インターン実習の案内

1)はじめに

私は、この実習の開始から2,3週間は、評価実習とほとんど変わりない指導をしている。

他の実習地でどんな評価実習を受けてこようが、私の実習指導には、変わりがない。
というか、私は私のやり方しかできないのである。
自分でできる実習指導を徹底するだけである。
私は、自分のやり方で指導しているのであり、他の指導はできないのである。
なんでもOKという許容範囲が広い指導者では決してない。

勿論、できる範囲で実習生の実習希望は、可能であれば、実現できるようにはしたい。
例えば、実習生の希望で多いのは、ケースの疾患である。
評価実習で受け持たなかった疾患のケースを希望する。
しかし、そのときの対象者や、施設設備、私の特徴などから限界もある。

この実習になってくると、実習生自身が、やってみたいことが明確になっている場合がある。
私がそのアプローチをしていない場合、専門的なことはわからないので、常識的な範囲で
指導して、可能な限り実行してもらうことを原則にしている。
そして、私が、勉強させていただいている。

前のページの評価実習の課題内容が、達成されていれば、治療計画、訓練計画、援助計画は、
容易に立案できるはずである。

(2)インターン実習での評価期間

 インターン実習は、評価の後、治療訓練まで、行う実習である。
で、どのくらいで、評価期間を終え、治療プログラムを立て、実施していくか。

この実習は、6週間か8週間が多い。
私は原則として、評価実施期間を総実習期間の半分にしている。
私の実習指導では、評価がきちんとできたから次に進めるという考えではない。
他の実習生より評価が、あまり進んでいなくても、原則この期間で行う。
ただ、まだやらなければならない評価があると、実習生が判断する場合には、延長している。

私の実習指導では、正しい評価、特定したやるべき評価というものは決まっていない。
評価手段は、作業、作業活動が中心と決まっているが、その正しい具体的な評価方法はわからない。
よくできた評価、よりよい評価というのは、無限にあると思っている。
従って、評価はやろうと思えば、いくらでもできてきりがない。人の機能は、広くて、奥深い。

評価で、ケースの全体像をとらえたら評価は終わりというのが私はわからない。
何を持って全体というのか、全体を捉えたといえるのか私にはわからない。

と言うわけで、実習期間の半分までで得られた評価結果を基に治療訓練プログラムを立案させている。


(3)作業療法目標の設定

 これについても私は、自信がない。
このケースにとって、正しい作業療法目標を設定するということが、どうしてできるのかまだ不明である。
で、私は、ケースとの評価実習期間で得られた情報の中で、妥当な目標を見いだすように指導している。

そもそも、作業療法の長期目標とか、短期目標の意味を私自身がもっと勉強する必要を感じている。
以下は、今のところ私が目標に関して個人的に考えていることを述べるにすぎない。

1)長期目標

 私はこれをリハゴールというのと混同しているのかもしれない。
作業療法独自の作業療法長期目標というのが独自にはまだ描けていない。
だから、今のところ以下に、リハゴールと言い換えられる内容を示す。

 作業療法長期目標にも色々あるとは思うが、私が考える長期目標の一つは、
今の生活から次の生活を考えた目標である。次の住まいや次の暮らしの場の目標設定である。
そう考えると、この目標は、作業療法士だけで立てられる目標ではない。
ただ、作業療法士は、作業療法場面の評価から、およそどの程度ならば、適切な目標設定になるのかという
予後に対する独自に判断をすることは大切であろう。この辺りのことをケースマネージメントというのであろうか。

長期目標とか、リハゴールとかを定めて、計画を立て考えることが、ケースマネージメントというのであろうか。

この点については、私はまだ疑問が残っている。例えば、ADL,APDLの評価を精神科作業療法士として、
精神科作業療法独自の評価として、どのようにすればよいのか、あるいはそのような方法はないのか。
なければ、何を精神科作業療法でなすべきであろうかなどという疑問である。

そもそも、ケース本人の意志がなければ、この目標は、無駄になってしまう。
いくら、関連職種の独自の判断を時間をかけてとりまとめたとしても、本人自身の将来への意志が明確で
なければ、何もならないように感じてしまうのであるが…。

まぁ、ハッキリしない表現ばかりで申し訳ないです。こんなぼやきはこのくらいにしておきます。


2)短期目標

 作業療法の短期目標は、長期目標に向かって精神科作業療法でできる専門的な目標である。
評価のまとめで、問題点を箇条書きに列挙していれば、それらに応じた目標を定める。
精神科作業療法場面の中で、具体的に目標となるケースの反応を引き出せそうな目標を設定する。
そのためには、目標達成への手段の選択も重要な要素になってくる。

(4)作業療法訓練・治療計画の立案

評価で、きちんとした計画が立案できなかった実習生もこの治療計画ではやってもらわなければならない。
この機会が最後である。
原則は、短期目標に向けて、いつどのような手段でアプローチしていくかを考える。

1)実習期間中のプログラムを立案(治療手段となる作業の選択)する。

2)選択した作業をどのように訓練に用いるかを考える。

1。その作業や作業活動の手段を、目標に応じて適切に選択する。

 訓練手段の種類は、評価手段とほぼ同じである。

2。評価と同様、作業行動や作業言動を用いる場合、原則や、具体的で詳細な計画を立てる。

3。作業を訓練手段にする場合の使い方
 1.作業活動過程全般を手段にする。場合によって、作品もまた、訓練手段に用いる場合もある。
   
 2.作業課題を手段にして、これに伴うある機能に焦点を当てる。

(5)作業療法ケース訓練場面の記録方法

 これは、評価の時と同じ形式の用紙を用いてよい。記入の方法も全く同じでよい。
そして、この時点では、自分の行動・言動の欄が、働きかけ、訓練接近の具体的方法を表すことになり、
自分の考え・思ったことの欄が、訓練接近の目的、意図、意味などを表すことになる。

そして、ケースの行動・言動という欄は、訓練接近の訓練実践および訓練結果を表す。

評価用紙として用いた時には、評価機能項目名をその場面の題名として記入していたが、
今回の訓練場面の記録では、治療計画の何番をしていて、この場面では、短期目標の何番を意図して
アプローチをしている場面なのかを明記させる。

私の実習指導経験の中で、このノートを短期目標ごとに分けて、記録した学生もいました。
こうしておくと、後のレポートをまとめるときにやりやすいとは思いますが、
ただそれは、やりにくさや、欠点もあるので、特にそうしない学生もいます。


臨床実習指導きまぐれ日記
続・臨床実習指導きまぐれ日記


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