照射パワー、ジュール、照射時間(パルス)  
  ジェントルレース、ライトシール、SLP1000
照射パワーについて
レーザー照射をしているとそのパワーについて盛んにジュールという単位が出てきます。
ジュールについて考えます。
ジュールとカロリー
ジュールという言葉(単位)を初めて聞いた方も多いと思います。理科や物理ではよく使う単位
ですが、日常生活ではむしろカロリーの方がなじみやすくよく使われています。
1カロリーとは1gの水の温度を1℃上げる熱量(エネルギー)を言います。ジュールに換算する
と、1カロリーはおよそ4,2ジュールになります。
420ジュール=100カロリー逆に言えば
100ジュール=23,8カロリーとなります。

電気とジュール
1ワットの電気(電流)が1秒間に発生する熱量を1ジュール/秒といいます。
わかりやすく言うと1秒ごとに1ジュール発熱しています。すなわち4,2秒で1カロリーの発熱が
あることです。
100ワットの電球は100ボルトの電気を流すと100ジュールの熱エネルギーを周りに放出し
ています、しかも休み無く出し続けます。
これを物理的に表現すると100ジュール/秒のエネルギーというのです。
2秒では2倍、5秒では5倍のエネルギーになります。(当たり前ですが)。
ですから100ワットの電球は5秒間つければ500ジュールのエネルギーになります。

さてそこでレーザー脱毛の話題に戻りましょう、18ジュール位から太い毛は永久脱毛になるが
産毛は50〜60ジュールも必要だ、ということを聞いたことがありますね。
おやおやたった18ジュールで永久脱毛なら100ワットの電球でも100ジュールではないか、
ならばなぜ100ワットの電球で永久脱毛ができないのでしょうか。と疑問が出てきそうです。

そこで出てくるのが『単位面積あたり』いくらのエネルギーかということが大事です。
100ワット電球の場合を考えましょう。電球の表面積はおよそ郵便はがき位で150cuとしま
す。
100ジュールを150で割ると1cuあたりのジュール数は0,7ジュール/秒となります。
レーザー脱毛機はそのような大きなパワーで照射しているのです。
しかも、わずか30msec(0,03秒)の瞬間にそのジュール数を照射するのです。

ただしSLP1000という脱毛機の場合は最大150ジュールだそうですがこれは1秒という長い時
間照射します。

ライトシールの18ジュールの強さでもし1秒間照射し続けたとしたら計算上は600ジュールと
いうことになり絶対的に火傷します。
そのためこのSLP1000では弱く長く当てるということを考えたのです。
まとめてみます。
適当なパワー(熱量・すなわちジュール/秒)で、適当な時間(0.01〜0.05秒位)照射すると
火傷無く(毛根の周りだけが軽い火傷を起こし)脱毛ができます。医療機関で使われている3
機種を比較してみましょう。

3機種の比較は(およそのことです、多少省略します)以下の通りです。

            ジェントルレース  ライトシール   SLP1000
レーザー照射時間   3msec   オート(5msec〜30msec)
◎ 30msec
  100msec
100〜1000msec
最大ジュール数  30ジュール   60ジュール   150ジュール

この表を見てわかるようにジェントルレースはわずか0.003秒間に全エネルギーを照射しま
す。
たとえば18ジュールだとするとライトシールなら0.03秒ジェントルレースの10倍の時間をか
けて照射します。言い換えればジェントルレースの瞬間のパワーは1msecあたりライトシール
の10倍のパワーなのです。
一方SLP1000はと言えばさらに30倍以上の時間をかけてゆっくりエネルギーを出します、言い
換えればぬるま湯のように暖めます。

これを身近なことで例えてみましょう。ゆで卵を作ることを考えてください。
100度の熱湯に卵を入れると2分でゆで卵になります。
85度の熱湯では10分ほど必要です。
50度では30分経ってもゆで卵にはならないでしょう。卵が受け取るジュール数は遙かに大量
のエネルギーがあってもです。

そのようなことで、どちらが本当に永久脱毛としての効果があり火傷などの副作用が少ない
か、メーカーは社運をかけて研究費をつぎ込んでいます。
そのためかなり一方的な結論に基づいて我田引水的なレポートを出して商品化しています。
はっきり言って効かない機械が出回っているという結果になっているのです。
レイラという機械が発売当初どんな日焼けにも良いということで大々的に宣伝されたのですが
臨床使用して2年弱で使われなくなっています。
しばらく(2〜3年)使って初めて諸々の副作用などがはっきりしてきます。


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