歯冠修復の処置を行った歯は何年維持できるものであり、また、何年維持させなければならないものであろうか。その期間は治療時の諸条件や受診者の身体的条件、および、メンテナンスなどによっても異なってくるため、これまで明確にされることなく避けて通られて来た難しい問題です。
治療を必要とする歯の殆どは処置歯の再治療であり、受診者側からの"歯が抜かれた"、"神経を取られた"、"歯を削られた"といった歯科治療に対する不信感は大きいものがあります。本来、臨床歯科医の治療行為は受診者と歯科的健康を共通の基盤として生涯に渡り喜びを分かち合える筈のものです。もしも、それが失われているとすれば、その原因の一つとして処置歯がその状態を長く維持できないと言った問題がクローズアップされてきます。
しかし、この難しい問題も解決の糸口が開かれてきました。すなわち、接着歯科臨床の発展により、歯冠修復歯の耐久性が飛躍的に向上し、さらに、カリオロジーを基にしたリスク検査とSupportive Periodontal Therapyにより疾病管理が容易になったことから、"歯冠修復歯の生涯維持"が夢ではなくなったといえます。このメンテナンスシステムの定着は受診者の満足度を高め、潜在受診者の顕在化に寄与して医院の活性化にも繋がります。
21世紀初頭のシンポジウムはこの夢のある"歯冠修復歯の生涯維持"を目指してディスカッションを行います。
- 日 時:2001年7月8日(日)9:00〜16:30
- 会 場:日本歯科大学九段ホール(JR飯田橋駅下車)
- 受講料:会員7,000円/非会員9,000円 (先着200名)
- ビアパーティー:3,000円
- シンポジウム終了後、講師を囲んだビアパーティーを行います。
申込方法:
下記申込書をプリントアウトしていただき、必要事項をご記入の上、
所定の参加費を添え、現金書留にてお申込下さい。
申込先:〒170-0003
東京都豊島区駒込1-43-9(財)口腔保健協会内
日本接着歯学会シンポジウム係
申込期限:2001年6月25日(月)
*当日、ホールにてメーカー各社の接着関連歯科材料の展示を行い
ます。
【プログラム】 司会進行 真鍋 顕
09:00〜09:10 「会長挨拶」 日本接着歯学会会長 内山洋一先生
09:10〜09:30 「問題提起」 司会・香川県開業 真鍋 顕 先生
09:30〜10:20
「歯科治療の価値を高める接着歯科臨床」
岡山県開業 近藤康弘先生
長い接着歯科臨床の経験から見た
修復歯の生涯維持の要件
10:20〜11:10
「General Practitionerは受診者と生涯に渡る
お付き合いである」
東京都開業 眞坂信夫先生
30年の臨床から提起する世代別治療システムと
修復歯の生涯維持
11:10〜11:20 休 憩
11:20〜12:10
「修復歯のメインテナンスを
日常臨床に定着させるマネージメント」
東京都開業 安部井寿人先生
修復歯を多く抱えた受診者のリスク検査と
メインテナンスの実際
12:10〜13:10 昼 食
13:10〜14:00
「メインテナンスのためのCariologyと
Periodontology」
イエテボリ大学 大野純一先生
スカンジナビアでのアプローチ
14:00〜14:10 休 憩
14:10〜15:00 ディスカッション
15:00〜16:00 質疑応答・閉会 (16:30〜 ビアパーティー)