第1部 予感

最初に違和感を覚えたのは、かれこれ20年ぐらい前になるだろう。まだアシスタントだった頃、徹夜・終電を繰り返していつも体の調子が悪く、下痢ともつかない柔らかい便をしていた。紙で拭いても拭いても“付いて”くるので、肛門が少しばかりヒリついたのが始まりだったと思う。以降たまに肛門から“何か”が飛びだしてくるようになった。しばらくすると引っ込んでしまうのであまり気にしていなかったが、当時のチーフが「風呂に入ったときに押し込むといい」と教えてくれたので、それを実行していた。
6〜7年前からは、冬の寒い日に痛みが出ることがたびたびあり、とうとう1度目の手術の決心をしたのが5年前だ。当時痔にたいしての知識はほとんどなく、とりあえず近所の総合病院の外科に行ったのだ。診察の結果は“痔核”(いわゆるいぼ痔)、程度は4段階でいうと「3」、入院は2〜3週間という状況だった。しかし夏休み等で10日程度は休めても、それ以上になるとやはり無理がある。“死ぬ病気ではないし”と断念。しかし、以後必ず脱肛してしまうようになり、排便後には“シャワー&押し込む”が当然のこと、という不便な生活を5年間もつづけていた。

2000年12月:ドーナツ座布団
排便後必ず出血するようになってしまった。痛みもほぼ毎日続き、仕事中はドーナツ座布団がかかせなくなった。尻穴部分をさらに暖めるため、ドーナツ座布団の穴の部分にホカロンを置いている。そうしなければ痛みが治まらない状態なのだ。気づくと脱肛する部分も大きくなってきたようだ。

2001年3月:決意
痛みがさらに増してきた、湯船につかり暖まりながらでないと“押し込む”ことすらできなくなってしまった。もはや耐えきれず、手術しかないと再び決心する。
それからは本やインターネットで入院日数の少ない・痛みが少ない病院を探し、どのような手術を行なうかなどを調べた。あれこれ検討し、比較的自宅に近いT肛門科病院に決めた。

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