第6部 退院

3月29日:退院
薬を飲んで快便後、診察を受ける。
退院後の注意をうける。酒はだめ、刺激物はだめ等ごく当たり前の説明のあと風呂に入り、喫煙室で迎えが来るのを待つ。少しだけ名残惜しい。
同じ病気で同じ痛みを共有した仲間達と別れ、家路につく。

3月30日:リハビリ
怖かった排便も順調だ。家にいる方が心理的に楽なのだろう。リハビリを兼ね会社に行くことにしたが、かばんの中には携帯ウォシュレット、お湯を入れた水筒、ガーゼ等、重くかさばるものが入っている。やはり電車の座席には座っていることができなかった。不安なので今日は打ち合わせ1本のみで終わりにすることにした。しかしそれでも動いたせいか出血が多いようだ。少し疲れた。土日はゆっくり休み、月曜から復帰しなければ。

4月2日:復帰
もう鎮痛剤も飲んでいないし、排便も順調。
恐る恐る復帰したが、仕事はあまり忙しくなく助かった。少しずつ元にもどりつつあるようだ。

4月7日:検診
検診のため、数日ぶりにT肛門科病院へ行く。
「傷口はきれいです」と言いながら、医者は手袋をはめた指を肛門に入れてきた。うぉ〜〜〜〜。かなりの痛みが……。「中の方もいいみたいですね。2週間後、またきてください」経過の方は順調だけれど、今日は半日痛くてしょうがなかった。

4月21日:検診2回目
2度目の検診のため病院へ行くはずだったが、風邪をひいて寝込んでしまった。
手術後1ヶ月経過。肛門にあてていたガーゼはもう必要なくなった。

4月28日:検診2回目
1週間遅れで2度目の検診にT肛門科病院へ行く。
「息を吸い込んで」と言ながら指を肛門の中に入れてきた「もう大丈夫ですね。今日で終わりです!」
長く続いた不快な日々にようやく幕を閉じた。普通の生活はなんて快適で便利なんだろう。もう紙で拭いても大丈夫ではないかと思うぐらい調子がいい。しかし同じことを繰り返さないためには、予防&ウォシュレットは欠かせない。

5月12日:同窓会
退院してからもメール等で連絡を取り合っていた仲間から、飲み会を持ちましょうと誘いがあり、いそいそと出かけていった。久々に会う20代から50代までの、入院がなければ知り合うことはなかったであろう8人が集まった。オフ会の内容というとやはりお尻の話。同じ日に手術をしたT氏なんて涙なくしては語れません。肛門が少しばかり小さくなりすぎたらしく、”棒”を入れ穴を大きくする治療(かなり痛いらしい)をいまだに行っているといいます。通院のたびに”棒のサイズ”を太くしていくか、3日間の入院で手術により穴を大きくするかの選択で、通院を選んだそうです。最初に下の息子さん、次に本人、ちかじか上の息子さんが同じ痔瘻で入院となり、”家族割引券がもらえる?”とうそぶくO氏の話、退院後すぐに自転車に乗ったアイドル的存在だったY嬢の話などなど、アノ話と解禁された酒で夜遅くまで盛り上がった。個人差はあるもののみんな順調に回復しているようだ。
次の朝いつもどおりにトイレに行くと、自覚の無いままひどい下痢をしてしまった。もうほとんど液体。久しぶりに飲んだお酒のためかお腹をこわしてしまったようだ。気をつけなくてはいけない……。

以上私の闘病日記を痔に悩む、手術を考えているあなたの参考になればと公開します。
ばつの悪さや痛みの伴う手術だけれど、はっきりと楽になるし、遅れればどんどん悪くなるので、1日も早く肛門科のある病院で手術をすることをおすすめします。軽ければ日帰りもできるし、入院日数も減ります。
私の経験では専門病院が良いと感じました。理由は単純です。全ての患者が同じ悩みを、痛みを持っているため、話をするときすごく楽だったからですね……。
機会があれば、1年後についてもレポートしようと思っています。

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