歯周病(歯槽膿漏)で歯がぐらつくとその歯を避けてかむため、結果として、顎偏位をおこします、歯がぐらつくたびにいろいろな顎位をとるため、全体がぐらつき始めさらに歯周病に罹患していく歯が増えます、そこに歯を不潔にすれば、尚更 歯周病(歯槽膿漏)は悪化します。歯周病(歯槽膿漏)の結果、顎偏位を繰り返すという悪循環が生まれます。その時引き金になるのは、歯ぎしりなような気が私にはします。
噛みこむ歯が、揺れ始めると、最後は噛む位置も分らないようになることもあります。
噛みこめないので、食物の制限も出ると、全身症状も悪くなります。
顎変位は、かみこむ位置が分からないのですから、治療も難しいものです。歯がぐらつくのも、どの点で当たっているのか、かむたんびに異なるのですから、確定するのに時間がかかります。
顎偏位症の治療は、時間も掛かりますし、患者さんの都合に振り回される事が多い。患者さんも必死なのでしょうが、かみ合わせを新たに作り、軟着陸させるのが難しい。 高度化した疾患に、治療法がてさぐりの試行錯誤で、それに保険が全くついていけません。心因的要素も疾患に重い陰を落としています。患者さんも、大きく精神的に変化し、その対応に大忙しとなります。概して患者さんは、 自分の事しか考えていない。他人の事まで気を使う余裕が無い人が多い。入れ歯のむずかしい症例の時は、私も精神的、肉体的にまいり、他人への配慮が、至らないことがあります。ある程度自由な総入れ歯、でも難しく感じるのですから、顎偏位症の場合、 自分の歯に規制をうけるのですから、格段に難しくなります。いつも無意識につかっている、お口が、突然へんな噛み方になるのです、そこで噛んでいられるのというところで噛んだり、また正常の位置で噛めるようになったりするのですから、ビックリします。 ”訳がわからない、頭が混乱する”と、患者さんは、表現します。その通りだと思います。生体の恒常性を絶えず保つという、機能で、かみ合わせを微調整している時 は良いのですが、なにかの拍子でその範を超えると、悪さをするようです。噛み方をわすれたカナリアのようです。まったく何処で噛んでよいのかが、分からなくなるようです。その時々の噛み合わせで、全身症状も刻々と変化します。どの噛み合わせが正常に近く、全身症状 が一番出ない状態かを、確定するのに、ものすごい時間がかかります。やってみて、反応を長期にみないと分かりません。
心の変調を来している場合が多いので、扱い方は慎重になります。治療をやる覚悟をするのに、かなりのプレシャーを受けます。まだまだ、分からないことの多い分野です。模型の読み込みを、何度も何度も、長時間かけます。なぜ上の前歯が、出っ張ってきたのか、なぜ下の前歯が傾いたのかなど、必死の思いで、推測します。 推測した後、大凡の治療方針を立てます。応急処置として、割り箸テストを行い、反応のありなしを見ます。それを参考にして、歯を削ったり、歯の上に補撤物を置き、高さを上げる事もあります。すべて反応次第です。
多くは、若い頃からあまり体を動かすことをしない人がなるように思います。まだまだ私では、力不足に感じます。本来、大学で治療すべきものですが、大学でもあまり、研究されていない感じです。
メールで問い合わせをうけました。遠方の方ですが、住所も本名もわかりません。 実際に拝見していませんので、一般的な回答をしました。下顎が、左に顎偏位しているとのことです。 2度目の問い合わせがメールできました。スプリントを入れてもらえるかとのお話でしたので 、遠方ゆえ、少し地理的ハンデがあるので近い先生にみてもらった方が何か合った時安心ですよとお答えしました。 地理的ハンデとは何事か!という返事を頂きました。その後セカンドオピニオンを求めるといった趣旨でメールがきました。前にひどく怒られましたので、より、一般論だけお答えせざるを得ませんでした。その後は、メールを頂いていません。
知らないもの同士がインターネットを通じ知り合い、意見を交換したわけですが、距離が遠いことは、金銭的にも、治療面でもかなりきびしいものがあります。 やはり原則は、お近くの先生という事だと思います。
その後電話があり見て欲しいとのことでしたが、さらに内容をお聞きしますと、とてもむずかしくて、私の手におえないということで、お断りしました。歯周病(歯槽膿漏)がひどいようなので、時間が、かなりかかりそうです。
お断りすることが、私のベストの選択でした。心因的要素が多すぎます。距離も遠いしーーー。
