さん異口同音に「そんなに食べてはいない!」との答えが返ってきます。しかし、本当に食べていなければ肥えてくるわけが無いのです。つまり一日の使ったエネルギ−と、食べてとったエネルギーがプラス・マイナスがゼロになれば肥えないし、使ったほうが多ければ痩せるし、摂ったエネルギーが多ければ肥えるということです。

今ダイエットの本がたくさん出ていますが、基本は上記のとおりです。しかしもっとほかに方法が無いかといえば、あります!しかしそれをするには自分の生活を根底から変えなければできません。ということで皆さん挫折されます。

一番肝心なのは身体の働きを正常に戻してやるということなのです。心も、筋肉も、内蔵も、細胞まで正常な働きができる環境を作ることが、体重を正常値に戻す一番の方法だと思います。

そこで先ず食事の方法から書くことにいたします。食材は何を食べても良い!
しかし偏った食事は肥満や痩せの元といってよいと思います。つまりなんでも食べなさい!好き嫌いはなくしなさい!できれば旬のものが良いし、玄米食なども本当に良いもだと思います。

旬のものとしては、野菜・果物・魚・海のもの・山のもの・野のものが一番美味しいときに、美味しく食べられるものがいいと思います。医食同源などの言葉のように食というのはそれほど大切なものなのですが、インスタント食品やサプリメントや、遺伝子操作をした食品などが氾濫しているので、一体何が良くて何が悪いのか、良くわからなくなっています。

また輸入食品なども大量に入ってきているので、自分ではこれが由として食べているものが農薬がかかっているものや、遺伝子操作をしたものが、売られているので都会の中では地物と言われる食物はほとんど食べられないのではないでしょうか。

昔は住まいから 一理四方のものを食べていれば病気などしないと言われていましたが、今は日本全国はもちろん、世界中から食品が入ってくるのでそういう気の使い方ができないと言うか、不可能になってしまいました。

ではどうしたらいいか、そうなると自分の身体、つまり肉体のほうを進化させて、何を食べても大丈夫な身体に変えていくと良いわけですが、どうしたらそうなるのか、私にも良くはわかりませんが、入ってきた毒素や身体に悪いものは、どんどん排出して身体に良いものだけを吸収できる身体になればよいわけです。

内臓の消化吸収そして排泄をよくするとなると、その働きを良くしなくてはなりません。それには各内臓を働かせる自律神経の働きやバランスを良くしなくてはなりません。そうなるにはいろいろな身体と心の関係、あるいは全身の循環をよくし、規則正しい生活が必要になってきます。

たとえば、私が良く聞く話では朝から5種類から10種類くらいのサプリメントやビタミン類、栄養素などのカプセルや錠剤を飲んでいる人が非常に多いと聞いていますが、しかしよく考えてください、人間の身体は食物を食べてそれを消化し、その中から栄養素や身体に必要なものを吸収するようにできているのでカプセルや錠剤だけで消化する必要がないと、次第に消化力が弱ってくるとおもいませんか?

それに必要なものと言っても本当に学者が言うように、栄養素だけとかビタミンだけとか・・・だけということは絶対にないはずだと私は思います。穀物と野菜と肉を一緒に食べ、それを消化しながら消化したものの中から必要なものを吸収するという行為が大切なのであって、ただ学者が必要だと思うものだけ抽出して、それを身体に入れればそれで良いとは私には思えません!

この続きは次回へ!


 

 

 







 


vol.86(2004年12月30 日掲載)

京都の鍼灸院がお届けする健康通信

時間
 


時の経つのは早いもので、もう12月も終わりになろうとしています。このごろ感じるのは時間が早く過ぎるということです。同じ1時間でも若いときより今のほうが早いと感じるのはなぜか?などと思います。

ところで皆さんは時間をうまくお使いですか?案外忙しい人ほどうまく時間を使いこなせていないように思います。それで、すごく忙しく感じているのではありませんか?

私の周りには、時間に追われて疲労こんぱい、エネルギー不足の人がおおぜい居ます。そうです私のところに来られる患者さんたちです。皆さん一様に忙しさを口に出して、疲れた疲れたといっておられます。

何がそんなに忙しいのか?睡眠時間を削ってまでなにやら仕事をなさっているらしいのですが、ゆっくり話を聞いていると睡眠時間を削らなくてはならないほどのものでもないような感じもするのですが、それができない。

そして飲み会はあるし、付き合いはあるし、自分の時間も必要だしといくら時間が合っても足りないようすです。以前私が教えていただいた時間の使い方は先ず何が自分にとって大事なのか、つまり重要事項を順にみると、仕事の優先事項が決まってくる。

仕事が多くあるなら人の手を借りてできることは、そちらに任せてみることも一つ時間が作れるし、後回しにできる仕事もできてくるだろうし、何もかも引っ括って全部をやらなければなどと思うと、これは絶対に出来上がらないそうです。

中には栄養剤を飲みながら、疲労回復剤を飲みながら、あるいは内臓の病気の薬を飲みながら仕事をこなされている方もいます。倒れたら仕事どころではなくなるのになー。などと思いながら治療をしているときもあります。

しかし本人は病気で倒れるなどとは夢にも思ってないし、自分がやらなければ会社に迷惑がかかるとか、これは自分にしかできないことなんだと思い込んで仕事にせいをだして、結局は動けなくなったり入院したりはましなほうで、脳梗塞や心筋梗塞で帰らぬ人となってしまったというのはよく聞く話です。

身体に余裕がなくなると気持ちにも余裕がなくなるし、余裕がなくなると怒りっぽくなるし、仕事に対して愚痴も良く出るようになるし、それが続くと酒などもがぶ飲みするし、眠れなくなってきたり仕事をするのがいやになったりもします。

そこから来る精神の異常に気づいたとき、不安感や恐怖感がいつもいつも頭の中で暴れまわるようになり、急に泣いたり喚いたり、ぶつぶつと独り言を言っていたり薬物中毒患者のように、幻想・幻視・幻聴その他の異常感覚なども多く出てきます。

しかしこのような症状の患者さんが最近、特にここ2〜3年増えてきたことには驚きます。女性の場合コンピュータの使用によるテクノストレスから来る、自律神経の失調症から、男性の場合は不況からの生活状況や仕事の頑張りすぎまでいろいろあります。

心身一如とか心色不二などの言葉があります。これはいずれも心と身体は二つのものではなく、一つのものであるというような意味の言葉です。いわば心が疲れると身体も疲れる。身体が病むと心も病むという意味です。

ということは反対に身体の疲れをとると、心の疲れも取れるし、心の病を治すと体の病も治るということになります。でも言うほど簡単にはいかないのが事実ですが、確かに思いようによっては身体の緊張も取れるし、身体が軽くなるとほっとすることも多々あります。

しかしこれは経験してみないとなかなかわからないことです。しかし二十歳以上の方なら、一度や二度それ以上の経験はしていると思います。また子供なんかでも今までぐったりしていたのが、急に元気になったり、風邪などで熱のあるときは無口であったのに、熱が下がった途端に良く喋りだすなどは良く見る光景であると思います。

今年はコンピュータの故障などであまり文章がかけませんでしたが、来年は頑張ってもっと書いていこうと思っております。

年末になって急に寒さが増しましたが、皆さん御身ご自愛なさって来る年をよりよい年にして下さい。では良いお年を! 


 

 

 







 

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vol.85(2004年11月24 日掲載)

京都の鍼灸院がお届けする健康通信

健康器具 


長い間コンピュータの調子が悪くて、お喋りができませんでしたがやっと復旧しました。またここで気が付いたことに関しておしゃべりしたいと思います。
その第一弾として、先日患者さんより相談された健康器具についてお喋りしてみたいと思います。

健康器具は今まで多くのものが世間に出回っていますが、どれが良くてどれが悪いとは、私にも良くわかりません。古いものではぶら下がり健康機から、按摩器、高周波治療器、低周波治療器、・・・など数えきれないほどおおくあります。

私は患者さんに相談されると、いつも言うことは「値段と実用性」つまり健康食品でもそうですが、あまり高価なものは必要ないといいます。実用性においても買ったはいいが、そのうち邪魔者扱いされているものがほとんどということです。

健康食品なども1ヶ月3000円くらい、1日100円程度が目安だと思っています。そしてあまり凝りすぎないということが一つの条件だと思います。健康器具の条件は一人で取り扱える、いつでもできる、というのが条件だと思います。

皆さんだいたい1ヶ月くらいは熱心に使用したり、飲んだりしておられますがそれが過ぎるとだんだん邪魔くさくなり、遠のいていくというのが事実ではないでしょうか。

そのようなものにそんな高額な代金を払って購入するのはどうかと思いますが売るほうもそこは、一種の催眠商法とはいいませんが、効果をあげるような売り方をするのでついつい買ってしまうことが多いと思います。

さて先日聞いた健康器具とはどういうものかというと、十数本の針状のものを束ね皮膚に当るか当たらないほどのところで、高速で上下さすか、あるいは、
高速で振動さすもので、それを痛い所に当てていると血行が良くなり痛みが取れてくるとききました。

その方は奥さんがいつもあちらが痛い、こちらが痛いといって毎日のように病院に行ったり、整体院にいったりしているので、これを買って、使用すると少しでも楽な生活ができるのではないかと思い、本当に効果があるのか疑問だったので聞きに来たといっておられました。

しかし品物も見ないで、試しもしないで、効果を云々するわけにもいかず、とりあえず「いくらするのですか?」と聞くと、な・ナ・ナ・なんと(30万円)・・・。

私は驚きと共にバカバカしく思いましたが、この人になんと説明してあげたら納得するのか考えると、不愉快な気持ちがどんどん訳のわからない怒りにも似た気持ちに変わってきました。

そしてもっと詳しく話を聞いていくうちに、ますますその気持ちが強くなってきました。というのもその方はすでにその器械を購入してしまっていて、1週間以内ならクーリングオフが利くので、もし騙されているのなら返却したいと思って私のところへ来たのでした。

そこで、「毎日使用できますか?奥さんに毎日して上げられますか?どこに使用したらいいかわかりますか?・・・。それに30万円がおしくありませんか?
一番の問題は毎日使用できるかできないかで、効果は急には出ませんよ。多分2〜3ヶ月はかかるかも?または効果がないかも?それ以上のことはなんとも言えません!」と答えましたがイヤハヤなんとも複雑な気持ちでした。

時々ですが、自分が苦しいのが好きな人がいます。こう言うとそんな人はいないだろうと反発されますが、薬好き、医者好きの人はこの傾向が強いように私は思います。

運動不足などで足が痛いとか、腰がおかしいとかの人に一生懸命「歩きなさい歩いたら治ります」といっても絶対歩かない。そして病院でシップをもらって貼っている。またはあちこちの治療に通っているそして治らない。また痛い痛いといって嘆いている。

このような人は痛くて苦しいのが好きとしか思えないときがあります。このような人から痛みがなくなると、一生懸命痛みを探してどこか一ヶ所でも痛みがあると、安心して「痛い痛い!」なんて周りの人に言ってまわっているような感じがします。

では皆さん健康に気をつけてください。


 

 

 







 


vol.84(2004年08月28 日掲載)

京都の鍼灸院がお届けする健康通信

私の経験 


鍼灸師なんて仕事をしているせいか、私はあまり病気らしい病気はしません。病気をするとたいそうだから、神様が病気をさせないのかもしれません。しかし、10年程前の正月に40℃を越す熱が出たときはさすがにまいりました。

少しくらいの熱なら、睡眠をとり身体を休ませて免疫力に任せて治してしまうのですが、このときは血痰まで出たものですから肺炎になっているだろうと思い、病院に行くことに決めました。

正月の3日だったので近所の病院は休診しているし、仕方ないので診療日まで辛抱することにしたのですが、熱は下がらないし咳はきつくなるし、4日から患者さんの予約は入っているし、重い身体をひきずりながごまかしながら5日の夜にやっと病院に行けました。

受付で若い男性の職員に保険書を渡すと、「小山さんどうなさいました」というので「熱が出て、咳が出て、関節が痛くて・・・」と言っていると、「ああ、風邪ですね!」というから「風邪ですか?じゃ風邪薬を下さい!」というと、一瞬「えっ!」という顔をして私を見るものですから「あなたは医師ですか?」と言ったら納得したように「すみません」といい受付をしてくれました。

待合室で順番待ちをしていると、看護士さんが「小山さん!」と呼ばれたので、「ハイ」と返事をして手を上げると「体温を測ってください」と体温計を渡され体温を測りながら問診を受けそれが終わると、その看護士さんが「小山さん、どの先生でもいいですか?」と聞かれたので「えっ!」と思い診察室の入り口を見ると、二つの入り口があったのですが一つは5〜6人の人が待っていたように見えたのですが、もう一つの入り口には待ち人は誰もいない。

看護士さんが、高熱のある私に親切に気を利かせてくれたのだろう、と思い「ハイお願いします」というとすぐに医師の元に案内してくれました。入室してすぐに問診カルテを見ながらレントゲン室に連絡を入れ、そちらに行くように指示されました。

レントゲン室で何枚か写真をとられ診察室に戻ると、先ほどと同じように一方の診察室前にはまた人が増え、私の入るほうには誰もいない。何となく変だなと思いながら医師の前に行くと、「小山さんタバコは吸われますか」と聞かれたので「ハイすいます」「一日に何本くらいですか?」「40本くらいです」と言っているうちに写真が出来てきました。

その写真を見ながら「右の肺が真白ですね。小山さんこのまま喫煙されると半年ぐらいで肺癌になります。」といわれました。私は「アの―、その理由は何処にあるのですか?なぜ肺炎の写真を見て、半年後に肺癌になると分かるのですか、この写真に何が写っているのですか?」と聞くと「喫煙本数が多すぎますよ!」と答えただけで後はカルテに何か記入していました。

「では今、癌の初期症状という訳ではないのですね!」と聞くと「そうです!では点滴をしますので。」と看護士さんに指示を出して、別室へ案内されて点滴を受けました。

点滴が終わったころには熱も下がったのか身体もたいへん楽になり、もう一度看護士さんが診察室に案内してくれました。後その医師が言うのに「朝一番に出た痰をとっておいて下さい。じゃ今日は後薬を出しておきますので2日後に来て下さい。」と言われ、その日は帰宅しました。

次の日は熱もなく身体もすっきりしていたのですが、痰をとっておけといわれたけれどどのようにして保管しておけばよいのか分からず、とりあえず紙コップを買ってその中に保管しておけばよいだろうと思い、実行すると痰には血も混じっていなく一安心でした。

2回目の受診の時は、前回診察してくれた医師は休みで、他の医師が診察してくれましたが、カルテを見ながら「小山さん、なぜ入院しなかったのですか?」といわれ「えっ!そんなこと一言もいわれませんでしたよ。」というとその医師は「えっ!普通これだけきつい肺炎なら入院してもらいます。だから2〜3日は安静にしていてください。」

「いや仕事は休まずにしていましたよ。」というと医師は「あなたよく大丈夫でしたね!」と首を傾けていました。「ところでこれは先生に指示されて朝一番に出た痰をとったものです」と紙コップを出すと、「うーん!」とため息をついて「こんなものにとったって雑菌が入ってしまうから何の役にも立たないでしょう!」とちょっと語気を荒げていわれたので「ではどうしたらよかったのですか?」と聞くと看護士を呼んでなにやらいったら看護士が痰を採取するキットを持ってきました。

「それよりも、私は半年くらいで肺がんになるといわれたのですが?」というとその医師は上を向いて「アーあ」とため息をついていました。約10年位前の話しですが、私は今も肩身の思いをしながら美味しくタバコを吸っていますし、二度とその病院にはいっていませんし、またその必用もありませんでした。

私は病院を嫌っているわけでも、医師を嫌っている訳でもありませんし、健康に自信を持っているわけでもありませんが、しかし、自分の体調は良くわかるつもりです。40歳代では夜更かしもあったし、大酒を飲んで二日酔いもしていましたが、やはり年齢とともにそれが出来なくなってくるようになってきました。

その時に、体調にしたがって夜更かしをやめ、大酒を飲まずにとりあえず早く眠るというように、身体を休めるということと気持ちをゆっくりするというような健康法を取ります。すると風邪一つひかないとはいいませんが、いろいろ身体のほうが私に教えてくれます。皆さんも似たような経験はありませんか?


 

 

 







 


vol.83(2004年08月05 日掲載)

京都の鍼灸院がお届けする健康通信

病気の原因 


前4回にわたって紹介しました白血球と自律神経の関係のことは、私達に生活習慣病の成り立ちを、科学的に証明した、私にとっては今まで霞がかかっていた部分に日が射したような思いの、一冊の本でした。

病気の成り立ちがわかれば、治療をするのに自信を持ってやっていける事になります。これは、私だけでなくいろいろな人の身体を治す仕事に就いておられる方にとって、一筋の光明というか、道しるべになる研究成果だと思います。

とかく我々の仕事は、肩こりや腰痛あるいは神経痛などの症状改善の治療ぐらいしか、その程度のことしか出来ないと考えておられる人が多いのですが、実際はもっといろいろな病気等を治していけるのですが、薬に頼る人が多いのが現状です。

もう一つは、鍼灸治療は一部特定疾患しか健康保険が使えないので、どうしても実費が高額であると思っている人が多いのも事実です。それに、現在の風潮として学校での勉強を良くして、良い点数を取った人、お医者さんが偉い人だと思っているし、そういう偉い人が言うから間違いがないと思ってる人達が多すぎるということもあります。

だからこのような研究結果が出ても、大方の医者たちは異端とみなして積極的に取り入れようとはしない、また研究しようとしないのが、悲しいかな現状であります。

しかし、いま代替医療が活躍しだしているし、今後もっと見直される日がくると思うし、薬なんかももっと身体に副作用のない物が出てくると思いますし、またそうなっていかなければならないと思います。

最近は、健康食品とかサプリメントなどといって、若者から老齢者まで健康にものすごく気を使っているようですが、正しい知識と正しい見極めをしていただきたい。夜眠れないからといってすぐに安定剤や睡眠薬や睡眠導入剤などにすぐに手を出さないで、頼らないで自然に任せてみるというのが一番良いのです。

それよりも、一度自分の生活を見つめ直してみると、ずいぶん不自然な生活をしていることがわかると思います。それが分かれば生活を変えていけばいいのです。こういうことを言うと、今更そんなことは出来ないとかの返事が返ってきそうですが、誰のためでもなく自分のためだと思い直してください。

以前、生命保険の勧誘がよく来ましたが、私はこれが大嫌いでした。万一のため、家族のためにというのが切り口上でしたが、この口上が私には催眠商法のやり方とあまり変わらないやり方に感じてなりませんでした。

確かに人間ていつ死ぬか分からないと思いますが、それを逆手にとって不安をあおり契約するやり方が嫌で嫌で仕方なかったのです。でも今ではテレビでも健康番組とか、何かであなたの血液はどろどろですとか、こうなったらもう遅い、こんな症状は癌の可能性がある等といってやはり不安をあおっているように感じます。

何かの本を読んでいたら、人間ドッグや健康診断を多く受けている人ほど、病気になりやすいと書いてありましたが、これもやはり不安をあおられてストレスを溜め込んで、自分から病気になっているのではないかと思います。

そして、知人からあの薬がよく効く、この健康食品を食べると元気になった、この健康茶がいい、この薬は副作用がないから大丈夫、といわれるとそれらを全部買い込んで、律儀に全部を飲んでおられる方もよくみかけます。

初診の患者さんに「現在何か薬を飲んでおられますか?」と聞くと、だいたい2〜3種類の健康食品を飲んでおられる方が多いと思います。「なぜ飲み始めたのですか?」と聞くと「知人からすすめられた」との答えが一番多いし、「効果はありますか?」と聞くと「よく分かりません」の答えが一番多いように思います。

ずいぶん話が脱線して訳が分からなくなりましたがましたが、今回はこのへんで!

 

 

 




 


 





 

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vol.82(2004年07月13日掲載)

京都の鍼灸院がお届けする健康通信

免疫力4 


長いあいだお休みをしていましたが、免疫の事について続きを書いていきます。とは、言っても私の研究成果ではなく安保徹先生の本の紹介です。今回は癌治療の事についてです。

放射線治療は負荷が大きいと、激しい交感神経の緊張状態が起き、これが免疫系の働きを抑制してしまいます。例えば、肺癌の患者にX線照射を行なうと、回数が進むにつれて、癌組織の破壊とともに激しいリンパ球減少が生じます。

これは、癌および正常細胞がX線照射によって破壊され、この組織を修復しようとして、身体が激しい交感神経緊張に陥るからです。そして、この交感神経緊張がリンパ球の産生を抑制し、免疫不全となります。

したがって、大量の抗ガン剤投与も、大量の放射線照射も、また大手術も、結果的に免疫系を破壊することになるのです。このとき患者にはもはや癌の再生に対して抵抗する免疫力はありません。

このように自律神経の働きが癌を引き起こしたり、反対に癌を治したりするとのことです。交感神経が優位になると、脈拍が早くなり血圧も上がります。これがズーっと続くと、つまり固定してくると、高血圧症で薬を飲むようになるし、動悸は打つし、不安感や切迫感などに見舞われたり、ついにはへとへとに疲れてしまいます。

反対に副交感神経の緊張が持続すると、脈拍数が低く固定され、下痢やアレルギー、うつ病などに陥ることがあります。両者いずれにしても、一方への緊張の連続は、度が過ぎると病気を引き起こす元になります。

このように病気というものは、自律神経の片寄った緊張状態から生まれてくるということが、免疫の面から見てはっきりとしたわけです。ということは、治療の方法も自律神経のバランスをとってやり、免疫力の強化を図ってやれば生活習慣病というものはほとんどが回復するはずです。

そして自己防衛するには、やはり自然に逆らった生活習慣を止めることです。つまり、早寝早起き・腹八分目の食事・全力より八割の力での仕事・感情の起伏を小さくする・適度な運動など、緊張とリラックスを上手く切り換えて生活すると、自律神経の働きが上手く切り替わり、免疫も上手く働いてくれて健康な生活が送れるということになります。

私は安保徹先生のこの本を読んで、自分が今まで言っていたこと、信念としてやっていたことが科学的に証明されたことに、思わずニッコリとし、今まで以上に自信を持って治療にあたれるようになりました。

そして今安保徹先生の本や、安保先生と共同研究をなさっている福田稔先生の本を片っ端から読み漁っているところです。福田先生のなさっている刺絡療法などは私達には非常に良くわかる理論です。

以上4回にわたって安保徹先生の免疫力を書いた本の一部を紹介いたしましたが
もっと詳しく知りたい方はどうぞ本屋さんで、本を買って読んでください。

京都は今祇園祭の真っ最中です。この祭りの山鉾巡行の前後で梅雨明けになり真夏になります。しかし今年はもう真夏日、熱帯夜の日がありました。読者の皆さん熱中症や日射病には十分注意して日々を送ってください。




 


 





 


vol.81(2004年05月11 日掲載)

京都の鍼灸院がお届けする健康通信

免疫力3 


            


病気の最大の原因は、遺伝子の異常が原因となって引き起こされる疾患は少なくないが、この世の中で、日常的に起っている病気は生活習慣病であります。

生活習慣病というと、食べ物やタバコ、酒などの不摂生などだけに眼が向けられがちですが、もっと大事な事は心の問題です。働きすぎ、対人関係の葛藤、心の深い悩みやストレスが私たちの交感神経を過度に緊張させて、病気をつくることが圧倒的に多いのです。

本来は、自律神経支配が生物の生活活動のバイオリズムにあわせて、効率の良い生体防御行を行なっているのですが、いったん、この生活活動が状態から逸脱して狂ってくると大変なのです。なぜなら、自律神経が白血球の支配をするのではなく、その逆に「白血球が自律神経を支配する」ようになります。これが、時には人を癌にする仕組みとも関わってくるのです。

「働きすぎ、大酒のみ、心の悩み」に共通する体調とは、交感神経の絶えざる緊張です。早期胃癌患者には顆粒球の増加が見られますが、この現象は、胃癌になるような人は、その体調がすでに交感神経の緊張状態にあることを示しています。働きすぎの人や、あまりにも積極的な生き方をしている人達の多くがそうなのです。

この他にも問題があります。それは痛み止めの長期使用です。腰痛、肩こり、リュウマチなどは、そもそもが交感神経の緊張によって引き起こされたものです。つまり、血流障害と顆粒球増加がそこにあります。そしてこの状態から逃れようとして副交感神経の反射が起り、激しい痛みが生じてきます。

言うなれば、痛みのつらさというのは、身体の治癒反応なのです。痛み止めはこの反射を止めて一時的に痛みを休止してくれますが、熱心に免疫抑制を行なうと病気を悪化させ、癌を誘発させることになるのです。このことを考えると白血球のほうが自律神経を支配しているように思います。

では患者はどうしたらよいのかというと、方法はただ一つ。交感神経の緊張を持続させるような生活をやめればよいのです。働きすぎの人は仕事の時間を短くし、趣味の時間や睡眠の時間を増やす事です。大酒飲みの人は酒量を減らし悩みのある人は悩みを減らす。これ以外に方法はありません。

しかし、悩みを減らすといっても物理的に減らすのは無理なので、心の悟りということで、精神修養の分野になるかもしれません。これは医者よりお坊さんの分野の仕事かもしれません。

もし癌になった場合どうしたらいいかというと、すぐに自分の生活を振り返って、交感神経に緊張を強いてきた原因を探り、それを取り除くことです。これが緊急の課題です。交感神経によって引き起こされた「血流障害」と「顆粒球増加」は癌になってからでも改変可能で、その原因を除くと元に戻ることがわかっています。こうして癌は自然退縮を始めるのです。

こんにちでは、抗がん剤や放射線をやめ、健康食品などを利用していた癌患者で「奇跡的にガンが治った」という人が少なくありません。しかしこれは奇跡でもなんでもなく、本来、ガンとはそういううものなのです。

これまでの抗ガン剤や放射線治療は一見、効果をあげているように見えますが、これは骨髄の造血巣を破壊し、リンパ球の生産を抑制することになります。忘れてならないのは、ガン細胞をやっつけるのはリンパ球だということです。

今までの話の流れでは、諸悪の根源は交感神経の緊張の連続であるというふうに感じてきますが、あらゆる神経には、緊張と弛緩の繰り返しが必要なものですが、「過ぎたるは及ばざるが如し」の譬えの通り、緊張の連続は病気の元凶であると考えて差し支えない、というのが私の考えです。

そして結局のところ、この緊張とは心、つまりものの考え方から発するのです。すなわち、心の歪みが身体の歪みになって現れるのです。このゆえに私(安保徹)は「心と身体をつなぐ免疫学者」を持って自認しています。

いかがですか、安保先生の研究成果はすごいと思いませんか?その研究が我々鍼灸師の今までの主張を裏付けてくれるものと一致してきているので、たいへん嬉しいかぎりのものです。

次回よりもっとあっと驚くようなことが書いてありますのでお楽しみに!




 


 





 

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vol.80(2004年04月16 日掲載)

京都の鍼灸院がお届けする健康通信

免疫力2 


            


免疫の戦いを命令・指揮するものはあるのですが、それは今のところ何者か誰にもわからないのです。だからそれは、自律神経などといわれています。自律というのは「ひとりでに」ということです。

心臓や肺というものは、人間の命令・指揮で働いているわけではありません。あえて言うならば、それ自身が自ら律している、すなわち自分で支配しているとでも言うより仕方がありません。だからこれを自律神経と呼んでいます。

この自律神経は二つに分けられます。その一つは交感神経、もう一つは副交感神経です。人間はその気分を、この二つの神経に支配されて生きていると言っても良いと思います。

交感神経は「えさ取り神経」とも呼ばれています。これは「やる気」の神経であり能動的、昼間、戦争を意味し活気に満ちています。副交感神経は「消化吸収の神経」とも言われ、ゆったりとした「お休み」の神経であり、受動的、夜、平和などを意味し、静寂の気に満ちています。人間は生活するうえでこの両者がその人なりにバランスが取れている必要があるのですが、とかくそのどちらかに傾き、病気や災難を招いてしまいがちなのもまた人間なんです。

そこで、前回出てきた白血球の顆粒球は主に交感神経からの支配を受けて活性化し、逆にリンパ球は副交感神経の支配を受けて活性化しているということなのです。

もう少し詳しくいうと、顆粒球はその細胞膜上にアドレナリン受容体を持ち、これが交感神経からの命令を受け止め、リンパ球その細胞膜上にアセチルコリン受容体を持っていて、これが副交感神経からの命令を受け止め働き出すということなのです。

アドレナリンは副腎皮質ホルモンの主成分で、交感神経を刺激し、心臓の動悸を速めたり、血圧を上昇させたりするものです。ノルアドレナリンは同様の物質ですが、要するに、アドレナリンと正反対の働きをするものと考えてよいのですが、同じように交感神経に対して働きます。

一方、アセチルコリンは、動物の神経組織などに含まれている塩基(酸と作用して塩を作り出す化合物)性物質で、筋肉の収縮や血管の拡張を行うものですが、これは副交感神経からの命令を受け止めます。これがリンパ球状の受容体です。つまり簡単に言うと、交感神経は顆粒球につながり、副交感神経はリンパ球につながっているということなのです。

身体を守る白血球に、顆粒球とリンパ球の二つの大きなタイプがあることが、これでわかったと思います。同様に自律神経にも交感神経と副交感神経の二つがあることも。そして「交感神経と顆粒球」「副交感神経とリンパ球」の二組のつながりがあることをはっきり覚えておいてほしい。

しかし、自律神経と白血球の働きは、人によって微妙に違うのです。その違いを調べているうちに、人間には「顆粒球人間」と「リンパ球人間」があることがわかりました。それは「体質的」あるいは「性質的」な個性を感じさせるものでした。

しかしそれは、それほど確定的なものとはいえないかもしれません。なぜなら一人の人間も時と場合によって、「顆粒人間」になったり「リンパ球人間」になったりする事があるからです。そこが面白い。生命はいつもリズミカルに動いているのです。

そうすると、顆粒球人間がなんらかの理由でリンパ球人間になるとか、あるいはその反対方向に変わることによって、免疫力が強化されるとか、あるいは逆に低下されたりする場合も考えられる。

人間の免疫力の退化の原因には、バランスの片寄りが考えられます。顆粒球あるいはリンパ球のどちらかに偏向してしまうことは危険です。バランスの偏りを是正されるには、単なる技術的な治療だけでなく、心の問題、つまり人間的な生き方を模索する事が必要なように思います。

すると、単に免疫力だけでなく、総合的な自然治療が行われ、肉体と魂の回復が同時に起るのではないかと思います。単に免疫力と言ったのには、理由があります。それは、人間の生命にとって、免疫力というのは常に善玉であるとは限らないからです。時には、免疫の力は人間の身体を傷つける場合もあるのです。

今回は自律神経と白血球の関係が解かってきましたが、これからが核心にせまっていく話しになってきます。お楽しみに!




 


 





 

 

 

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vol.79(2004年04月01 日掲載)

京都の鍼灸院がお届けする健康通信

免疫力 


            

先日、免疫についてのおもしろい本を見つけたので、読者の皆さんにもその内容を少し紹介したいと思います。題名は「免疫学問答」という本で、二人の方が問答されて、実にわかりやすく病気になる原因、そして治り方などが語られています。

その、お一人が無能唱元(むのうしょうげん)と言う僧侶と、安保徹(あぼとおる)世界的に有名な免疫学者お二人です。話の内容は「そもそも免疫とは?」ではじまっています。では!

免疫とは、身体の中に、ある病気が取り付くと、それがまだ発症する前に、いち早くそれを捕まえて外へ追い出してしまう力とでも言えるでしょう。免疫力は疫病力としばし激しい戦いになるのです。この戦いで身体は苦しめられるのです。

病気とは別の言い方をすると、この免疫力と疫病力の戦いだといってもいいのです。例えば、風邪を引くと熱が出たり下痢をしたりします。この症状が免疫軍が疫病軍へ対する攻撃によって起きた現象なのです。つまりそれは、免疫力が病気を治そうとしている状態なのです。

ところが、熱や下痢が激しすぎると身体が苦しいし、また実際に体力が弱ってしまうし、時には命が危険な場合もある。こうなると、ひとまず免疫の攻撃の手を少し控えてもらう必用もでてくる。これがいわゆる免疫抑制剤というもので、熱冷ましも下痢止めも、広い意味では免疫抑制剤なんです。

免疫抑制剤を使用するという事は、自分の軍隊のやる気に水を差すようなものになりますね。だから治療はやみくもに熱を下げたり、下痢を止めたりしないほうが良い場合もある。熱を下げる、下痢を止める、これは「対症療法」というのです。つまり目の前の症状のみを取り去ろうとしている。でも下痢は体内の有害物を除去しようとして、免疫軍が戦っている場合もあるのです。

免疫力とは一体何かというと白血球の事なのです。私達の血液成分は血球であり、その絶対的多数が赤血球であり、炭素と酸素の運び屋で私達の命を養ってくれています。

この赤血球の間にまぎれて少数の白血球があり、こちらの量は赤血球の千分の一にも満たない少数派なのですが、この白血球が我々の身体を守るのに多大の貢献をしてくれている免疫担当細胞なのです。

白血球の内容は、顆粒球とリンパ球の二種類で95パーセント占められています。そして残りの5パーセントが単球というものです。要するにこの三者の白血球軍団が疫病軍に戦いを挑む、つまり免疫を担当しているわけです。

顆粒球とリンパ球の二者の量の比率はおおむね、顆粒球60パーセント、リンパ球35パーセントですが、これはきちんと定まった数値ではなく、両者の比率は絶えず変動しています。

ここでリンパの説明をしておきましょう。リンパというのは、脊椎動物の体内を循環する透明な体液です。身体の各部にリンパ節というものがあり、そこから出たリンパ液はリンパ管という管の中を流れており、液の中にはリンパ球があるが、最終的には静脈に合流する事になっています。

リンパ球はリンパ節で作られた白血球の一つです。リンパ球は病原体を殺したり、他の肉体細胞と手を結んで、リンパ内に侵入してきた病原体を食い止めて、抗体をつくったりする。これがいわゆるリンパ腺が腫れたというやつです。

顆粒球は、身体になにか炎症が起ると、どんどん増え始め、白血球の90パーセント以上を占めることもあります。だからこうした顆粒球の増加が、診断学では、肺炎や扁桃腺炎、虫垂炎などが起きていることのサインになります。

顆粒球は体内に侵入した細菌や死んだ細胞を食べて分解し、身体を守っているのです。そして顆粒球は、なんと細菌をやっつけると同時に自爆して死んでしまうのです。そして、この戦いの後にさらされる死骸が、「膿」なのです。だから、顆粒球は「食細胞系」の白血球と呼ばれています。

一方、リンパ球は、細菌などよりずっと小粒なウィルス狙いです。前述したように、リンパ圏内に侵入してきた病原体に対して抵抗軍を結成します。これは「抗体」と呼ばれていますが、それを免疫と一般にいわれているものなのです。

次回は、この白血球球軍団を動かしている命令・指揮系統というものの話しです。お楽しみに!




