最近は国内の高級ホテルでも見かけるが、一昔ほど前に日本人が海外旅行をして、ホテルで使い方を間違える物と言えばビデであった。
あの中で洗濯をした日本人は後を絶たない。
私はどうかと言えば、使い道は知っているが未だにあれについては疑問を持っている。
あれは腰かけて体の一部を洗うものだ。
同じように体の一部を洗う物としては、洗面台で手を洗うケースが考えられる。
しかしそれは例えば料理や庭いじりをして手が汚れたときなど使用するケースが容易に考えられる。
下世話な話しだが、恋人と風呂なしアパートで同棲しているのならあったほうが便利かも知れない。
しかしあれはシャワーやお風呂付きのホテルにも常備されているのだ。
はっきり言えば私はどうして体全体を洗わずに腰掛けて体の一部だけを洗いたいのか理解できないのだ。
洗うならシャワーを浴びるなり、お風呂に入るなりして全身を洗う、洗わないのなら体全体(手と顔ぐらいは洗うかも知れないが)を洗わない。
それで良いのではないだろうか?
この問題に対し、私は単に日本と西洋の習慣の違いだと思っていた。
しかし!
私は今回の入院で日本にも似たような習慣があること気づいたのであった。
数年前に40日間入院していたとき、私は入浴が許されず、2日に1度くらい大きさが異なるタオルを3枚ほど手渡され、「体を拭いてください。」と言われていた。
そして私は好きなようにそのタオルを使って体を拭いていた。
だが今回の入院5日目にその出来事は起きた・・・。
お茶を入れたりしてくれるヘルパーの女性が「おシモ用です。」と言ってハンドタオルサイズのタオルを私に差し出したのだ。
おシモ用タオル?
私はわけがわからず「ハァ?」と聞き返した。
すると「おシモをお拭き下さい。」と重ねて言われた。
入院5日目、お風呂に入っていない私のおシモは他の部分より汚れていて、特別に拭かなければならないのだろうか・・・。
しかしビデの必要性を感じていない私はやはりおシモ専用タオルの必要性も感じなかった。
多くの患者のおシモを拭いて働いてきたであろうそのタオルで私は手足をざっと拭いて返したのであった。
その翌日、今度は「体をお拭き下さい。」と言われて大小2枚のタオルを渡された。
そのうちの小さいほうはきのう見たおシモ用だ。
ということは、体全体とおシモを拭く日以外におシモだけを拭く日があるわけだ。
勿論おむつをしているのならお尻は特に汚れるだろう。
しかしおむつをしているわけではない私は、やはり特に自分のおシモが汚れているとは思えなかった。
というわけで、普通サイズのタオルで体を拭き、おシモ用のタオルは使わずに返したのでありました。
さて、これには後日談がある。
腹部エコーに行った私はパジャマの上を脱ぎ、自分の左胸の下に直径4cmほどの見慣れぬ物が貼ってあるのに気づいた。
エコー検査をしてくれる人に「これは何ですか?」と聞くと、「心電図の電極です。」と言われた。
どうやら私は意識不明の間に心電図を撮られたらしい。
しかし、私はこの日までに1回パジャマを着替えた。
そして2回体を拭いたにも関わらずこんな物が自分の体に付いていることには気づかなかった。
つくづく私は自分の体に興味がないらしい・・・。
これが私の胸についていた心電図の電極
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