海外で気胸
になったら

・海外での気胸に備える ・入院体験記 ・入院で役立つ英語 ・掲示板
失敗しない、後悔しないための5か条
(番外編) 病院での謝礼やチップ。
 
1
信頼できる病院でチューブを入れる。
 
2
途上国の場合、先進国への移動を考える。
 
3
複数の医師に治療法を相談する。
 
4
手術が必要な場合は、家族が付き添う。
 
5
手術後こそ、医師の指示を具体的に聞く。
 

看護婦や医師、その他、病院内で世話になる人たちに対して、チップや「心づけ」は必要だろうか。必要だとしたら、どんな場合にどれくらい渡せばいいのか。ほんとうに悩んでしまいます。

日本人になじみのないチップの習慣。「気持ちいいサービスを受けたら、ありがとうの気持ちをチップで表せばいい」とガイドブックなんかには書いてあるけど、入院時のように、相手との関係が継続する場合には、次のサービスへの期待を込める意味がむしろ大きいと思います。私みたいに「こんな看護婦に1ポンドもくれてやるか!」と意地になると、それから先のサービスはどんどん落ちていく。数々の不快な経験は、チップを渡さなかったことが原因かも知れないと、今になって思います。

それなら、毎日、看護婦が注射してくれた後に「ありがとね」と言ってチップする?それはそれで、次から必要のない注射が増えたりする危険が無くもない(笑)。手術後、最初の診察で、執刀医に「これを・・」と言ってまとまった額を払う?これも、「手術、もう1回サービス」なんてことに・・・。

ここからはエジプトの話。
エジプトにはもちろん、チップの習慣があります。レストランやホテルで、また駐車場で車を誘導してくれた人に、小包の配達人に・・。日常のちょっとした場面で、1ポンド札(約30円)が活躍します。加えて、「貧しい人に施す」ことがイスラム教の規律にあるため、なぜか、イスラム教に関係のない外国人でも、豊かに見えればチップを「要求される」ことがままあります。さらに、チップの額を大きくしていけば、それがそのままワイロになる、というような場面も少なくありません。

で、私が実際に、病院でどうしたかというと、退院時に看護婦と雑用夫にほんの数ポンド渡しただけです。エザトさんに相談すると、国立病院だから、心づけは受け付けないというようなことを聞きました。「なるほど、日本の病院も、最近は退院時の心づけを辞退することが多いらしいし、そんなものかな」と思い、またこれについて考えるわずらわしさから逃れたい気持ちもあって、すべてをエザトさんにまかせました。この判断が正しかったのかはわかりません。長期間滞在し、エジプトの習慣への理解が進むにつれ、ちょっとしたチップで入院生活が違うものになっていたかも知れないという思いは強まりました。


カイロの中規模病院

ローカルの出版社が発行するカイロの生活ガイドブックの医療のページに、驚くべきことが書かれています。"Experienced nurses with Higher Institute degrees are paied between LE200 and LE300 per month in the government hospitals" LE1(1エジプトポンド)は30円ほどですから、看護婦の月給は1万円にも満たないということです。大卒の初任給もこれくらいですから、他の職業と比較して極端に低いわけではありませんが、この国における看護婦の地位をよく表していると思います。これを知って、看護婦へのチップはおそらく受け入れられ、しかも有効に働くのではないかと思うようになりました。

エジプトでなく、他の国ではどういう習慣になっているのか、想像すらできません。病院はホテルと同じように考えればいいのか。病院内だけの特殊なお礼の習慣があるのか。国によって様々でしょう。最低料金だけ示され、あとは成功報酬に近い意味の心づけを上乗せする、なんて制度も、どこかの国にはあるかもしれません。それから海外旅行保険はカバーするのかどうかも疑問です。

何かと??が多い、入院時のチップですが、まずは現地の人に聞くこと。そして、「ちょっとサービスが悪いな」と思うときは「ちょっと渡してみる」のが一番ではないでしょうか。少しのお金で入院生活が快適になるのなら、活用すべきだと思います。