| 海外で働く人や、団体旅行の参加者が、救急を要する病気や事故にかかった場合には、適切な処置がマニュアルにそってすみやかに行われることでしょう。しかし、組織や団体に属していない個人にとって、緊急事態の対処は完全に自分しだいです。
その最も基本的な備えの一つが、緊急時に駆け込む病院のリストではないでしょうか。気胸になったとき、「この病院に行く!」と伝えられれば、自分だけでなく、周りの人も安心です。とくに、病院によって医療レベルの差が大きい海外では、病院の選択そのものが重要な意味を持つからです。万が一、誰かの薦める病院で適切な治療が行われず、さらに重大な事態になったとしても、その人を責めることはできません。
ここで大切なのは、病院リストを「あらかじめ」持っておくことです。病気やけがをしてから、保険会社や日本大使館に電話することは、緊急時には現実的ではありません。電話を探して、受話器を取って、所在地と病状を伝えて、推薦病院を聞いて、メモる。気胸が発病すれば、これだけでもかなりしんどい作業です。ですから、病院リストは健康なときに問い合わせて、手に入れておくべきものなのです。英語で書いて、誰が見てもわかるようにしておくのがいいでしょう。 |

▲私が入院したエジプト最大級の総合病院「Kasr El Aini Hospital」
信頼できる病院の情報は、インターネットも含めてさまざまなソースがあると思いますが、私個人的には大使館の紹介が良いと思います。現地にあるだけあって、最新の情報が得られるからです。リストの中でも、「実際にはここが評判がいい」とか、「この間、ここに入院した人がいるけど、不満そうだった」といった、プラスアルファの生の声が聞けるかもしれません。 |