 


 





 


vol.78(2004年03月20 日掲載)

京都の鍼灸院がお届けする健康通信

病の考え方2 


            

前回に書いたように同じ病に罹っても、軽くすむ人と重体になる人とこれが普通という人が出てくる。この差は一体何処から来るのか?いろいろな説はあると思いますが、一体何が正しいのかは私にもよくわからないのが本当です。

長いあいだこの仕事をやっていると、いろいろな患者さんと出会いがあり別れがあります。そこで極端に違う二人の患者さんのお話をしたいと思います。

一人は女性の患者さんです。もう一人は男性の患者さんです。このお二人の違いは(女性をAさん・男性をBさん)Aさんは当時45〜46才くらいで商売をされておりました。Bさんは70才前後でやっぱり商売をなさっておられます。

Aさんは家庭にいろいろ事情があり、商売も二つの事をこなしておられました。ある日「先日より胃が痛くてたまらないので治してください」と言ってこられました。なるほど診察してみると胃の機能が非常に弱っているし、顔色を見ても良くない。

家庭の心配事、仕事のハードさ、それに伴なう人間関係の複雑さなどで心身ともに弱っておられました。治療後は顔色もよくなるし、痛みも軽くなるし喜んでおられたのですが、いろいろな事情でなかなか治療が続けられないので、病院での薬物療法と一緒に鍼治療をということになりました。

2週間ほど経って治療にこられましたが痛みが増してきたという事で、検査入院をする事を告げられ嫌な予感がしたのですが、止める事も出来ないのでその日の治療をすませ、いろいろ激励をして帰ってもらいました。

10日ほどしてAさんより結果報告の電話があり聞いていると、「胃カメラでの検査では潰瘍が出来ているだけで、念のために組織をとっての検査をしてもらっています。」とのことで一安心でした。

2日ほど経って二度目の電話があり、組織検査の結果、潰瘍組織に悪性の組織が混じっているとか何とかいわれ、後は絶句してすすり泣く声だけでした。しばらく私も声が掛けられずに黙っていましたが、Aさんが「どうしたらよいのですか?」と聞かれたので、励ます意味もこめて「そんな検査で見つかったくらい早期発見なんだから大丈夫ですよ!ちょこっときったら治りますよ!」なんて言ってしまいました。

それで安心されたのか声に少しずつ元気が出てきて「そうですね!」という返事とお礼の言葉をいわれ電話は切れました。しかし当時早期発見の癌は本当に胃の1/3ほど切り取ればよいとか、半分ほど取ればよいとか言われていたのです。

ところが手術後3週間ほどしてAさんより術後の報告があり聞いていると、胃を全部摘出・十二指腸も全部摘出・脾臓も全部摘出して食道と小腸をつないで・・・。私は一瞬、唖然と言うか一体何がなにやらわからなくなりました。

他の人で胃癌の手術をした人は・・・と考えBさんが思い浮かんだのでさっそく電話をして話しを聞いてみると、「私の場合は癌の出来た部分が良かったので胃を半分切り取っただけですみました」との答えでした。

このBさんは胃癌の他にも、喉頭癌、やその他にもいろいろな病気をなさっておられ、身体中縫い合わせてあるという人物ですが、現在は非常にお元気でよく冗談で奥さんが「先生ね!主人は何回も入院してあちこち手術をしていますが今ではこんなに元気になって!主人の友人からもあの時はもう駄目だと思ったとか、今度は駄目だろうと思ったなんていわれてましたが、そう言っておられた方が皆、先に亡くなってしまったんですよ。」思わず吹き出してしまいました。

同じ胃癌一つをとっても人によってこれだけ違うなんて思いもよらぬ結果でした。もちろん腫瘍の部分が大きいとか、時期が長かったとかで結果が違うというのは理解できますが、腫瘍が出来る場所によってこれだけ違うのか、あるいは医師によって違うのか、うかつに手術など受けるものではないなというのが正直な感想でした。




 


 





 


vol.77(2004年02月23 日掲載)

京都の鍼灸院がお届けする健康通信

病の考え方 


            

病には多くのものがありますが、大まかに分けて外部からの何か(ビールスや雑菌等)の侵入によるものと、内部の細胞の変化(癌や潰瘍)つまり器質的な変化とがあります。

外部からの病因としては現在流行しているSARS やHIVとか肝炎やインフルエンザなどのウィルス性疾患があります。その他今は戦争の兵器として使われるサリンや細菌兵器などがあります。

器質的な変化これはどうしたら起こるのか?これには諸説が多くあるのでどれが正解かは私には良くわからないが、食の問題とか、心の問題とか、日常生活の問題とか、これ等全部を足したものだとか、いろいろな分野で多種多様である。

それに西洋医学的な考え、東洋医学的な考えとこれがまた同じ問題でも見方が違うので、意見が分かれるところです。では一体どうしたら病にならないのかを考えてみると、諸問題をすべて正常なあるいは正規の方法に変えればよいのではないでしょうか。

つまり、食事は多くの種類のものを少量食べ、適量の運動、適量の仕事、適度な精神的緊張、充分な睡眠、快適な心の状態、良好な人間関係・・・などでいわゆる丈夫な健康体にいつもあれば病気などしないということになります。

しかしそういう生活をしていても病気になる場合もあるし、病気ではなく事故や怪我に遭うこともありそれから体力を落とし上記の病に出会うこともある。

では一体何が人間の健康や生命の鍵を握っているのか?良く私が耳にする事はお金があっても家族が大病している、あるいは余り急激に大もうけをした人は早死にをするとか、そこまで行かなくても人間性が変わったとか、お金と肉体・精神の変化の話しを聞いたりします。

では一体、病とは何なんだ!ということになりますが、一体何なんでしょう。皆さんは癌になったら死ぬと思っているでしょう。風邪を引いても死なないと思っていたでしょう。

でもそれはこちらの勝手な思い込みで、SARS などのようにインフルエンザのように風邪といえば風邪だし、否そうではないといえば風邪とはまた違うしと医者や科学者が分けてしまって死ぬ病気と、死なない病気とに分けられてしまったようです。

でもよーく考えてみてください。風邪だったら気力で治せとかいう人もよくいますし、最近では虫垂炎(盲腸)なんかは病気のうちに入らないとか、今考えが上手くまとまらないのですが、病気でも軽いのと重いのとに分かれています。

癌は何故死ぬのか、SARSは何故恐ろしいのか私には良くわからないが、これらも軽い病気だと考え気力で治すとか、こんなもの病気にならないなどと、どうして考えられないのでしょうか?

患者さんの中には、イヤ、患者さんでなくても健康診断だとか人間ドッグが好きな人がたくさんいます。自分の血液数値を見て、いろいろ言われ落ち込んでいる人、何もないと喜んでいる人、何もないことが不満に感じているような人、いろいろです。

最近よく聞く話しは脳梗塞のことです。年齢が重なるにつれて一過性の脳梗塞がよくあるということをよく聞きます。どういう事かというと手がしびれていたとか、何かで頭部写真をとったところ、血管の詰まりが解かり医師にここに脳梗塞が起きていたと指摘される。

しかし本人は全然痛みも何も感じず普通に生活していた。こんな事はよくあることらしいのですが驚きの一言です。梗塞が起った部位が良かったので、肉体に何の支障も出なかったのか、あるいは、たまたま運が良かっただけなのか?それともこんな事は肉体にとってはどうって事はないのか?不思議な事です!

胃や十二指腸潰瘍などもカメラの検査等で、痕跡があるとよく言われる病気の一つだと思います。そういえば1年程前に仕事が忙しくて時々胃が痛んだことがあったとかの話もよく聞きます。

つまり医師に指摘されるまでわからない!しかし、体は勝手に治ってしまっている!こうなってくると大腸に癌に成った形跡がありますが、今はもう大丈夫ですなんて話が出てきてもおかしくないのではと、ついつい思ってしまいます。



 


 





 

 


vol.76(2004年01月26 日掲載)

京都の鍼灸院がお届けする健康通信

介護 


            

以前<ホームページのおしゃべり>で紹介した明治の女性{vol.58(2003年03月30日掲載)}を、皆さん覚えていらっしゃるでしょうか。彼女Aさんが6ヶ月ほど前に自宅の部屋で転倒され、大腿骨骨折の大怪我をされました。

幸いに骨のほうは早くに回復したのですが、長い入院生活で心のほうが弱ってきたのです。家族の方に頼まれて2〜3度往診治療に行ったのですが、認識力のが減り、歩くことを怖がり、身体を動かさずに車椅子に座ったままなので、下肢が浮腫み、手足の冷たさは触っただけでこちらの手が一瞬で冷たくなるほどでした。

それでも私に「先生、わざわざすいまへんなー」とおっしゃってくださるし、こちらの問いかけや指示に対しては、始めの頃は、例えば「寝ている向きを変えてください」というと、畳の上に布団をひいているのですが「ここに段差があるので落ちるから怖い」と言ってなかなか寝返りをうってくれませんでしたが、「私がここにいますから大丈夫ですよ」というと安心して寝返りをしてくれる。

もう少しと思っても、私が「○○さんちょっとお尻を動かしますよ」と言って抱えて動かすと素直に私に協力してくださる。治療が終わって帰る頃にはいつもの認識力に戻っておられるような状態で、的確な返事や反応を示してくださいます。

しかし家族の方(Aさんの娘さん)が私に「私のことを、○×ちゃん、とかお姉ちゃんとか言うのですよ!」「どうしたらよいのでしょうね?」と困惑顔で将来のことに対し不安を隠し切れない様子で相談されるのですが、そちらのほうは専門で無いので良い方法というのはわかりません。

でも自分の親だから自宅でできる限りのお世話をして、やがてやってくるあの世への旅立ちで、ご本人が介護に対して「ありがとう」とか「最後まで看てくれて幸せだった」といってか思ってか、旅立ってもらえるのが一番よいのではないのかとも思います。

私も両親ともにもういませんが、父が肺炎を起こし、事情で病院に入れたまま亡くなってしまったので、寿命は少し縮んでもやはり自宅で看取ってやりたかったな、の気持ちがありました。

でも世話をするということは、傍で見るほど肉体的にも精神的にも楽ではない事はよーく、よーくわかります。仕事もあるし、自分達の生活もあるし、それをすべて犠牲にせよと言うわけではありませんが、でも犠牲にしたから余命幾ばくかの自分の親に対し、親孝行ができて親が喜んでくれることが、できるならばさせてもらえるなら、その事に自分が気がついたのなら喜んでやることがいいのではないかと思います。

現在介護問題については、いろいろな意見があるでしょうが、やはり人間の基本として優しさとか、思いやりとか、愛情とか・・・そういうものが大切なのではないでしょうか?

親の犠牲になるなんていやだ!とおっしゃる人もいるでしょう。高齢でボケて何もわからないから養老院ですごしてもらったほうが、面倒を見る、世話をする家族も楽だしその方がよいという人もいるでしょう。

皆さんはいかが思われるでしょうか?やはり他人事だからこんなことが言えるのでしょうか?自分でもなかなか難しい問題である事はよーくわかりますが、どうかAさんの娘さんに親孝行をしてもらえたらナと思っている今日この頃です。



 


 





 

 

 


vol.75(2004年01月10 日掲載)

京都の鍼灸院がお届けする健康通信

謹賀新年 


            

読者の皆さん、明けましておめでとうございます。皆様、良いお正月をお過ごしになれたことと存じます。今年の三が日は穏やかで、晴れに恵まれた気持ちの良い三が日だったと思います。

しかし、今日小正月にはもうインフルエンザやSARSのニュースが出始めました。年初からこういうニュースはあまり聞きたくないのですが、実際に何処かでこの病気にかかっている人がいるということでこれから日本中あるいは世界中のニュースになると思いますので簡単に、その予防法等についてお話ししたいと思います。
 
★普通のかぜ
 くしゃみ、せき、鼻汁、のどの痛みなどだけで、ふしぶしの痛みなどの全 身症状が出ることは少ないのが特徴です。
 
★インフルエンザ(インフルエンザウイルス)
 38度以上の高熱、頭痛、関節痛や筋肉痛などの全身症状。また、普通のか ぜと同じように、のどの痛みや鼻汁もあります。概ね、1週間ほどでよく なってきますが、時には、気管支炎や肺炎を併発して重症になることもあ りますから、軽くみては危険ですよ。
 
★SARS(SARSコロナウイルス)
 初期症状はインフルエンザと同じですが、熱がひかず、高熱が続くのが特 徴です。

インフルエンザウイルスとSARSコロナウイルスの違いは、感染してから発症までの潜伏期間です。インフルエンザは感染後、1〜3日程度で発症しますが、SARSは潜伏期間があり発症まで2〜10日かかります。

インフルエンザの予防接種
 ★予防接種は本当に効くの?
  現在のところ、成人の場合は70〜80%くらいの人がかからないですむ、  症状が軽くてすむという有効性が証明されています。特に、インフルエ  ンザにかかると重症になる人は重症化を防止するためにも予防接種を受  けておくといわれています。幼児や高齢者の場合は、まず、医師に相談  することが大切です。

 ★予防接種は必ず2回受けなければならないの?
  成人の場合、普通は2回接種しますが、去年、予防接種を受けていた場  合やインフルエンザにかかった場合は1回で済むこともあります。回数  は医師が判断しますので、最初に問診時にはっきりと正確に言っておく  ことが大事です。

SARSの予防方法は?
 現在のところ、SARSの予防接種はありませんから、インフルエンザウイル ス感染の予防と同様に、基本的な注意で自衛するしかありません。
   
うがい、手洗いの励行、マスクをするなどの防御策しかないそうです。それと共に普段から、睡眠不足や、疲労を身体に溜めておかず抵抗力を身体に溜めておく事です。
   
冬は空気が乾燥してウイルス感染が活発になる季節です。部屋の湿度・温度も調節しいつもより念入りに「うがい」「手洗い」「十分な睡眠」「心身の調和」「肉体の栄養や休養を十分に取る」ことなどで自衛しましょう。

これで十分とは言えませんが、少しでも病気にかからないための自衛手段だと思います。この時期は寒さとも戦わなくてはならないので、やはり普段の自己管理が大切な事です。新年会などで暴飲暴食・睡眠不足は病気になりますよと、ウィルスに肉体を与えているようなものだと思います。



 


 





 

 


vol.74(2003年12月27 日掲載)

京都の鍼灸院がお届けする健康通信

サンタクロース 


            

12月25日は世の中、クリスマスで賑わっていたと思います。我が治療院は毎年のクリスマスには何事も起らず、また何もしないのが当たり前のことでした。
でも今年はサンタクロースがやってきました。

古くからのお付き合いでご夫婦が来院されていましたが、その日はそのご夫婦と、ご夫婦の娘さんが初出産の身体を癒すため、生まれたお孫さんを連れて親子三代四人で来院されました。

子供さんはまだ3ヶ月か4ヶ月ぐらいですが、この子が一人いるだけで、大人ばかりのその場が、非常に和むのです。「アー」とか「ワー」とか「モニョモニョ」とか、とにかく声を出す!ニコッと笑顔を作る!手足を動かす!子供を見てその度ごとに大人たちも(私も含めて)喜んだり、笑ったり、子供に話し掛けたりして、おおはしゃぎをする。

そして大人同士が顔を見合わせてにっこりする。最近このような光景にあまり接していなかった私には、すごく新鮮なそれでいて心が和む、心が癒される光景でした。

この話をすると、「それは他人の子供だから、責任が無いから」といわれる方も多いと思いますが、しかし、事実その場の雰囲気は非常に幸福に満ちた、とっても和やかな、良いものであったことは確かなことで、私が下手な治療をしているより、その子は無邪気な笑顔で大人4人の精神的なストレスを消してしまったといえると思います。

こうしてみると、大人も子供も皆無邪気になれば、今あるストレスなど、皆吹っ飛んでしまうのではないかと思います。つまり自分の欲を無くすと、よこしまな考えを変えると、いつも小さな子供と接している時のように、無邪気な雰囲気が自分の周りに出来てくるということではないでしょうか。

ともかくも、私は12月25日に来てくれた小さな小さなサンタクロースに、今までで最高の贈り物をもらったとおもいます。この小さな無邪気なサンタクロースに感謝の気持ちでいっぱいです。

今年も後数日で終わります。私のつたない訳の分からない、読みにくい文章に付き合っていただいた読者の皆さんにも、心よりの御礼と感謝の心をお伝えいたしまして、今年の締めくくりとさせていただきます。

どうぞ読者の皆様にとって、来る年が最良の年になりますように!そして来年もまた私の文章で皆様のお役に立てたらと思います。

ではまた来年に!

小山治療院 小山護生



 


 





 

<ホームページのおしゃべり>
思ったこと、ためになる情報を載せて行きます。
vol.73(2003年12月17 日掲載)

京都の鍼灸院がお届けする健康通信

損か?得か? 


            
いよいよの年の瀬も詰まってきました。毎年この頃になると患者さんの葛藤が始まります。どういう事かというと、年末に掃除や仕事や何やかやで忙しく身体を疲れさすので、いつ治療をしたら楽な身体で正月が迎えられるかという事です。

いろいろ計算して思いつかれるのは年末の一番最後がよいと判断されます。でも本当にそうなのでしょうか?私にもそういう質問が飛んできます。「年末の忙しさの前と後とではどちらが良いの?」私は「両方が良いですよ。」と答えます。

大勢の方が、年末の忙しさで疲れるから、疲れるだけ疲れてそれを取ってもらって楽な身体で新年を迎えるのがベスト!と思われる。このような方の年末の忙しさの過ごし方は、なかなか仕事がはかどらず、横で見ているとさっさと用事を済ましてしまえばよいのに、何かしらダラダラしていて休憩が多いようです。

というのは身体が疲れていると、頭の回転が落ち、仕事の段取りが悪く、なかなか仕事がはかどらないものです。掃除をしているかと思えば途中から他のことをやり始めたり、お茶を飲んで休憩している。早く終わろうとあせればあせるほどやる気をなくし、新聞を読んだり、テレビを見たり電話がかかってきたら長電話になったり、いったいどうするの?といいたくなるような事ばかりしているようです。

時間はどんどん経つし、やることはいつまでも残っているし、中途半端だし、気は急くけれど身体は動かさず、どんどん苛立ってくる。こんな時へたに話し掛けると怒鳴られたりもするし、また話し相手につかまって放してもらえず、下手をすると手伝いまでさせられるようになるかも?

終いには掃除なんかしなくても埃で死ぬわけじゃなし、何も年末だから家の中が綺麗だろうと、汚れていようと時間が経てば、正月はくるし3ヶ日が過ぎればそれで良いではないかと開き直ってしまう人もいます。

こういう方は年末の一番最後に予約を入れてきます。でもそれだけ疲れていれば1回くらいの治療をしたからといって、本当に楽な身体になるの?と疑問に思ったりもします。

私の立場から言わせてもらうと、忙しく仕事をしなければならないのなら、その前に心身ともに楽な状態で、仕事に取り組むと、段取りよく仕事はすすむしいろいろなアイデアの閃きみたいなものもでてくるし、集中力があるのでケジメがきちんとつけられるように思います。

ケジメがつけられるということは、休憩もきちんととれるし、集中力が出るということは決めた時間内に決めた仕事を終える事が出来るということでもあると思います。するとたいして疲れないし、疲れても肉体の疲れだけで、精神的な疲れは案外軽くて済むので、夜もぐっすり眠れる。

肉体の疲れがあると食欲も湧くし食事がおいしいし、晩酌等も美味しく飲めて心地よい酔いが眠気を誘い、睡眠は深い心地よいものであり、こういう時には疲れの回復力も大きく、次の日の朝の目覚めなども清々しくなると思います。

両極端の事を書きましたが、おそらくこれが誰もが味わっている年末の光景だと思いますが、今年はぜひ一度忙しくなる前と後の両方に一度治療を受けてみてください。年末の仕事もスムースにすすみ、迎える正月もすっきりとした気持ちと身体で迎えられるはずです。

さあとことんまで辛抱をして、仕事も中途半端に終わり少しだけ楽になるのが良いのか、疲れを溜めず仕事もスムーズにやり、すっきりとした心身で新年を迎えるのが良いのかそれはあなたの思い方次第です。

もっと我々を上手く使って日々、心静かな生活とすっきりした肉体と付き合うのが、これが損か得か皆さんの判断次第です。



 


 





 

 

<ホームページのおしゃべり>
思ったこと、ためになる情報を載せて行きます。
vol.72(2003年12月03日掲載)

京都の鍼灸院がお届けする健康通信

[生活習慣を見直しましょう2] 

自分の体の不調に気づかない人は多くいます。いや気づいていても大丈夫と自分に言い聞かせたり、これくらいのことならと思う人も多いようです。それに健康には関心が深くて、テレビ番組等を良く見ているのですが、自分の体調には無関心の人が多いようです。

ちょっと動悸がすると「心臓病ではないか」・背中が痛むと膵臓ガンではないかとか、異常に心配する方も大勢います。皆さんもう少し落ち着いて自分の身体を観察してみてください。

それで心配な時には、はやく医療の専門家の意見を聞くなり、検査をしてもらうなりして自分の心を、落ち着かせるべきだと思います。しかし、なんでもないときは人間ドッグやいろいろな検査などをよく受けているにもかかわらず、いざおかしい時には、不安や心配でグズグズ言ってなかなか検査を受けようとしない人が多いようです。

反対に過敏なほどに身体を気遣い栄養剤から漢方薬、食品でもこれがガンに効くとかこれはコレステロールを排除するとか、何とかの検査だとかテレビの健康番組を見て有名タレントがこれがよいというとすぐさまその商品を買いに走るとか健康のためには非常に細かな神経を使っている方もあります。

これだけ注意すれば絶対に病気にかからないという人が、案外重い病気になっていることが多いのは何故でしょう?よく言われるのが「医者の不養生」という言葉があるように、病気に積極的に関わっている人ほど、重い病気にかかっているケースが多いものです。

では何故、薬や栄養剤・健康食品を多く取っている人が病気にかかるのか?というと、多分その道だけしか健康に気をつけていないからだとおもいます。食事なら食事だけ、運動なら運動だけ、薬なら薬だけ・・・しか考えないからだと思います。

私はこう思います!薬は病気を治すものではなく身体の復活力・抵抗力・再生力・治癒力・・・言い方はいろいろあるでしょうが、それを助けてくれるものであると私は考えます。

だから病気を治すのは自分の力でしか治らない。そのための基礎つくりが運動や食生活や睡眠などといった生活習慣が大切であります。ところがこれらをバランスよくやらないと片寄ったやり方では、基礎作りをするどころか基礎を壊しているのです。

それについてまわるのが心の問題です。心も片寄ったものであっては駄目なので常に平静心・平常心というのが大事なのです。しかし、バランスの悪い生活をしていると、なかなか平常心ではいられなくなってきます。

それに、人間は一人で生活しているのではないので、心を乱される、乱しに来る人が多くいることも、最近いろいろな人に、いろいろな話しを聞きます。

心が乱れる事により、健康のためとやっていたことがめちゃめちゃにされるという事も良くあります。つまり鬱憤晴らしに、食べたり、飲んだり、夜更かしをしたり自分を痛めつける行動に出る人、また相手を恨んだり、憎んだり、妬んだり、自分以外の他人にその鬱憤を持っていく人もいます。

これでまた生活習慣が乱れる事になります。しかしいずれにしても、それは自分の身体の変調を引き起こします。するとますます鬱憤が募るものです。するとますます身体の変調が強くなり、そのうち自分では気づかないのですが精神的にもおかしくなってきます。

変な事を言ったり、変な事をしたり、急に不安にかられたり、自分では何をどうしたら良いのか判らなくなってしまったり・・・つまり、これが今よく言われているパニック症候といわれるものだと思います。

ではどうしたら良いのか?自分で出来ることは、まず毎日の生活を規則正しいリズムに戻す事です。このリズムに乗ったら次に身体をリラックスさせる事です。軽い有酸素運動(エアロビクス・ウォーキングなど)で筋肉の緊張をとってやることです。

これが自力で出来ない人はやっぱり専門家の手を借りるべきだと思います。つまり私の仕事の宣伝ではありませんが、外部から身体の変調を正しいリズムになるようにバランスよく調節し、筋肉の緊張をとってもらうのです。身体の変調が治ると心のリズムも調子よくなってきます。

つまらない事に心を乱すことが少なくなるし、常に平静な心・平常心というのが見つけられるようになってきます。すると人間が変わったように明るくなるし、傍から見ているといつもニコニコして、何がそんなに楽しいのというような感じがしてきます。

そんなこと信じられないと思う人も多いでしょうが、私はこの30年近くそのように変わって幸せになっている人を多数、現実に見てきています。



 


 





 


vol.70(2003年10月29日掲載)

京都の鍼灸院がお届けする健康通信

正しい生活 

宇宙は規則正しい循環とバランスより成り立っているそうです。そして人間の肉体の成分と星の成分は同じだそうである。難しいことは良くわかりませんがそうなんだそうです。人体を小宇宙として捉えているのが、東洋医学というか漢方医学というか鍼灸医学です。

だから人間は本当に規則正しい循環とバランスで生活していると病気にならない?病気になりにくい!となる訳ですがその通りだと思います。でもこれは決して四角四面にやるというのではなく、自然に自然と合わせていくのがいいのです。

日没と共に仕事を終え、眠くなってきたならば眠る!すると朝日と共に自然に眼が覚める!それを眠いのを無理に起きていれば、自然に反する働きをするようになってくる。すると身体が不自然な働きをするわけで、身体のすべての器官・機能が不自然になってくる。

前回にも書きましたが、要するに自分の我や欲を満たそうとすると、どうしても肉体や精神に負担をかけることになると思います。負担がかかると、どうでもいい事を、人が見聞きするとつまらない事でクヨクヨしたり、怒ったり、嘆いたりまるで一人相撲を一生懸命にとっている状態になったりしています。

いつも不平不満をもっているとか、感情を常に高ぶらせているなど不自然な精神状態だとすると、体内の自然も不自然なものになってきます。すると身体の中の自然はその不自然な身体を受け入れてくれなくなってきて、自分の身体の中で、自然なものと不自然なものと、戦いが起こり出します。

いや不自然なものとだけ戦いが起るのなら良いのですが、正常なものまでを不自然なものと勘違いしに、免疫機能が働き出します。これが自己免疫疾患というものでアトピーだとか、喘息だとかその他いろいろな現代病が出てきます。

癌なんかも最近では精神ストレスがいろいろ関係しているのではないかということが言われてきているし、胃潰瘍などもストレスとピロリ菌などが関係しているが、強いストレスがかかると一晩のうちに潰瘍になっているなどの報告があがっていると言われています。

私は病院勤務をしていないのでどれほどの数があるのかは定かではないのですが、上記の他にも循環器の病気なども同じような事がいえるのではないかと思います。

つまりは、循環がうまくいかないのは筋肉の緊張や凝りがあるため流れが悪くなるし、血管の老化やコレステロール、そのほか…アミノ酸?という物質が体内でつくられるとコレステロールの何倍も血管に対し悪影響を与えるとテレビか何かでやっていたのを観たことがあります。

バランスが上手くとれていないと循環が悪くなるし、循環が悪くなるとバランスが崩れてくる!どちらが悪くなっても、もう一方も必ず悪くなる!両方悪くなるとこれは最悪の事態になります。

しかし、病気というのは今日の生活の仕方が悪かったから、精神のあり方が悪かったから、バランスの悪い食事をしたから、といって次の日にはもう病気が出るかといったらそうではありません。

そういうことが積もり積もってはじめて病気と言うことになるので、年齢を多く重ねるほど病気になりやすいことは、皆さんも良くわかると思います。それに体力も無くなってくるので、回復力もなくなるし、免疫力や抵抗力等も段々に落ちてきます。

今老人医療費が大変だと言われていますが、そうなる事は以前からわかっていることで、今更何を騒いでいるのかと思います。特に五十歳を超えると今までの自分が行ってきた事の答えがもろに出てきますので、若いうちから無理や無茶をしてきた人は十分に注意が必要だと思います。

今の若いと思っている人も、本当に若い人も油断は禁物です。今更ながらですが、もう一度自分の生活や気持ちのあり方をよくよく考えてみて、治さなければならないことは早く治しておくと、これからの人生、明るく、楽しく、幸福に送っていけると思いますが、それをやるやらないはあなた次第ということです。

 



 


 





 

 

 


vol.69(2003年10月04日掲載)

京都の鍼灸院がお届けする健康通信

偶然 

先日家の近所を散歩していると、こんな看板が出ていました。「病は偶然には絶対にならない」というような言葉でした。その看板は薬局の看板で私もなるほどナー、そうだそうだなどと言いながらその前を通り過ぎました。

以前に私も病は急にはなりませんよなんてことを書いたと思いますが何度でも繰り返し書いたほうが皆さんには思い出していただけると、そして気づいてくだされば私がこのホームページを出している、意味が出てくれればと思い同じことではありますが繰り返しお伝えしようと思います。

皆さんは寝違いや寝腰(朝目覚めると腰が痛くて動けない)とか顔を洗おうとして俯いた途端に腰が痛くなって動けなくなるなど等の経験や、話しを聞いたことはありませんか?

このような症状を味わった人たちが言うことは、「枕が悪かった・寝相が悪かった・布団が悪かった・ベッドが悪かった・・・等」いろいろと理由をつけてこられます。

しかし、「これは体の疲労が限度一杯になってきたために、体からの注意信号が出たためです」と言うと、「疲れるようなことは何もしていない!」と反論してこられます。そうです!疲れるようなことは何もしていないのですが、でも身体は疲れている!

「普通に生活をしていただけで、特に疲れるような労働や精神的な作業はしていない」といわれます。そうですここが大切なのです。普通に生活をしていても日々の疲れは徐々に少しづつ溜まっていくものなのです。

おまけにこの疲れには歳を重ねるに連れて、銀行の利息よりうんと利率の良い利息がつくそうです。この溜まった疲れに利息がついて、肉体に精神にストレッサーとして働いてくれるので、それがまたおおきな疲れとなってくるという悪循環に陥るわけです。

すると体の感覚として、疲れているとか体力が落ちているとかの感覚はまったく感じないと思います。食欲もあるし、睡眠もとれるし、どこかが痛いとか調子が悪いなどの症状などもありません。

でもよーく考えてみてください。食欲があるといっても食事をすると食べられるというだけで、ほんとうにお腹が空いて食べたくて食事をしているのか?睡眠がとれるといっても、朝までに一度も目が覚めないか?夢を良く覚えているとかはありませんか?

痛みは無くとも、手足がだるいとか、体が重いとか、頭がボーっとするとかのような事がないか、よーく自分を観察してみると思い当たる節が出てくるはずです。この観察が自分の体との会話になると思います。

この会話が上手くできるようになると早めに休養を取ったり、休日にはゆっくりと睡眠をとったりなどの疲労回復手段がとれます。また、自然と触れ合ったり美しいものを観たり、好きな音楽を聴いたりして精神的なストレスも、気分転換ができると思います。

しかし、この会話が上手くできないと疲れた身体をひきずって、休日には早起きをして遠方のゴルフ場に行ったり、野球やテニスを頑張ってして、その後飲むビールが美味いとか行って昼間から飲んでいる。これが疲れた身体に本当に良いのか?体が喜んでいるのか?と言うことを考えてみてください。

もう一つは自分の歳が増えているということも忘れないで下さい。と言うよりいつまでも同じ歳ではないはずです。それを忘れていると回復力や基礎体力の低下などが感じないまま、いつも同じ量のスポーツや不摂生をやっていると、一寸したきっかけで怪我や病気をしてしまいます。

三十歳を超えたら、急にスタミナが無くなってしまったとか四十歳を超えたら、急にあちらこちらが痛くなってきた。五十歳を過ぎたらいろいろな検査に引っかかるようになってしまった。などの話しを良く聞きます!

これは何も各年代で急にその事象が起る訳ではなく、普段の不摂生の積み重ねと体力・回復力・持続力などの低下と比例して起りやすくなるものなのです。つまり偶然起るのではなく、身体に悪い事の積み重ねと体力の低下という原因があるわけです。

つまり、1日や2日の不摂生や無理が身体の変調をすぐに現すかというとそうではなく、普段の小さな不摂生や精神ストレス、例えば忙しくて食事時間が上手く取れないとか、周囲との調和が上手くできないとかなど等一杯あると思います。

それらの積み重ねが身体に負担になり、無理をさせるわけです。その無理が積み重なると体が歪んできます。この歪みが身体のバランスを崩します。バランスが崩れると循環が悪くなります。循環が悪くなると言うことは身体が上手く働かなくなります。働かないと言うことは機能障害が出てくるということになります。その次には器質障害が出ると言うことになり、器質障害と言うことはすなわち病気になるということです。

急に病気になった・偶然になった病気はあまりありません。偶然や急になるのはインフルエンザなどのウィルス性の疾患や、病原菌が原因の病気であると言うことです。または先天性ということもあるでしょうがこれはまれな事です。

ウィルスや病原菌が体内に入ってもそれに負けない体力(免疫力や回復力等)があれば、症状は軽いだろうしまた全然症状として出ないかもしれません。いつの間にか病気にかかっていたが自然に治っていた。と言うようなことになると思います。

 



 


 





 

<ホームページのおしゃべり>
思ったこと、ためになる情報を載せて行きます。
vol.68(2003年09月17日掲載)

京都の鍼灸院がお届けする健康通信

夏の終わり 

今季の夏は北半球では異常気象だったらしい。日本では冷夏で、農作物や生態系に大きなダメージを与えました。ヨーロッパ特にフランスなどでは日本と反対に、気温が高く暑い夏で、老人や体力の無い人々が1万人以上も亡くなったとニュースでやっていました。

それに世界のあちこちで、干ばつや豪雨、日本でも台風の暴風雨により死亡者が出たし、宮城県では大きな地震に襲われて相当な被害を出されていると聞きましたし、ニューヨークでは停電のため、日常生活に支障をきたした。中東では相変わらずテロの恐怖にさらされているし、亡くなっている人もたくさん出ているようだし、一体世の中どうなっているんだ!と言いたくなりませんか?

おまけに今年流行ったSARSがこの冬にまた流行る危険性があるなどと言われだしています。「米国の公衆衛生当局者たちは今年の冬に新型肺炎、重症急性呼吸器症候群(SARS)が再び大発生する可能性が非常に大きいと見ており、首都ワシントン地区でのSARS制圧計画の策定に着手した。」と言うニュースがありました。

こうなると何か今までのように安穏とかまえていられなくなりそうですね。しかし自然の猛威に対してどのように構えて待てば良いのでしょうか?皆さんはどういった対策を立てられますか?

