乳がんと自己検診

  1. 乳がんにできたたった1つのがん細胞
  2. 例えば、乳がんにできたたった1つの乳がん細胞が分裂をくり返して、直径1cmのしこりになると約10億もの細胞数になります。目に見えなかった小さな細胞が手で触れるようになるには約10年もかかります。1円玉の直径が2cmですから、乳房のしこりがこれ以上大きくなるまで放って置いたら治るものも治らなくなってしまいます。自分の乳房を良く知り、定期的にしこりのチェックを小豆大の小さなしこりのうちに発見することができ乳がんで命を落とすこともないのです。

  3. 乳がんはこわくない
  4. 乳がんは、欧米の女性に多く、日本の女性では比較的少ないとされてきました。それが、最近では、日本でも乳がんの患者さんが急増し、乳がんで命を落とす人が増加してきています。これは、とても残念なことといえます。なぜなら、最近は、乳がんの検査や治療が進歩し、ごく早期に発見し、治療さえ受ければ、ほとんど100%治る病気だからです。
    しかも、乳がんは、胃がんや肺がんなど内臓にできるガンと違って、体表面にできるので、自分自身でも見つけやすく、普段から気をつけていれば、ごく早期のうちに発見でき、手遅れになることも少ないからです。つまり、乳がんは自分で発見することのできるがんなのです。

  5. 乳がんの発生と転移
  6. 乳がんに限らず、すべてのがん細胞は、もともとは正常な細胞が、何かのきっかけで異変を起こし、異常に増殖する細胞に変化したものです。
    乳がんが最も発生しやすいところは、日本人では、乳汁を乳頭へ送る働きをする「乳管」です。乳管の他にも、乳汁を作り出す「小葉」や「乳頭」に発生しますが、その頻度は比較的少ないとされています。
    乳管の細胞がガン化して増えはじめると、その部分がふくらんで「しこり」になります。ところが、このしこりは普通痛みがないので気が付きにくく、そのまま放って置くと、乳管の中だけでなく、乳管の外に出て増え始めます。乳管の外へ出たがん細胞は血管やリンパ管を通って全身へ広がり、乳管に局在する病気から、全身的な病気と移っていきます。
    これが乳がんの転移です。

  7. 乳がん治療の決めては早期発見
  8. もし、乳がんを早期に発見し、がん細胞が乳管のなかだけにあるうちに取り除けば、ほとんど100%治すことができます。しかし、その時期を過ぎて全身にがんが転移するようになると、手術により乳房にあるがん細胞を取り除いても、全身に散らばったがん細胞まで取り除くことは難しく、がんを完全に治すことが困難となります。

    乳管内がん100%
    しこり2センチ以下
    リンパ節のしこりなし
    80.1%
    しこり5センチ未満
    わきの下のリンパ節にしこり
    62.3%
    しこり5センチ以上
    まわりに転移
    33%
    他の臓器への転移3.8%

  9. 乳がんの治療
  10. 乳がんの患者さんには、原則として、まず手術が行われます。がんの進行状態によって、切除する部位は違いますが、最近では治療の進歩が著しく、しこりが小さいうちに発見できれば、切除する部位を少なくして、将来、手術前と同じような乳房の形を作り出すこと(形成手術)も可能です。また、がんの再発や進展を抑えるために、効果の高い治療法や薬剤も種々開発されていますから、安心して治療を受けることができます。

  11. 乳がんの自己検診
  12. さっそく、始めましょう。

    乳がんがいちばんわかりやすい症状、それは、乳房の中に、小さい、かたい、痛みのない「しこり」ができることです。はじめは、なかなか要領がつかみにくいかもしれませんが、何度もくり返していくうちに、自分の乳房の形やかたさがよく分かり、米粒くらいの小さい「しこり」でも発見できるようになります。

誰にでもできる乳がんの自己検診法


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