2.5 心も体も縮めない

姿勢が悪いことに気づいて「背中を伸ばそう」と思い、意識的に背中を伸ばしたとしても、
しばらくするとまた元通りになっていることがあります。
というか、たいていなります。

それは、頭で考えたこと
(自分が持っている「背中を伸ばす」というイメージまで伸ばそうとすること)
を体に押しつけているからです。

そもそも体にとっては楽な姿勢ではないので、頭がどっかよそへ行ってしまえば、
元通りになるのは当然なのです。

別の言い方をすると、
・体は元々広く、縮まらず、伸びていたがっている
・頭(思考、気分)が押さえつけているから、「悪い姿勢」になってしまっているだけ
・頭が体を押さえつけることを止めることさえできれば、体は自然と勝手に理想的な
 ところまで伸びて広がる(「良い姿勢」になる)ということです。

私は、以前、座ってる時とかいろいろ姿勢を変えてみたりしていました。
でも、いくら変えても、どんどん肩凝りとかがひどくなるばかりでした。
結局、頭でいろいろ考えて姿勢や動きを工夫してみても、うまく行かないのです。

どう体の声を聞くか、頭は邪魔しないか、
という方向に頭を切り換えないと、うまく行きません。

つまり、全然肩凝りにならない人とは、体の姿勢や動きに関して
へたなことをしない人なのです。

体を縮めるようなことは、たいてい精神的なことから来ると思います。
「しまった!」とか「やばい!」「恥ずかしい!」とか、です。
「イライラする」「むかつく」「だるい」「うざい」なんかもそうです。
無意識のうちにも、雑踏や雑音などのストレスによって影響を受けることもあるでしょう。
縮めるということは、どこかが緊張したり硬くなっているということですから、
それは関連する他の所にも影響します。そうすると、またそこから次へと連鎖して
行ってしまいます。

そうした状態のとき(コチコチ、カチカチ、縮みまくり、凝りまくり)に、
どこか1箇所でも、広くすることができて、その広がりが他に連鎖・影響
して行くのを妨げずにおければ、理論的には全身が広がります。

そうした状態では、全てのパーツが、自由に動くためのスペースが充分ありますから、
リラックスして勝手に自由に活発に動き出すのです。