私が患者さんに言うことは、体力をつけ状況をじっくり分析できるようになるということです。体力とは骨格筋だけでなく呼吸器・循環器・消化器それに自律神経なども含みからだの諸機関すべてことです。

つまりは体全部と脳まで鍛えなければならないということです。夏が終わり秋になるかと思っていたら、夏以上に暑い秋になり体はとまどっています。このような時な真夏と同じように冷たい飲み物を飲んでいると消化器に異変が生じてきます。

肉体自体は秋の用意をし始めているので、飲食もぼちぼちと冷たいものを止め温かいものに変えていってやると体が安心します。自分の身体を労わってやれるのは、自分自身しかないので労わりの気持ちと優しさを持ってからだと付き合うと病気などはしなくなります。

それを痛めつけるだけ痛めつけてそれで「健康で居ろ!」といわれても厚かましい考えだと思います。しかし身体も労わるだけではまた呼吸器や循環器・筋力・消化器なども力が落ちてくるので、これはこれでまた少し鍛えなければなりません。

ではどのようにして鍛えればよいのかというと、誰もが先ず考えつくのがスポーツトレーニングではないでしょうか。これで筋力・呼吸・心臓の働きは鍛えられます。しかし我々のように歳を多く重ねた人間にはこれは無理がありますので、なるべく歩く事をすれば多少なりともクリアーできると思います。

では胃腸はどのようにすればよいのか?食べられるだけ食べればよいのか?そういう問題ではなく自律神経の働きを良くしてやることだと思います。どのようにするかというと、日常生活を規則正しくする事です。

それに自然に逆らわない生活をする事です。夜になれば眠りに就き,朝日が上ると共に起床する。秋には秋の野菜や果物つまり旬のものを食するということをやるべきです。また冷暖房はあまり快適にしすぎると身体は弱くなりますので、少しくらいの暑さ寒さはエアコンに頼らず辛抱するべきです。

つまり使い過ぎず、甘やかし過ぎず、自然の移り変わりに身体の調節を合わせて行くようにし、そのあと優しく労わってやる。これが身体の上手い使い方だと思います。

さあ、いつも夜更かしをして車ばかり乗って、いつも感情を高ぶらせている方
部屋の中ばかりいる人、外へ出て身体を動かしてみてください。その後に食べる日本食(和食)は、イタリア料理やフランス料理、中華料理よりうんとオイシイと思います。これからは、白ご飯と秋刀魚、栗ご飯や日本産(住所地付近でとれた)の野菜や果物・海産物など美味しいものばかりです。

このような生活をしているとインフルエンザやSARSがやってきても体が頑張って持ちこたえてくれると思います。そんなところに生活の仕方が影響してくるはずです。泣くも笑うもすべて自分自身の生活の仕方次第だと思います。

 



 


 





 

 


vol.67(2003年08月09日掲載)

京都の鍼灸院がお届けする健康通信

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vol.66(2003年07月25日掲載)

京都の鍼灸院がお届けする健康通信

冷房病 

前回は夏の暑さによる身体への影響を書きましたが、夏はただ暑いばかりではありません。女性の場合特に会社の事務所や、暑がりのご主人を持った奥さんは、冷房の加減で身体が冷えて困るという人が多いようです。

以前にも書きましたが(vol.26,27を参照してください)冷房に関しては、暑がりの人と、冷えが嫌いな人が家庭で職場で敵対視しながら、日々を送っていると思います。

冷房の効きすぎは身体の温度を急激に下げるため、毛細血管が収縮し全身の血行が悪くなります。もともと身体の凝りの強い人などは毛細血管の血行は悪いので冷房の効いた部屋などでは、余計に身体が冷えることになります。

人の身体の中で一番血液を必要とするのは常に休み無く働いているところです。人間生きるためには先ず脳神経が働いていなければなりません。心臓を動かして身体中に血液を送っていなければならないし、その血液に酸素を入れなければならないので肺も働いていなければなりません。

おまけに物事は考えなければならないし、何をするにしても脳は他の場所よりも多くの血液を使わなくてはなりません。そして心臓を動かすためには心筋にも多く血液が必要だし、ここに血液が少なくなればそれこそ不整脈や狭心症が起るだろうし、肺を働かすには呼吸筋や横隔膜が働かなくてはならないので、胸や背中の筋肉が働いていなければならない。

一体何が言いたいのかと言うと、要するに下半身より上半身のほうが常に血液が多く流れているので、上半身でも頭のほうを冷やせば涼しく感じるということです。

冷房の効いた部屋もいでしょうが、冷たいタオルで顔や首筋を冷やしてやると得もいえぬ気持ちよさに「ああー!」なんて感嘆詞が自然に口を突いてでてくると思います。この気持ちよさを大切にすれば冷房で冷えすぎという事は無いはずです。

反対にお風呂などで胸より下をゆっくり温めてやると、肩や首が涼しく感じると思います。それをシャワーで終わらすと下半身が温まらないので暑いばかりでちっとも気持ち良くないのです。

人工的な涼しさを生むクーラーはやはり身体にあまりなじまないようです。その点、日本の旧家屋は夏涼しく過ごせるように、中庭を造ったり、家の表裏に庭を造って、夕刻より打ち水を撒きその水が蒸発する時、そこに空気の対流ができ風が起り涼しくなるというような手法をつかっています。土壁はそれ自体が呼吸をしているので暑さ寒さの調整だけでなく、湿気の調節までやっているし、屋根と天井・床と地面のあいだに空間を作り風が流れるようにしているので

それに目にも涼しそうなものを見せ、耳にも風鈴などの涼しそうな音を聞かせ食べ物も夏野菜などは身体を冷やすようにできているし、扇子や団扇で風を送り涼しさを演出するなど、あちこちに自然の涼しさを得られるように工夫があります。

また話しが脱線しましたが、冷房病とはどんな症状を起こすのか?というと、冷房による急速な体温の低下により毛細血管の収縮が起ります。そのため肩凝りや手足のしびれ、頭痛や微熱が続くというような症状ですが、これは全ての人に当てはまりません。

冷房の冷たい風を頭・首・肩・上背部に受けると、肩凝り・頭痛・風邪を引きやすくなったり、鼻の弱い人は鼻炎に、呼吸器の弱い人は喘息になりやすくなります。腰に冷房を受けると、腰痛・神経痛・膀胱炎・下痢・腹痛などを、そして腰以下を冷やすと坐骨神経痛・コムラかえり・足のだるさ・不眠症などを引き起こしやすくなります。

実験では人間が急激な温度変化に対応できるのは、5℃以内だそうです。それ以上の変化を度々受けていると、体温調節機能がだんだん狂いだし、温度変化に対応できなくなり、特に温度差の激しい場所への出入りは、自律神経失調症を引き起こす事もあるそうです。

これらの予防は、もう皆さんのほうが良くご存知だし、実践もなさっておられると思いますが、もう一度念のために「 外気との温度差を5℃以内にする・冷気を直接肌にかけない・寝る前にはシャワーではなく脚だけでも良いから湯船でお湯につける・温かいものを食べるようにする」などがあります。

夏場は活動的になれるが故に暑さと冷えにはくれぐれも注意されて皆さん「御身ご自愛ください」。



 


 





 


vol.65(2003年07月11日掲載)

京都の鍼灸院がお届けする健康通信

運動と暑さ対策 

前回に運動のための歩行の事を書きましたが、梅雨の蒸暑いなかで運動をするとか、もっと暑くなる夏の時期に問題になってくるのは、日射病とか熱射病のことです。

体力のある人はどのような事でもそうですが、自分だけは大丈夫と思っている人が多いのですが、先日もサッカーの選手がテレビで放映中の試合で急に倒れて帰らぬ人となってしまったし、日本のプロ野球の選手まで異変を訴えていたようです。

競技スポーツをされている方は、コーチや監督などが気を配って選手を見ていると、よく判ると思いますし緊急措置や救護施設などは揃っていると思いますので、あまり心配はないと思いますが、問題は個人で好きにやっておられる人たちです。

個人でやっていると急な異変が起きても、救助してくれる人がなかなか傍にいないということが有ると思います。自己責任といえばそうですが、一人という事は心細い事だと思います。

そこで日射病や熱射病になる前に対処していくように、よーく考えなければなりません。これからの時期に健康作りのためといって、身体を悪くしていては何もならないので、自分の身体を良く知った上で健康のための活動をして下さい。

日射病とは、炎天下でスポーツや激しい労働をしたようなときに、多量の汗が出て、身体の水分不足になってしまい、心臓へ戻ってくる血液が少なくなって心臓が空打ちするような状態になるそうです。いわゆる「脱水状態」です。

これの防止には体内に充分な水分補給が必用です。喉が渇いたから水を飲むのでは少し遅いようです。先ず活動前に水分を取っておき、その後も喉が渇かないようにこまめに水分補給する事が大切で、気分が悪くなったり、おかしいなと感じたら絶対無理をせず、すぐに休憩する事です。

涼しい場所で(木陰やクーラーの効いた部屋)ゆっくり充分に休憩と水分補給をしてやって、呼吸が楽になってきたら回復の方向に向かっていますが、なかなか気分が良くならない時は早めに病院に行って、点滴で水分補給するのが良いと思います。

熱射病とは、身体の熱を十分に発散できないで、身体に熱がこもり高い体温に身体が対処できなくなった状態だそうです。この場合は涼しい場所で身体を冷やしてやればよいのですがしかしなかなか区別が難しいと思いますが、体温の高いのが目安になります。

それに今いろいろな所でいわれている熱中症というのがあります。これは身体の内と外の暑さによって引き起こされる様々な体調不良のことです。どういう症状が出るかというと熱痙攣(腕や下肢)・目まい・頭痛・吐き気・だるさそれに熱射病の時の症状(意識障害)などがあります。

もっと難しい事が言われていたりしますが、先ずはそうなるまでにもっと早い時期に休憩を取るようにした方が良いと思います。いろいろな応急処置の方法もあるでしょうが、知っていてそんはありませんが、なるべくなら専門家に早く診せるほうが良いと思います。

そして昔から言われていますが、十分な睡眠・十分な休養・十分な体力で余裕を持ったスポーツを楽しんで欲しいと思います。特に急激な激しい運動をする時は十分ウォーミングアップしてその時の自分の体調を考えてみてください。

前日夜遅くまでの飲酒だとか、一週間の仕事の疲れ具合だとか、ストレスのたまり具合、また普段の運動量などを考えれば、いかに若くても体調は良くないはずです。そういう時は絶対に無理をしないで控えめな活動量を心がけ、何よりも自分の身体の訴えを良く聞いて上げることです。

苦しかったり、重かったり、だるかったりとりあえず不調だなと思ったらその日は一旦休むべきです。休んで水分を補給して身体を冷やしてやって、身体が楽になるまで様子を診て、なおかつ上記の症状が取れない場合は、病因で点滴してもらうぐらいの注意深さも大切かと思います。

何はともあれ、40歳を超えたら?あるいは30歳を超えたら無理はいけません。これくらいでなどと絶対に思はないで身体を大切に、大事にしてあげてください。それにスポーツのあとのビールもおいしいですが、テレビのコマーシャルのように一気に飲むのはやめて、ゆっくりとおいしさを味わって飲んでください。

最後にビールやコーヒーではあまり水分補給にはならないそうです。スポ−ツ選手はスポーツドリンクを薄めて飲んでるそうです。これは皆さんも真似されたら良いと思います。




 


 





 


vol.64(2003年06月28日掲載)

京都の鍼灸院がお届けする健康通信

理屈 

先日、国会のテレビ中継を見ているととってもばかばかしくて、観ていられなかった。政府の理屈に、与野党の議員が振り回されているという答弁が延々と続き、おまけに同じような質問ばかりで埒があかない。

私の周りにも理屈っぽい人はたくさん居ます。こういう人と話しをしていると途中で水掛け論・口論と、イヤになってくるので、話しを聞くほうに回ってしまうのですが、相手は延々と得意げに理屈を振り回しています。

理屈というのはあまり長く振り回しているとだんだん理屈に合わなくなってきます。よく漫才やお笑いの人がボケだつっこみだと言っていますが、私も時々つっこみを入れると相手は怒り出し、訳のわからないことを言いだします。

そこで今の医学・健康に関しての事などを観てみるとやはりこの理屈をよく言っています。なるほど理屈はそうだけれどではどうしてこうなるの?などのつっこみを言いたくなることが多いものです。

我々一般の人間はあまり医学に詳しくないから、この疾病にはこの薬がよく効きますと、お医者さんから言われれば信じて疑わず、言われたとおりに薬を飲み病気の治るのを待ちます。

すると徐々に病気が少なくなってきて体が回復してくる。病気が治ってきたことが実感として感じられるようになってきます。病状がなくなり、体が楽に動くようになるとこれで病気は治ったと思います。

実際病気は治ってしまい、身体は元通りになっています。ここで思う事は薬が病気を治した、あるいはあのお医者さんに治してもらったと思うのが普通ですが、何か変だと思いませんか?

洋の東西を問わず昔より権力・財力・名誉を手に入れた人達で、もっと欲の皮の突っ張った人達の手に入れたかった物は、不老不死の薬、またはそれに匹敵する何かだったそうです。これは現在でも、日本でも、我々でもそういうものがあれば先を争って手に入れようとするだろうと思います。

仏教者や宗教家の中でも即身成仏などと言って、死んだらすぐに仏になれる修行や死に方みたいなものを、過去から現在まで、やっている人達が大勢いたという事実は皆さんもご存知でしょう。

理屈で言うと不老不死や即身成仏などは多分、理屈に合わないと思いますが、医者や薬が病気を治したということは、誰もが信じて疑わないと思います。
何故か?それは病気が治ったという事実を自分が体験したからであって、理屈とかそんなものは微塵もないはずです。

しかし、これも事実ではないのです。本当の事は、薬が病気の力を弱め自然治癒力があったため病気が治ったのであって、薬が医者がではなく自分の中にある回復力がなければ病気は治っていないのです。

もし薬が病気を治すというのならその薬を大量に飲めば病で死ぬ人は無くなるはずです。それが今流行のSARZという病気などでよくわかるように、同じ病気にかかって、治療薬がなかっても死ぬ人は10%という高死亡率でも、生き残る人が90%もあるというのが事実です。

そこで漢方などでは病気を治す薬というのは少なく、自然治癒力を強くするという薬というか、滋養・強壮薬が多いのです。自然治癒力というと病気を治すために有ると思いがちですが、そうではなく免疫力という、病気にかからない力という意味です。

こういう訳のわからないことを知ったかそぶりで言うと、誰かにつっこまれそうですが、つっこまないで下さいねお願いします!ちょっとした理屈だけを知っているだけで学問的に深い知識は有りません。

しかし学問もつっこんで考えると、人間の知識なんて浅いもので底が見えているはずです。その底を突き抜けた発見発明がノーベル賞になっているのだと思います。




 


 





 




vol.63(2003年06月14日掲載)

京都の鍼灸院がお届けする健康通信

運動 U 

前回に運動の効用をお話ししましたが、今回は歩くことの効用をお話ししたいと思います。人が歩くとき、手足は交差運動をします。交差運動とは、右脚と左腕が同時に前方に移動し、続いて左脚と右腕が同時に前進します。

この運動が脳に発生させる電気的活動は中枢神経全体に調和的な影響を与え、そしてこの運動は、他の運動から得られない歩行運動特有の利点になります。ある学者は神経系の正常な発達と適切な機能を獲得するためには、交差運動が不可欠であるといっています。

赤ちゃんがハイハイをする時、ハイハイ運動が脳のさらなる発達を促すようになルそうです。怪我などしたとき、その傷の回復を早めるために、成人の患者にもハイハイをするようにすると、ハイハイという単純な動きをしていた時代に戻れて、神経系が障害物を乗り越えていくのを助け、回復が早くなるらしいのです。

そこで歩行することの利点を他の運動と比べてみると、先ず面倒な練習がいらないこと。快適な靴さえあれば、あとは何もいらない。費用もかからないし、市街地でも公園でも、雨の日でもなんでもどこででもできる。

ジョギングや競技運動とは違って、障害を受ける機会は非常に少ない。固定自転車やウォ−キングマシ−ンで汗をかくよりも、戸外を歩けば自然の美を楽しんだり、親しい人と一緒に歩けば、心の交流を楽しめるし、街中を歩けば新しい店や、いろいろな発見などもでてきます。

以前は大きな病気や、手術や、怪我などをすると何週間か絶対安静といわれ、ベッドで退屈な時間を過ごしましたが、最近はある程度身体を動かしたほうが回復力が早くつくというので歩行のリハビリをする事が多くなってきたようです。

心拍数と呼吸数をあげるような歩き方、つまりちょっと早く歩くようにするとエアロビック(有酸素)運動に充分になります。またゆるい坂道を登るとか、長い距離を歩くなど工夫するととてもよい運動になります。

ヒトは今、便利さを手に入れたため不便な事を嫌がり、肉体はどんどん退化の道をたどっています。それを感じた人はいろいろな方法で取り戻そうとするのですが、続かない。

年齢なんて、あっという間に経っていきます。これは皆さん感じていると思いますが年々、一日が一週間が一ヶ月が一年が早く感じるようになって来ていると思います。

だから三日坊主でもいいから、またやり直せばいい。思い出すたびに、やる気のあるときだけでもいい、とりあえず歩いてみてください。自分の心に負けないで自分の心を支配できるようになれば、なんということのないことなので、先ず歩き始めてください。

すぐに元気にはなりませんが、しかし、確実に自分の体力が上がっていくのが感じられます。気持ちにゆとりができるのがわかってきます。ぜひウォーキングを始めてみて下さい。

私も偉そうにいっていますが17〜18年前より歩き始めて、3日坊主が何十回もあったと思います。その度に家内に皮肉を言われたものですが、でも現在まで続いています。

こうなると3日坊主がそうでなくなり、継続している事になってくるので肉体も17〜18年前より元気になっているかもしれません。しかし体力の衰えは感じないわけにはいきません。

体力の衰えは仕方ないので、それをいかにゆっくりと、緩やかな衰えにしていくといつか年齢より若い体力になるはずです。幾つまで生きていられるかわかりませんが、その時まで身体を動かし、心豊かな人生を送ろうと考えている今日この頃です。




 


 





 


vol.62(2003年05月31日掲載)

京都の鍼灸院がお届けする健康通信

活動 

以前私は「運動してください」「歩いてください」とよく言っていましたが、それを実行する人が非常に少ないので、最近は「こまめに動いてください」といっています。

しかし、それも実行しようという方は少ないようです。でも実行されている方は、確実に痩せたり、あるいはコリがましになったり,体調のよさを言っておられます。そこで今回は何故身体を動かす事が、健康に効果があるのかを、お話ししたいと思います。

からだの運動は実にさまざまな方法で治癒系の働きを活発にします。血液の循環をよくし、心臓のポンプ作用を強化し、動脈の弾力性を高めます。それと同時に、呼吸器系の働きを円滑にします。

呼吸器が円滑に働くと、酸素と二酸化炭素の交換を促進して、身体が代謝産物排出するのを助けます。代謝産物の排除はまた、呼気のいきおいと腸の運動によっても助けられます。

さらに、脳からのエンドルフィン(脳内麻薬)分泌を促進し、抑うつ状態を改善して、気分を爽快にします。代謝とからだ全体のエネルギ−効率を高め、ストレスを緩和し、深いリラクセーションと眠りをもたらし、免疫機能そのものも高めます。

ようするに、からだの治癒力を高めようとするどのようなプログラムも、メニューも、つまり健康体を目指したあらゆる方法に関して、規則的な運動は欠かせないということになります。

上記した数々の利点を手にする簡単な運動方法はないものだろうか? 私達の社会では、老いも若きも、圧倒的多数の人が運動を嫌っている一方、一部の人達が狂ったようにというといい過ぎかも知れないが、運動に熱中し、減量を目指して一日何時間もエアロビクスをしたりエクササイズマシーンを使ったりしています。

また一部の人たちは、エンドルフィン分泌のなせる技だと思いますが、快感を求めて過激な運動に対して嗜癖状態になっている。一方ではまた、運動生理学者やスポーツ医学者は運動の生理を微にいり細をうがって論じ、問題を複雑きわまりないものにしていますが、重要な事を見逃しているように思います。

普通の人の身体が要求する運動、または、その量は、そのすべてを日常生活の中において、また日常生活そのものが要求を満たしてくれるはずなのに、現代社会の中では、科学の進歩や便利なものの発明が、すべて身体の要求する活動パターンを根底から変えてしまったように思います。

自動車がその元凶のように思いますが、排気ガスで空気を汚したばかりではなく、歩く機会を極端に減らすことによって、人間の基礎体力を大幅に減らせてしまいました。

人間は何万年前より立って歩くようになりました。つまり身体が直立二足歩行で移動するようにできているのです。歩行は複雑な行動であり、歩行のためには感覚経験と運動経験との高度な機能的統合が要求されると、何かの本に書いてありました。

その本には、歩行は筋骨格系だけではなく、脳の訓練にもなるということなのです。歩行にともなう一要素であるバランスのことを考えると、凹凸のある地面を姿勢を変え、移動しながら、らくらくと無意識のうちにバランスをとっていられのは、脳の膨大な情報処理を必要としています。

脳の助けをしているメカニズムの一つに、内耳の器官があります。これは、空間において自分がどういう姿勢でいるかを感知するもので、内耳の器官のメカニズムに少しでも異常が生じたら、人は平衡を保つ事ができなくなります。

脳はからだのバランスを保つために、耳からの情報に加えて、視覚からの情報や、それ以外の情報にも頼っている。皮膚にも触覚受容体というのがあり、脳に身体のどの部分が地面に接しているかという情報を送っている。

筋肉・腱・関節の感覚も脳に空間におけるからだの、各部分の正確な位置を絶えず知らせており、それらの経路のどれ一つが妨害を受けても、からだはよろめき倒れてしまいます。そうした情報のすべてを処理する小脳は、身体の移動に必要な、絶えず変化する要求に筋肉が即座に答えられるように調整しているのです。それもすべて無意識状態で!

普段、何気なく、当たり前のように立ったり座ったり、歩いたり走ったりしていますが身体の中では非常に複雑な情報処理をしているのです。しかし我々は徐々に身体を動かさなくなり、この情報処理もあまり必要としなくなってきたのでたぶん処理能力の退化が始まってくるはずです。

すると歩けなくなる走れなくなる、動けなくなるというのは時間の問題でその時になって慌ててもすぐには回復してくれないし、動けなくなった本人がやる気を起こさなくなっているという最悪の問題につき当たってしまいます。

ロボット工学で一番難しいとされているのは、この直立二足歩行で、階段を上ったり、凹凸のある所や傾斜のあるところを歩くのが、なかなかうまくいきません。人というのはロボットのコンピュータよりうんと偉いのです。




 


 





 


vol.61(2003年05月19日掲載)

京都の鍼灸院がお届けする健康通信

変身 

以前より来院している若い女性が結婚をする事になりました。とっても可愛い娘でしたが、彼氏と知り合ってますますそれに磨きがかかり、見ているこちらが、この娘の雰囲気に巻き込まれてしまいます。

いつまでもこの雰囲気が続くと良いのすが!いつの間にかまた雰囲気が変わってくる。長いあいだこの仕事をしていると子供達が大人になり、結婚しその子供がまた誕生し、いつの間にか私が年をとっている。

そういうときに何か不思議な気持ちになります。私にも子供の時期から、青春の時期があり、結婚し子供が誕生し、その子が成人し・・・。一方私を生み育ててくれた両親が他界し、自分も遠いか近いかわかりませんが、いずれ他界してしまう!なんてことをふと思ったりします。

こうして考えてみると宇宙でも新星が生まれ、古い星が滅してしまう。人間も何もかもこの世にある古いものが滅して、新しいものが生まれる。つまり新陳代謝している、循環しているということがよーく分ってくるのです。

すると我々がこの世に出てきたのは、普段考えているように金儲けをしていい暮らしをするためなのか?あるいは子供を誕生させ命をつないでいくのか?その両方ができればよいのだろうけれど、欲の皮を突っ張らしているから金儲けのことしか考えない。

以前何かの本で読みましたが日本という国は戦後アメリカの戦略で骨抜きにされてしまった。日教組やバカな官僚や国会議員が国民のためといいながら自分のためだけの政治や国務をしたために、昔のよき伝統を古いとか、ダサイとかいって否定し、間違った自由とか平等に毒された国民を作り、現在そのつけが回ってきて大不況の時代になってしまっている、と!

それだけでなく男女の平等、同権を間違ってとらえたため、戦後母親が居なくなり父親ばかりになってしまったため、子供を育てなくなり、子供が育たなくなってしまった。

やはり子供を育てるのは、母親でなくては駄目なのだそうです。何故か?母は子供に命を伝えるいや母でなければ子供に命を伝えられないそうなのです?どういうことか?

母は人間として日本人としてどのように生きるかということを、子供に自分の姿を見せつけて伝統や文化を教えていく、父はそんな家族を守るために生きていく、だから父に守られている事を母は子供に教えなければならない!

すると子供は父を尊敬し、母に人間としての命を吹き込まれ一人前になってくる。では命とは ― 生きる力・知恵 ― のことだそうです。これをしなくなったということは命を持った子供が居なくなり、その子供は次の世代に命を
伝えられなくなり、その家は絶えてしまうということになる、ということでした。

しかし、戦後の復興には目を見張るものがあったのですが、本当の日本人の生きかたが我欲のため、変わってきた。それはDNAの中にも現れているそうです。

日本人のDNAの中には昔、少食で暮らしていたため、少ない食物で最大の栄養素を体内に取り入れる、という仕組みになっているらしいのですがそれが、現代のように食料が豊富になると、食べるだけ食べて最大の栄養素を体内に取り入れると後は言わずとも・・・しかりである。だからいま成人病というものが蔓延しているというわけだそうです



 


 





 

 


vol.60(2003年04月26日掲載)

京都の鍼灸院がお届けする健康通信

血液と水 

今から10数年前くらいからきれいな良い水を飲むことで、血液がきれいになり病気になりにくい身体になる、また病気にかからない身体になると浄水器や製水器、はたまたこの石を水に入れておくと水がきれいになるとかいって、広告や通販、訪問販売などが大流行でした。

それから、これは何処の湧き水、これは何処で摂れた水ですといって、ペットボトルなどが出回り始めました。中には詐欺まがいの製品や嘘の申告をしている水などもありましたが、多くの人達がいろいろな商品やペットボトルを使用しているように聞きます。

確かにマンションなどの屋上にある水を溜めるタンクなどを見ていると、ここから各フロア−に水が送られていくといわれると、その水をあまり飲みたいとは思いませんし、水道水も塩素殺菌などでとても身体に良いとは思いません。

何故日本の水はこうなったのでしょう。外国の水は絶対に生で飲むなといわれていますが、日本の水は下痢や腹痛を起こさない、きれいで良い水だったのでは?と思っていたのですが皆さんはどうされているのでしょうか?

日本の国土は中心に背骨のように山があり、その山がそんなに高くないので多くの木や植物が茂り保水力が抜群に良く、また気候的にも春夏秋冬がハッキリしており梅雨とか冬の積雪などの、降水量にも恵まれているのだそうです。

山に保水力があり、降水量が適当であり、そのたっぷりと水を溜めた山から地下に水が行き、それが地上に出て泉となり、瀬になり、せせらぎになり、小川になり、川になり、大河となり平野部では洲になり、それが海に注いでいる。

そして外国のように何千Kmというようにべらぼうに長い川でなく、数十Km〜数百Kmで傾斜があるのでわりに流れが速く、水があまり澱まない、濁らないという良い水のできる最適の条件を備えているらしいのです。

また土地の吸った水は地中深く染み込んで豊富な伏流水(地下水)となり平野部で井戸水となり人々に「飲料水」として「命の水」として、重要な役割をしていたのです。山に降った雨や雪は山の木や植物を育て、そして洲のある平野部では農作物を育て、人間も他の動物も、全ての生物を育てているのです。

水は今まで当たり前のように思っていたのですが、不思議な性格があるといわれました。何が?器によってどのような形にも変わるし、ある温度に熱せられると蒸発して気体になり、ある温度になると氷となり固体になる。少ない綺麗な流れなら生物を育て、大きな流れになるといろいろなものを壊してしまう。
水滴でも同じところにぽつんポツンと落ちているだけで年月が経つと岩にも穴をあけてしまう。

このように、すごく不思議な性質と恵とで、地球上の生物を育てている水が最近は本当に悪くなってきている。人間の知識と欲で、せき止めダムというものを作りせっかくの綺麗なよい水を腐らし、木や植物を取り払い宅地を作りトンネルを作り、道路を作り、山の保水力を無くしてしまうから崖崩れだとか山崩れなどが起きるようになる、伏流水が枯れてくる、など人間はもちろん全ての動植物の首を締めるようなことをしているのです。

人間の身体もこれと同じような事がいえます。およそ60%〜70%が水分の人体もこの水分の循環が悪くなると、水分が腐ったと同じような事が体内で起り、やがて崖崩れや、山崩れなどと同じ意味の崩れが体内に起ってきます。

これが虚血性心疾患や虚血性脳疾患であるといえるのではないかと思います。その他では例えば胃潰瘍なども現在はヘリコ??ピロリ菌が原因だといわれていますが、結局は胃の部分に血液や体液の循環異常が起こり、粘膜を保護する粘液などの分泌異常があってそこに細菌の異常繁殖などが起るのではないでしょうか?

その他の臓器や筋肉、皮膚なども人体の全ての部分において、血液や体液の流れが悪くなると、ことの大小にかかわらず何らかの異常が出てくるのではないでしょうか。

私達が一番良くわかるのは顔色です。黒い顔色や、青い顔色や、真白な顔色で来られた方でも、治療が終わる頃にはまるで風呂上りのようなポーッとうすいピンク色をした顔で、優しい顔つきでお帰りになります。

ではどうしたら体内の循環がよくなるかというと、やはり適度な運動と怒りや悩みなどの無い明るい心、柔らかな心、そして自然のままに生きていくということになるのではないでしょうか? 

でも現代は科学の発達で人間が自然のままに生きていけないようになってきたし、人間自体も便利さに流されて、不便さを嫌って自然に従って生きていこうとせず、自分の欲望を満たす事ばかり考えているので、もう自然との共存というか今流行りの言葉で言う共生は出来ないのかもしれませんね?



 


 





 


vol.59(2003年04月14日掲載)

京都の鍼灸院がお届けする健康通信

細菌と抗菌グッズ 

SARSという病気が世界中にひろがり、死者も多数出ている。しかし原因のウィルスがわからないので手の打ちようが無い。そこで何とかこの症候に罹らないようにするため予防策として何をするかというと、外出時などはマスクをして、帰宅したらウガイと手洗い・栄養をたっぷりとって、充分な睡眠をとり、抵抗力をつけておくということでした。

今年のインフルエンザも近年にない特異な流行をしていたらしいのです。どういう事かというと、今までは東から西に、西から東にどのように流行しようと、先に流行したところから順に鎮静化していったらしいのですが、今年は全国的に鎮静化せずにあっという間に蔓延していたらしいのです。

この科学万能の時代において予防策として、マスク・うがい・栄養・睡眠・・・?。何故そうなったかという理由として、どこかの大学の免疫学の先生が次のように言っておられました。「最近は、あまりにも清潔にしすぎる傾向が強く、多くの抗菌グッズがでてきたり、ありとあらゆるところに抗菌の薬剤を使用しているので、細菌の抗菌薬に対する免疫力が強くなり、逆に人体が普段無菌状態なので、細菌に対する免疫力がすごく落ちてきている。」といっておられました。

この現象は何も人体と細菌という関係だけでなく、以前にも書いてきましたが二十世紀の最大の発明・発見が抗生物質という薬剤でいろいろな病気が絶滅したかのように思われてきましたが、それに耐え抜いた細菌達は今またいろいろに形を変え、姿を変えて人間に襲いかかってきているようです。

我々が思いもしないような病気、例えば結核・梅毒などもう完全になくなったと思っていたし、そう教えられていましたが現代にまた形を変えて復活してきているらしいのです。

こうなってくると薬だけではもうこのような病気は抑えられなくなってきているので、また昔に戻って、過小評価されていた方法で、人間も自らを病気に罹らない身体に変身させていかなければ、今のままの生活ではまた不治の病に犯される危険、また現代病といわれているいろいろな病気などに身体を侵されるのは目に見えてきたような気がします。

科学だけに頼った生活、不規則な生活、便利なだけの生活などに早く見切りをつけ、本来の人間の生活に身体に戻らないと、環境は破壊されている、病原は強くなっている、これで我々の身体が弱くなってきているとすれば病気に侵されるを待っている生活をしているようなものではないでしょうか?

私も最近は運動しろとか言わず、まめに動け、体を使え、感情に振り回されるな、睡眠を充分に取れ、何でも食べなさい、少しだけ食べなさい・・・人間が人間らしく生きていかないとこれからの世界に時代に生き残っていけないのではないかと思います。

老齢化社会といいますが、我々の時代の人たちには「80歳なんてまだまだ鼻たれ小僧じゃ!」なんていわれ、まだまだ現役バリバリで働いている人がたくさん出てくればいいのになーっと思っています。

そうなれば今心配されているような介護や老人ホームがたくさん必要な社会にはならず、豊かで楽しい日本になってくれだろうと思うし、80歳の暴走族なんてのが出てくれば楽しいな、なんて思います。

今、中年とかオヤジなんて言われている人は、今日からでも健康薬や栄養ドリンクなんていうのは止めてまめに身体を動かし、早寝早起きを心がけ、毎日を明るく元気に暮らし、これから良い歳を一緒にとって死ぬまで元気に過ごしましょう。

それを今の若者達が見習ってくれれば、日本という国はまた蘇ってくると思います。大層な話しになりましたが、日本の再建のためにも我々中年オヤジ達はがんばって、元気に、現役で長生きしていきましょう。子供や妻に嫌われても頑張ればいつか見なおしてくれますよ!・・・?(本当に?)



 


 





 


vol.58(2003年03月30日掲載)

京都の鍼灸院がお届けする健康通信

明治の女性はえらかった 

今年の初めより、九十歳を少し越えられた女性が当院に治療にこられていますが、いまだに頭もしっかりされているし、お話される事も実に的を得ているし女性としての品の良さ、おくゆかしさ、現代女性に無い女らしさが感じられます。

先日、家族の方が迎えに来られるのに少し時間があったので、お話しを聞いていたのですが、戦前・戦中・戦後の男女のあり方、生活ぶりなどを淡々と話されるその中に、この年代の女性はご亭主を大切にされ、近隣の人を大切にし、生きていくのも大変な時代を皆で一緒に生き抜いてきたその生活ぶりを聞かせていただきました。

現代のように個人主義ではなく、皆が協力しなければ生きていけない時代で、それが嫌々とか、しぶしぶ協力するのでなく、それが当然のように自然に皆が協力し合える時代だったそうです。

そういえば神戸の震災の時なども日本中の人達がボランティアや自分達でできるお手伝いをしたり、被災者の方々は分け隔てなく皆で協力をされ、我々も胸打たれるお話しをマスコミや被災地の方々からお聞きしたとことを覚えております。

物は無い、次々と知り合いが亡くなっていく、しかし残った人達は今思えば相当な苦労だと思えることも当時は苦労なんて考えられなかったそうである。

私の父も戦争の事を酒に酔うと良く話していましたが、やはりそれも残酷で戦友達の死とか、敵軍の処刑の話しや、自分達が命からがら逃げ惑う話しなど・・・いつもいつも同じことばかりでしたが、私はそんな話しを聞くのが大好きでした。

でも酔ったときにしか話さないという事は、当時は相当心が傷ついていたのだろうな・・・とも思うし、今で言うならPTSD(心的外傷ストレス症害)という事だったのかもしれませんが、そういう人々が日本中にいや世界中にいっぱいだったのに、皆がそれに絶え現在のような立派な社会をつくってこられた、この心の強さや肉体の強さには我々は学ばなければならない事が、それこそ山のようにあるんだろうと思います。

つい昔の話しを聞いていて今の私達の生き方で本当にいいのかと最近思うようになってきたのですが、もう一度この豊かな暮らしがいつまで続くのか、続けられるのか、そのような事を年を取っていくと共に良く考えないと、何時まで経っても愚痴ばかり言って暮らさなければならないので、今から頭の切り替えをして物質的に豊かでなく、心豊かなこれからの人生を過ごしていきたいものです。

しかし、心豊かと簡単に言うが、ではどうしたら心豊かになれるのでしょうね?「そんなものは一杯お金があればいいでしょ!心だけじゃなく何もかも豊かになれますよ!」と言われそうですが、そんなお金持ったことが無いので、一度大金をもってみてどうなのかという事を経験してみたいものです。

物事には影と日向があるので、大金を持ったとき、日向の部分は豪邸を買ってロールスロイスに乗って、宝石や毛皮を身につけ・・・これ以上想像ができないのが情けない!

影の部分などは容易に想像できないが、大金を持つと騙されるか、盗まれるか自分が不幸になる事などかな。こんな貧しい想像しかできないという事は、一生涯大金持ちには成れそうにありませんね!