メールで問い合わせをうけた遠方の方です。10回ぐらいメールのやりとりがあったあといきなり来院されました。いろいろな先生にみてもらっていました。その先生に受けた治療を説明をしている最中に泣き出しました。 顎が左前に移動して、前歯、小臼歯を破壊して、抜歯になり入れ歯になるのを極力恐れています。
泣きおわると安心したのか、説明にうなずくようになりました。印象ができそうでしたので、 印象をとり、模型を作りその模型で、説明しました。
午後1時から7時までかかりましたが、その後なんの連絡もありません。このことは私にとり、よかったと思います。加療が始まれば、長い期間かかるのが、顎変位症の常ですし、易しい症例なぞありません。患者さんの覚悟もそれ相応のものがないと加療に入れません。加療に入る前に、患者さんの覚悟がなかったので、加療しないことがベストだと思います。医患ともに努力が必要で、重要な事なのです。
患者さん自身、言いましたが「Dr.ショピイングのしすぎ」それで不安をあおられるようです。 加療するだけが能じゃない。バイトを上げ下げすれば、非可逆的になる場合もあるし、なるべく侵傷をすくなくしないといけないと思います。
中学生の症例です。中2男子です。 開口するとき左の顎関節が少し外側に張り出て、ガックという音がして、元の位置に復帰するように1ヶ月前ぐらいからなったとのことです。 最初バレーの部活中になったとのことです。
割り箸テストを指導し、抗生物質の投薬4回で外れなくなりました。友達と悪ふざけして再現しないように注意しました。 顎関節の安静をなるべく保つようにするため、割り箸で睡眠を取るように指示しました。 若いので直ぐに、小康状態になりました。経過観察中です。
後は、春、夏、冬休みの経過観察になりました。音も出なくなり、関節部も膨らまなくなりました。このまま行きます様!
春休みに予後をみましょうとの約束を致しましたが、来院されませんでした。痛みもなくそのままにしているのでしょうが、歯医者にしてみれば不安です。 部活などで忙しいのでしょうけれども、あるきっかけで音がして、顎関節に異常がきたのですが、またならないという保障はありません。経過観察が重要なのですが、 痛くないとき、異常でないときは、患者さんは来院しません。のど元過ぎればーーーです。
その後虫歯治療に来院しましたので、模型をつくり、模型の読み込みをして、悪い部分をシリコン・ポイントでひとなぜして落としました。経過観察中です。咬合とは、難しいものです。歯周病(歯槽膿漏)にならないよう注意が必要です。
右下第二大臼歯の抜歯を致しました。珍しい形でした。その歯は舌側に45度傾いていました。上顎は、対合歯は、ブリッジになっていました。 噛みこんいたら、だんだんと傾いてしまったそうです。根は、単根でした。だから傾いたのだろうと想像できます。
約1ヶ月前に、痛みはなかったのですが、来院され相談を受けました。いつ痛くなってもおかしくない歯だから、清潔にしておけば、ひょっとしてしばらく持つかもしれないので少し様子を見た方が良いのかなという話で、経過観察中でした。
その後、安心したので強く噛むようになっていたところ、歯が痛みだしたとのことで、抜歯致しました。
それから1週間もたたないうちに、顎がしびれるように、痛くなった。上か下か分からないのだそうです。
咬合圧をまともに受ける、下顎臼歯部のブリッジが痛みの原因のようなので、咬合調整して、様子を見ることにしました。
2日で痛みが治まり、4日でしびれる感じもなくなったそうです。ふらふらの歯のときは、遠慮していたのが、抜歯したら、 きっちりかめるので、顎が変位して、なおかつ、強圧が、下顎ブリッジにかかり、痛み、しびれになったと思われます。
笑って、咬合圧軽減方は、指導していたのですが、間に合わなかった、抜歯の際に咬合調整しておくべきだったかも知れませんが、初めての新患で、ブリッジの咬合調整申し出ることに、躊躇しました。 たいした抜歯でないのに、他の歯の調整はおかしいと、患者さんから、思われるかも知れないので、−−−
顎変位は、歯槽骨が弱ければ、歯周病になって行く、顎関節が弱ければ、顎関節症になっていきます。 両者とも、加齢により、器質的変化がおきていく時期にだんだんと現れてきます。加齢にともなう、変化なのです。 顎関節症は、若くても、無理な体の使い方を続ければ、発症します。予防法は、生活習慣病の予防法と同じです。後は、笑うことです。