2.8 呼吸に乗る

ヨガなどの東洋思想では、呼吸が非常に大切なこととして扱われます。

最近は欧米でのヨガ・ブームも影響しているのか、欧米のスポーツ・ストレッチも
呼吸を取り入れるような方向にあるようです。

日本だって、そう遠くない昔までは、呼吸や息というものが意識的にせよ
無意識的にせよ、大切にされる文化であったと思います。

大型のほ乳類同士だと、呼吸はコミュニケーションになり得るような気もします。
赤ん坊や犬や猫、ひょっとするとイルカやなんかも、呼吸は非常に重要な
コミュニケーション手段であるような気がします。

柔らかく深い腹式呼吸が出来ることは、実は最高の幸せのような気がします。
もうそれ以外何もいらない!とは、軟弱ものの私は言えませんが・・・
それは、どんなに大金を積んでも、どんなに勉強しても、どんなに頑張っても
手に入らないものかもしれません。
でも、全てを滞らせず、リラックスして、頭を休め、頑張ることを止めれば、
自然とできるはずのことでもあります。

呼吸の使い方がうまい人は、深い呼吸1つで
心を静めたり頭痛などの痛みを和らげることができるでしょう。

深く柔らかい呼吸ができるためには、お腹の周辺など、体の前面が常に弛緩
している必要があります。
そして、そのためには脊髄は自然な状態で伸びていないと、前面のスペースが維持されません。
つまり、深く柔らかい呼吸が出来るということは、体全体がリラックスした
状態にあるということになるのです。
呼吸に乗るということは、流れに乗るということです。

しかし、現代の私達は、かなりの人がかなり、実はしょっちゅう呼吸を
止めていると思います。
パソコンしながら、TVゲームしながら、TV見ながら、本読みながら。

目をじ〜っと使いたがるのと同じです。
呼吸もじ〜っと止めたがってしまうのです。

結局それは、体の面倒を見ることを怠けていることなのです。
そしてそれは、実は体を傷つけていることと同じです。
体に素直になっていないのです。