 


 





 


vol.57(2003年03月08日掲載)

京都の鍼灸院がお届けする健康通信

ブロークン・ウインドウズ理論 

これは先日テレビで放映していたものです。内容は最近、凶悪犯罪都市だったニューヨークで凶悪犯罪が激減したのと同時に、経犯罪まで無くなってきたのは何故かという話しでした。

凶悪犯罪多発都市ニューヨーク市は、凶悪犯罪を無くすために、犯罪心理学者を採用して彼の理論を実践し始めました。彼は先ず第一に地下鉄の落書きを消すことをはじめました。毎日落書きを消して地下鉄がきれいになると、凶悪犯罪が少し減ってきました。

次に軽犯罪を徹底的に取り締まりだしました。落書きはもちろん、タバコのポイ捨てやゴミを道端に捨てる事、歩行者の信号無視やありとあらゆる規律を乱す行為まで徹底的に犯罪として取り締まったのです。

すると軽犯罪が減ると同時に凶悪犯罪も激減していったのです。これはどういう事かというと軽犯罪が減る事により凶悪犯罪を起こす人間が、その場から去って行くのだそうです。

人間の心理の中に、管理されていないと罪悪感が薄れるというのがあるそうです。そのための実験として、自動車を先ず1週間道路に、ドアロックをして放置しておくのです。

しかし、ドアロックされた自動車は何もされなかった!次にドアロックを解除してやはり1週間放置しても何の変化も無い。次にハンマーでフロントガラスを割って放置しておくと、ものの3日ほどで車はバラバラにされてしまいました。
これがブロークン・ウィンドウズ理論なのです。

どういう事かというと窓が壊されずにあるという事は、この車は誰かが管理していると思われる。しかし窓を壊された途端に、この車は誰にも管理されていないという心理が働き、それなら・・・という心理が働くのだそうです。

これは何もニューヨークの人だけでなく、我々の日常の中にも、誰もがもっている、心の中には一杯ある心理なのです。例えばいろいろな場所で問題になるゴミの放置や、自転車の放置、タバコのポイ捨て、などもこの心理と同じことだそうです。

社会に対して不満を多く抱えていると、罪悪感が薄れてきて、自分だけではないということになってくるらしいのです。この感情は誰にでもある感情で、人生のありとあらゆるところで出てくるものであるらしいのです。

川や山中の違法ゴミ放置など何所でもあるというわけでなく、誰か最初に一つ何かを捨てると、後から後から次々と同じ場所にテレビや冷蔵庫などまで捨てに来る人がいる。

最初に捨てる人は少しは罪悪感があると思うが、後から来る人は、悪い事は頭で分っていても、罪悪感はそれほどないのです。暴走族などもこれと似たような感情だろうし、若者達の大人から見た同じファッションなどもこれと同じ酔うな感情だろうと思います。

つまりニューヨーク市は落書きを消すことで管理が行き届いている感じさせ!
そして、経犯罪を取り締まる事により、犯罪の連鎖を防ぎ、その事により凶悪犯罪が減り、犯罪が減る事により凶悪犯達がニューヨークに近づかなくなり、
市民も軽犯罪から目覚めるという、良い循環になってきたわけである。

個人でも、部屋を散らかしている人は何所へ行っても掃除はしないだろうし、とくに女性の場合顔はお化粧をしてきれいに見せているが、見えない部分はいったいどうなっているんだろうと思わず考えてみたくなる話しでした。



 


 





 


vol.56(2003年02月23日掲載)

京都の鍼灸院がお届けする健康通信

バランスその11 

京都の有名な医師で八十数歳で現役の先生が居られる。その先生の言葉で有名なのが「病は臓器の故障。それを気にした時が本当の病気。だから日々明るく陽気に暮らしてください」という名言を言っておられます。

もっと他にもいろいろな人々が、言葉は違えど、言い方が違うけれど、それぞれに思うこと、精神、心の問題と病の関係を説いておられます。もっと強く言うなら精神は肉体を支配するという人もいます。

このように大事な精神を無茶な使い方をしている人が大変多いのです。物質的に豊かな生活をしようとするために精神をすりへらし、肉体をこき使い仕事に没頭している人が多くいます。

また自分の欲望を満たすために寝る時間を惜しんでまで酒を飲み、遊び、食事の時間を惜しんでまで、身体を傷めつけてしまう。そうしてまで欲望を満たそうとするが欲望というのは際限がなく、心身が耐える限界に達していてもわからずにガタガタになってしまう人達がたくさんいます。

こういう人達は常に忙しいと言っています。しかし忙しいのは気持ちだけで傍から見ていると案外のん気にしているように見えるものです。つまり集中して物事が仕事ができない人なのです。

それで集中して仕事ができるのが、夜も更けてから人が眠る時間になる頃にむくむくと集中力が沸いてくるようになります。しかしそれでは昼間の時間帯には眠くて集中力が沸くはずがなく昼と夜が逆転した生活となります。

人間には感覚というものがあり、疲れたとか、苦しいとか、痛いとか…などの感じは全て感じているのに、意識がそこに行かないためにそういう感覚を感じなくなってしまうのです。

そういう時の身体の中はどうなっているのかというと、筋肉という筋肉は疲労のため強い緊張を強いられ、そのために血管も緊張するので血流が悪くなり、血流が悪くなることで心臓は負担を強いられる。

脈拍は速くなり、血圧は上がり呼吸まで速くなってくる。呼吸が早くなると気持ちが落ち着かない、各内臓器の働きもぐんと落ちてしまう。こうなると全身の生命維持をするセイフティーネットが働かなくなる。まともな思考もできなくなる。

でも自分だけは大丈夫と思ってまだ同じような生活を続ける人がいます。まともな思考ができないということは、この時点で精神的にも相当ダメージを負っているはずなのに、それも感覚的に分らないので無理を続けます。するとそのうちに鬱症状が出てきます。

鬱症状が出てきても本人は分らないので、まだ仕事や遊びを止めようとしないでいます。そんな事はないだろうと思う人が多いと思いますが、でも現実はこれよりもっと激しいように思います。

精神には鬱症状が出るし、内臓も機能の変化から器質の変化に変わってきますこうなると痛み(頭痛・腹痛・背筋痛・腰痛・・・)がでて来て動けなくなったり、嘔吐感が出てきて食事が取れない、眠ろうとしても眠れない、など不安感と鬱症が混じり、居ても立ってもいられない・・・そんな気持ちになります。

問診をしても返事はうつろ、質問の後しばらく間を置いて返事がある、本人はとりあえず身体がシンドイといって他はボーっとしている状態になってしまいます。

どうぞこうなる前に無理な生活をしている方々は、早くもとの生活に戻してください。自然な生活に戻してください。そして身体から疲れを追い出してください。



 


 





 


vol.55(2003年01月25日掲載)

京都の鍼灸院がお届けする健康通信

バランスその10 


前回に便利さについてちょっと触れましたが、その事についてもう少しお話ししたいと思います。

前回は便利になると、時間の短縮、身体を使わない、考えなくて良いなどを取り上げましたがその反面、体力の低下、心がこもっていない食事などを採り上げましたが、今回はもうちょっと深いところの話しをしてみたいと思います。

便利というのは良いことか悪いことか?バランスのとり方だと思いますが、先日こんな話しを聞きました。

「戦後の日本は物質文明が発達して豊かになり、全てが便利になってきた。だから、今の母親は便利がいいことだと勘違いして、子供も便利に育てようとしている。便利な子供が良いと考え違いしている。

便利な子供というのは、あまり手のかからない子供です。それがいいと母親が間違って、そう思うようになってしまった。だから子育てができず、母が育たなくなった。

子供を立派に育ててはじめて母が育つ、子育て以外に母親が育つという方法はない。ところが今の時代は、母親自体がいろいろな楽しみを味わいたいので、子育てが楽しいとは思えないし、保育園なんかに任せてしまうので、母親が育たない、子育てを嫌がっていたのでは、母は育たないのです。」という話しです!

そこで今よく言われることは、父親ももっと子育て、家事などを手伝ってくれなくては、女は家のために全てを犠牲にして保育士や家事をやるためだけに居るのではない。男と女は同権だから父親も子育てをすればよいということが盛んに言われますが、やはりそうではないと私は思います。

そういう母親の姿を見て子供達は育ち、子育てや家事をやっている母親を尊敬するのではないでしょうか?また父親もそれに胡座をかいていないで自分の家族を幸せにするために一生懸命に働く。これができない父親も悪いのでしょうね。

私は家庭内では母親が一番えらいと思います。夫をうまく手のひらで操縦しながら子供を育てる。男には絶対にこんなことはできません。男にできることといえば、力仕事と威張ることぐらいだと思います。

自然の世界では雌が子供を育て、生きていくための知恵を皆教えていく。しかし、日本の母は知識はいっぱい身につくように勉強を子供に強いるが、動物達のように生きていく知恵は子供に与えない。

この生きていく知恵を伝えることが躾であり、伝統であり、子育てである。それこそ肉体なんかは放っておいても食事さえ取れれば成長する。しかし優しさや理性は、母親が模範を見せなければ父親ではなかなか伝わらない。

知識がいっぱいの人間は何事も知識で、理屈で物事を解決しようとする。対処しようとする。すると全てに理屈を言うことになるが、自分の知識にないこと理屈に合わないことに対しては何もできないでいる。

出来ないのなら良いがこじつけた理屈、つまりへ理屈を言うようになってくる。優しさや理性がなく、こうなると始末に終えない人間になってしまう。知恵のある人間はどのようなことに遭遇してもうまくくぐり抜けていくのです。この違いは本当に大きいと思います。



 


 






vol.54(2003年01月11日掲載)

京都の鍼灸院がお届けする健康通信

バランスその9 


月日の経つのは早いもので、正月もアットいう間に過ぎてしまいました。それ以上に早いのは科学の進歩と言えるのではないかと思います。日進月歩といいますが今の科学は日進月走と言い換えたほうが良いのではと思います。

科学技術の発達のおかげで人間社会はとても便利になってきましたが、反面人間の肉体は使わないから弱くなってきたし、それにつれて精神面も弱ってきたように思います。

便利な事は時間の短縮ができるし、身体を使ったり、頭を使って考えたりすることが少なくなってきています。今までゴルフをやっていた人がゴルフはよく歩くから健康にいいとか言っていましたが、最近はカートに乗ってやらないと疲れると言い出しました。

こうなると年々歩いてラウンドできなくなってくる、いったい健康と言うのはどこへいったのだろう。なるほど今まで何もせずただ歩くのは苦痛がともなうので、ボールを打ちながら歩くという、いい分は分ったがこれでも歩かないとなるといつ歩くのでしょう。

いくら科学や機械が良くなってきても、便利になっても、時間が短縮できても
我々人間は、「やっぱり手作りが良い!」何て言っています。では何故手作りがよいのかと言うと気持ちがこもっているとか、味わいがあるとか、心がこもっているとかいいます。

何故心のこもったほうが、味わいがあるほうがいいのでしょうか?機能さえきちんと果たせばそんな余計なものはどちらでもいいはずなのに・・・?やっぱりこれが人間なのでしょうね!

病院に行っても、脈を取ったり、聴診器で身体の声を聞いてもらったり、触診で身体を見てもらったりせず、血液検査と写真だけで医師とのコミニュケーションなく病名をつけられたらどんなに名医でも、病人はそんな医師に診察して欲しくないと思うのではないでしょうか。

やっぱり人と人が心の通う事に、心のふれあいに現代人は餓えているのではないかと思います。機械(コンピュータ)相手に一日中、ものも言わずに仕事をする?自分の年老いた親を病院に入れておいて、ペットの動物相手に癒しだとかいって可愛がるのではなく、やはり人と人の言葉、心、身体の触合いが一番心が落ち着くのではないかと思います。

しかし現代人は何しろ自分が中心!自分の意にそぐわないと親であれ、子であれ何か敵のように思い攻撃するようになっているのではないかと思います。

冷凍食品やスーパーなどで出来合いのお惣菜などを食べていると、手作りがいいとか、食事に行くと家庭の味がいいとか等・・・言いながら食べている人がいますが、これが50〜60歳くらいの年配の人がいうと、じゃ今家庭では?となんとも哀れな気がします。

それに家で料理などの家事をしない母親を見て育った子供達は将来どのようになるのでしょうか?お袋の味を知らない子供が年老いたお袋を見とってくれるのでしょうか?親父を見とってくれるのでしょうか?

便利さもいいものですが、人間いや日本人の求めるものは経済はもちろんだろうが人としての心の豊かさではないかと思います。便利も良いが不便なことをしても心のこもった食事なども食べたいもので、そのバランスがもう少し取れるようになれば良いのになー?・・・。



 


 





 


vol.53(2001年12月14日掲載)

京都の鍼灸院がお届けする健康通信

バランスその8 


私が「身体を動かしたほうがいいですよ。」と申し上げると、皆さん「そうですね!でも時間がないのでなかなかスポーツも出来ません。」と返事が返ってきます。

あるいは「じゃあ、スポーツジムで水泳でもしたほうがいいですか?」「どんなスポーツをしたら良いのですか?」などの質問が返って来ることも多いものです。

「イヤそうじゃなくて、普段の生活の中でもっと身体を動かせばそれで良いのですよ!例えば買い物に行くとき歩いていくとか、通勤の時に、歩けばそれで充分運動になったりしますよ。」といいます。

ところがそういうやり方は皆さん面倒くさく思われるようです。そうかといって、テニスや卓球、野球やサッカー、バトミントンなどの競技スポーツをやる人は長続きしないかあるいは怪我や故障を抱えてしまいます。

わざわざ時間をつくって何かをするという事は、よほど好きな事でないと続かないものです。便利に慣れてくると肉体を動かす事が疲れるような気がするし動かしたくないという気持ちが強くなってきます。

よく歩く人は、移動するのにも乗り物を使わず常に歩いて移動をします。歩かない人は何所へ行くにも乗り物を利用します。最近良く見かける光景は若いお母さん方が、小さなお子さんを車で幼稚園や保育園に送迎する様です。

何故この時間をもっと大切にしないのかと思います。つまり送迎の時間を使って、手をつないで歩けば親子のスキンシップもできるし、お互い歩く事で肉体的にも強くなるし、暑い、寒い、温かい、涼しいまた四季折々の草花も見れるし子供達にとって精神的にとても充実した時間になると思います。

現代人はなにしろ忙しい、忙しいと言っています。いったい何がそんなに忙しいのか良くわからないが、とりあえず忙しいらしいのです。しかし話しをよーく聞いていると、時間の使い方が下手です。

どうでも良いことに時間をとって、肝心な用事の時間が少なくなる。すると忙しく感じるので忙しい忙しいの言葉が出てくるようですが、仕事や用事に優先順位をつけるとこのことが良くわかってくると思います。

例えば昔よく見た光景を思い出すと、家族皆で出かけることになっていた日がありました。時間前に皆がそれぞれ外出の支度をし始めます。このときも10分も早く支度を始めれば忙しくはないのに、皆がぎりぎりまで好き勝手な事をしていて、いざ時間前になると慌ててやりだす。

すると先ず父がイライラしてくる、それで母と口喧嘩になりだす。その口論を聞きながら私も素早く支度を済ませる。さあ戸締りをして行くぞとなると、祖母がトイレに走る。すると残った全員が「そんなものもっと早いうちにしておけ」と口々に言いだす!これが一度や二度ならまだしも毎回の事だから、祖母に対する風当たりも強くなってくる。

変な例えでしたが、今この歳で考えると日常生活で私も祖母と似たような事をしているし、皆さんもこのような経験を日常されていると思います。忙しいと言ってもこのような時間がたくさんあると思います。先ずはこのへんの時間使いのバランスを見直せば、もっと有効に時間を使えると思います。

いくら便利になっても、その便利さを使う人間がうまく使わなければ昔も今も何ら変わりないのです。科学はすごく進歩していますが、ヒトの心はあまり進歩していないのでしょうね。


 


 







vol.52(2001年11月23日掲載)

京都の鍼灸院がお届けする健康通信

バランスその7 

患者さんの質問で「先生、肩こりのない人が羨ましいです。私は何故こんなに凝るのですか?」とよく聞かれます。現代は身体に変調のない人は赤ん坊くらいかもしれませんね!その赤ちゃんでさえアトピーだ、アレルギーだといっているから、まさか身体が凝っているとは思えないが体調が完全とは言えないかも知れません!

身体の良く凝る人、あまり凝らない人、いったい何が、どこが違うのでしょうね。同業の鍼灸師や指圧師などと話していると、一概にはこうだなどと言えないのですが、神経質な人・睡眠不足の人・感情の不安定な人・身体のどこかが悪くなっている人・どこかに故障を抱えている人・動きの少ない人・働きすぎで休養を取らない人・食の片寄った人・・・等があり、上記の事柄を複数で抱えている人が凝りやすいといえると思います。

また、私が「疲れた身体をしていますね。」というと「疲れるようなことは何もしていません!」などと反論される方も多いです。何故このように反論されるかというと、御自分の生活模様をよきにつけ、悪しきにつけ知られたくないので隠そうとなさいます。

しかし正直に言ってもらはないと、なんとも・・・。よくする隠し事はお酒の飲みすぎです。私が身体を診ていて「飲みすぎですか?」と聞くとたいてい「そんなに飲んでいません」皆さんお答えになりますが、詳しく聞いていくと、「そういうのを飲みすぎというのですよ!」といいたくなります。

特に最近は女性の酒豪が多いので、この人たちに白状さすのが難しい。必ず少なめに申告するので、「昨日はどれくらい飲んだのですか?」「ちょっとだけです」。「先ずはビールで乾杯?」「そうですね」「それからワインですか?」「ハイ」「それから?」「軽いカクテル」「最後は水割りで終わりですか?」「ハイ」「それでカラオケでビールです。」いったいどれほど飲んでいるんだ!といいたくなります。

また話がそれました。

人間の肉体は動かす事で疲れもしますが、反対に動かす事で疲れを取ることもできるのです。つまり動かす量のバランスが問題なのです。アスリート達は筋力を強くするためにトレーニングをしますが、普通の人はそんなに筋力を強くしなくても大丈夫なので、筋力を低下させないための運動量が必要なのです。

それには日常生活の中で身体を使った仕事や、また事務職などであまり動かない人は、通勤の行き帰りに歩いたりする事がとてもよい運動になると思いますが、皆さんこれをなさらない。

普通に生活のなかで動く事は、身体の疲れをとります。何故か?身体をいろいろなふうに動かすと、血流が良くなります。血流が良くなれば筋肉内にある疲労物質が流されそれを処理する臓器に運ばれ体外に排泄されるし、疲労物質のたまっていた筋肉には、新しい血液が栄養や酸素を運んでくれるので新陳代謝が活発になります。

エステサロンなんかでフェイシャルマサージをするのは何も皺を伸ばすだけでなく血流やリンパの流れなんかを良くして、顔の皮膚の新陳代謝をよくするのだそうです。新陳代謝が活発になると細胞がいきいきするので、自然と身体が若返るというと言い過ぎかもしれませんが、そのように考えても良いと思います。

特に女性は顔にいろいろなクリームや化粧品を塗っておられますが、化粧で綺麗に見せる事も大切でしょうが、身体の中から全身の組織が若返って皮膚の新陳代謝を活発になさると、顔だけでなく誰もが振り向くほど美しい女性になれること請け合いです。

 


 








vol.51(2001年11月11日掲載)

京都の鍼灸院がお届けする健康通信

バランスその6 

肉体的変化は先ず皮膚に現れ(痒み・吹き出物・湿疹等)、続いて筋肉痛(緊張・凝り神経痛)などが起ります。それから内臓に変化が始まるのです。内臓も最初は機能異常(低下・昂揚)から始まり、そして器質の変化(炎症・ポリープ・癌)へと移ります。

歳をとってからは、大方の人が器質的な変化が起るまで気がつかない。いや気づいていても、もし病気だと怖いとか、まだ大丈夫とかの一抹の不安を抱きながら何の処置もしないでじーっと我慢している方が多いように思います。

やがて辛抱しきれずに病院へ行くと立派な病名をもらう事ができるのです。しかももらった病名でパニックを起こす人も大勢いますし、メンタル面でも落ち込んだり、「死」に対する不安・恐怖感に襲われたりもします。

しかし、皮膚の違和感や、筋肉痛、あるいはちょっとした痛みの時期に病院に行っても、病変の症状が出ていないので相手にしてもらえないのです。だからといって何の処置もしないと、病気になるのを待っているようで本末転倒のような気もします。

病院しか信じない人々は、検査をしていろいろな、我々が見てもわからない数値を突きつけられて病名を言われるとか、レントゲンやCTスキャナー・MRIなどの体内が透けて見えるもので見て、ここに何かがあると言われなければ病気と信じないのが普通です。

おかしいと思いませんか?私はもっと自分の感性を生かして欲しいし早期治療というのが良いというのなら、この時期にやれば多くの病気が治ってくれる、病気にならずに済むと思うのですが、忙しい!面倒!これくらいの事大丈夫!
・・・などの理由で病名の付くのを待っている。

最近は骨密度だとか、血管年齢だとかいって自分の体がどういう常態か数値が出ますが、これを聞いても驚かないで怒る人がいることもあるようです。何故かというと、そんなバカな!という気持ちが大きいからです。

反対に歳より若くいわれると、私の肉体は若いと喜んでいる。どちらにしても余り自分の身体の事は考えていないで、まるで占いを聞いているような感覚なのでしょうね。

我々のところに来られる患者さんはそういう意味では我々の言うことを良く聞いてくださいます。しかし鍼治療を受けたからといって、次の日からすぐに元気になるとは限りません。

それは分かっているのですが、どうも何度も治療にくるのが面倒なのか少し身体が楽になるとまたクタクタになるまで、おかしくなるまで治療を空けられる方々が多いようです。

病でなければ疲れようと、痛かろうと、何であろうが仕事・遊びにがんばる事がどうも皆さん好きなようで、ぼろぼろの身体で来院される患者さんが多いようです。

しかし年齢と共にこれが、なかなか今まで通りに行かなくなって来る事に気が付かないのです。つまり加齢が進むと肉体の衰えも進みます。という事は、体調が悪くなるのも早くなってくるし、抵抗力、回復力も落ちてくるのですが頭の中はいつまでも同じ若い時期の感覚しかないのです。

今までの経験から、徹夜で遊んでも、酒なら一升ぐらいは平気で飲めるとか、休みなんか取らなくても仕事も遊びもいくらでも出来たとか、とにかく何をしていても病気にならなかったという、肉体にヘンな自信のある人がこういう落とし穴におちやすいのです。

またある漢方薬を飲んだら、何か運動をしたら、こんな栄養食品を取ったら体調が非常に良くなってきた。そこで昔のように、以前のようによく遊び、よく仕事ができるようになった。

このような方も、変な自信を持たれて無理をしたり、無茶をされる事になります。せっかく体調が良くなったのなら、薬を飲むのを止めても、栄養食品を食べなくても自身の力でその体調が維持できるようにしなければなりません。

それには身体を休養させたり、心身のリフレッシュをしたりする事が大切だしどうすれば、このままの体調を保っていけるのか今後の事も考えれば、健康で長生きできる事が可能になってくるのではないでしょうか!


 






vol.50(2001年10月30日掲載)

京都の鍼灸院がお届けする健康通信

バランスその5 

何やかやと言いながら、健康通信も50回になりました。健康についてまったく関係のない事ばかり書いてきたような気もしますが、ここで一つの区切りとして、新たに私の知っていることを書いていこうと思います。

しかし、文章力がないというか、表現力がないというかいったい自分は何を書きたかったのか!などと悩んだりする時も多くあるので、なかなか書く事が進まない。

でも気を取り直して頑張りますのでよろしくおねがいいたします。

最近になって身近な知人が、年齢の割りに早い旅立ちがあり、また反対に若い人達が結ばれたり、新しい命を生み出したりで、世の儚さを知り喜びを知り、吉と凶が交互に自分の周りにやってきています。

昔、恩師に「人生の吉凶はあざなう縄の如くやってくるものだ」と教えられていましたが、50歳をいくつか過ぎてやっとその意味が実感として、自分の身の周りにどんどんでてきました。

これもバランスで、人生、吉事(喜びごと)があってもその裏には必ず凶事(悪い事)が潜んでいるから、人生の良い時期に有頂天になっていると必ず足をすくわれるから注意しなさいという教えでした。

反対に人生悪い時期でもその裏には必ず運が良くなってくるから何時までもクヨクヨしていないで,不平不満を言っていないで、静かに時の過ぎるのを待ち、良い時期がくるチャンスを見逃さずに捕まえる事が大切という教えでした。

しかし、多くの人(私もそうです)はなかなかこれが出来ない。つまり我欲が強くて我を忘れてしまい欲張った事ばかり考えてしまうとか、うだうだと不平・不満、あるいは他人を見て嫉み・妬みの想いをもってしまいます。

すると理性を欠き、少しずつ運というものが上昇してきても、それが見えない、
読めない、感じないから何時までたってもグズグズしていることになります。そうするとせっかくのチャンスまで見逃してしまい人生良くならない事が多い。

病気に関してもこれと同じような事がいえると思います。人間元気なときは病気の事など考えません。まして若い時は、自分が死ぬなど考えたことも無いと思います。

人間、生きている間に絶対に病気はするし、いずれ早いか遅いかはあるが、確実に死に至ります。病気の事を考えなくても、若くても健康については多少の関心があると思いますが、調子が悪くてもどうしたらよいかがわからないのだと思います。

体の変調は、体が訴えてきているわけだからそれをただ漫然と放っておかずに治療院に行くとそこの先生が教えてくださると思います。当院に来た若い人達は、皆が皆ムチャをやりすぎです。

睡眠不足、不規則な生活、不規則な食事、ファーストフードなどの片寄った食物ばかり食べていると次のような症状が出始めます。首が回らない、背中が痛い、腰が痛い、慢性的な頭痛、肌の色が悪くよく言われる地黒・・・などがあればもう身体を休ませてやらなければならないし、生活を変えなければ症状は良くなりません。

でも若い人はこれくらいの疲れでは肉体に病変が出ることは少ないのですが、精神的にはこれくらいの肉体疲労でも確実に変化が出てきます。

常にイライラするとか、すぐに落ち込む、人のいう事が素直に聞けない、反抗したくなる、他人に対して抗戦的になる、自分の欲求を抑えきれない・・・などがあり、成長時の心身の変化以上に精神的な歪んだ、片寄った変化を起こし、ちょっとでも説教めいた言葉を掛けられると「ウザイ!」などの言葉を吐くようになってきます。

これは、若い時期は経験も精神的にも未熟で理性が少ないので上記のような事になるのですが、そのストレスの解消方法が精神的な快楽になってしまうので、他人に迷惑を掛けたり、弱いものをいじめたり、人達が驚くような事や困るような事をして、その困っている姿を見る事で溜飲を下げている事になるのだと思います。

つまり肉体を使って得られる快楽があれば精神的にも満たされるのですが、運動をしたりするのが面倒だと思う気持ちが大きいので、簡単に精神的に得られる快楽をもとめる。だから体調のおかしいのも、自分が間違っている事も認識できない、認識できるだけの理性がまだないのです。

でもこれは若者だけでなく、年寄りまで皆がこのような認識が不足していると思います。ただ年齢を重ねるにつれて、肉体の衰えもついてくるので、若い時と同じようにしていると確実に病におかされます。

 






vol.49(2001年09月21日掲載)

京都の鍼灸院がお届けする健康通信

バランスその4 

今世界中の気候がおかしくなっている。京都議定書など騒がれていたが、私の認識の甘さを思い知らされたことがありました。最近メディアでよくこの温暖化の事について特集を組んでいます。

私の知識のなかには温暖化により、海水温が上昇し、海水面が数M上昇する程度のことしか頭の中にはありませんでした。しかしこれが大きな間違いでいろいろな特集を見聞していると、すごいことになるなーという思いです。

まだまだ未熟な私の知識ですが、ちょっとだけお話しすると、先ず温暖化により、現在地球上で分けられている熱帯・亜熱帯・温帯・寒帯が熱帯・亜熱帯が広がり日本も亜熱帯や熱帯地域がふえてくるとの事でス。

その証拠は世界中の自然界の変化が人類に知らせているそうですが、日本でも桜が例年より段々早く咲き出し、今年は2週間程全国的に早く咲いたそうです。

そして例年になく台風が早くやってくる!世界でも干ばつ!大洪水!冬になれば大寒波などがやってくるし、日本でもヒート・・・で、大都市の温度が上昇しているらしいのです。

温暖化は気象だけではなしに、世界中のあらゆる生物の生態系に変化をもたらしてきているらしいのです。日本でも生息している植物にも動物にも昆虫にも変化が現れてきているようです。

私にはよくわからないのですが、蚊の発生が5月半ばだった。蝿の発生が何月にあった。これが大変なことなのだそうです。何に大変なのかというと農業だそうです。

何故かと言うと、虫の発生時期が進んでくると農作物を作るときに、その虫の天敵がいないので農作物が育たなくなってしまうのです。次に大変なのは熱帯地方の虫が日本でも育つ、発生する可能性がでてきたということです。どういう事かというと、マラリアなどの病気は今まで日本にはなかったが、日本でもマラリアが発生するということになります。

こうなると人間もおかしくなってくるはずです。イヤもうすでにおかしくなり始めているのかもしれません。私が知らないだけで今までなかった病気が増え始めているらしいのです。

例えばエイズなどでも、厚生省の発表は数が少ないとおっしゃる。実際は薬害エイズの患者さんを除いての数値が少な過ぎるらしいのです。それにC型肝炎が最近は以上に増えているし、D型肝炎まで出てきているらしいし、狂牛病など今日本中を騒がせている病気もあるし、ダイオキシンで奇形の魚ができているとか、男性の精子の数が少なくなっているとか、気候と関係ないものでもいろいろ訳のわからない病が出てきています。

それに人の心の病が多くなっているようにも感じます。若い人はどうかわかりませんが、40代以上の方は何か異常を感じてる方も多いと思いますが、私の考え過ぎでしょうか?

年間の自殺者が交通事故死者の数を軽く越してしまったとのマスコミ報道を見て驚くばかりです!それに殺人事件でも、何かちがう、どう違うのかと言われても説明できませんが、変だと思います。

気候・環境・中東の戦争やテロ、アメリカの世界戦略、日本の官僚、政府、政治家・子供から年寄りまで男女を問わず人の心・常識…など私の知らない世界でも何もかもバランスがいっぱい崩れているようです。
                     
                           つづく

 








vol.48(2001年09月01日掲載)

京都の鍼灸院がお届けする健康通信

バランスその3 

肥満と痩身には一つの法則があります。一日に食べた総量(一日の摂取カロリー)と代謝量(基礎代謝量+運動での消費量)つまり消費カロリーの差が、一日に食べた摂取カロリーがプラスならその分だけ肥えてくるし、0なら肥えも痩せもしないし、マイナスなら痩せるということになります。

皆さんも肥満になるのは「よく食べるからだ!」と思われるでしょう。これは絶対に間違いがない!でも本人に言わせると「肥えるほど食べてはいない!」と言い張る人が多いのです。

冬山や海で遭難して食料のないときは、一週間もすれば痩せてくると思います。少し肥満気味の人のほうが痩せている人より、生存率が大きいそうです。つまり食べなければ太らないのは絶対的にいえることです。

では何故これほど痩せることが難しいのか?と考えてみると、やはり食料が、物資が豊富にありすぎるのでしょう。よく言われるのは、戦前や戦後の物の無い時代には、糖尿病や心筋梗塞や脳梗塞、今いわれる成人病というのはあまり無かったといわれています。

その代わり栄養不足からくる病気や、そのために体力が無く伝染性の病気などに罹り、今では考えられないような簡単な(?)病気で命を落とす人たちが、多かったようです。

このように肺結核などはうんと栄養をつけて薬で治っていたのに、現代ではその肺結核などはほとんど無くなり、反対に栄養の摂りすぎで成人病、というように多くても駄目、少なくても駄目と皮肉なバランスの悪さを感じます。

では一体どうすれば痩せるのか?太っている人なら今の半分の食事量で良いのではないでしょうか。昔は「腹八分目が身体には良い」などと養生訓にも書いてあったので八分目が良いのでしょうが、皆さん腹十二分目くらい食べているので「腹半分」が良いと思います。

そして、よく動くことです。私の個人的な意見ですが人はやっぱり、尻軽(軽快に動ける)で口が堅い(余計なことは言わない)人がいいように思いますが
尻が重く、口の軽い人が多すぎるのではないかと最近時々思います。

次にやはり睡眠をたっぷりとることです。若いときは何といっても遊ぶことが先決のように思って、慢性的な睡眠不足になっている若者が多いようですが、これが大きな間違いです。睡眠不足は万病の元といっても過言では無いと思います。

これが若者だけでなく子供から大人まで、現代生活は多くの人たちが睡眠不足になっているように思いますが、この睡眠不足を解消することで肉体の回復力つまり恒常性維持機能の働きで、肉体はバランスよくベストの状態になってくると思います。

以上ことを実行され、なおかつ感情の起伏に押し流されないことが大切なのです。つねに不平・不満・ネタミや恨みなどの感情を持たないこと。またそれらの感情が自分の頭の中を支配しようとしたらすぐに追い払うべきです。これらの事ができれば一年後のあなたは、すっきりした肉体の持ち主になっていると思います。
                             つづく  





 


vol.47(2001年08月03日掲載)

京都の鍼灸院がお届けする健康通信

バランスその2 

最近のニュースで声高に言われているのが、中国製の痩せる薬?・健康食品?で肝臓炎を引き起こした人が400人〜500人出て、そのうち死亡者が数人でたという悲惨な事故があった。

痩せることが良いことか、悪いことか人によって違うことは皆さんも、分っていらしゃると思いますが、しかし「痩せたいと思いますか?」と聴くと必ず皆さん「痩せたい!」と答えられます。

痩せることは良いことであるという、神話のようなものでもあるように思います。だが、方法・手段・考え方などが間違っていることが多く痩せられないとか、一度は痩せたのにまた肥えてきたなどの話しも、よく聞きます。

エステなどの、痩せることの専門店でも、またいろいろのダイエット本などで話しを聞いたり読んだりするとエッ!と驚かされたり、ぷっと吹きだしたり、なるほどと思わされたり、ピンからキリまでの話があります。

当院にも痩せたいという女性は沢山いらっしゃいます。そして口をそろえておっしゃることは「先生、痩せるツボに鍼を打ってください」です。「そんなものありません」と言うと「食欲を抑えるツボがあるでしょう」とか「耳のツボに鍼を打つと食欲がとまり、痩せるのでしょ!」…等、質問が飛んできます。

私は痩せるための治療を専門にしていないので、上記のような話しは皆さんと同じくらいの知識しかありませんので、適当に話しをはぐらかせておきますがしかし、その手の治療をして本当に痩せるのなら多くの鍼灸師がやっているだろうし、またテレビや週刊誌などにも大きく取り上げられると思います。

それに痩せたいと本気で思っているなら、絶対に痩せられるはずです。皆さん本気で痩せたいなんて絶対に思っておられません。食べたいだけ食べて、飲みたいだけ飲み、疲れることをするのは絶対嫌!こんな気持ち、精神で「私は本気です」なんて言われても信じられない。

私も過去に何人かの人とじゃやってみましょうかと、やってみた事は有るのですが、たいがい2〜3回の治療で効果が出ないともうあきらめてしまいます。心の欲望に負けて、精神的ストレスを、食欲を満たすことで晴らしたり、面倒くさい…等の理由で続かないし痩せない。

本当に痩せたい、痩せなければならないと思い、それに向かって努力していくと絶対に痩せると私は思っています。心身のストレスをとり、体調のバランスを整えてやると、肉体は自然に一番調子の良いようになってきます。それで肥えている人は痩せるし、痩せすぎの人は肥ってくるというようにうまくバランスが取れてくるのです。

つまり自然な生き方をしていくと痩せ過ぎず、太り過ぎずに各自に合った肉体に、調子の良い肉体に努力しなくてもなってくれるのです。反対に不自然な生き方をすると太ったりやせたりするのです。

経験を一例あげると、交通事故で後遺症の治療に来ていた患者さんでAさんという方ですが、約半年ほどで見事にやせていったのを覚えています。

Aさん曰く「鍼治療を続けることによって体調が良くなり、慢性的に起こっていた頭痛もなくなり、ストレスが抜け、むやみに食べることがなくなりました。すると80sほどあった体重が8sほど落ちました。こうなるとよく動けるし、無理を肉体に強制した訳ではないのであまり疲れを感じないし、食欲も自然な感じでおちてきました。いや、食欲が落ちたのではなく満足感が湧いてきて、満腹ではないけれど食べることが止まるし、いつも食後にいろいろなものを食べていたけれど、それを食べなくなりました。性格的にも気が短く怒りぽっかったのが、気長に人の話しも聞けるようになりました。」

このように書くと何かいいことばかり寄せ集めて、書いているようですが事実
うまく痩せられた人は食物や味、量、食べ方などに変化が出ることは確かだし、体調が良いと良く動くし、少々歩いたり仕事がきつくても疲れが少なく感じてるはずです。

そして肉体を使うことによって、よく眠れるようになるし、よく眠れるので仕事も良くできる。何を食べても美味しいし、他人の冗談が、冗談で聞き流せるようになるので腹がたたない。つまり自分も他人に不快感を与えるような言葉を吐かなくなってくる。またそういう雰囲気を出さなくなってきます。

身体だけでなく心も、つまり心身ともに余計なものが取れたり、足りない物が補充されたりするのです。
 

 

                          つづく





 


vol.46(2001年07月20日掲載)

京都の鍼灸院がお届けする健康通信

バランス 

長いあいだお休みをしていましたが、再起できるようになりましたのでその第一弾としてバランスということについてお話ししてみたいと思います。

先日、テレビのニュースで美容整形の麻酔注射の失敗で?亡くなった人がいるとか何とかやっていました。そのニュースを聞いていて何故自分の顔が気に入らないのかと思いました。

私も人様に「ハイ!見てください」といって、テレビや映画で見せる顔ではありませんが、でも見られて恥ずかしいとか、見せたくないとかなどとは思ったことはありません。

外見で顔を見て思うことは、福笑いを思い出すとよくわかると思いますが、マユの太さや長さ、目の大きさ、鼻の形・高さ、口唇,大きさや各部分の美醜が問題ではなく、この各部分が如何にバランスよく並んでいるかで、面白い顔とか、よい顔とかができてくる。

美人とか不美人とかはそれぞれの好みによっても違ってくるが、いってみれば大して変わりは無いと思います。だから私も人から見れば可笑しい顔かも知れませんが、自分ではなるべく自信を失わないように気持ちを持っていくようにしています?

