「真直ぐに見つめることは苦しいけれど、逃げて逃げ切れないのなら

立ち向かうしかないじゃないか

全身で受け止めるなんてできないけど、うずくまってでも

這いつくばってでも進む方向を変えたくない」

心の叫びをあの人に伝えたい

だけど、まだ・・・扉を開ける勇気は私にはない

水をください

とっても美味しいアンパンを巡って、パン食い競争が始まろうとしている

パンを食べたい人、ただなんとなくいる人、競争がしたいだけの人・・・

いろんな人たちが、一斉によ〜いドン!

あたしは、皆が走るから、はぐれるのが怖くて走り出した

後先なんて考えないで猛ダッシュして、なんとか手に入れた

いろんな人たちに羨ましがられながら、食べてみたけど

走りすぎて、喉がカラカラになっていたから

味がわからない・・・飲み込めない・・・・苦しい・・・

美味しいはずのアンパンが、欲しかったはずのアンパンなのに

ちっとも、うれしくない  とっても、重い

あたしが欲しいのは、贅沢な幸せじゃなく、ただの水・・・

あたしは、いつも喉が乾いている だから、水をください

お姫様考  〜 人 魚 姫 〜

人魚姫の恋は、なぜ実らなかったのか・・・

それはきっと、その姿が偽りの姿だったから

本来の人魚のままだったら、もしかしたら、幸せになれたかもしれない

だって、王子様は彼女が好きだったのだから

魔女に声を渡さなかったら、本当の想いを伝えられたかもしれない

どんな幸せも、それが真実でなければ海の泡のようなもの

いつか、はじけて消えてしまう・・・

嘘で塗り固められた幸せも、いつか朽ちて行くだろう

だけど、私は人魚姫

真実を告げるくらいなら、泡になって消えることを望むだろう

カップ

私は小さなカップ

コーヒーや紅茶を飲むには物足りない

日本茶を飲むにもなんだか似合わない

決して洒落たデザインでもない

だけど、不器用な父や母が一生懸命こさえてくれた

そして関取の断髪式みたいに沢山の人に色をつけてもらった

だけど、不恰好でつまらない中途ハンパなカップ

ずっと、自分の使い道なんて無いと思ってた

だけどそうじゃないみたい・・・

コーヒーの香りがして、私に注がれたのはエスプレッソ

世の中捨てたもんじゃない?

自分の知ってることなんてホンの一握り

全てを決め付けてしまうのは、まだ早いのかもしれないね

迂回する思考

お腹がすいてる時に、友達をみつけた

大きな袋いっぱいの煎餅を抱えて、ボリボリと美味しそうに食べていた

思わず駆け寄って、声をかけようとした

その瞬間、私の思考は迂回する

お腹がすいた

煎餅

こぼれる欠片

誰が掃除するんだろう?

もしかして、私?

そして、声を掛けそびれてジッと見つめる怪しい人に早代わり

もっと気楽に「ひとつ頂戴」と考えられないかなぁ

パンパン

耐えず何かを溜め込んで限界直前になるまで溜め込んで

自分ではどうすることも出来なくなる

気付かないわけじゃない

楽しんでるわけでもない

ただ、流れ込むものを止められないだけ

ずっと、そう思っていた

でも、本当は違うんだ

それを止めるのではなく、流してしまえば良かったのだ

風が吹き抜けるように

柳がしなるように

柔軟にしなやかに自分を守ってあげたら良かったのだ

パンパンの心に小さな風穴を見つけたよ

壱頁 弐頁 INDEXに戻るよ