2.4 バランス、重力を感じる


実際、これが全て!・・・


犬や猫、イルカやチベットの人々、東京に住む人やシドニー、ニューヨークに住む人。
これらの存在、動きを規定するもの、縛るものの最も根本的なものは何でしょう?
私は、それは重力だと思います。

全てのものは重力の支配下にあります。

寝てようが車運転してようが、ぼーっとしてようが仕事してようが、重力の下です。
おならも、お風呂のお湯も、ワインもチーズも、みーんな。
それは、私達を縛るものであると同時に、大いなる大地の包容力です。
私達が宇宙に放り出されないように、つかまえていていてくれるのです。

全てのものは、重力の下でうまくいくようにできています。
私達の体だって、当然そうです。

でも、みんな実は、結構感じていないように思います。
足の裏なんてものは、しっかり大地に任せられれば、柔らかくしなやかになり、
立ったり歩いたりするだけでマッサージされるのです。
お尻や股間を大地に預けて緩められれば、首や肩など上半身を固める必要が
無くなります。
お腹も緩めることができれば、深く柔らかい複式呼吸が自然とできるのです。

そうした結果、全身は自然とバランスするようになります。
自然とバランスする状態とは、どこも力まない、リラックスした状態のことです。
力まないのに、どうやって立ってられるんでしょう?
それは、バランスする状態に於いては、重力に対抗する上向きの力が
自然と生まれるからです。

首から上は上に向かい、
尾てい骨から下は下に向かい、
背中は広くなり、体の前面は柔らかく開きます。
全ての部分が相対的に遠くなるよう位置するように、自分の自由なスペースを
勝手に確保するようになります。

首、両手首、両足首をリラックスさせたら、それらの先の、顔、手の平、足の裏の
柔らかさを感じます。
それらよりも胴体に向かって内側の関節や筋肉も、固めないように注意します。
それらに注意しすぎて、呼吸が疎かにならないようにも気を付けましょう。

そのまま力まずに次の行動へ移れれば、そして、それを続けていければ、
常にリラックスした状態となるのです!

実際は、そんな人は果てしない天才か、果てしない自然児かどっちかですから
トライ&エラーを繰り返していくしかないのですが。

しかし、電車や街頭で人々を見てみましょう。
みんな何かしらどこかしら固めていることに気づくと思います。
足、お腹、肩、背中、首、顔、、、
ゆったり大きく使えば、重力に身を任せればリラックスできるのに、
なんだかいろんな所を縮めて固めて緊張させてます。

それらは、見ようによっては、重力に身を預けることを恐がって自分で力を
造っているように見えます。
そりゃ〜凝るって!・・・

私は現在体重70kgです。
ということは、足裏に70kgかかる、ということです。
ということは、足首に68kgとか、
膝に60kgとか、股関節に50kgとか、胴体はよく分かりませんが、
首に5kgとか、順々に減ってくるわけです。上に向かって。

それをそのまま素直に感じることが出来れば、いわゆる上虚下実の状態となり
安定した下半身の上にリラックスした上半身が素直に載る状態となります。
それが重力の掟なのですから、それに従えば良いのです。