最初から話しが脱線してしまいましたが、今回はこのバランスについて少しお話しをしてみたいと思います。

宇宙の仕組みはバランスよく作られています。銀河系の宇宙が幾つあるのか知らないけれど、そんなのが何百とか何万とかあるらしいのですが?宇宙物理学者などはそれを物理の法則で計算や計測をするといろいろなことがわかるらしいのです。

われわれ人類もその一つの銀河系の中の、太陽系の中の地球という一つの星の中に生まれ生活しています。その宇宙の一部で生きている我々人間も生きている限り、そのバランスや法則に支配されています。だから人体もバランスよく法則に従わなければ病気になりやすい、と言うのが鍼灸医学の根本的な考えです。

接骨院の先生なんかはベッドに寝ると、「あなたは右足のほうが短いですよ」とかいって腰をエイヤッ!と捻って元に戻してくださいます。それで腰痛が治ったりする。

これは外見からですが内側、つまり内臓の消化吸収・ホルモンなどの分泌・精神・思考・運動量などのバランスや法則が大切になってきます。

健康に人生を送るには、体に良いとすることを一つだけやっていたのではなかなかうまくいきません。多くの事が複合的にうまくできていないと健康とはなりにくいものです。

どういう事かというと例えばジョギングが健康によいといわれる。しかし、ジョギングだけをやっていれば良いかというとやはりそうじゃない。ジョギングをやる時間が多ければよいかと言うとやりすぎてからだを壊すことも在るし、走る時間帯、朝に走れば気持ちがよいとか、いや朝は血圧に良くないからゆっくりしたほうが良いとか・・・。

それに人間生きていくためには仕事もしなくてはならない。となると仕事を中心の生活になる。そんな中でストレスをためない、精神疲労をためない、食事もきちんと摂らなければならない。

何かをやれば身体によいというだけでなく、何かをやらないほうが身体には良いということも出てきます。このやれば良いことと、やらないほうが良いということのバランスが大切なのです。

しかし大抵の場合やらないほうが良いということは人間の欲望をくすぐることが多いようです。反対に、やれば良いことは人間にとって面倒なことが多いみたいです。だから人間は欲望を先に満たし面倒なことは避けて簡単にできる健康法を選ぶようです。

昔「わかっちゃいるけど止められない!」なんていう台詞が流行しましたが、今もこの台詞を言う人が大勢いらっしゃいます。夜遅くまでネオンがキラキラして綺麗な?女性が大勢いる場所で美味しいお酒を飲みすぎたり、好きなパソコンをいじっていると夜が明けた、などそんなことはたくさんあります。



 


vol.45(2001年03月23日掲載)
京都の鍼灸院がお届けする健康通信

MRSA院内感染 No2 

 

つい最近までは、院内感染の主役は緑膿菌と呼ばれる細菌でした。緑膿菌とは
普段から人間の皮膚や腸の中に住んでいる、常在菌と呼ばれる細菌の一種ですこの緑膿菌が抗生物質や消毒剤に非常に強いため、体力の弱った患者などが、緑膿菌に院内感染していたらしいのです。

これに対抗して、医学界は緑膿菌を叩くことの出来る抗生物質の開発に全力をあげることになりました。その結果1980年代になってようやく緑膿菌に効く請う瀬尾物質の開発に成功しました。

それが“第三世代のセフエム系”と呼ばれる抗生物質でした。そしてこの薬の効果は絶大で、病院から緑膿菌による院内感染が消えてしまったのです。これで二度と院内感染は起こらないものだと思われました。

ところが院内感染を起こしていたため、悪役だとばかり思われていた緑膿菌は人間の体内では悪役だけでなく、実は善玉の役と二役を演じていたのです。

どういう事かというと緑膿菌の働きの中に、黄色ブドウ球菌を増殖させない、つまり増えるのを抑え込むという役割を果たしていたのです。もちろん緑膿菌にとってはあくまでも自分自身のテリトリーを守るために、黄色ブドウ球菌を抑えていただけなのです。

こうした自然界の不思議な働きというか、カラクリというか自然界の自然な状態のときは、緑膿菌は人間の健康のためとっても役に立っていたのです。ところが、人間は緑膿菌に対して「対緑膿菌ミサイル」である“第三世代セフエム系抗生物質を開発し院内感染を消してしまったのです。

しかしこの間に、病原菌の世界はもっと重大な出来事が起こりだしていたのです。わずか20〜30年前にはそれほど怖い病原菌ではなかった黄色ブドウ球菌が、抗生物質に対して耐性(抵抗力?)をもつ強力な病原菌に変身していたのです。

抗生物質に出現により、細菌対人間の戦いは、一方的に人間の勝利だと思われていたが、黄色ブドウ球菌は密かに強力な生き残り戦略を練っていたのです。その作戦は抗生物質の効かない耐性菌になることでした。

次々と開発される抗生物質によって、人間の圧倒的な勝利に終わったと思われる伝染病との戦いが細菌の抵抗・反乱によって復活していたのです。このようなことは、つまり細菌と薬の関係はMRSAだけでなく、結核や梅毒…など、消滅したと思われていたいろいろな細菌が現在また復活して来ているようです、それも形を変え強くなって!

これらの事は細菌と薬の世界だけでなく、地球全体、人間同士にも当てはまってくるのではないでしょうか?アメリカ対イスラム世界、中国対日本、それに山の開発、川の汚染、海岸の埋め立て、ダムの建設、二酸化炭素の排出、土地の汚染、空気の汚染、もっと言うと政治家の汚職、官僚の腐敗、…等など、いままで臭い物に蓋をして溜まってきたものが、何か最近一度に噴出してきた感じがしてなりません。

人間が自分達のエゴだけでやってきたことが、自然のバランスを崩し地球上に有った、ありとあらゆるものとの共存共生ができなくなり、これからの時代はその理由によるしっぺ返しを受けるんでしょう!いやすでに受けているのではないでしょうか。

例えば銀行などはバブルのツケをいま払わされているし、大手の会社もバブルの時踊っていた人たちは今、大変辛いことになっているらしい。近海では魚が取れなくなったり、九州の諫早湾でもいろいろな問題が起きているみたいだし国会でも、地方議会でも何もかもいろいろな悪事が暴かれる時代になってきたみたいですね!

話がとんだ方向へ逸れてしまいましたが、事実細菌は復活してきています。それに加え人間は便利さと欲望を満たすことに精力を出し、自分の身体を守ることを忘れています。

なんでもすぐ薬に便り、薬がオールマイティーのように思っていますが、実際はすべてが自己責任で自分の身体を管理しなければ、幸福な人生を送れる体とは無縁となってしまいます。

私はよく患者さんに「あなたがどんなに痛くても、恐怖を感じていても、私は辛抱できます」なんてことを言う時が有ります。それは、それだけ無茶なことをして肉体に負担を掛け過ぎて、それでも自分だけは大丈夫と思っておられる方が多すぎるのでは?と感心します。

そして治療に来られると一気にあこと、ここと、そこがどうで、それに、これとあれがどうで、みんな治して欲しいなんて言われると先に言った言葉がついつい出てしまいます。

健康な肉体になるには自分の努力が必要です。もともとの体は健康にできているのだからムチャに使ってまず壊さないようにすること。それにはよく食べよく睡眠をとり、よく排泄する。若い人ならこれで済むでしょう。

ところが年をとるにつれて、その他によく歩き、心乱さずに、よく休息を取るようなことが必要になってくる。年はとりたくないものですね!





vol.44(2001年03月10日掲載)
京都の鍼灸院がお届けする健康通信

MRSA 院内感染 

先日、テレビのニュースで院内感染症で数人の死亡者を出した病院の責任者が映し出されていた。こういう話しをニュースで見ると、病気をしてもうっかり入院もできないし、入院しても安心していられないなーと思うし、究極的には病気にならないようにしなければと思います。

ところで院内感染とは一体何なのか?あまり詳細なことは私にもよくわかりませんが、私が調べた範囲の中でわかったことを書いてみたいと思います。

MRSAというのは「メチシリン耐性黄色ブドウ球菌」という細菌のことです。
これだけでは何のことかわからないので、もう少し詳しくいうと、つまりMRSAというのはブドウ球菌の一種であり、メチシリンという抗生物質が効かない、つまり耐性を持った菌であるということです。

しかし黄色ブドウ球菌という点では、別にとりたてて新しい病原菌ではないのですが、抗生物質が効かないという点では、新しいタイプの病原菌といえるかもしれません。

そもそも黄色ブドウ球菌は、最もありふれた病原菌の一つで、傷口の化膿や食中毒の原因となりますが、人の命にかかわるような病原菌では有りません。このありふれた黄色ブドウ球菌が殺人的な病原菌と変身してしまったのです。

MRSAに感染すると、はじめは高熱や下痢といった症状が続きます。その後血液の中に入って増殖すると、腎臓や肝臓といった全身の重要な臓器を冒して 「多臓器不全」という病気を引き起こします。

最悪の場合には命が奪われてしまいます。このように現代の医学をもってしても治療が非常に困難な病気の一つといえます。困難な病気といえばエイズや劇症B型肝炎などいろいろありますが、その中でも一番怖いのはと聞かれるとMRSAと答える専門家が多いのではないでしょうか?

理由は、エイズの場合正しい知識で個人的に予防することができるし、肝炎は注射器を、注射針を新しいものに変えれば予防できる。しかしMRSAは自分が注意してもなかなか予防できない病気だからです。

MRSAの最大の特徴は、日本にしかない病気だということです。MRSAの院内感染は不潔な古い病院でだけで感染するのかというと、一流の大学病院でも起こるし、新しくて清潔な病院でも感染者が出ているということですので、あまり清潔とか不潔とか新しいとか古いとかは関係はないようであります。

もちろんそんなに不潔な病院というのは無いと思いますが!そこで外国の病院では本当にMRSAは無いのかと言うと、アメリカやヨーロッパの病院でも一時期は流行しかけたことがあったそうですが、すぐに消えたそうです。

それならば、医療レベルがまだそれほど高くないと思われる発展途上国の病院ではMRSAが大流行しているのかと言うとそんなことも無いそうです。

そこで、現在MRSAの研究が各業界で(医療・薬・大学…等)花盛りとなっているようで、その結果次のような成果が上がっているようです。ベッドのマットレスがMRSAの巣であるとか、MRSAを3時間で検査できる方法が開発されたり、またMRSAには猛毒を出す仲間がいることを発見したり、有機導電性線維にはMRSAに対する殺菌効果のあることが確認されているし、MRSAの40%が消毒薬では殺菌されにくくなっている事も突き止められているのです。

そのような現実の中で、実は次のような真実が裏に隠されていたのです。

 

                                       つづく






vol.43(2001年02月25日掲載)
京都の鍼灸院がお届けする健康通信

アトピー性皮膚炎2 

ではアトピー性皮膚炎になぜなるのか?我々はそんなに他人と違ったものを食べている訳ではないのに、どうしてアトピー性皮膚炎になる人と、ならない人が出てくるのだろうか?

また親子、兄弟などでも違うし、体質とか、遺伝とか突然変異…一体何がそうさせているのだろうか?

現代人の場合は生活の不規則・乱れなどの生活習慣病の一種と考える人もいるしアトピー性皮膚炎の患者さんを診ていると、やはり不規則な生活が長く続き疲れが溜まってくると痒みが増してくるように思います。

いろいろな専門家の話を聞くと身体の免疫力や抵抗力あるいは治癒力の落ちた時に、身体の異常状態が症状になって現れてくるという意見も多いようです。私もそう思います。

最近、以前より自然治癒力という言葉をよく目にするし、耳にするようになりました。しかし、人間は科学文明を築き地球の大自然を破壊し、便利で、住み易いと言う大義名分の元に自然とはかけ離れた生活をしはじめたのです。

そのくせやっぱり自然がよいということでアウトドアの生活といって山や川、
湖、海などに行って自然を満喫したいなどと望む。自然と遊ぶ!しかし、その自然の中に、車で入っていく、そしてゴミを捨てる、そのゴミを動物達が食べると
動物達も自然を排除し、人里まで餌を探しに降りてくる。そんなテレビ番組を先日見ました。

自然を排除しておいて自然治癒力というのもチャンチャラ可笑しいのですが、しかし人間の身体にはまだ自然が残っていてくれているのです。しかしその自然を壊しかけているのは、やっぱり人間なのです。

何かというとすぐ薬にたよりたがる。以前にも言ったように薬では病気は治りません。病気が治るというのは人間の肉体の中に治癒力があるからで、薬はその治癒力の手助けをしているに過ぎないというのが、本当だと考えます。

こういうことを言うと、西洋医学の先生方からは、それこそチャンチャラ可笑しいと笑われるでしょうが、そうだそうだと賛成してくださる方も大勢いらっしゃると思います。

薬で病気が治るなら大量の薬を飲めばどんな病気も治るはずです。しかし薬を大量に飲むことは病気が治るどころか、副作用で他の病気が出てくるのは何故なのか?

アトピー性皮膚炎の場合ステロイドというホルモン薬を良く使うそうです。ステロイド薬を痒み・炎症止めに塗ると非常によく症状がなくなるそうです。するとそれで治ったと思う人が多い。ところがそれは一時的なものでまたすぐに出てくる。

これを長く続けると皮膚は肥厚し、そして炎症により黒ずんだ皮膚になるし、掻きむしり傷ついた皮膚は、目を覆いたくなるほどむごいものもあります。さぞ本人はつらいだろうと思います。しかしなかなか治らない。

いったいアトピー性皮膚炎の根治療法はないのか? の疑問をお持ちの方も大勢いらっしゃると思いますが、病院の薬だけではほとんど治りませんと言い切ってもよいかと思います。

つまり現代医学は抑圧的な治療法しか提供できないのです。皮膚や消化器官の病気は背景にこころの問題がある場合が非常に多いと思います。皮膚や消化管はストレスからくるアンバランスがいちばん表現されやすい器官なのです。

だからアトピー性皮膚炎の治療は生活習慣の改善と、無毒な対症療法をともなう心身相関への介入が、身体が自然に治癒に向かって変化していくのを助け、症状が完全に消える場合が多い。

ただし、これには時間がかかります。時間がかかるため途中であきらめる人が多いのも事実です。私達の治療だけでなく全国の民間療法の中にも大変効果をあげているところがたくさんあると思います。




vol.42(2001年02月14日掲載)
京都の鍼灸院がお届けする健康通信

アトピー性皮膚炎 

最近、子供たちの間にアトピー性皮膚炎や喘息といったアレルギーによる病気が急増しているらしい!

1993年6月、厚生省は驚くような事実を発表しました。という見出しの記事を見つけました。どういう事かというと、なんと3歳児の3人に1人が「アトピー性皮膚炎」にかかった経験があるというのです。

これは1992年に厚生省が全国の1万5千3百人の乳幼児を対象に行った「アトピー性疾患実態調査」によってわかったものです。3歳児の32%が、医者からアトピーと診断されたことがあるというのです。しかも、現在もアトピーにかかっているという3歳児が8%もいるのです。

アトピーとは1923年にアメリカの医者が使いはじめた言葉で、もともとはギリシャ語の「奇妙な」という意味だったのです。このことからもわかるように、アトピーとは非常に珍しい病気だったのです。

その珍しかったアトピーという病気が、日本では子供たちの間で大流行しているのです。3歳までに三人に一人もがアトピー性皮膚炎にかかっているのですから小学生や中学生を詳しく調べれば、もっとたくさんのアトピーの患者さんがいるはずです。

いろいろな調査から30年前には皮膚科の外来を新しく訪れた患者さんのうちアトピーの占める割合を調べた調査があります。この調査によると30年前は1.4%だったアトピー性皮膚炎が、10年前には10%と、わずか20年の間に、約7倍くらいも増加しています。

子供だけでなく、最近は大人の間にも、アトピーが増え始めています。成人のアトピーが著しく増えているようです。

アトピーはアレルギーによる過敏症と考えられていますが、アレルギーならば、予防や治療には、アレルギーを起こす物質を避ければいいわけです。スギ花粉症ならスギの花粉から逃げればいいし、鯖による蕁麻疹なら鯖を食べなければいいということです。

ところがアトピーについては、アレルギーを起こすのではないかといわれている物質はいろいろあるのですが、本当の原因物質がまだわからないのです。卵や牛乳が原因という食物アレルギーがあるかと思うと、家の中のダニが原因という説もあります。

いずれにしても、アトピーの原因物質は、今のところ不明というしかありません21世紀になっても、原因がまるでわからない病気があるのも「奇妙な」ことではないでしょうか。

実は専門医や民間療法師の中には、食品の中に含まれている薬がアトピーの犯人ではないかと疑っている人が大勢います。アメリカなどでも食品添加物はアトピーの原因ではないかといわれているようです。

先の厚生省の調査でも、都会のほうが郡部よりも、3歳児のアトピーの発生率が2倍も高いことがわかっています。ところが、不思議なことに、乳児では都会と郡部のさがないそうです。

都会と郡部の差は、明らかに離乳後に生じるのです。離乳後というのは、母乳や粉ミルクでなく、食品との関係が大きいと考えてみなくてはならないのではないでしょうか。

 


                              つづく




vol.41(2001年01月29日掲載)
京都の鍼灸院がお届けする健康通信

アレルギー2 

前回に続きスギ花粉症の事についててのお話です。

日本全国のスギ林は北海道の約半分の広さが有るらしいのですが、しかしこのスギ林が戦後急にできたかというとそうではなく、大昔から日本列島にはいたるところにスギはあったと思います。

スギの花粉だけでスギ花粉症が起るのなら、江戸時代や明治時代にもスギ花粉症があってもおかしくないのに、東京オリンピックの年までスギ花粉症という病名がなかったのはなぜなのか?

しかも驚くべき事に30数年という短い期間に、なんと一千万人を越す日本人がこのスギ花粉症という病気に悩まされるようになってしまったのです。先にも書きましたが、日本列島には大昔からスギの木がたくさんあったのだから、スギ花粉だけが単独でアレルギーの原因物質になるとはとても考えにくいのです。

そこでスギ花粉に関して飛散状態を疫学調査した結果、トラックの交通量の激しい沿道地域に住んでいる住民と、飛散状態は同じ程度でも交通量の少ない地域の住民とでは、スギ花粉症の罹患率は2倍以上の差をつけて、交通量の多いほうの住民にスギ花粉症の患者が認められた。

というような調査結果が発表され、スギ花粉症と車の排気ガスによって起きる大気汚染との間に何か因果関係があることを示唆し、更なる詳細な研究がなされた結果、スギ花粉症の原因は、スギ花粉そのものではなく、どうやらディーゼル車の排気ガスである可能性が強い事がわかってきました。

ディーゼル車の排気ガスに含まれているディーゼル排気粒子(DEP)がアレルギーを起こすIgE抗体という物質の産生を増強することが証明されたそうです。スギ花粉だけではIgE抗体はできないそうです。

スギ花粉症とディゼル車の排気ガスとの因果関係が有ると思わせるもう一つのデータ−についていうと、それはディーゼル車が普及しはじめたのが1960年代に入ってからであるという事実です。このことは日本でスギ花粉症が出始めたのが東京オリンピックの年からという事実とも符合している。

さらに、その後もディーゼル車が増加するにつれて、スギ花粉症の患者数がふえています。ディゼル車とスギ花粉症の増加をグラフにしてみると、両者の伸びが奇妙なほど一致している事から両者の間には比例関係があると思われています。

スギ花粉症をめぐってディーゼル車の排気ガスが問題になっているところにまた新しい事実が発見されたそうです。国立環境研究所の研究で、ディーゼル車の排気ガスの中の黒いススについている有機物が「活性酸素」を作り出す事を明らかにしたのです。

この活性酸素によってマウスの肺の細胞が破壊され、その結果、喘息によく似た症状がマウスに起きることが実験的に確認されています。このことから、ディーゼル車の排気ガスは、喘息の原因である可能性も疑われることになりました。

1994年に読売新聞は「ディーゼル車排ガス微粒子 肺がんの発生を実証」という記事が掲載され、さらに1週間ほど後に朝日新聞が「肺がんで死亡した人の肺には、他の原因で死亡した人の肺に比べ、ディーゼル車の排ガスに含まれる炭紛やベンツピレンなどの物質が多く蓄積されていることが、東京衛生研究所の調査でわかった」というような記事が掲載されました。

私は30年来の喫煙家ですが、肺がんの原因は喫煙といって医師には脅かされるは、最近では何所へいっても喫煙場所がない、おまけにタバコの税金を高く取られJRの債務返済に使われ、そのJRが車内はもちろん駅でも喫煙させない、喫煙場所があったと思うと駅の隅っこの一角と冷遇している!

こんなにディーゼル車の排ガスが悪い事は医師会や官僚(厚生省・環境庁)ひょっとして今流行りの抵抗勢力の国会議員の先生方も皆、知っていた上で、のんびりとやっているのではないかなどと、疑いたくなるのは私だけでしょうか?

しかしアレルギーもきつくなればショック死を起こすし、そう簡単に見過ごす訳には行かないのですが、でもアレルギ−の強く出るときというのは身体に疲労が溜まって自己治癒力の低下している時だと思います。

アトピーなどいろいろなアレルギーは病院より民間療法とか鍼灸治療とかのほうが多くの患者さんを治癒に導いてきていると思います。

よく体質改善とか言っていますが、私の所によくくる人はたくさんの症状を抱えて来られますが半年、一年と経つうちにその症状がだんだん軽くなりそして消えてしまうというのがパターンです。

ただ治療しなければ治らないし、途中で止めてしまうとまた元に戻るか違う症状が出るかそれは解らないが、きちんと自己治癒力を取り戻すと自然とアレルギーやアトピー症状は消えてしまうものです。

イヤ!アレルギーやアトピー症状だけでなく慢性…症というのも軽くなったり
最近では癒しというのが流行っているが、心の病にも本当に効果が大きいと私は思います。




vol.40(2001年01月21日掲載)
京都の鍼灸院がお届けする健康通信

アレルギー 

最近アレルギーの人がとっても多い。問診の時に花粉症や若い人はアトピーという人が2人に1人くらいの割合でいるように思います。中でも多いのは杉の花粉症らしい?

毎年これからの季節になるとスギ花粉が飛び交うようになるので風邪か花粉症かわからないが、メガネにマスクをして歩いている人たちをあちこちで見かけるようになります。そこで今回は杉花粉症について少しだけ書いてみたいと思います。

スギ花粉症の原因は、戦後激増した杉植林による花粉アレルギーという説が一般には信じられている。しかし、医学界では花粉症とディーゼル車の排気ガスの関連を疑う論文が、いくつか発表されている。

日本で初めてスギ花粉症が見つかったのは1964年、東京オリンピックの年だそうです。そして1975年頃から異常に増えはじめたそうです。現在スギ花粉症の患者は一千万人を越すといわれています。

日本人の十人に一人がスギ花粉症というのですから、今やスギ花粉症は国民病といっても過言ではありません。

スギ花粉症はアレルギーによって起きる病気です。口や鼻から吸い込んだスギ花粉が鼻や喉の粘膜にくっつくと、身体の中で免疫反応が起きて「IgE(免疫グロブリンE)」と呼ばれる物質がつくられます。このIgEがアレルギーを引き起こすのです。

このように、スギ花粉症はアレルギー病の一種ですから、くしゃみ、鼻水、鼻づまりといった鼻のアレルギー症状と、涙が止まらない、目が痒いといった目のアレルギー症状が主なしょうじょうとなります。

その他にも喉の痛みや喘息や咳などの症状を引き起こし、さらにひどくなると睡眠不足や無気力といった症状まで出てくることがありますが、この苦しみは本人でないとなかなかわからないものです。

スギ花粉症で死んだ人はいませんが、くしゃみや咳・涙などは対人関係や仕事にも影響を与えるし、睡眠不足などは生活にも支障がでて来るし、他の病気を誘発する原因にもなりかねません。

では治療法はというとこれが難しい。手術や薬も今一つうまく行かないし、現在の医学ではアレルギーの病気を治すことはほとんど不可能といっても言い過ぎではないと思います。

現在スギ花粉症に対しては、点鼻薬・点眼薬・抗ヒスタミン剤の内服などによって症状を軽くする事しか出来ませんが、しかし予防としてはマスクやメガネあるいはいろいろなスギ花粉症予防グッズがあちこちで売り出されています。

しかし究極の予防法はあることは有ります。でも現実的ではないし、言うと馬鹿にされると思うのですが…、それはスギのない地方とか外国へ逃げ出す事で完璧な予防ができるのです。
つづく






vol.39(2001年01月08日掲載)
京都の鍼灸院がお届けする健康通信

謹賀新年 

読者の皆様、“明けましておめでとうございます”本年も頑張って健康通信を書きますのでどうぞ宜しくお願いいたします。

今世間は大変な不況に入っているそうだ。

我が治療院にも影響が無いわけでは有りません。

そんな時テレビで見ていたら、リホーム番組であまりにも簡単に部屋のリホームをしているのでこれなら私にもと、イメージチェンジになるとやりはじめた。

何をどうして、何所をどのようになどあまり考えられない。

とりあえず治療室の大掃除から!

不要なものを片付けて始末して、大型ゴミを申し込み、捨てたものゴミ袋に20ほど、大型ゴミとして5個ほど有ったと思う。今までごたごたしていた治療室がスカッとした。

それから配置換え、そのたびに拭き掃除。雑巾の汚れる事、汚れる事!壁・天井を拭きまくった。おかげで今年は年末の掃除はこれで出来たように思う。例年よりうんと綺麗にスカッとしたように思います。

調子に乗って天井のリホームでもしようかと思いペンキを塗ろうと下準備!来た患者さんに「天井にペンキを塗ってリホームするから次来た時は見違えるように綺麗になっているから!」…。

そして意気揚揚とホームセンターに出かけ店員さんに「こういう天井にペンキを塗りたいのだがどのペンキをつかえばいいですか?」と質問。「そういう天井にはペンキは塗れません!」と言われ一瞬、エッ!何故!どうして!…。

意気消沈して治療室で考え込みました。なら部屋を明るくしようと思い直し更衣室や、間仕切りのカーテンなどを変えてみようと考え直し、生地を買って模様替え!

OKこれで明るくなった!来院された患者さんの反応は如何に?とワクワクしながら出てくる言葉を待っていると、男性の患者さんは何も言わないし、若い女性の患者さんは「何これ!先生の趣味。もっと良いのなかったの!」だって。

中年の女性は「変わりましたね!」の一言。あんなに頑張って掃除をして、家具の配置換え、そして模様替え、やっぱり天井がいけなかったのだと訳のわからない事をつぶやきながら懲りずに次は何をしようか考えています。

しかし、無駄に掃除をした訳ではなかった。今までわからなかった事が良く解るようになりました。

その1〜センスの無い素人は思いつきだけでリホームをすると骨折り損になってちっともテレビのように綺麗にならない。


その2〜掃除は掃除機でほこりを吸うだけより拭き掃除をしなければ綺麗にならない。


その3〜掃除は思っているよりエネルギーを使う。特に拭き掃除は利き腕でないほうでやると肩こりが取れ、体力がつく。


その4〜丁寧な掃除は汚れが取れるし、毎日やると気分も雰囲気も落ち着いてくる。

なんてくだらない事を思いながら、毎日雑巾と掃除機を振り回しながら気分良く仕事をしています。でも本当に掃除をすると気持ちが良いもので、落ち込んでいる人にはこれから“掃除で癒し”のような指導でもしようかなー?





vol.38(2001年12月22日掲載)
京都の鍼灸院がお届けする健康通信

感情4  

私が患者さんによく言うことは、例えば誰かと話をしていても肉体が余裕を持っていれば相手が少々皮肉っぽいことを言っても、少々口調がきつくても笑って聞き流せますよ。

なぜかというと身体に余裕があれば気持ちや心に余裕が出てくるからです。  

反対に身体に余裕が無い時は、ちょっとした言葉のあやに引っ掛かりを覚えて腹が立つことが多くなってきますよ。なぜかというと身体に余裕が無ければ気持ちや心にも余裕がなくなってしまうから、冗談で済ませなくなる。

上の記述の中で身体と心の文字を入れ替えても同じ事が言えると思います。しかしこれも経験した人で無いとなかなか信じてもらえない。気持ちに余裕の無い時というのは、身体は絶対にリラックスできないものなのです。

そこで「貴方は頭が痛いときにニコニコしていられますか?」とか「歯が痛いときに仕事が忙しいとか、他人がああだこうだと言うとイライラしませんか?」などの質問をするととりあえず半分ぐらいの人は納得してくださる。

私の所に来られる患者さんの中にも、身体を非常に粗末に扱って痛めつけておられる方が多いのには驚きます。なぜここまで痛めつけられるのか?そういう私も若い頃は無理をしていましたが年令とともに無理も効かなくなり最近はよく働いてくれる身体に感謝するようになりました。

そうです、皆さんなかなか自分の身体に感謝される人が少ないのです。心の欲望を満たす事が肉体の疲労を積み重ねることよりも大事に思えるのですネ! しかし一旦入院にでもなると健康が一番大事だと、皆さん異口同音に言っているようですが、回復する身体ならそれから後の生活は欲望より身体のためと思う事で欲望が抑えられるようになってきます。

では回復しにくくなっている身体の人はどうなるかと言うと、先ず後悔の念に襲われ常に落ち込んだ心で物事を考えるようになります。すると身体もどんどん弱っていきます。悪循環が強く現れます。 そしてこのように病気になられる方々がこぞって言われることは「忙しくて治療にも来られない!」といいますが、実際の理由は「病気にならなければ少しくらい疲れていても治療に行くのが邪魔くさい。面倒だ!」というのが大方の考えです。

もちろん仕事仕事で一日10時間とか12時間とか働いている人もいますが、しかし休日も無くそんなに働く人は少ないと思います。 私はこういう人には「それは時間の使い方が下手なだけで、仕事時間内に1時間ぐらいはちょっと考えれば出来るはずです。それに毎日1時間を作るのではないし一ヶ月に2〜3回くらいは出来るでしょう。そのうちの一回を身体のために使ってあげれば?」というような事を言います。

すると身体は病気にかからず一生懸命働いてくれるし、精神的な満足感も一杯得られるようになるし、心の欲望を満たすためにはなんと言っても健全な肉体が必要となってきます。

病院に入院していたのでは絶対に欲望を満足さす事は出来ません。 喫茶店などでコーヒーを飲んでいると時々身も知らぬ人が漢方医学や東洋医学の話をしています。私はこの人達がどのように思っているのか聞くのが好きで週刊誌を読みながら聞くとは無しに聞いてしまいます。

大体はどこの治療院は上手とか、こんな症状が治ったとか、東洋医学は予防医学で病気になる前に行くところとか、漢方薬は長期間飲まないと効果が無いとか、・・・聞いていてとっても楽しい!時にはなるほどと感心する事も有ります。 皆さん治療院の先生に自分が言われたことをそのまま相手の人に伝えているようです。




vol.37(2001年12月18日掲載)
京都の鍼灸院がお届けする健康通信

感情3  

心の問題をいろいろお話してきましたが、この問題はこんなに簡単に終われるものではないのですが、もっともっと何かが言いたいのですが表現力のない私には難しい問題です。

しかし出来うる限りの範囲でもっと皆さんにわかって頂きたい事がたくさんあります。その一つとして感情、いや心が身体に与える影響です。

最近私の周囲に心を病んだ人をたくさん見かけます。心を病むというと精神病を思い浮かべますが、そこまで行かなくても“心の疲れ”“心が荒れている” “心が沈んでいる”……。

このような患者さんに出会うとその原因は皆それぞれに違うが、皆身体に出てきています。このようなご時世だからリストラや、商売がうまくいかない、夫婦仲がうまくいかない、等など理由は千差万別ですが、眠れない・食欲がない・ 胃が痛む・お腹が痛い・頭痛・嘔吐感・肩背中の痛み・物事が考えられない・などの不定愁訴を持ってこられる。

中には病院の精神科で薬物療法や心療内科でカウンセリングを受けておられる方もあります。しかしなかなか気分の晴れる日が無いようであります。

私もこういう患者さんを治療していていつも思うことは、心の疲れが身体に大きくのしかかって来ているので精神療法だけでは片手落ちであって、肉体も同時に治療してあげなければ良くならない事の方が多いようです。

片手落ちな治療をしていて時間がかかってくると心身ともにガタガタになってきて、患者さんが取る道は自殺という最悪の道を選択されたりします。

幸い私の治療した方にはそのような人はいらっしゃいませんでしたが、「死んだほうがまし」と考えたことはあるとおっしゃる人は何人かいらっしゃいます。

そのような気持ちにさせる物事とは一体なんなんだろうと考えるとそんなに大層なことではないのですが、心身が弱ってくるとすべてが悪循環になり、それに伴なって物事は悪く考えるし、生きる希望なんて全く無いなどと、また死んだらどれだけ楽になることかと考えると居ても立ってもいられなくなる等の言葉を聞きます。

健全な肉体・精神の持ち主は「そんなこと冗談でしょう」と思うことがそれが弱ってる肉体・精神の人にとっては切実な問題であって、その人自身も心身が良くなった時には「なぜあんな馬鹿な考えを何故していたのだろう」とおっしゃる事が多い。

ある人は「まるで自分以外の何者かに操られていたようだ」とか「もう一人の自分が居た」「幻想・幻聴・幻視・・・などが有ったように思う!」「地獄のような毎日だった」まるで我々には解らない世界ですが、その苦しみようは半端では有りません。

こういう時には是非鍼治療を受けてみてください。身体も心も軽くなったような感覚が味わえると思います。ホッとした感覚があると思います!違う身体になったような感覚の人もいます。

最近ふと気づいたことだが人間は我が強い。人の意見は聞かない自分の言うことが正しい。何でもかでも反対のことをいう。理屈理屈で相手を言い負かすことに快感を持っている人が多いように思う。

ところがこういう人が案外プレッシャーに弱くて、自分の我が押し通せないとちょっとしたパニック状態に陥っている。するともともと人の意見が受け入れられない人だから、治療も自分の思い通りにならないと気に入らない。

そして日常生活においてもせめて今の症状が治るまでは規則正しい生活で、お酒なども控えてなどと言ってもあれは嫌、このようにして欲しい、そうでなければ治療は受けない。

いくらそうしないと治らないと説明してもその場だけはハイハイと返事はするが10分も経つと元のもくあみです。




vol.36(2001年11月14日掲載)
京都の鍼灸院がお届けする健康通信

感情2  

いつだったか忘れたけれど"心とは波長である""エネルギ−である""パワーである"と教えていただきました。そして宇宙にはいろいろな波が飛び回っている。人間の考えでは分からない、知らない波がいっぱいある。 その波の中に神や仏といわれる自然の大きなパワーを持った波がある。この波長と人間の心の波長が合った時によく言われる、人間が待ち望んでいる"おかげ"というか"ご利益"がもらえるらしい? つまりラッキーとか幸運とかになるのでしょう。

感情に支配されている時は心からマイナスの波長が出ているらしい。こんな時はマイナスの波長を出す何かと波長が合う。するとロクな事にならないらしい。つまりアンラッキーとか不運とかになるのでしょう。

では心のマイナスの波長とはどんなものなのか? 思考・信念・想像・感情のうち、特に感情面での揺れ動きが問題になるそうです。何故かと言うと感情が思考・信念・想像をリードしていくからである?

肉体と感情との関係では簡単には言い切れないが五分五分であろうと思います。心身のバランスがとれているときは体調も良いだろうし気持ちも安定しています。  

しかし身体が疲れてくると妙に人の言葉に引っかかったり、腹を立てたり、変に突っかかったりする事が多くなったり、不安になったり・・・等思い当たるところが多いと思います。  

反対にイライラしたり、落ち込んだり、人と喧嘩なんかをすると、後々とても身体の疲れている自分を見つける事があったと思いますがいかがでしょうか?  

要するに人は常に心を平静,平常という状態に保っておくのが一番いいし,身体を良く動かし、よく休め,よく食べ,よく眠るという,心と身体のバランスがうまく取れなければならない。  

しかし皆さんは,健康によいと思うと心の場合宗教に,身体の場合運動だけ,食事だけ・・・等、ひとつのことに対しては一生懸命に頑張られるのですが,それがかえってアンバランスになってしまうことが多いのです。  

よく会社の定期検診などを受けた後、全項目異常なしの結果が出ると,さあ今夜はのみに行くぞ! 何て言って次の日は二日酔いなんてことはよくあることです。それに変な自信が出来てしまってかえって無茶をする。  

そして,一つでも異常が出ると今までの自信が木っ端微塵に吹き飛ばされ心身ともに落ち込んでしまうような光景は良くある話です。  

我が治療院に来られる方でもこういう方が居られます。仕事がうまくいっているときは身体が壊れないように、病気をしないように薬や栄養剤それに自然食品を・・・それこそ良いといわれる物なら何でも飲んでしまう人がいます。  

いくら私がそうじゃなく働く時間,食べる時間,休憩の時間,眠る時間,ゆとりの時間のバランスが大切であって良いといわれる物ばかり摂っていてもそれは良くないと対立した意見になりますが,そういう時は何を言っても聞き入れません。  

まあ私も人に偉そうには言えませんが,やはり専門家の意見は聞かなければ損だと思いますが皆さんはどう思われますか?  

ただこの専門家が時々金儲け主義の人や,ことの事実わからずに言う場合があるので信用できないのかもしれませんね! でもそんな専門家ばかりじゃないので,専門家の話をじっくり聞いてみると為になりますよ。




vol.35(2001年11月04日掲載)
京都の鍼灸院がお届けする健康通信

感情  

この話は非常に簡単なようで難しい。難しいというよりややこしい、複雑・・・なんと表現したらよいのか?

というのは今まで話した信念やイメージ、思考などが入り混じって感情がやってくるので一言でああだこうだと簡単に言い切れないと思います。というより私にそれだけの表現力がないのです。ごめんなさい!  

私が感情の話をするより皆さんのほうがよく分かっていらっしゃると思うのでここでは簡単に書いておきます。

感情には喜・怒・哀・楽とか悲・苦・思・・・等、いろいろな言葉で表されるがこれらは単独では起らず必ず複数でやってくる。

つらくて悲しい、憎くて腹がたつ、恋をしていると嬉しくて切なくて苦しくて・・・ずいぶん昔の事なので忘れたが、このようにもっと複雑に感情が絡み合ってくる。

感情は内因といって漢方では病気を起こす原因となってくるのです。例えば怒は肝を傷め、喜は心を傷め、思は脾を傷め、憂は肺を傷め、恐は腎を傷める。などと昔から教えられていました。

要するにあまり感情的になると内臓を傷めますよと教えてくれているわけです。これが現代で言うストレスなのだから昔の人はとっても偉かった!

よく性格は変わらないといいますが本当にそうでしょうか?私はそうは思わない。良くなるか悪くなるかは別として、年を取るごとにあるいはいろいろな経験を積むごとにだんだん変わってくると思います。

性格が暗い人が明るくなったり、気の短い人が気長になったり・・・等は患者さんをみていると良くわかります。ただし変わらない人も中にはいますが、治療をして内臓の働きなどが良くなってくると少しは変わるものです。

感情は内臓を傷めると上記しましたが、反対に内臓の状態が感情を支配しているのかも知れませんね。いやたぶんしているのだと思います?

最近良く健康に関する本などを読むと、また物知りの人と話をすると脳内物質というのがあり気持ちのいいときはβエンドルフィンとか難しい名前のホルモンが出るなどと聞く事が良くありますがこんなものどうして検査しているのだろうか?という疑問が湧きます。

つまり生きている人間の頭蓋骨を外して脳に電極を刺したり、出て来た分泌液をスポイドで吸い上げて、内容物を調べているんだろうか? その間、脳を剥き出しにした人は気持ちがいいなんて思えるのだろうかとか? 非常にバカな事を考えています。

こんな事恥ずかしくてあまり人には言えないのですけれどね! また話が逸れましたが人間は感情の動物なんて言葉もあるのだから感情を押し殺す事は難しい。しかしいつまでも同じ感情に支配されるのはよくない事なのです。

なるべく早く感情の支配から抜け出すように、趣味を持ったり気分転換にスポ−ツをしたりして何でもよいからやってみるのがよいのではないでしょうか?

それにここでコマーシャルを入れておきますが鍼灸治療や按摩・マサージ・指圧治療なども感情の支配から抜け出すのに手伝いできる良い方法だと私は確信しています。




vol.34(2001年10月20日掲載)
京都の鍼灸院がお届けする健康通信

想像(イメージ)のつづき  

私は団塊の世代の人間ですが小学生までの頃は少々の怪我をしたくらいでは母が「痛いの痛いの飛んでいけ!」で怪我は治っていたように思うし、小学校くらいからはスリ傷、切り傷くらい「唾でも塗っておけ!」で治っていたように思う。  

小さい頃(4〜5歳)虫垂炎(盲腸)になり病院に行ったところ、当時は今のように医学は発達していなかったので、麻酔をかけると体力がないので死んでしまうから、何らかの方法で「ちらす」と医師と母の話を聞いていた。

 "死"と言う言葉を聞いて子供ながらに死んだらどうなるのかな?なんて事を考えていたように思います。そして「ちらす」方法として医師のとった処方は漢方の処方だったと思う。  

今でも鮮明に覚えているが、色々な薬草をすり鉢ですりおろし出てきた草汁を布で濾し、湯呑みいっぱいの草汁を父が私に飲ますのですが、これが苦い!私が嫌がるので両親そろって私を押さえつけむりやり飲ます。  

それでも私もあらん限りの力で抵抗する。両親が「これをのまんと死ぬぞ!」という。私は「死んでもかまわん」とか言って抵抗していたのを覚えているが、結局はいま生きているのでこれが効果があったのでしょう。  

そして食事でも食べ物をこぼすと、拾って食べさせられたし、食べ物を残すと農家の方や、漁師の方に申し訳ないから、またせっかく自分の口に入ってくれる食べ物に感謝して食べなさい!などといわれていたように思います。  

トイレなども汲み取り式で今のようにぴかぴかではなかったけれどそんなに汚いとは思わなかった。

日本人の心の中には色々な神さんがたくさんいらっしゃったように思い出します。台所には火の神様、井戸の神様、トイレにも名前は忘れたが何か神様がいらっしゃった。屋根の神様、土地の神様、表鬼門・裏鬼門の神様・・・。

何かそこら中に神様がいらっしゃって、悪さをするとその神様に罰を与えられるようなイメージがあったように思います。

そしてお正月にはたくさん”しめ縄”を買ってきて神様のいらっしゃるところを掃除して一年の無事を感謝し、来る年も事故がありませんようにと〆縄をしてその場所を清め塩や、洗い米や、小さな餅を供え神様をお迎えする行事だったように思います。

子供にとって怖いものそれはお巡りさんに、幽霊・お化けなど、夏の風物詩のように大人から話を聞いたものだが怖いもののイメージをすると、夜中におしっこに行くのも怖かった。  

今の子供達はバカみたいと思うだろうけれど便所を汚すと便所の神様に叱られる。すると便所の神様の家来が便器の中から手を出しておチンチンを取られる、なんて本気で思っていたように思います。  

果たしてこれがただの躾のためだけのイメージ療法だったのだろうか。だったら大人が”しめ縄”などしなかっただろうし、その時代の大人たちは、その事を信じてやっているから子供達がまた信じたんだろうと思います。  

宗教家の先生方も見えない神や仏に普段からその日その日を生きていた事、いや神や仏に生かされているという事に感謝しなさいとおっしゃる。  

しかし、今の人達は金儲けをさせてくださいとか、受験するので自分の行きたい学校に合格しますようにとやたらめったお願いします。しかもたかが5円や10円で!

                         つづく




vol.33(2001年10月12日掲載)
京都の鍼灸院がお届けする健康通信

心と身体4  

(1) 想像(イメージ)  心の目は健康に特に治癒系に特別な関係にある。後頭部にある脳は大半が眼から入ってくる情報の処理に追われているのが普通なのですが、その仕事から解放されて情報処理の対象が内部に向いた時、身体と心の交流のため、もっとも重要なチャンネルが開かれる。

 ほとんどの人は心の目に映るイメージを漠然としか眺めない。そのイメージの細部にわたって、より鮮明にみることなどをする人はごく少ないでしょう。  

これは社会全体がそんなことに価値を置いていないからです。唯物的、拝金主義的な現代社会では、白昼夢を見ている人がいるとそれは現実からの逃避としかとらえないのが現実だと思います。  

例えば〜子供が学校の教室で白昼夢を見ていると「ぼんやりしないで黒板を見なさい」教師に叱られる(子供は現実の勉強を見ないで自分の「思い」に意識を向けている)。  

この子が常に白昼夢を見られる子なら教師の文句に対して熱を出したり・腹痛を起こしたり・・・する。  

これは仮病ではなく事実なのである。すると教師はこの子を手に負えない最悪の生徒だと思ってしまう。しかしこの子供のことを「自由に身体に熱を出したり、腹痛を起こすことの出来る子供」と考えると現代風に言うと、エスパーとでも言うんでしょうか?  

自分の心の働きでこのようなことが出来るのなら、この力を反対に向けるとどうなるのでしょうか?ちょっと興味のあるところです。  

最近見たテレビで、一流のアスリートは最近イメージトレーニングをよく取り入れていると話していた。どのようなことをするのかはよく分からないのですが、ただ単に勝負に勝つとかはやく走れるとかではなく、もっと緻密なイメージを作っているようです。  

いまやアメリカのトップスターになった(ITIRO)選手などもこのイメージトレーニングを取り入れているという。もちろんそれを裏付ける肉体のトレーニングも充分以上積んでの話だが。  

どういう事をしているかというと、どんな一流選手でも好調時と不調時の波は必ずあります。その差を如何に好調に近づけるかが一流の一流たる所以なのです。  

彼の場合はバッターボックスに入った時に一連の動作をする事により自分は好調であるとのイメージを植え付けているらしいのです。不調に陥ってもあの一連の動作がきちんと決まれば好調であるとのイメージが身体に染み込んでいるのです。  

だからヒットが打てる。反対にピッチャーにタイミングをずらされて一連の動作の出来ない時は、ヒットが出にくいらしいのです。もちろんこの事だけではないのでしょうが後は企業秘密だそうであるとの事で!  

マラソンランナー等もよく「自分のイメージどおりの走りが出来て楽しかった」などとインタビューに答えているのをよく聞きます。その選手がどのようなイメージで走っていたかは分かりませんが多分こんな事ではと!  

スタートから5Kmは1Km3分20秒で5Km通過タイムは約16分30秒、次の5Kmは1Km3分15秒で10Kmの通過は16分5秒トータル32分35秒・・・するとゴールする時は何分何秒でできる。  

心理的には5Kmまでは7割の力で、10Kmではまだ7割の力で、35Kmでは残り2割の力を残し、40Kmからは全力で1Km3分を切る力で走る・・・。  

5Km時点の身体の感じはこんなもの、10Km過ぎた時の足の感じはこのような感じ、後腕の振りは、足の運びは、疲れ具合は、水分の量は、すべてイメージできるだけ練習をして競技に臨むのであろうとおもいます。  

以上は私が今考えついたイメージですから真実は企業秘密という事で!

          つづく




vol.32(2001年10月05日掲載)
京都の鍼灸院がお届けする健康通信

心と身体3  

(2) 思考 思考は健康との事に関していうならば、健康を大きく左右するものです。これが明るい方向に行くか、暗い方向に行くかで大きな違いが出てくる。

思考は人を「今、ここ」から、過去へ、未来へ、幻想へ、―つまり、非現実の世界へと連れて行ってくれるのです。また日常生活においても不安とか、恐れとか、罪悪感、悲しみ等の― 苦悩の原因となる感情の源泉なのです。  

そこでこの思考をコントロールできると仏教で言う悟りの世界にはいるのですが、これは極めて高度なメンタルトレーニングを積まないと思考をコントロールすることは難しいし、不可能と言ってもよいかもしれない。  

しかし思考から注意をそらすことは出来るのです。つまり今現在思っていること、考えていることは他のことを考える、思うことでそのことから意識は離れる。  

現代人、特にここ10年ほどは社会も経済もおかしくなっているので、会社の経営者やあるいはリストラにあった人やいろいろな悩み(思考)を持った人に出会います。その方達は、常に恐怖との戦いをしているのです。これは思考のマイナス方向への働きです。  

するとすぐに身体に変調が出てきます。疲れた、しんどい、苦しい、・・・等いろいろな表現はあっても皆同じような症状になってきます。その時に気持ちを切り換えてといっても頭では分かっていても出来ないといわれます。  

気持ちを切り換える、思考をプラスに持っていく、これが難しい!なぜならその頃にはもう身体の変調が筋肉をすごい緊張にさせているからです。筋肉だけではなく思考も脳内のホルモンも何もかも緊張状態にあるので、思考にも余裕がなくなかなか他のことを考える余地がない。  

だから考えの堂堂巡りに陥り抜け出せなくなってしまい、それを止めようとか、変えようとか、逸らそうとかしても出来ない。すると余計に緊張が増してくる。すると異常な感情が湧いて出てくるようです。  

これは私の経験で言っているので合っているかどうかは解りませんが、このような時肉体の緊張を取り除いてあげると、気持ちもホッとするし、思考にも余裕が出て来て注意を他に持っていけるようになり堂堂巡りから抜け出せることにもなるようです。  

自分自身の力で脱出するには呼吸の仕方で、マイナスの時はゆっくりとした呼吸が出来ていない。そのような患者さんを診ていると胸だけで小さく速い呼吸をしています。こういうときのことを胸が騒ぐと言います。  

そこでわざとゆっくりした深呼吸や、よく言われる腹式呼吸をすると気持ちがフーと落ち着いてくることがあります。いや絶対に落ち着きます!落ち着かないのはお腹が硬くなって深い呼吸が出来ていないのです。  

呼吸が速いと、当然心拍数も上がるし血圧も上がってくることでしょう。こんなことで血圧降下剤を飲む羽目になることもあるのですが、とっても損をしているように思いませんか?  

もう一つ気持ちを変える方法として瞑想というのがありますが、これは私の専門外なのでよく分からないから私のお勧めとしては散歩とか、ウォーキングなどがよいのではと思います。  

散歩は、歩きながら景色をゆっくり見ながら歩くと道端の花が綺麗だとか、夕焼けが綺麗だとか、風が心地よいとか太陽に当ると温かいなど・・・五感すべてから入ってくる感覚に注意を向けると思考の堂堂巡りからはなれられるかも?  

ウォーキングの場合はちょっと呼吸が速くなるくらいに歩くと、なかなか物事が考えにくくなってくるので、意識や思考が変わる可能性が多いと思いますし、脳内のホルモンや脳波などもよくなるそうです。

                          つづく




vol.31(2001年9月28日掲載)
京都の鍼灸院がお届けする健康通信

心と身体2  

前回からのつづきです...

 では心とは一体何ぞや!と質問されても、それが難しくて私にはうまく説明できない。ですから皆さんも以下のことは何も考えずにさらりと読んでください。そして疑問が湧いてきても、それは自分で解決してください。  

心には4つの働きがあると聞いたことがあります。
(1)信念
(2)思考
(3)想像(イメージ)
(4)感情。

(1) 信念 信じる心、つまり信念は知覚に強い影響を及ぼし、たえず現実の世界で何に関心を持ち、何に関心を持たないかを決定している。こんな書き方をすると訳がわからなくなるのですが、つまり自分の関心のあるもの・ことには目を向けるが、関心のないもの・ことには余り目を向けないと言うことです。  

例えば100人の人が同じ道を同じように歩いても、景色や排出される音はは皆同じでも人によって見るもの・聞くものの関心の度合いによって感覚は総て異なっているはずです。  

われわれの仕事は信念を持って治療にかからないと患者さんから信頼してもらえません。信頼してもらえないと幾ら頑張っても病気は良くなってきません。

動物の調教師さんが、いろいろな動物に物事を教えていくには信念を持って教えなければ相手の動物から信頼されず、凶暴な動物なら襲われたりするそうです。

子育てなどもこれと一緒で、親が信念を持っていないと子供が不安になってくる。つまり親が信頼できなくなると自分の心の居所がなく、どうしてよいかわからない。すると自分の中に閉じこもったり、欲求不満のはけ口として誰かに当り散らす。

宗教などでも、其処に神仏がいらっしゃると言う信念があるから見えないものに心を傾けられる。今世界を騒がせているイスラム原理主義の人達は神のため自分の命まで奉げられるのだから、この信念はすごい。

つまり信念と言うことは信じて疑わない心、それが病気も治すし、言葉のわからない動物とも付き合えるし、子供を育てることも出来るし、命を投げ出すことも出来る・・・等すごいと思いませんか?

少ない数の例文ですが余りたくさん紹介しても、私の頭がこんがらかって訳が分からなくなるのでこれくらいにしておきますが、他にもいっぱいこのようなことが分かると思います。

人間関係においては信念がなければ信頼が得にくいと私は思いますが近年はこの関係がすごく希薄になってきていると思います。何故か?やはりアメリカ型の個人主義が誤って伝えられ自分さえよければの日本になってしまったのではないでしょうか?

昔、「人付き合いは総て利害関係で成り立つ」と私に言った人がいました。「それがなければ付き合うメリットが何もない。」とまで言い切りました。

私もその時は若かったのでそんなものかなー?とか思いつついましたが、最初の頃は持ち上げられて調子に乗っていると使い走りみたいなことを言ってせまってくる。それを断ると今までの義理を無理に押し付けられて不承不承でやる、それでも断ると脅される。  

銀行もバブルの時から現在急転して世間を騒がせている。しかしこれからはまたこんな人間関係は減ってくるだろうと思う。なぜならわれわれは今嫌と言うほど勉強させられているのではないでしょうか?

                                 つづく




vol.30(2001年9月14日掲載)
京都の鍼灸院がお届けする健康通信

心と身体1  

皆さんが、"健康"という言葉を聞くとまず頭にイメージするのは運動、ではないでしょうか。次に来るのは飲食、食物、食べ方、水、・・・などをイメージされるでしょう。そして次は感情(
心の働き)というふうに思われると思いますが、これを思われる方が案外に少ないようです。  

そこで、前回に続いて心の問題、それが身体に与える影響、身体が心に与える影響をお話したいと思います。最初にお断りしておきたいのはこの話をし出すと、話が話だけに内容が宗教っぽくなりますが、私はけして宗教家でも教祖でもないのでそのことを先にお断りしておきます。  

現代の病気は心のマイナスの働きによって起こってくるものが多くなってきたように思います。若者から年寄りまで心のケア―が必要な人が多くなってきているようです。  

マスコミのニュースなどを見ていても変な事件や、変な宗教に騙されたなどまともなニュースが最近はあまり見かけられないようにも思います。  

マスコミも面白おかしく変なことばかり取り上げているからかも知れませんが、ある程度お年を召された方なら何かおかしい、人も経済も自然も・・・何もかもがおかしくなってきているように思われるのではないでしょうか?  

私もそう思っている一人です。私はこういう仕事に就いてからさかんに心の問題、心身相関の問題にぶつかり、それでいろいろな本を読んで、患者さんと接して、あるいは同業者と話してもあちこちから心身相関の問題が出てきます。  

しかし見えない、触れない、聞こえない、感じるだけ、そういうものを考えるということは非常に難しいし、またそのような教育も受けなかったので、自分の経験と宗教家の本、精神医学などの本からしか知識が得られないので、まだまだ偉そうにはいえないのですが、健康に結びつく心構えみたいなことが言えればと思います。  

"心身一如"という言葉をご存知でしょうか?字の如く心と身体は一緒のものとか、心と身体は表裏一体といった意味です。この言葉のようにいろいろな人を治療しているとこの言葉の意味がひしひしと感じられます。  

どんな感じなのかというと表現が難しいのですが、心からでてくるマイナスの感情・・・?波長とでも言ったらいいのか、明と暗とでもいうのか、陰と陽とでもいうのか、うまくいえないけれどそんな感じがするのです。  

鍼灸医学では陰陽・虚実・表裏・・・などと考え方を教わるのですがこれがなかなか抽象的なので難しいのです。これは人体を宇宙と見立て自然との人体の調和を考えているのです。  

そこで人体と心の調和を考えると心は常に陽気でなければならない。では陽気な心とはと言うと平静心、何事をも気にしない心、また何があっても気にならない心だと教えていただきました。

そして全てを自然のまにまに任せてしまうことであるとも教えられました。  この自然というのは宗教で言う、神様・仏様になるのです。そしてこの自然に、生きていること、生かされていることに感謝する気持ちと心が一番大切であるといわれるのです。  

しかし人間には欲望という邪悪な心もあるのでなかなか素直にこのような心になれない。 欲望とは計算、打算、理屈、等どのように表現すればよいのか難しい!ですがこの欲望が心にスクリーンを張るから真実が見えないそうです。

それに現代は科学が進んだために目に見えないもの、手で触れられないもの科学で証明されないことは、この世には「無」のものである、ありえない、ということになっている。

つづく




vol.29(2001年9月03日掲載)
京都の鍼灸院がお届けする健康通信

今回はある男性の追悼の意味をこめてのメッセージを書きたいと思います。

彼は血友病という遺伝性の血液の病気を抱えてこの世に20年前に出生してきました。

血友病というのは、血液凝固因子つまり出血した時に、普通の人は血液がかたまりそれ以上の出血を防ぐ作用があるのですが、血液凝固因子のない人はこれが止まりにくくなるし、また自然出血というのもあります。  

出血を防ぐため、止めるためには輸血をして血液凝固因子を入れなければなりません。その輸血の血液(実際には血液凝固因子だけを取り出して輸血します)の中にエイズウィルスが入っていて現在血友病患者の中にエイズ患者の方が発生したのです。  

話がそれましたが彼は生後3ヶ月で脳出血を起こし生死の境をさまよい、そして一時は植物人間でした。しかし生命力の有った彼は、そこからよみがえり見事に生き返ってきました。  

しかし肉体には障害が残り、右半身は動かず、言葉は理解できず、話せず、意思表示は笑う・なくだけのことしか出来ませんでした。  

小学校・中学校・高校と養護学校に通いそこで彼はいろいろな人と交わり、交わった人々に色々な影響を与えました。   

どういう事かというと現代の人々が忘れかけている心の触れ合いというか、心で人とつきあうという大変難しいことを彼は私にも、その他いろいろな人にも教えてくれました。  

先にも書いたように彼は自分の事は一切自分で出来ないし、他人の手を借りないと生きていけません。それに言葉がわからないから相手の気持ちを察するのは心でしか出来ません。話すことが出来ないので、ああしたいこうしたいと思っても人に聞いてもらえません。  

何事も常に他人任せというより、任せなければ生きられない。暑くても寒くても、身体のどこかが痛くても、お腹がすいていても、喉が渇いていても、周りの人が気づいてくれて自分に何らかのアクションを起こしてくれるまで、じーっと我慢して待っている、耐えているしかないのです。  

そんな彼の唯一のコミニケーション方法は心で相手に訴えることしか出来ないのです。それが彼の卓越した力でした。彼と接した人は彼の人間性の良さに、心を惹かれ今までの自分を変えてしまわれたという人もいたし、少なからずも心に影響を受けた人々が私を含め大勢いました。  

普段はいつもニコニコしていて傍にいるだけで回りの人々が何かフンワカとした気持ち、現代風に言えば癒しとでも言うのでしょうか、そういう雰囲気にしてくれる人でした。  

損とか得とか、打算や計算もなくただ単に人間として人に接する、迷惑であろうがなかろうが人のしてくれることを黙って受け入れる、すると接する人はいろいろな思いを以って接しているのですが、あまりの無心さに心を洗われた気持ちにさせられるのです。  

私などが幾ら頑張ってもなかなかこうは行かない。つまり損だとか得だとかの計算をしてしまうのです。それでも損得を捨てて人と接していくようにはするのですが、最初から無心の人にはかなわない!  

人は出生してくる時に何か使命を持ってくるとよく聞かされました。自分が世のため人のために何が出来るのだろうかと考えると、彼のように大勢の人の心を揺り動かすことが出来るだろうかと考えると、彼の偉大さが良く解ります。  

現代忘れかけている心の問題を彼は見事に大勢の人に伝えてこの世を去っていきました。たった20年程しか生きていられなかったけれど、この偉大な彼の死を無駄にしたくなく、私のホームページを読んでくださる皆様にも少しでも心の問題を考えていただきたく今回のおしゃべりにさせていただきました。




vol.28(2001年8月22日掲載)
京都の鍼灸院がお届けする健康通信
 
夏ばて克服方

  今年はいつもの年より本当に暑い年でした。暑さでまいった方も多く居られたでしょう。暑さ対策は前回の文章を読んだ方々にはよく解って戴いていると思っています。その暑さ対策をやったかやらないかで、夏ばての程度が変わってきます。  

暑くてもそれを上手い方法で過ごした方は、秋になって涼しくなっても体調はすこぶる良いと思いますし、あの暑さを楽して過ごした方、つまりクーラーの中で過ごした方は秋から冬に向かう季節、多分体調不良が出て来ると思います。  

症状は人それぞれで、クーラーの中で過ごす時間が長かったか?汗をたくさんかいたかで違ってくる。自然と上手く付き合った人はこれからも自然は優しく包んでくれるだろうし、科学文明と付き合った人は、科学に頼らなければならなくなるだろうと思います。  

私の例年の経験では、まず胃腸を壊す人・腰痛を起こす人・寝違い・神経痛を起こす人などが多いと思います。後は自律神経の失調症、それになんとなく体調不良に陥る人が多くでることでしょう。  

しかし今からでも遅くはありません。日常生活の中でうんと体を動かして体の中に入った冷えを汗と共に出してやるとそんなにきつい体調不良はやってこないと思います。  

それからこれからは冷たい飲み物、食べ物は控えめにして、なるべく暖かいものを体に取り入れて、そして暑さで、ばてている肉体の緊張を緩めてやれば良いのです。  

お風呂なんかもシャワーで済ませていた人などは温めのお湯に臍から下をゆっくり浸かって下半身を暖めてやることです。このように自分の体を大切にして労ってあげれば体から痛みは出てきません。  

しかし人は自分勝手な理屈をつけて体をあまり大切にしないから、肉体のほうも辛抱に辛抱を重ねてもうこれ以上は限界を超えるというところで、痛みと言う信号を発信します。そこでやっと人は無茶をしていたなと気付くわけです。  

では皆さんもご自分の肉体に感謝と、労いの気持ちをこめてこの後の残暑を自然と共に上手く日常生活を過ごしてください。それとこれはコマーシャルになりますが我々鍼灸師や按摩・指圧・マッサージ師を上手に使われると、上記のような症状は全部取リ除いてくださるはずです。  




vol.27(2001年7月30日掲載)
京都の鍼灸院がお届けする健康通信
 
冷房と体内の環境 NO2

 外部温度が体温を超えると非常に暑い!しかしそんな時でも日向と日陰では温度差がでてくるし、日陰で冷たい飲み物を飲むと体内から冷やされるのでもっと涼しく感じられるはずである。 真夏の昼に屋外にいる人はやはり体温が上がってくるので、日射病や熱中症にかからないように水分や体を冷やすものが必要です。特に頭はあまり熱すると良くないので帽子や日傘などで暑さ対策をして下さい。

部屋の中にいる時は、体力のないお年寄りや病人や赤ちゃんなどはあまり暑くならないように室温を調節する必要があると思いますが、でもあまり冷えすぎないように注意を払う事が大切です。室温はよく言われているのに28℃くらいがよいのでは?

それでもなおかつ暑い時は、日本には団扇や扇子というものがあるでしょう。これで扇ぐと涼しくなります。団扇や扇子でどこを扇ぎますか?大概首から上の部分をパタパタやりますね。人間は首から上が涼しいと全体が涼しく感じるようになっています(これは私の説です)。

また夜就寝する時でも部屋をクーラーで冷やしてから寝る方が多いようですが、機械が停止するとだんだん暑くなってくるので目が覚める。また一時間ほどクーラーを運転して・・・・・・と同じ事の繰り返し。次の日は寝不足と冷えのため体がだるく「しんどい、しんどい」といっている。

いっそうの事クーラーを掛け放しにしておけば、途中で眼が覚める事はないのに冷えると体に悪いという事で小刻みに止めるのだが、結局一晩中運転したり止めたりで体に良いやら悪いやら?よく分からない。

ではなぜこのように冷房機器が体に悪いと思われるのかというと、一番の原因はやはり自然に反するからだと思いますが、では扇風機は風だけだからそんなに悪くはないとか、いやそれでも悪いとか言われますが、これは使い方だと思います。

扇風機の風を一晩中体に当てていた。風は体の熱を奪い取っていくから体力の消耗が激しいので次の日に大変疲れているし、心臓の弱い人などがこんな事をすると心臓麻痺で死ぬ事もある。ではクーラーの冷えなら布団を着て寝れば睡眠不足は避けられるし布団で冷えも防いでくれる。

冷房で一番悪いのは温度差を付けすぎるので自律神経の働きがおかしくなるためだ!といわれている。まさしくその通りでしょう。それに冷気は下のほうに溜まるので下半身の冷えが強く上に行くほど冷え方が少ないので、立って動いていると足は冷えるが頭は熱い!だから上半身は汗をかいて下半身は冷えまくっている。

事務職の女性などはこれで体調をおかしくなさっている方が非常に多いのは周知の事実だと思います。膝掛けをしたり厚めの下着を着たり大変な苦労をしながら仕事をしている女性が多いのは私も知っています。

せめての冷えに対しての防御方法は「汗をかいて濡れた下着をまめに変えなさい」というのですがなかなか思うように出来ない。「足の冷えは終業後、少し外を歩いて汗を出すと体からひえが抜けますよ」というと「足が暖まる前に、頭・顔から汗が滴り落ちて化粧が取れるからどこへもいけない」。

人間は頭に熱を持つと頭・顔にすごく汗をかく。これがのぼせの現象でコンピュータなんかを長い時間やっているとこの現象が出てくることが多い。何故かというと人間の体は、使用するところに血液がたくさん必要になります。

ところが人の血液量は一定量しかないので使用率の高いところへ多くの血液が行くと、すると使用率の低いところには血液量が少ないという事になります。だから何時どこを使うかということでいろいろな事に影響が出てきます。

今コンピュータ例にあげましたがついでにそのメカニズムを説明しますと、コンピュータを使用していて一番使用率の高い体の部分は、眼と手の指先そして脳!つまり上半身というより首から上の部分が多い。脳はいつも使っているのですがまた機会が有れば細かな事も説明したいと思いますので今は簡単に説明します。

コンピュータを使用して先ず眼で画面を見ます。その見たものは脳で分析され判断されそれを行動に移します。コンピュータを見て行動するという事はキーボードを打ったり、マウスを動かしたりで腕というより指先を良く使います。

すると血液は眼と脳と腕の指先に必要になってきます。ここで分かっていただきたいのは脳というところは物事を考えるだけでなく、肉体の生命を守るため常に働かなくてはなりません。

その上物事を考えたり、目から入った情報、耳から入った情報、鼻から入った情報、口から入った情報、それに全身から入った情報を受け取りそれを判断、分析しその答えを各入ってきた情報源に返事を、命令を出さなければならない。つまり大量の仕事をしているため常に他の部分より多くの血液を必要としています。

眠っていても脳は働いています。つまり心臓を動かしたり呼吸筋を動かしたりして生命維持のために止まって休む事が出来ません。他の部分はいずれにしても休んでいる場合が多いのですが心臓と呼吸筋と脳だけは死ぬまで動いています。

すると特に脳の場合は熱を持ちやすい。子供にあまりもの事を考えさすと知恵熱が出る場合がありますが、大人でも一緒です。あまり頭を使うと熱を持ちやすいのです。つまり脳に血液がたくさん行くと次に脳を休めようと眠ろうとしたとき、いろいろな考えが勝手に起ってきて眠りにくくなる。だから脳に行く血液を減らし、冷やすことにより頭の熱が下がってくるしまた眠りやすくなってきます。

夏場、熱くて眠りにくい人は頭を水枕でもなんでも良いから冷やすと、そんなに熱くないように感じるし、また手足が温かく感じてくるかも?これが私の避暑方法です。首から上だけを冷やせば良いのです!

京都には川床といって京都の奥座敷といわれる貴舟というところでは清流に床机(しょうぎ)を置いて川の真中で食事をするようにしています。当然山奥だから木も茂っているし、温度も街中より低いし清流だから見た目にも涼しいし、家屋の中ではなく屋外だから風も吹く、食べ物自体にも眼にも口にも涼を誘うように板前さんが工夫するし、全てが涼しさを強調している。

このように五感に全て涼しさを感じさせるやり方というのは自然と人間の知恵を結集した大変うまいやり方だと思います。でも酒を飲んでよい機嫌になればどこにいても良いかも?




vol.26(2001年7月22日掲載)
京都の鍼灸院がお届けする健康通信
 
冷房と体内の環境 NO1  

 盛夏の暑い時期を一番気持ち良く過ごすにはどうしたら良いか?―それは冷房の効いた部屋でアイスコーヒーとか冷たいビールなんかをきゅっと飲んでいるのが一番気持ちがいいのではと思うが、これは身体を動かさない人の事。  

身体を良く動かす人は、そんなことしてないで一生懸命働いていっぱい汗をかいて、身体を疲れさせてその後に飲むビールがうまいし、飲んだとたんに精神・肉体ともに緊張が解けて暑さをも忘れるくらい気持ちがよい!  

以上二つの対照的な例を取り上げましたが、どちらが気持ちが良いかは人それぞれで、もっと違う避暑の仕方をなさっている方も多いでしょう。しかし私は人の健康を診る立場にいるものですから、健康に良い過ごし方を少しお話したいと思います。  

今年は例年より暑い日々が多いらしい?何か毎年のようにこんなことを言っているように思うがでも暑いですね。この時期に冷房無しに生活する事は考えられないというのがおおかたの意見だと思います。私も冷房無しでは過ごせません!  

しかし冷房は身体に悪い!冷房病!冷え症!などの言葉が、TVや新聞・雑誌などに出てくるのはやはり冷えから体調を壊す人が多いから話題になるのだと思います。わが治療院にもそういう症状の方が増えてきています。  

人間の身体は自然界に合わせて変化するように出来ているのですが、科学文明の発達のために何もかも便利で、不快な事は機械が環境を変えて人間に合わせるようになって来ました。しかし幾ら人間が偉くなっても自然環境を全て人間に合わせられるにはいたらない。  

今までは人間が自然の環境に合わせて生活をしていたので、特に日本の場合は四季がはっきりしているので肉体は夏用の体、または冬用の体と変化しているのです。冬には肉体から熱を逃がさないように神経系もホルモンも酵素も体内環境の全てが寒さに対して肉体を防御しているのです。

春になると冬用の体がぼちぼち夏に向けて暑さ対策をしだします。冬には熱を逃がさないようにするが、夏は反対に熱が上り過ぎないように汗を出したりするようになる。そして暑さに対して肉体を防御するようになります。この体内環境を常に安定しておく事を恒常(ホメオスタシス)といいます。

つまり外部環境がどんなに変化しても、体内環境は常に安定していてくれているのです。それに加えて自然界も人間に味方してきちんと四季に合った食べ物が発生してきます。日本では春夏秋冬、山も川も海もそれぞれ違う食べ物を取らせてくれる。

その季節・季節に山・川・海で取れる食べ物を旬の食べ物といって、夏に取れた食べ物は身体を冷やすような作用をしてくれるし、冬に取れたものは体を温める作用をするし、春に取れたものは冬に疲れた体を癒し、そして夏になると必要な物を取り入れ、秋の食べ物も同じような働きをする。

そして徐々に体に変化が現れるわけです。これが急には変われないと言う事はお分かりいただけると思いますが、現代人はせっかちだから暑ければすぐに冷房、寒ければこれも待たずに暖房をする。すると体に変調が起きる。

今年の5月に30℃くらいの日が何日か有ったように思うがこの時はまだ完全に夏用の体になっていなかったので、大変暑く感じたはずである。しかし連日35〜36℃の日々が続くと30℃くらいの日がなんと今日は涼しいと思うはずです。

体が夏用になっていると本当はクーラーなんか必要はないのですが、外部環境が変わってしまっているので体内環境だけでは対応できなくなってきたのが現代です。建物はコンクリートで囲まれ、道はアスファルトで蓋をされ土がないのが都会です。

土の面積が広いと土は呼吸をしているので暑い太陽に照らされると土中の水分を出し、その水分が蒸発する時に熱を取って行ってくれるので涼しくなる。大きな木が茂っていると日陰が出来るし、また家屋も木と土で出来ているのでやっぱり呼吸している。

京都の町屋などは夏が涼しくなるように工夫して建ててある。土間、中庭、天井の高さ風というか空気の通り道など、その道の専門化をウーンと唸らすほどうまくしてあるそうだ。

                                    つづく




vol.25(2001年7月14日掲載)
京都の鍼灸院がお届けする健康通信
 
薬好きの知人NO2  

もう一人飲食店のBさんと言うご婦人です。彼女が始めて来院されたのは、腰痛のためでした。しかしこの腰痛は打撲によるもので、レントゲン写真でも骨折の様子がなかったので、私も簡単に治るものと思い込んでいたのですが、どうも良くならない。  

打撲を負ってもう2ヶ月、私の所にも3週間、毎週一度治療にみえていた。しかし良くならない。仕事が忙し過ぎるので疲労から来ているのだろうか?そこで仕事の内容、生活の内容色々聞いてみるが、それくらいのことでこんなに痛みが続かないだろうと思いもう一度レントゲン写真をとるようにいった。  

今回も病院では骨折はないと言われ医師も私もおかしいおかしいと言っていた。その時Aさんの事があったので薬のことを聞いてみた。すると痛み止めの薬と、痛み止めの薬を飲むと胃の具合が悪くなるので胃薬!と言われたので、胃の痛みから腰痛が出ているのかと思いそちらに治療を切り替えたが、少しましになるだけ!  

そのうちBさん自身も、知人から進められた漢方薬を飲むようになり、病院で眠れないからと言ってもらった睡眠薬と、薬の種類がどんどん増えていった。  

そしてそのうち夜眠る頃になると喘息の咳が出て眠れないので喘息の薬と精神安定剤、あるいは睡眠薬を飲まなければ寝ることも出来ないようになってしまった。

それが辛いので休日になると近場の温泉に湯治に行き、民間療法の琵琶葉のお茶や、柿の葉のお茶が良いと言いながらまだまだ体力保持のため栄養剤、自然食品、しまいにハウスダストや壁紙の糊、建材にまで考えが行ったみたいです。

私もこれだけ薬を飲む事はAさんの例もあるので薬を止めなければ治らないと言い切りました。Aさんはその話を自分のお店の常連客である医師に相談されたようで、それではとその医師の友人の医師が呼吸器科の専門なのでそこで一度受診するようにいわれたそうです。

そして診察を受けると喘息様の咳は出ているものの、気管支も大丈夫だし喘息ではないと言われ検査結果でも異常なしと出たそうである。ここまでは良くある話ですが驚いたのはここからです。

では何故、喘息でもないのに眠る前になると咳が出てくるのかと質問すると、服用している薬を見せなさいと言われ、全部見せたところ痛み止めにステロイドと言う薬が使われていたそうです。

痛みから逃れるために大量の痛み止めを服用し、その副作用が喘息様の咳であったそうです。なおかつ痛みを止めていたから痛みが何時までも続いたのであろうとの見解だったそうです。

これで安心したBさんはでは痛み止めのステロイドを止めたら全ては解決すると喜んだそうですが、ところが事はそう簡単には行かない事を思い知らされたのでした。

ステロイドと縁を切るには、暫くそのままステロイドを服用しながら段階を経て量を減らしていかなければ、かえって体を悪くするので早くても一年ぐらいはかかりますよと医師に言われてガックリなさっていましたが、鍼治療とともにBさん自身が本気で薬を止める覚悟になられたので見事4ヶ月で完全に縁を切ってしまわれました。

そして現在も時々来られるので冗談交じりに私が「もう薬には懲りたでしょう」と言うと彼女も「ハイもう薬はこりごりです」という。私が「じゃあ今は何も薬や、ビタミンや、栄養剤も飲んでいないのですね!」と言うと、彼女は「ハイ、今はもう漢方薬だけです」・・・・・・???




vol.24(2001年7月09日掲載)
京都の鍼灸院がお届けする健康通信
 
日本の公害  

公害はなくなっていない

日本の公害史は企業と行政の癒着によって住民が健康を奪われてきた歴史である。古くは足尾銅山(栃木県)の鉱毒被害に始まり、戦後、4大公害など数多くの健康被害が発生した。そして、1960年代になって、ようやく住民側からの提訴によって企業と行政の責任が明らかになってきた。

 近年は公害という一定地域の環境破壊という概念から、地球規模的な環境保全という方向へ意識は変わりつつある。しかし、公害がなくなったわけではなく、企業の責任をあいまいにするわけにはいかない。

 先日、イタイイタイ病のことで間違いの指摘を頂き、お詫びと訂正をいたしましたが、その訂正部分の一部が違うと指摘いただきましたので、娘が高校で使っていた社会科の教科書で調べた事を今回発表させていただきます。  


それが上記の公害云々の言葉で始まり、日本の公害史の年表が載っていました。主だったものを簡単に紹介しますと

(1) 1885年 別子銅山(愛媛県)の亜硫酸ガス被害

(2) 1890年 足尾銅山(栃木県)の鉱毒事件(渡良瀬川の汚濁)

(3) 1922年 神通川(富山県)流域でイタイイタイ病の発生

(4) 1955年 森永ヒ素中毒事件

(5) 1956年 水俣病(1953年頃から発生)表面化

(6) 1961年 四日市(三重県)で喘息病患者多発

(7) 1964年 阿賀野川(新潟県)流域で有機水銀中毒(新潟水俣病)表面化

(8) 1968年 カネミ油症発生(PCB公害問題化)

(9) 1971年 土呂久(宮崎県)の慢性ヒ素中毒問題顕在化


等が掲載されていました。

熊本水俣病〜症状としては、四肢末端の感覚障害・運動失調・言語障害・ふるえるなどで、ついには寝たきりとなり、全身の麻痺を伴い死亡していく。はじめは伝染病と思われていた。

原因はチッソの工場廃水の有機水銀である。

イタイイタイ病〜戦前から富山県神通川流域に発生していた多発性の病的骨折症。イタイイタイと絶叫して死亡する事から命名された。原因は三井金属鉱業神岡工業所から排出されるカドミウムが原因であると認定された。

四日市喘息〜四日市石油コンビナート6社の工場から排出された硫黄、窒素酸化物が原因で喘息発作や呼吸器障害患者が多発した。

新潟水俣病〜昭和電工が排泄した工場廃液中の有機水銀が原因。症状は熊本のものと同じ。

カネミ油症〜PCBの混入したカネミ倉庫社製の米ぬか油を食べた一万数千人が中毒症状を訴えた公害事件。症状は全身の吹き出物や肝臓障害などである。 




vol.23(2001年7月01日掲載)
京都の鍼灸院がお届けする健康通信
 
薬好きの知人NO1  

  我が治療院に来られている患者さんの中にも薬の好きな方が本当に多いので少し紹介したい。先ずは薬局の奥さんでAさんの話をしてみたい。

彼女は60歳を少し回ったご婦人ですが、10年ほど前より治療に来たり来なかったりしていました。最初来られた時に色々お話を聞いてみると、薬局で薬を売るのは勿論のこと化粧品なども販売しているとの事でした。

そして彼女は化粧品の販売を担当していたので、お客さんの顔などにマッサージなどをするので大変疲れる。しかしどんなに疲れてもお客さんの前で不機嫌な顔を見せられないので、体調が悪いとすぐに薬に頼っていたそうです。

例えば、何処かが痛いとすぐに痛み止めの薬を飲み、疲れを取り体力不足を補うために健康食品の錠剤を飲み、ビタミン剤も飲み、というのは毎日のことであった。ついでに薬品会社の 試供品も飲み、ちょっと風邪気味だからと風邪薬、風邪薬で胃が荒れるからといって胃薬、これは栄養が足りないからこうなると思い栄養剤も飲む。こうして自分の体を守っていたのです。

 しかし肩は凝る、腰は痛い、頭痛はする、夜は眠りにくい、忙しいので気持ちがイライラする。お店を9時ごろに閉めて後片付け、食事を取れるのが10時ごろ。それから食事の後片付けしてゆっくりできるのが11時頃。ほっと一息ついて今日の疲れを取るために入浴、風呂上りに冷たいビールをきゅっと飲む、これがうまい。

 束の間の休息と気分転換でテレビなどを見ていざ睡眠をとろうと睡眠薬または安定剤を飲んで床に就く。そして安らかに? 眠ったらすぐに朝になる。ちょっと頭が重いので鎮痛剤を飲んでおいて朝の支度、朝食、後かたづけをして開店準備!

 さぁっ今日も一日元気にやるぞ!!と栄養ドリンク。このように人に売るほど沢山ある薬や栄養剤を飲み続けておられました。このような生活をされて腰痛、頭痛、背筋痛を起こして私のところへ来られたので、できる限りの治療を施したところ、だいたいの症状は取れるのですが暫くすると(数日〜十数日)また同様の症状が起こる。

 数回の治療を施したのですが改善があまり見られないので、あまり自信はなかったのですが現在服用中の薬、漢方薬、栄養剤、ビタミン剤・・・を全て止めて欲しいとアドバイスすると、「はいはい」と言っておられるのだが、実際には止めてなかったものだから、結果として同じ症状が続いて現れた。  

そして私に薬のことを指摘されるのが嫌で、ついに私のところへも来られなくなり、もう二度と来られないのかと思っていると、一年ほど他の治療を受診されて変化がないのでまた私のところに治療を受けに来られる。  

そんな事が続いていましたが半年ほど治療があいたある日、突然来られて「長い間店の商品を飲んでいましたが、先生の言葉を思い出して全部止めました!」「そしたらだいぶ体は楽になってきました」と言われるので「今日はどうなされたんですか?」と聞いたら「疲れを取ってもらいに来ました」と言われるので、触診してみると本当に以前の体とは違い、見事変身しておられました。

 私もこの時、実際にこんなに変わるとは思ってもみなかったので非常に驚いた次第です。 Aさんは今も月に一度くらい疲れをとりに来られますが私が「10年程前の事が嘘のように思えますね」というとAさん「本当ですね今は栄養剤だけですから」・・・・・・?

                                  つづく



vol.22(2001年6月22日掲載)
京都の鍼灸院がお届けする健康通信
 
薬が肝臓をむしばむ?  

 先日、私の患者さんで奥川隆治さんと言う方が、5月21日付け日経新聞夕刊の切抜きをFAXしてきて下さいました。そのタイトルが上記のタイトルです。そこでこの記事を皆さんに紹介しようと思います。以下は記事を忠実に書き写したものです。  

 服用した薬の影響で肝臓に障害が生じる薬物性肝機能障害。新薬の増加と高齢化などにより、患者が徐々に増えているという。専門医もウイルス感染、アルコールの過剰摂取に続き、肝障害の要因として薬の副作用を疑う。原因が病気の治療などに欠かせない薬なだけに厄介。先ず、医師の診断をあおぐことが大切だ。

・服用でアレルギー

 厚生労働省は三月「クラリスロマイシン」という抗生物質が肝機能障害を引き起こす可能性があるとして使用に注意するよう、医療機関に通知した。ブドウ球菌による感染症や中耳炎の治療などのために使われる薬だ。

 副作用が原因で入院患者などが発生すると、厚労省は約二ヶ月に一回公表する「医薬品・医療用具等安全性情報」を通じて、注意を呼び掛けている。クラリスロマイシンをはじめ、このところ、肝機能障害を指摘する医薬品が目立つ。

点眼・漢方薬でも

臨床現場でも薬による肝障害を重視している。肝臓疾患詳しい慶応義塾大学医学部の石井裕正教授は薬が原因で肝臓に異常が生じる患者は「じわじわ増えている」と指摘する。

 患者に肝機能障害がある場合、医師が考える原因は第一にC型肝炎などのウイルス感染だ。日本では肝炎患者の約八割はウイルス感染による。二番目に疑うのが飲酒。しかし、「ウイルスが検査で異常が無く、アルコールの飲み方も適切だとすると薬が原因の場合が多い」(石井教授)という。

 過去に報告された原因薬は抗生物質が最も多く、鎮痛薬などを含む中枢神経作用薬、細菌などを排除する化学療法薬などが続く。点眼薬や漢方薬などでも起きるものがある。

 薬による肝障害は中毒性とアレルギー性に大別される。中毒性肝障害は肝臓の代謝能力を上回る量の薬を服用する事で起きる。英国では劇症肝炎患者の半分が解熱・鎮痛剤を自殺目的で大量に飲む事が原因といわれている。

・自覚症状に乏しく

 日本人に多いのはアレルギー性肝障害。薬が肝臓で代謝された後の分子が、自分の体内にはない異物と認識されて抗原となり、アレルギー反応を引き起こすタイプだ。抗原になるかどうかは遺伝的要因による。同じ薬を飲んでも、遺伝子が違うとアレルギーを起こしたり起こさなかったりするわけだ。  

 薬物性肝障害の50〜70%が薬を服用してから30日以内で発症し、90%が60日以内に異常を示すという。典型的な症状は発熱・発疹(ほっしん)・皮膚のかゆみ・だるさや・白血球中の好酸球の増加、胆汁が排泄されず蓄積されるために起こる黄疸(おうだん)。特に好酸球の増加や黄疸は70%の患者で見られる。「黄疸が出るまで肝臓が悪いという意識はほとんどない」のが実情である。

 薬物性肝臓障害の診断はリンパ球培養試験(DLST)でする。肝障害に伴って増加するリンパ球の量を調べるものだが、的確に判定できる検査ではない。経過を追って繰り返し調べることが必要という。

・投与する薬変え治療

 対策としては、原因薬を特定して服用をやめるのが一般的だ。しかし一方で、致命的な病気の場合は、肝障害の危険があっても薬を使わざるを得ないという。石井教授は治さなくてはならない病気がある以上「医師はできるだけ副作用の少ない薬を探して投与を続ける」と語る。

 一般に薬による何らかの副作用が起きるのは服用患者の0.1〜1%。それが抗がん剤などだと10%程度で、C型肝炎の治療に使うインターフェロンにいたっては大半の患者に起こる。先端技術の進歩で新薬が増えているが、その分、肝障害を引き起こす薬も多くなっている。
薬は場合によったら毒にもなりうる事を認識することが重要である。


vol.21(2001年6月15日掲載)
京都の鍼灸院がお届けする健康通信

訂正がありました。

前回の文章の中で誤りがあったので訂正させて頂きます。vol.21で 「これを水俣病という。別名イタイイタイ病といったと思うが記憶があいまいなので間違っていたらごめんなさい!」というところでやっぱり間違っていました。 すみません!

これを読んでくださったTETSUさんという方から指摘を頂き、「イタイイタイ病の原因はカドミウムだったと思います。確か新潟県の神通川流域で発生したと学校で習ったような気がします」というメールを頂きました。    

私もこのメールを頂いて、そうだそうだと思い出した次第です。読者の皆様には大変ご迷惑をおかけしましたがこの場をお借りしてお詫びと訂正をさせていただきます。  

そしてTETSUさんには感謝の気持ちで一杯です。本当に有難うございました。これからもよろしくお願いいたします。

解毒  

薬が体内に入ると、生体に対しいろいろな作用が生じてくる。その薬理作用が生じる前後に、生体側も薬に働きかけて色々と薬に変化を起こさせる。これを習慣的に
解毒と呼んでいるが、逆に体内で活性化される薬もある。  

このような解毒作用は薬だけでなく生体内で生じた有害な物質についても見られ、原則としてよく水に溶けるものに変化して排泄される。一般的には酵素の働きで薬が酸化され、次いで炭酸ガスと水にまで代謝される。  

酸化と共に重要な代謝の道の一つに
抱合がある。これは、異物や体内で発生した有害な物質が、体内に存在する化学物質と結合する反応であり、直接抱合されたり、一度化学変化を受けてから抱合されることである。主として肝臓で抱合が行われるが腎臓・肺・骨でも認められる。

薬は生体に入ってからたいていは変化を受けて排泄される。その重要な経路は腎臓である。 腎臓の障害によって尿の生成が抑えられたときには薬物の血中濃度が上昇して中毒を起こす事もある。刺激性の強い物質によって腎臓障害を起こしたり、化学変化で腎臓結石となってしまう事もある。  

肝臓から胆汁とともに小腸に排泄される薬もあるし、小腸に出てから再び吸収されるという回路を循環して、作用が長引くものもある。腸の中に排泄され大便に混じって体外に排泄される場合もある。  

またモルヒネ・水銀・砒素は乳腺から排泄されるので授乳期の子供を持った母親は注意しなければならないが、二十年以上も前だろうか、水銀では九州の水俣湾に工場廃水とともに内容を隠して流したため、魚貝類に先ず異常が出てそれを食べた人たちが体に異常が出てそして授乳していた子供達にもその影響をこうむった。これを水俣病という。別名イタイイタイ病といったと思うが記憶があいまいなので間違っていたらごめんなさい!  

砒素に至っては森永乳業が砒素入りの粉ミルクを製造してそれを販売した。森永砒素事件というのがあったと思う。  

先日、小泉首相がハンセン病の方々に裁判では控訴しないとして謝罪したが、水俣病・砒素事件・四日市喘息・HIV(薬害エイズ患者)・ヤコブ病・・・等、今思いついただけでこれだけのことが出てきたが、いずれにしろ一部の人間の利益のため、慾のため、昔からこの手のニュースを見たり聞いたりすると不愉快でやり場の無い憤り、怒りを感じます。  

そして利益を得た人間、慾を突っ張らせて得をした人間達が、何のお咎めもなしにのうのうと苦しみもせずに生きているという事は、一体なんなのであろうかと今この文章を書いていても、なんか不快感で一杯になてきます。  

では今回はこのくらいで!


vol.20(2001年6月07日掲載)
京都の鍼灸院がお届けする健康通信
 
薬の連用

同じ薬を飲み続けていると、その効果が薄れてしまう事が多い。同じ用量を使用したのでは目的の効果が得られないので、効果を出すためには容量を増やさなければならない。

例えて言うとお酒を飲みだすとだんだん飲みあがりして来て、コップ一杯のビールで酔っていた人が大ジョッキを飲んでも大丈夫になる。薬もこれと同じでこれを
"耐性"が着いたという。

体は連用された薬に対して、またそれに似た薬に対しても鈍感になったりする事がある。逆に連用によって薬の効果が強くなり、副作用を示したりする事がある。これは分解や排泄の遅い薬に多く見られ(蓄積)が良く知られている。また薬が抗原として振舞って繰り返しの使用でひどいショックを起こす例もある。

連用によって薬に馴れてしまう耐性現症に加えて、その薬に精神的な依存を生じ、薬が無いと淋しいいうことも起こる。アルコール・タバコ・コーヒー等について見られるもので
習慣を生じたという。

更に精神的な依存のほかにも肉体的な依存も生じ、何がなんでも薬が欲しいという激しい欲求を生じる薬もある。そのために個人の範囲を超えた社会的な問題を引き起こす事が出てくる。

これを麻薬という。薬が切れると精神的・肉体的な異常を起こして激しい禁断症状というものを示す事が多い。

鎮静剤・催眠剤などに(習慣性あり)と注意書きがしてあるが、単なる習慣性だけではなく、取り返しのつかない事になる事もあるので薬の連用はできるだけ避けるべきである。

いくつかの薬を一緒に用いると、作用を強める事があり、これを「協力作用」という。二つの薬を併用したときの、作用の強さがそれぞれ別々に使用した時の足し算程度であれば相加作用といい、足し算以上の強い作用があれば相乗作用という。

このような協力作用を利用すればそれぞれの薬が副作用を示さないような少量を同時に用いて、目的の効果だけを強める事もできる。漢方薬などはこのような併用の効果を利用したものが多い。

一方では、併用によって互いに効果を打ち消す場合もある。酒の後のコーヒーといったものもこの例で(拮抗作用)という。

現在使用されている薬の大部分は併用して用いられている。これを配合剤という。 薬の使用方法は本来なら一つの症状に効果のある単一の薬がよいのだが、配合剤はあそこにもここにもといろいろなところに効果をだす事を狙っているのだが、前記したようにそれに伴う副作用とか、マイナスの効果もあるのであまり併用は好ましくないように思う。


vol.19(2001年6月01日掲載)
京都の鍼灸院がお届けする健康通信
 
究極の薬

古い時代の薬は、漢方薬であろうと西洋医学の薬であろうと、出発点は多分動物的な本能で草を噛み、葉っぱを貼り付け、鉱物を舐めたりしていたのであろうと思われる。

これが親から子に、子から孫に・・・というように語り継がれ、それに加えて新しい経験が取り入れられ・・・という長い歴史を経て薬のリストが次第に大きくなってきたのであろうと思われる。

古代より究極の薬は不老長寿の薬で、人間の一番の恐怖は死であった。どんなに財力・権力知力などの力があっても死だけは免れる事は出来なかった。

このための錬金術から発達した化学技術も加わった。このへんは今も昔も欲張り人間が多かったようである。

薬は生体が本来持っている働きを強めたり、逆に弱めたりする。それぞれ興奮・刺激とか抑制・麻痺とか呼んでいるが、難しいので簡単に言うと、生体のもともともっている機能を量的に変化させるもので、異質な機能を生んだり、新しい機能を作ったりはしない。

つまり薬が病気を治すということは、薬そのものが治す力を持っているのではなくて生体の持っている、治す力が薬によって強められている。これを自然治癒力・抵抗力等と呼んでいる。

そして薬が特定の作用を現すためには一定量を用いなければ効果はない。一方用量を増加していくと、作用も大きくなるがついには作用の限界に達して頭打ちの状態になる。

さらにたいていの薬はこの時期には中毒作用を示すようになり極端な場合は死を招くそうである。
つまり薬は少なくては効かないし、多すぎると中毒になるということである。

何処から薬を体に入れるかは、病気の種類などによって変わるし、薬の化学的な安定性・吸収の良し悪し・効果を示す早さ・効果を予定する場所などが関係してきてなかなか難しい。とにかく効く姿で効く場所に達しないと薬効もクソもない!

一番多いのは内服つまり経口投与である。内服された薬は小腸から吸収されるのが普通で、吸収されると大部分は門脈系という静脈を通って肝臓に入り、次いで心臓に至り前身に分布する。

効き目は一般に遅く緩和であり、また消化管の内容物の多い少ないによって吸収が影響され効果が不確定であるという欠点がある。

この場合、胃酸に分解されたりするのを防ぐために薬をコーティングしたものを用いる。酸に安定してアルカリで溶ける物質で薬をくるむのである。このような薬を噛み砕いて飲むと意味がない。

また口腔粘膜からの吸収を狙った舌下錠などを飲み込んでも意味がないし、胃に刺激となる薬は食後に飲むのがいいし、消化を助けるための薬は食事中に飲むのがよい。

「注射」で薬を入れる場合効果の早いのは、皮下→筋肉→静脈の順に早く効果が現れる。いずれも経口投与より確実である。揮発性・ガス状の物質は急速に肺から吸収され、肺から排出される。


vol.18(2001年5月22日掲載)
京都の鍼灸院がお届けする健康通信
 
薬の使い方

医師の処方した薬剤を服用する場合は安全だし効果も期待できるが、それに自分で市販薬や漢方薬などを勝手に取り入れて服用することは危険だし効果を相殺する場合があるし、反対に病気を悪化させたりする事もある。

それに医師の処方した薬でも副作用が出る場合もある。だから医師の指示を良く守り同一の薬をあまり長期にわたって服用するのは好ましくないと思う。

健康な人と病気の人とでは薬の働きが変わってきます。例えば熱を出して体温の上がってる人に解熱剤を与えると、発熱は治まります。異常に上昇した体温を正常に下げてはくれるが、正常な体温の人が解熱剤を飲んでも体温は下がらない。

ではビタミン・ミネラル・栄養剤等と呼ばれているものが、それぞれ生体に不足しているときには、これを補って体の機能を正常に戻す作用が起こる事はうなずけるが、それらが不足していないのに余分に使用してどのような結果になるかという問題が出てくるが、これはなかなか難しい問題である。

普通の食べ物を摂っていれば充分なものを、薬として余分に補充してその分だけを糞尿の中に単に(排泄)している可能性はないだろうか?

果たして栄養剤と称するものが、ポパイのほうれん草のように自分達の体に本当に力をつけてくれるのだろうか?

ビタミンというものは、不足すると病気を起こすほど重要な物質だから、これを大量に補給することは、体にとって益々よい事であるという程度の考えから、大量にとるということは意味がない。そればかりか思わぬ危険を招くかも知れない。

とくに体内に蓄積しがちな脂溶性のビタミンAやビタミンDなどは十分に注意しなければならない。

薬は本来毒である。例えば細菌感染などでは感染菌を殺すために薬を飲むのだから細菌にとっては毒である。

ではこれが人体にとっては毒ではないのかというとやはり毒なのだが、人体と菌の大きさを考えてみると人体にとって少量であるため致死量にならないだけの話で、体に良いことはないはずである。

少量の毒(薬)と感染菌とどちらが体にとってより悪いのか?これを量りに掛けてみると菌が体にあるほうがより悪いから毒を入れて菌を殺してしまう。菌を絶滅させれば後は毒を体から抜けばよい! 毒(薬)が悪ければ薬を入れないで体の抵抗力などで治せばよい。  

ところが最近は、新聞やテレビ・ラジオニュースなどで報道されるように、厚生省や製薬会社病院や医師の一部の人が自分達の慾のため毒が強いとわかっていても、病人には悪いということがわかっていても、本当に自分達の欲得のためだけに、血友病患者にエイズ菌入りの血漿をわざと注射したり、ヤコブ病患者の脳硬膜を、脳出血した人に使用したり、金のためなら何でもするという人物が増加してきたのには、聞く耳を疑いたくなります。

                                    つづく


vol.17(2001年5月22日掲載)
京都の鍼灸院がお届けする健康通信
 
薬好き

薬の好きな人が世の中には大変多い。何故だろうかと考えると、薬を飲むことで自分の身体について持っている不安感を払拭しようとしているのでしょう。

確かに薬を飲んだから病気が治る、痛みが止まる、気分が落ち着くなどの効果が出てきます。薬を飲むことで一種の心理効果がついてきて、薬効と一緒に心理的に落ち着きを取り戻すという心理効果があります。

これをブラシボー効果といいます。私達が良く聞いた話は頭痛の人にこれは痛み止めですといってメリケン粉を飲ますと10分ぐらいで頭痛が止まったなどという話です。これも一種のブラシボーという効果です。

これは何も薬だけでなく、医師や鍼灸師やその他、自分の信頼している人に大丈夫といわれたりすると本当に大丈夫になったりします。これが大昔とか今で言うなら宗教的な儀式などが病気を治す力になっていたのでしょう。

しかしこれには個人差があって、ブラシボー効果だけでなく薬効、鍼灸治療にも効果の個人差というものはついてまわります。

何故かというと一人一人の体格・体質・性格・感情・生活習慣・食事など等が全て同じ人は居ないので違うのが当たり前です。また同一人物であっても時々刻々と肉体・精神状態などは変わってくるからいつも同じ状態ということはけしてありません。

漢方薬ではこのことが良く解っているのでいつも同じ薬を出しません。その時々の症状を読み取って違う薬を出しますが、漢方をよく知らない薬局などでは、胃の痛いときはこの薬、便秘のときはこの薬などと、どんな体格・体質など考えもせずに薬を出すところが多いようです。

また薬を飲むのが大好きな人がいます。そういう方は大体5〜6種類の薬を一度に飲んでいます。医師にいわれて飲んでいる方も居ますが、医師の処方のほかに誰かがよいといった、週刊誌に書いてあった、よさそうだと思ったとか何とか言って市販の漢方薬、ビタミン剤、栄養剤などを一度に摂る方が多い。

これで一体安全なのか、また一つ一つの薬などの効果を相殺してしまはないのかと思い、知人の薬剤師に聞いたところ、詳細を言い出すと難しくなるので大まかに次のように話してくれました。

                                    つづく



vol.16(2001年5月22日掲載)
京都の鍼灸院がお届けする健康通信
 
人の衰えと美しさ

とんだ方向に脱線しましたが衰えは確実にやってきます。一番よく分かるのは世界のトップアスリートたちです。  

一番早いのは女子の体操選手かな?良くわからないけれど15歳とか16歳でトップに起ち20歳ではもう若い人にはなかなか勝てないようになっている。水泳なども男女とも25〜26歳くらいが最高齢くらいになってきているのでは?  

お相撲さんで名横綱といわれた千代の富士関が35歳で現役が限界だったし、プロ野球でも落合選手が長いといって40歳くらいだったと思う。陸上界でもカール・ルイスというすごい選手が40歳までに引退しているし、バスケットボールのスーパースターのマイケル・ジョーダンも40歳にはなっていないで引退したと思う。  

一般の、スポーツも何もされていない方なら30歳が一つの目安になるのではないかと思う。

よくあるのは体育の日などで、あちこちで運動会が開催されるが後が大変です。

ちょっぴりお腹が出だしたお父さんが、昔は良く走ったというのでちょいと出場してみたら、最初は最近あまり走ったことなどないのでゆっくり走ろうと考えてはいたものの、いざ走り出すと頭の中は高校生か大学時代の自分に戻っている。

後から誰かに追い越されそうになるともう30歳になっていることなんか完全に頭の中からぶっ飛んでいる。負けてはならじと全速力で走り出す。もう後30Mほどのところで異変が起きてくる。

速く走れるものと思っていた自分の足が感じているほど前に出てこない。だからどこかを前に出そうとする。すると顎が前に出る。しかし下半身は後ろにある。これではひっくり返る。もっと下半身を前に出さなければ!えっ!足は何処へ行ったの?何て考えている暇もなく上半身はグラウンドに叩きつけられている。または肉離れ、アキレス腱断裂などというひどい状態になってしまう。  

これは何も男性に限ったわけではなく、女性でも言えることです。私なんかでもそうですが年をとるにつれて顔が何かしら大きくなってきたような気がしていて写真などを見比べてみると確かに大きくなってきている。

肥えた事も有るのですがそれ以上に髪の生え際が年々後退していっているんですね!つまりはげだしているわけです。その点女性はあまり生え際が後退する事は少ないでしょうが、後面の腰から下が段々たるんでくる。

お尻と太ももの境がずんずん下がってくるしまいにお尻と膝がくっついているなんてことはないでしょうが(すみません書きすぎました!)本当に境界線がなくなっている方が多くなってきます。

こういう現象を衰えというのでしょうね!しかしこれも見ようによっては美しいと思えたりすると思います。

年輪とか貫禄とか言うものに変わるのではないかと思います。

だから無駄な抵抗はしないで、あるがままの自分を如何に美しく見せるかというとそこに肉体の美だけを追求しないで心の美、内臓の美、生き様の美、いろいろな美を自分にたせば、身につければ体型だけではかもし出せない人間の美というものが人様に見せられるのではないかと思います。



vol.15(2001年5月12日掲載)
京都の鍼灸院がお届けする健康通信
 
肉体の衰えは防ぎ様がない。幾らトレーニングをしていても30歳くらいなら現状維持がせいぜいで、後は衰えていく一方です。

良く聞いたのは女性のお肌の曲がり角は25歳くらいで、目じりに皺が出来てきてこれをカラスの足跡何て言うらしいのですが、これを取り去るためにエステか何かでマッサージをしたり、コラーゲンとか言うホルモンとか何かわからないものを塗りたくったり、飲んだり大変らしいということを聞いたりします。

もちろん上記のようなことが無駄だとは言いませんが本当は身体の中から出てくる女性ホルモンや男性ホルモンの働きがよければもっと女性は綺麗になるし、男性も男らしくなるのではないでしょうか?  

それには食事をきちんと摂り、身体を動かし、安定した精神活動をして、ぐっすりと睡眠をとる。すると不思議と化粧なんかしなくても肌は艶々しているし、見ていて心地よいお色気なんかも出てくるものです。 

ちょっと話が脱線してしまいますが、先日何かの本でチラッと読んだ事を思い出したので紹介しておきます。  これはあくまでも私が言っていることではなく本に載っていたことなので、その点宜しくお願いします。  

現代の女性はファッションなんかで肌の露出部分は増えてきたのに何故色気を感じないのだろうか?よくは分からないが綺麗に見せることばかり考えて、化粧も入念にするし、体型もスリムで見た目のかっこよさはよくわかる。しかし何かが足りない一体何なのだろう?  

フェロモン!自然界では発情期になると雄の周りに雌が集まってきてフェロモンを出し雄との交尾を誘う行為をするのだそうであるが、人間の場合このフェロモンが少なくなっているらしい。その代わりに香水や化粧品で匂いを出しているのだが、身体の中から出てきたものでないから、雄を誘う身体になっていないのでたぶん色気がないんだろうと思う・・・・・・。  

良く思い出せないのでこれ位にしておきますが要するに女性の場合、フェロモンというやつの代わりに人工的な化粧品で代用しているから、雌本来の自然の色気、雄を誘うときに必要な自然のものがないので、本能的に雄がそれを察知しているらしいと書いてあったように思います。  

今の時代、女性は女らしくとか言うとセクハラになるし、男女同権で世の中成り立っているのでいろいろ言えませんが、自然界の雌雄が人間界ではどうも壊れてきたようです。


vol.14(2001年5月2日掲載)
京都の鍼灸院がお届けする健康通信
 
何故こうなるまで病院では病気がわからないかというと、当然本人の自覚も足りないからです。

感覚というのはすぐになれてしまうから例えば胃の調子が少しおかしいな? と感じて時間が経つにつれてどんどんおかしくなってくれば恐ろしくなってそれなりの処置をするものです。

しかし反対に感覚が薄たり、調子が戻るとか、一時的なものであれば気にならないし、アア、もう治ってしまったと思うはずです。

そうです。なんでもこれで済ましてしまう方が多いのは確かです。しかし我々鍼灸家達はそこのところを見逃さないし(残念ながらみすごすときもあります)的確に治療もしておくのです。

内臓の変調は必ず見つけられるものなのです。

脈を診たり、身体に触ったり、問診をしてみたり、顔色、肌の色その他いろいろなところを診ているうちに、身体の悪いところが鮮明に見えてくるものなのです。

ところが人によって隠される人もいます。

とくに私達があまりお酒を飲んだら駄目ですよ!とか、食べ過ぎると糖尿になりますよ!無理はしないようにとか注意をした方はそのようなことはしていませんと言う方が多いのです。

ところが本人が幾らそういっても身体は正直に反応を出していますので、問い詰めていくと大概の人は白状されます。

別に白状したからと言って罪に問われる訳でもないしこちらもそれを責めるわけではないのでどうぞ正直に話して欲しいものです。

病気になってしまってから治そうと思っても、根気と節制が大切になってくるので、それがなかなか我慢できない人が多いのも確かです。

痛みなどがある場合は自分で悪いということが自覚しやすいので、節制などもしやすいのですが、そういう自覚症状のない場合は、ちょっと位ならとか今日だけならとか、明日から始めよう等、皆さん自分自身には本当に甘いところが多い。

前記したように身体の変化や病気は2〜3日でなったわけではなく、何週間・何ヶ月・何年とかかってつくりあげて来た訳だから、かかった日数だけは治るにも必要になるだろうと思います。

嫌もっと必要かも分かりません。 良く私は体力があるからとか若いからとか、元気だからとか自分の身体に自信のある人がいますが、こんな自信屁のツッパリにもなりません。

年齢をとるとともに肉体年齢も同じようにとっていきます。 いや同じというより現代人は身体を動かすことが少ないので、おまけに食べ物が豊富なため実年齢より肉体年齢は先に行っているかも知れません。

事実骨年齢といわれるものや、血液年齢?とか有るようですが、現代っ子は実年齢20歳くらいでもこっちのほうは40歳とか50歳とか言われる人が多いそうです。

                                   つづく   


vol.13(2001年4月26日掲載)
京都の鍼灸院がお届けする健康通信
 
病気というのはこのようにして順番を踏んでやってきます。

何もある日突然に病気になる訳ではありません。もしある日突然というのならウィルスとか細菌とか毒物で、伝染、感染した場合だけではないでしょうか?

それでも同じ物を食べたのになかには全然大丈夫な人もいるし、軽くて済む人、重体に陥る人死んでしまう人、このように別れるのは、一体何がそうさしているのか?

それは科学的な分析によっても分からないし、それはその人の体に細菌とかウィルスとか毒物に耐えうるだけの力が備わっていたからなのでしょう。

ではそれが一体何なのかというと分かりません。

今流行語になっている自然治癒力というやつかもしれないし、あるいはホルモンとか、酵素とか言われる物かもしれないが、いずれにしろ他の人より強かったわけです。

参考になるかどうかは分かりませんが、我が治療院に来られる患者さん達が異口同音におっしゃる事は、風邪を引くのが少なくなったとか今まで悩んでいた症状が軽減したとの報告は良く受けますが、それから来られなくなってその後はどうなったか分からないというのガ多いのです。

よく風邪は万病の元と言われますが、この言葉が示しているのは、肉体にストレスが溜まると皮膚がピリピリしたり、痒くなったりします。

漢方ではこのときに皮膚と筋肉の間に冷えが入ると風邪を引くことになっています。今はやりの漢方薬で葛根湯と言う薬はこのときに非常に良く効きます。

だから風邪は万病の元でも良いのですが、私は、風邪は万病の始まりのサインといっています。 

この後順番に筋肉、腑の臓器、そして実質臓器そして死というふうになると漢方では考えているのです。

筋肉というのは冷たくなったり、熱が出たり、硬くなったり、力がなくなったり、痙攣を起こしたり、痛みがでたり、浮腫を起こしたりしてきます。

腑の臓器というのは、胃・大腸・小腸・膀胱・胆嚢でこれを腑という。実質臓器とは心臓・肺・肝臓・腎臓・脾臓(現代で言う膵臓といわれている?)これを臓といい、合わせて臓腑という。

時代劇なんかで、冷酒をグーと一気飲みして「五臓六腑に染みる!」というような言葉を耳にしたことはありませんか?

腑の臓器にまず機能低下が起こり次に器質の変化が現れる。そして臓にも同じ事が起こり器質の変化が起こったその後は死しかないのです。  

病院で病気と認められるのは腑の機能低下の後半からです。

いやひょっとしたら器質の変化がもう起こっているかもしれません!例えば胃潰瘍とか十二指腸潰瘍とか大腸炎、胆嚢炎、膀胱炎など等です。   


                                   つづく


vol.12(2001年4月17日掲載)
京都の鍼灸院がお届けする健康通信
 
筋肉に異常が起こると痛みや違和感が起こりますが、筋肉が硬くなることで、出て来る障害にはどんなものがあるのか考えてみると、思いつくだけで、血流が悪くなる、すると冷たくなる、

すると神経の働きが悪くなる。 手足の筋肉ならこの程度ですが、呼吸や眼や口などの筋肉などいろいろな部位の筋肉に硬さがでてくるとどういう風になるか簡単に説明します。

まず腕の場合は、物が握りにくくなる。何か物を持ったと思っていたのにポロッと落としてしまうとか、指先や掌がしびれるとか、痛むとかが出てくると思います。

一概には言えないけど手首の腱鞘炎や40肩や50肩な度と呼ばれる障害もあるかもしれません?

次に足の場合、歩いていたら何もない所でつまずいたとか階段を上ろうとしたら膝に力が入らずガクッとなるとか、夜寝ていたらコムラ返りが起こったとか、膝に水が溜まったとか、足の裏が痛いしびれる、冷える・・・・!などが出てくるのでは?

胸や背中の筋肉なら呼吸が小さくなるだろうし、呼吸が小さくなると回数が増えるから心拍数が上がるし、心拍数が上がると血圧や精神面に何か影響があるのでは?

眼の筋肉なら遠視や近視、乱視など視力に影響を与えることは目に見えている(しゃれですよ!)。

アアーしんど(これは関西弁で疲れたということです) 首なら、回らなくなったり、頭痛を起こしたり、歯肉が腫れたり、歯が痛くなったりするのではないでしょうか?

顔の筋肉なら、眉間にしわが入ったままだったり目じりの筋肉なら目が釣りあがったりにこやかな顔では居られないのではと思いますがいかがなものでしょう?

ざっと簡単に思いついたまま書いてみましたが、この他にも皆さんで思いつくことはありませんか?

絶対にいえることは筋肉が硬くなり血流が悪くなると、前身に血液を送るポンプである心臓には負担が掛かり、血圧は上がると思います。

どうです皆さんこれだけでも何か思い当たるところはありませんか?年とともに行動範囲が狭くなってくるので、年とともに行動範囲を広くして行かなくてはなかなか元気一杯に暮らすということは難しくなってきますよ!

行動範囲というのは自動車や電車バスなどの乗り物を使わない行動範囲のことです。
                                   つづく



vol.11(2001年4月5日掲載)
京都の鍼灸院がお届けする健康通信
 
人間の日常動作は大きく分けて次のようになると思う。@前屈・・・この動きが一番多い。A後屈・・・案外に少ない動きです。

B捻り・・・これも少ない動きです。C側屈・・・こんなこと全然しない。

と言うことは、年をとればとるほど前屈、つまり前かがみの姿勢が多くなるのですね!そうするといわゆる猫背とか腰の曲がった悪い姿勢になってきやすいのです。

マラソンランナーでもスタートしたときは、颯爽とした良い姿勢で走り出します。 ところが時間が経つにつれ足が上がらなくなり、顎が前に出てきて腰が落ち、見た目にいかにも疲れた姿勢になるので誰が見ても「アアー、このランナーはもう駄目だ!」くらいの事はわかるものです。

私達も日常こういう姿勢になっているときがあるはずです。例えば仕事をしていても、勉強をしていても疲れてくると姿勢が段々悪くなってきます。
周囲で見ていると良くわかるのですが判っていないのは本人だけです。

子供達にも勉強中の姿勢のことをよく言いますが、姿勢が悪くなった場合は注意するのではなく一度休憩させてあげるのが良いと思います。

出来れば軽い運動くらいすればもっと良くなるだろうし、一番良いのは身体を動かす遊びなんかが心身ともにリフレッシュするのだろうなとおもいます。

つまり今まで机に向かってジーとしていた筋肉を、動かすことにより緊張を取り、血流を良くし、筋力をつけ、疲れを取り除き、疲れにくい肉体をも作る。といえば言い過ぎかもしれませんがやはり動くことにより、不思議と精神的なストレスも一緒に抜けるのです。

姿勢の悪さは身体の前と後の筋肉の、力のバランスが取れなくなった時に起こります。これは前後だけでなく、左右にも言えることです。このバランスが悪くなると動きに制限がでてくるし、内臓の病気や精神的な病気とも関係してくるようにもなるのです。

人の身体は動かすためにあるので、これを動かさないといろいろなストレスが肉体、精神に溜まり、いろいろな障害を生み出すようになります。ただこれが本人にはなかなか理解できない、感じられないので障害が出てから慌てることになるのです。

しかし障害が出てからでは幾ら慌てても、なかなか治らない!ストレスがある程度溜まったときにそれを察知する、または感じられる神経がなければ難しい。それを察知する、感じるにはストレスのない身体で無いと相当難しいはずです。

我が治療院にこられる患者さんで「昨夜変な寝方をしたもので、目覚めたら首が痛くてまわらなくなった。」とか、最近では「仕事中人に呼ばれても首が痛いのでふりむけない」なんて事をおっしゃる方が多いのですが、これなんかは背中や腰、首の筋肉の疲労が、大げさに言えば極限に来たからなんです。

「靴下を履こうとしたらいきなりぎっくり腰になってしまった。」とか「朝顔を洗おうとしてうつむいたら腰に痛みが走り、立って居られなくなってしまった。」とか言う患者さんが良く来られます。

しかしこれらは確かに痛み自体は急に出たものではありますが、その要因は以前からあり、肉体の限界だったので、肉体のほうからもうこれ以上無理は出来ないと判断をして、無理の掛からないように痛みの信号を出してきたわけです。

                                  つづく



vol.10(2001年3月24日掲載)
京都の鍼灸院がお届けする健康通信
 
新生児の発育を見ていると筋肉の発達の仕方がよく分かります。生後間もなくはあまり動きませんが、まず泣く事で腹筋が鍛えられ、そのうち手足をばたばた動かすようになってきます。

この手足を動かしている事でだんだん手足に力がつくようになり、フト見ると足は床についておらず常に持ち上げていますし、手は空中のものをつかもうとしているように見えます。この事により腹筋・上腕・胸筋・大腿に力がつきます。

そして同時に顔を動かし何かあちこちを見ているような仕草をしますがこれも首の筋肉を鍛えているのでしょう。それにお母さんのお乳を吸う事で呼吸筋や顔の筋を使い泣いたり笑ったりして段々表情が顔に現れてきます。

次に寝返りをするようになり、ハイハイをするようになります。今まで体の前の筋肉を鍛えてきたので今度は背中の筋肉を鍛え始めてきたわけです。
すると座れるようになってくるし後は立つための準備期間に入ったわけです。
そしてつかまり立ちをするために腕の筋肉を鍛えているのです。

次は四つん這いになり、首・腕・背筋・腹筋・大腿などにさらに力をつけ座れるようになってきます。そして終にはお膳などにつかまって立ち上がろうとする。赤ちゃんは誰に教えられる事もなく本能的にこの一連の訓練を10ヶ月近くもして遂に独り立ちをしました。
万歳!

あまりに簡単に赤ちゃんの成長を書いてしまいましたが話のついでにもうチョッと書きたいと思いますのでもうチョッと付き合ってください。

新婚の若いご夫婦がまず突き当たる壁は赤ちゃんが泣く事だと思いますが、よく年寄りは子供が泣くのは運動をしているからと教えられます。そうそのとおりだと思います。だからチョッと泣いたからといってすぐには抱かず応援して泣かせてあげなければと思います。

そして最初は分からなくても付き合っているうちに赤ちゃんが何を要求しているのか段々分かるようになってきます。要は赤ちゃんの要求を聞かずに自分勝手な判断をする事によって歯車が狂ってしまい、そしてしまいに何がなんだかわからなくなり、腹が立ってくるし、育てる自身もなくなってくるし、嫌になってきて余計に赤ちゃんの要求を聞かなくなってしまう悪循環になってしまうことが多いのです。

賢明なお母さんなら何時間前にお乳はあげたし、こんどはおしめかなとかすぐに分かるようになります。付き合いが長くなると今何を考えて泣いているのか、何てことは鳴き声、あるいは泣き方を聞いただけで分かるようになります。

今回の泣き方はいつもと違うな?と思ったらオデコに手を当ててみるとちょっと熱いとか、今日はあんまり泣かないな?と思ったら高熱があったりとか、いろいろな事がわかります。だから若いお母さん達は遊びたいとか自分のしたい事もたくさんあるでしょうがもっと赤ちゃんと心の会話をして欲しいと思います。

その会話をするには授乳の時が一番、親子のスキンシップがうんと取れるときです。そしてお互いの心が通じ合うと、子供はお母さんになつくし、お母さんは子供が可愛くて、可愛いくて仕方がないという風になってくると思います。

すると二人目の子供さんなんか要所要所で物事をするので人から見たらほったらかしで育てているように見えたりするものです。こうなればもう立派なお母さんです!

 先日も若いお母さんが、仕事と子育てで疲れて私の所にお見えになりました。そのときの話で3歳になる男の子を保育園とおばあちゃんに任せて仕事に行っているとの事でした。

しかしこの子が悪くてじきにお婆ちゃんを蹴ったり叩いたりするので困ると、悩みを打ち明られました。詳細は長くなるので書きませんが、結局は保育園では先生のいうことを聞かなければ叱られるし、お婆ちゃんのところに居ると外に出ると車が多いので危険だし、家の中で暴れるとお婆ちゃんに叱られるし、かといってじっとしているとイライラしてくるし、お母さんが家に帰ってきても疲れているし、食事の支度もしなければならないし、お父さんが帰ってくる頃にはもう眠いしこの子は運動不足、愛情不足を感じていたのだと思います。そのことを表現できないので暴力にそのメッセージを送っていたのでしょうね?

でもこれは3歳の子供でなくても、小学生でも、中学生でも・・・・・大人にだって言えることだとは思いませんか?家族が居るのに皆がバラバラになっているような気がするときがありませんか?

話がとんだ方向に進みましたが、我々もこのプロセスを踏んで今偉そうに動き回っているのですが、歩ける事が当たり前になると歩きたくなくなり、自転車や自動車に直に乗りたがる。そして運動不足だといってお金を払ってジムやクラブに行く。

何か矛盾していると思いませんか?例えば寝たきりの病人さんでもこのように動かしてあげられれば床ずれなどは出来ないだろうし筋肉の力も落ちないのでは?などと思うのですが電動ベッドで自分が動かなくても寝たり起きたり出来るし、トイレもオムツなんかが発達して自分で用足しに行かなくても済むし、一切何もしなくて良いようになってきた。

でも本当にこれでよいのかと最近特に思うようになってきました。意識のない方ならリハビリで手足を動かしてあげればとか、意識のある方ならご自分で動かすようになさればまったく動く事の出来なかった赤ん坊が10ヶ月で立てるようになるのだから、例え老人であろうとベッドから抜け出せる力がついてくるのではないかという事が、チラチラと頭の中をかすめるのですが、これも机上の空論となってしまうのか、いつか自分の身体にそういう変化がやってきたときに実践してみたいと思っています。

結果は皆さんにお知らせできれば私の考えが正しく、お知らせ出来なければ私の考えはやっぱり間違っていた事になりますね!



vol.9(2001年3月15日掲載)
京都の鍼灸院がお届けする健康通信
 
身体を動かすということは日常誰もがしているようですが、これがまた出来ていないことが多い。スポーツをするのとまた違うので日々うんと動いているようでもやっぱり動かしていない。

最近世の中便利になってきたので身体を動かさずとも機械が何でもやってくれるようになってきた。移動手段は自動車,電車,飛行機・・・など、家庭内でもリモコン操作で大体何でも出来るようになった。

その分人間の体力はすごく落ちてきている。また身体を使わず頭をよく使うので精神的なストレスが増えて来ているようです。これと関係があるかどうか分からないけれどテレビなどで報道される犯罪も異常なのが多いし,犯人も精神鑑定が必要などと報道されている。

我が治療院に来る患者さんにも身体を動かさない方が多い。私が勧めるのは歩行です。皆さん最初はなかなかやりませんが,身体を動かしだすとその気持ちよさに自らやる気になりつづける方が増えてきました。

身体を動かす事によって今まで車ばかり乗って邪魔くさがりの人が案外まめになってきたり何時も何かにクヨクヨしていた人がとても明るくなってきたり、好例をあげれば数多くあげられます。

ところがそれをなさらない方はやっぱりいつもグズグズ申されるのです。大人も子供もそうで身体を動かすと疲れるから嫌だ!とか邪魔クサイ!時間がない!寝ているほうが楽!とか何とか、かんとか言ってうごかない。

人間はジーとしているほうが疲れるのにこの感覚が分からないのです。身体を動かすためには筋肉を使う事は皆さん誰もがご存知でしょう。

筋肉には屈筋と伸筋というのがあります。屈筋と言うのは関節を曲げるときに働きます。伸筋は関節を伸ばすために働きます。部位で言えば腹筋は屈筋で背筋は伸筋です。前屈すると腹筋は縮む背筋は伸びる。だから身体が曲がる。

左右に捻る時でも右が縮めば左が伸びるし、左が縮めば右が伸びるというように伸びる筋肉、縮む筋肉がバランスをとって同時に働くからうまく動けるのです。このバランスが悪いと、思うように動けないし無理に動かせば痛みがでてくる。

これが腰痛や、寝違い、などといわれるものになるのでしょう。身体をジーとさせているときはこの屈筋と伸筋が同じように緊張したままなのです。皆さんためしに気をつけの姿勢で10分間動かないでいてみてください。

たまらなくつらい事がよく分かると思います。もう動きたくて動きたくて非常につらい事です。ところがチョッと壁なんかにもたれるとこれがそんなに辛くはないのですよね! 壁にもたれることでどちらかの筋が少し休憩できるからです。

これを応用したのがコルセットというものです。腰痛なんかを起こしたときに整形外科なんかで良くつくってくれますし、自動車事故なんかでもよく首にコルセットを巻いてくれます。

しかし腰痛のときに医師はなんていわれるかというと「腰回りの筋肉を鍛えて強くしなさい」つまり腹筋や背筋および下半身の強化を指示されると思いますが、コルセットはそれとは反対に腰の筋肉に負担をかけないようにするためのものなのです。

筋肉のもともとの働きは伸びたり、縮だりすることで身体を動かす事が仕事ですが、それをすることで疲れることも確かです。筋肉中に疲労物質が溜まり動きが悪くなってくる。それと身体を支持する働きとが筋肉の主な仕事です。

筋肉は動かさなければ、痩せて力もなくなってきます。腕や足を骨折した人は良くご存知だろうが、ギブスを巻いた部分の筋肉はギブスをはずしたときにビックリするほど痩せこけています。だからすぐにリハビリで、一生懸命動かして元の太さに戻るまで訓練しています。

だから私はというより我々鍼灸師はたいていの場合コルセットは外して日常生活を送るように指導していきます。話はそれますが女性の絞めつけ下着なんかも、体調を崩しやすいので外見より中身が大切でしょうと指導しています。

最後に筋肉を働かし続けると最初は伸縮がスムーズに行っているが、やがてはその伸縮が段々と小さくというか短くなってきて、それでも動かしつづけると痙攣が起こり縮んだままになる。所謂コムラかえりというやつです。

普段筋肉を使っていない人は、急に使うとやっぱり痙攣が起きる。しかしそれは使っているうちに慣れてくる。慣れてくると少々のことでは大丈夫になります。

例えばマラソン選手などは大会前になると、42.195Kmを走りきり、なおかつ他人より速く走るため1日40Km〜50Kmも走り込むようですが、我々なら死んでしまいます。

しかし日々努力しているとそれが可能になってくるんだから素晴らしではありませんか!

何が言いたいかというと、普段から身体を動かしていると疲れが少なくなるということを言いたいのだけれど、何か良い例えではなかったですね?

 そして動かしたら休養させることも大切なことです。スポーツ選手等はこの休養をうまく取らないとケガの元になります。よく肉離れやアキレス腱の断裂などをする選手がいますが、これは練習が足りないかまたは練習のやり過ぎかどちらかです。



vol.8(2001年3月8日掲載)
京都の鍼灸院がお届けする健康通信
 
 OA機器で心配されるのは電磁波が身体にどういう影響を与えるのか?ということです。
一日中コンピュータと向き合って仕事をする女性の身体に異変が認められ問題になったらしいのです。

 目まいや吐き気などの症状に加え、妊娠をしている女性では流産や異常出産が多く見られたのです。
極端な職場の例では、一年間に妊娠した十五人のうち半数近くが流産していた。

 これに合わせて、電磁波を防ぐOA機器専用のエプロンなども販売されたが、どれも100%の効果が期待できる物ではないらしい。

 アメリカなどでは、携帯電話が原因で脳腫瘍になったという訴訟や、電子レンジがもとで白内障になったというようなケースの訴訟が現実にいくつも起こっているとのことです。
これらの訴訟の焦点になっているのも「電磁波」の問題です。

 日本でも最近、電磁波の与える影響の話しをよく耳にする。実際、バスの中で携帯電話を使ったため、同乗していた人がつけていた心臓のペースメーカーに異常が生じたという事故もあったらしく、病院・通勤電車・旅客機など公共の人が集まるところでは必ず携帯電話の電源を切ることが当たり前になってきました。

 こういった事態は、電磁波が機器の中に入り込み、電磁誘導によって配線に電流が生じるために起こるのです。
電磁誘導とは、何らかの影響で磁場が変化したときに、コード線やコイルにふいに電流が流れる現象の事です。
強い電磁波ほど強い電流が流れるそうです。

 では人間の身体の中にも、電磁波の影響で電流が流れ、上記したような害を及ぼすのだろうか?
もともと地球には磁力が働いているため、私達は大きな磁場に住み、つねにその影響を受けている事になります。

 しかし、この磁場はほとんど変化しないので普通は身体の中に電流が流れる事はありません。
ところが携帯電話などから出る電磁波の磁場はつねに変化し、しかも発生源から身体までの距離が近いので、体の中を電流が流れる可能性はたかいのです。

 
では身体に電流が流れるとどんな害が考えられるのでしょうか?

人間は細胞分裂を繰り返し成長している訳ですが、この細胞分裂を繰り返して成長しているわけですが、この細胞分裂の際に電流が流れると、遺伝子を伝達するDNAに異常をきたす場合が出てくることがあるそうです。

 異常をきたした細胞はほとんどが死んでしまうのですが、癌細胞になるものもあると科学者の一部の人が考えていますが、まだはっきりと証明されたわけではありません。

 日本ではまだその研究は極めて少なく全然分かっていませんが、でも害になる可能性のあるものに対して、用心するにこした事はないと思いますが皆さんのお考えはいかがですか?



vol.7(2001年3月2日掲載)
京都の鍼灸院がお届けする健康通信
 
 第一回目のこの健康通信でアウトバーン症候群の事を書きましたが、最近我が治療院にもOA機器による不調を訴えてくる患者さんが増えたのでその辺の事を書いてみようと思います。

 OA機器はいまや職場に行きわたってきたといえる。ワープロやコンピュータのない職場のほうが珍しいくらいになってきた。こういった状況に伴って、新しい健康障害も起きてきている。

 まさに現代病といえる病でしょう。それは 「テクノストレス症候群」と呼ばれる心の病気です。「出社困難症」や「燃えつき症候群(アウトバーン)」などと一緒に増えてきた病気で、ご存知の方も多いでしょう。

 一口にテクノストレス症候群といっても人によってその症状はさまざまです。初期症状として、肩こり、目の疲れがでてきて、つづいて首のこり、背中の張り、下半身のむくみ、だるさ、腕の疲れなどがでてきます。

  この段階で意識して休養や鍼やマッサージ、按摩やいろいろな手段で肉体の疲れを抜いてやると良いのですが、これ以上無理をしていくと、事は深刻になってくる。

  眠りが浅くなってくるとか、食欲がなくなり何をするのも億劫になる、朝起きたら首が動かない、腰が痛い、夜中に眼が覚めるなどなどがでてくる。

 そして終には意味もなくイライラする、妙に怒りポイ、そして根拠のない不安に襲われるようになりウツの状態、今風に言うとブルーな状態かな、そして頭痛や胃痛を感じるようになってくる。

 これらの症状が悪化すると会社に出勤できなくなったり、行く気がしなくなったりする。 これを見た周囲の人達は、一生懸命説得したり、説教したりするが本人は言うことを聞かないものだからダンダン離れていく。

 こうなれば次の手として病院の精神科で診てもらい、精神安定剤や抗不安剤や睡眠薬や向精神薬などを飲まなければならなくなる。

 順番で行くと@疲れ A筋肉のこわばり B異常感覚 C内臓の機能低下 D精神の不安定 E内臓の器質変化・・・・。というような事になるでしょうか。しかしDEはどちらが早いかは分かりません。

 こういった症状は専門的にOA機器を使う人によく見られるそうである。機器を使うのに過度にのめり込んでしまい、周囲とコミュニケーションが取れなくなってしまったりするのが原因だそうです。

 また、OA機器にかかりきりでいる人の場合、生活のリズムが乱れるせいもある。逆に私のように機器が使いこなせず、仕事にかかる時間が長すぎてストレスの溜まる場合もある。

 個人の性格もおおいに関係してくるので、OA機器を使う人がみなこういった症状に悩まされるとはいえないが、充分な配慮が必要だと思います。

 最後にテクノストレス症候群に陥りやすいタイプには、内向的、プライドが高い、傷つきやすい、などの傾向があります。貴方はいかがですか?

 テクノストレス症候群にならないために一番大切なのは、日常生活を規則正しくする事で次に身体をまめに動かす事が大切だと思います。多くの人が動くのが邪魔くさくて、疲れるといいますが、この感覚が出てきたら貴方もテクノストレス症候群に、侵されだしてきているのかも?

☆次回は電磁波について私の知っている限りの情報をお伝えします。

vol.6(2001年2月17日掲載)
京都の鍼灸院がお届けする健康通信
 
  特に日本の場合四季があり、季節季節の食べ物があり、季節ごとの旬の食物を 旬の時期に食するのが一番美味しく一番精がつくのです。同じ物を季節はずれに食べても美味しくないと私なんかは思うのですがいかがでしょう。

 例えばスイカは真夏の暑いときに冷えたものを食べるから咽喉の渇きが癒え、少し塩をかけて食べるから汗をかいた後の塩分補給にもなるし、暑い夏の暑さ凌ぎだったわけではないでしょうか。

  それをどのようにして作っておられるかわかりませんが、真冬にスイカが売られている事があります。これは食べる気がしないと思うのは私だけでしょうか?

 今、遺伝子組み換え食品の安全性についていろいろ言われているが、それまで、その作物になかった遺伝子を細胞に組み込み、培養することで、自然の法則にない、新しい性質を持った作物に作り変える事ができるらしい。

 人体にどのような影響を与えるかわからないので大手のスーパーや、食品会社などではこれを使わないようにしているらしいが皆さんはどのように、お考えになりますか?

 今まで紹介してきた事は、これはあくまで現在で言う"栄養学"とはまるで違う考え方なのでその点はまちがいのないようにかんがえてください。栄養学で言うとどんなビタミンがあってそれがどのように身体に作用してそうすると・・・・・・という考え方です。

 上記に"精"という文字を出しましたがたがこの考えは例えて言うと精気・元気・精力のような事を考えて頂くと良いのではないかと思う。

 つまり食物をただカロリーやビタミンで細胞がああなってこうなってと言うのではなく、その食物の持っている精気・元気・精力をそのまま体内に入れて、入ってきた精気・元気・精力を自分のものにするという考えなのです。難しい言葉でいうと生命力とでも言えばいいでしょうか?

 もっとわかりやすく言うと、牛肉で例えてみると、元気一杯に動いている牛と半分死にかけている牛のどちらの肉が良いか?極端な例だがもちろん前者の肉を精のある肉、後者の肉を精の無い肉となるのだと思う。でも良く動く牛の肉は硬いらしいし、運動不足でビールをたっぷり飲まされブヨブヨニ肥えた牛の肉を霜降り肉と言ってとても美味しいらしい。

  しかし栄養価はビタミンがあってミネラルがあって大して変わらないということになる。昔は卵を精のつくものだと考え風邪を引いたときなど必ずといって良いほど生卵で食べたり、卵料理を食べたりしたものです。

 そして一部分を食べるより丸ごと食べると一番精がつく。つまり大きなものの一部(マグロの刺身)より、小さなものを丸ごと(鰯や、ジャコなどを)たくさん食べるほうが、精がつき身体のためによいとの考えなのです。わかるかな?私に文章力がないので解りにくければごめんなさい。

 上記のようなものを美味しく調理して食べていただくと薬を飲むより生命力をつけ健康になると言う、お話でした。これで貴方も1つの健康法をわかっていただけたと思うのでぜひ実践してください。


つづく

vol.5(2001年2月8日掲載)

京都の鍼灸院がお届けする健康通信
 
  皆さんは健康のために何か良いことをなさっていますか?健康のためというと何か小難しいことのように思われるのですが、実は非常に簡単なことなのです。でも非常に難しいことでもあるようです。

人間生きていくためには最低、飲食をして、排泄をして、身体を動かし、呼吸をし、休養を取り、睡眠をとり、精神活動をする。これらはすべて自己責任で行はなければならないのです。

飲食について、まずよくやるのは暴飲暴食・好き嫌い・昔よく言われた美食などにより成人病になりやすい。肥満・高血圧・糖尿病など、取り上げていくとどんどん出てくる。そこでテレビや雑誌にこの食品は身体にいいとか悪いとか、この水は身体のためになるとか、いって販売されていますが皆さんはこういう食品や水などをお使いになっていられますか?

それではまず食べる物から始めましょう。まず野菜は、根のものと葉のものがある。根のものは土からの養分をいっぱい吸って人間に大地の恵を与えている。葉のものはさんさんと輝く太陽を浴びて陽の養分を一杯吸って太陽の恵みを人間に与えている。木になる実は木の葉から太陽の恵みを、根からは大地の恵を両方とっている。

また周りを海に囲まれている日本はその海からも、魚や貝、海藻など海の養分一杯の恵を人間にあたえている・・・など等、言い上げたらきりが無いくらい自然から恵みを受けている。その恵をうまく摂っていると人間は健康に過ごせるし長生きもするのです。

そして次に住んでいる地方の食物を食べるのが良いのです。例えば同じ日本に住んでいても寒い地方と、暖かい地方では摂れる食物は同じ種類のものでも、土壌や温度でその食物自体に含まれている"精"が違うのでその土地の気候や、気温や、その他のことを考えると住んでいる土地で出来たものが一番、身体に合うはずである。

例えば寒い地方で摂れた物を食すると身体を温めてくれるし、暑い地方のものは身体を冷やす性質を持っているらしいのです。だから熱帯地方で摂れる果物などは大体が身体を冷やすように働くので、寒い地方の人はあまり食べないほうが良いのです。

しかし、現代は物流が非常に発達したので、北海道で取れた物が次の日には九州で食べられるし日本中で取れた食物が、いやもっと言うと世界中の食物がいつでも手に入れることが出来るようになって来たので今の食生活は大変乱れていると言っても過言ではないと思います。

栽培方法なども進化して、ハウス栽培あるいは水耕栽培などがありますがこれは交配により品種の改良をして、例えば夏野菜を冬にでもつくれるようにしたものらしい。そして遺伝子組み換えの作物は遺伝子の操作という合理的な手法を駆使して作られた病気や害虫に強い作物だそうです。


vol.4(2001年2月1日掲載)

京都の鍼灸院がお届けする健康通信
 
  前回、鏡を見て顔色や眼の色・唇の色・舌の色に注意すればと書きましたが、ではどのような色が悪いのかというと、他人の顔を見たとき「この人顔色悪いな!」ということくらいわかると思う。普段何気なく見ていても黒いとか、白いとかは見たままでわかるでしょう。そして中に混合色の人が居る。色白の美人でも青白いとか、真っ青とか、面白いとか?いろいろあるでしょう。それに合わせてツヤのない顔色は良くない。黒い顔色をしていても赤銅色のつやつやした黒光りしている顔を見ると健康だなあと見える。ところがツヤが無ければ、くすんだような、すすけたような、なんか2〜3日洗っていないような顔をしている。こういう顔色はあまり健康とは言えないのではないでしょうか。健康色といえば薄く赤味のかかっている色にツヤのあるものです。

眼でも充血しているとか、濁っているとか、眼に力が無いなんていうのはあまり健康的には見えないと思います。子供の眼を見ると白い部分は少し青みがかかっているし、黒い部分もなんとなく青い色が混じっているような感じがしてそしてキラキラ輝いている。喧嘩なんかをしているときは「眼がイっている、危ない!」とか、酔っ払いの眼は据わっている。ところが酒も飲まず喧嘩もせずにこういう眼をしていると怖いものがあります。これに顔全体の表情がつくと本当に良くわかると思うのですが、如何でしょうね?

唇の色も、真っ青だったり、紫色だったり、または白かったり、これも見ただけで悪いと判断できるのではないでしょうか。小学生なんかが夏の海やプールなんかでそれこそ唇を紫色にして震えながら遊んでいる姿を良く見かけませんか。そんな時親は身体が冷えているから一度水からでなさいと子供に言っていると思います。

舌は鏡で見ないとちょっとわからない。舌には苔みたいなものが見えると思う。これを舌苔(ゼッタイ)というのです。舌の色と苔のつき方その色でいろいろな事がわかる時があります。舌全体の色はうすく赤味がかっているのが正常で、苔の色は普通舌の色と同じくらいでほんの少し白っぽい色なのですが、時々真っ白になったり黄色くなったりしています。それに苔も少なかったり多かったり、多いときはあまり体調が良くないはずです。さあこれだけわかってくると自分の今の健康状態もなんとなくわかるようになるはずです。

これでよくないと思えば何処か専門家のところへ相談に行くのが良いと思います。我々のような治療家を尋ねられるときっと身体がどうなっているか教えてもらえるし、そのまま治療してすきっとした身体にしてもらえると思います。                            



vol.3(2001年1月26日掲載)

京都の鍼灸院がお届けする健康通信
 
日々の健康状態を見るには、自分で確認するにはどうしたらよいか? 眼に見えるものから考えると頭に浮かぶのは顔・唇・眼・舌のそれぞれぞれの色艶、これらは鏡を見るとすぐわかるはずです。

次に眼に付くのは吹き出物、湿疹。これには痛みや、痒みなどが伴うのでよくわかるはずです。湿疹でも赤いのや黒いのや、乾いているのや湿っているのや膿んでいるものなどがあリますが、これは自己診断できないので専門のところで診てもらう方が良いのですが、でもそんなものができること自体が体調の不調を現しているのじゃないでしょうか。

次は排泄物の色。最近はテレビや雑誌などでよく紹介されているのでこういうのを参考にしてみればよくわかると思うし、例えば硬いか柔らかいか、便秘か、下痢かなどは自分で判断できる材料は幾らでもある。しかし原因などの追求はあくまでも専門の医師などに任せて欲しいのです。よく下痢ばかりするから癌じゃないか?とか自分で医学書などを読んで落ち込んでいる人がいるがこれは最低です。病院で検査を受ければすぐわかります。

とマアざっとあげただけでこれだけのことが自分で判断できます。そして日頃の自分の生活を考えてみると、ある程度疲れているか、フラストレーションが溜まっているのか溜まっていないのか良くわかります。

例えば夜更かしを良くする、暴飲暴食をする、休みもとらずに働く、残業が月100時間なんてなるとどう考えても身体に悪いって事はわかると思う。そうすればどうしたらよいか別に難しく考えなくてもわかるはずである。

それに今の季節のように、雪が降ったり道が凍ったりする日はとても寒いし、そんな日に外に居ると普段より良く疲れるし、反対に真夏の炎天下は誰が考えても身体に良くないと思うがいかがなものでしょうか?  

次回につづく

vol.2(2001年1月21日掲載)

やっと2回目のおしゃべりになった。1回目を書くのに何日かかった事か?あんまり一度に書くと疲れるので少しずつと思っていると、何が書きたかったのか忘れてしまう。そこでまた新たに考え、途中で休憩するとまた忘れている!

これの繰り返しだから時間がかかる。終いに自分でも可笑しくなってくる。一体何を書きたいのか最初に考えていたことから随分外れたことや、とんちんかんな事になっているんですよね!でもめげずに頑張って2回目を今書いています。  

今回は今朝の出来事を皆さんにおしゃべりしたくてむずむずしているので気張って書きます。それは駅の改札口に行くための上りのエスカレーターに乗るときでした。

先に乗った70〜80歳くらいの2人のご婦人が「わッ!」、「きゃッ!」と言ったかと思うと二人が逆さまに重なっているではありませんか!これは大変と思い傍にいた人に「助けてあげて」とかいうようなことを言ったと思うんだけど、二人でエスカレーターに飛び乗って無事に救助いたしました。

一人のご婦人はもう一人のご婦人を助けるために手を差し伸べたところ力がないので一緒に引っ張られて上に重なってしまったのでまったくの無傷。さて下になったご婦人はというと頭を打った程度で外傷もなく、言葉もはっきりされているし眼を見てもしっかりされているので連れのご婦人に任せてその場を去りました。

 私が話したかったのは2人連れのご婦人方ではなく、私と一緒に救助活動してくれた娘さんです。彼女はその時エスカレーターの乗り口で広告のビラ撒きをしていたンですが、 とっさに私と一緒に、必死になって救助活動をしてくれ、エスカレーターを上りきったところで4人が良かった良かったとの思いでほっとしたとき、初めてその娘さんを見ると、とっても綺麗な眼をキラキラさせてホッとした顔をしていたのでおもわず「ありがとう」と言っていました。すると彼女はにっこり微笑んでコクリとうなずき、2人のご婦人に「大丈夫ですか」と二人の無事を確かめ、その場を去っていきました。

この後、私は何故かその娘さんの爽やかさ!というかなんと表現してよいかわからないけれど、その雰囲気のよさに心ウキウキとして通勤電車に乗りましたが窓に映った自分の顔のだらしなさにビックリ! 人が見たら何と思うだろうなと思いながら、何とでも思へ!自分は今久しぶりに心がポカポカと暖かくて気持ちがいいンだから!  

これを読んでくださった皆様方に、私の表現力のなさを充分わかっていただいた上で上記の10倍くらいの気持ちでいることをお判りいただきたい。


vol.1
パソコンは本当に疲れる。この疲れをどうして取れば良いのかいろいろ試してみるが、なかなか思うように取れない。

同じようにパソコンの操作をなさっている皆さんはどのようにしているのか、うまい方法があったら教えて欲しい。特に眼の疲れがなかなか取れないし、後頭部から首筋、肩そして腕にまで疲れが移行するというか出てくる。

たった30分ほどの事でこれ位になってくるのにこれを一日中やっておられる方はどんな身体をしておられるだろうと思うと、思わず肩をギュウトすくめたくなる。

 肉体に溜まるストレスとしては相当なものだと思うが、先日週刊誌にこんな記事が出ていた。

パソコンの先進国である欧米などでは、今アウトバーン症候群という症状を持った人物が増えてきているというのだ。詳細はよく分からないが日本なんかでよく言われる自律神経の失調症状によく似ていたように思う。

ではどのような症状が出るのかというと、    
【症状】 気分のイラつき・誰とも話したくない・眼の疲労・チラチラ白い光が点滅する。 などの症状があり、欧米5カ国において10人に1人がウツ病・不安感・バーンアウトを起こしてメンタルへルスを受けているそうである。これはパソコンによる精神障害であると認められているらしい。  

眼は心の窓などと昔から言われているが、まったくその通りだと思う。もちろん顔の表情と一緒に見なければわからないが怖い顔でも優しい眼とか、またはその反対に優しい顔でも眼が怖いとか、皆さんもいろいろ経験をしていると思うが、いかがなものか?この眼の形というか光り方というのが感情によっていろいろ変わってくる。

一番判りやすいのが子供の眼だと思う。邪心のない綺麗な眼をしている。大人になっても子供のようなきらきら光る邪心のない綺麗な眼で居たいものですね。  

話がそれてしまったけれどパソコン使用の疲れを取るために私が一つ実行していることは、散歩をすることです。ジーとした仕事をした後は少し身体を動かしてやると筋肉の緊張が解けてくるので気持ちが良いもんです。そして歩いた後はストレッチで筋肉をゆっくり伸ばしてやる。これも最初ちょっと痛いけれどだんだん気持ち良くなってくるんですよ。

そして最後にお風呂です。今は寒いから熱いお湯にどっぷりと浸かりたいだろうけど半身浴のように胸までのお湯で、少しヌル目のお湯で、汗が出るまで浸かっている。時間にして20〜30分ぐらいかな?すると全身の血行が良くなり身体が温まりよく眠れるようになる。

そうそうこの眠れるという睡眠がまた大切なのです。睡眠をたっぷりとることにより肉体も、頭にある脳も十分な休養が与えられ、リフレシュして次の日からまた一生懸命働いてくれるようになる。これだけで疲れが取れるとは思えないが、でも相当楽になることは確かです。  

初めてのホームページのお喋りでした。次回はもっとうまく判りやすい文章にできればなーと思いながら今回は、さようならです。あー疲れた歩いてこようと!

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