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              − 日本口腔インプラント学会 発表例 − 

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☆ インプラント学会関係報告 ☆
インプラント学会資料を整備しなくては、と思いつつ、現在に至っております。。。

「治療にあたりインプラント、矯正を応用した一症例」

近年、患者さんの歯科診療に対する欲求は著しいものがあります。

我が医院では開業以来、インプラント、矯正歯科診療を始め診療レベルの向上に努めてきました。

しかしながら、実際の診療に置いては、患者さんの経済的な状況、時間などにより治療は
大きな制約を受ける場合があります。

今回、我が歯科医院で、約3年以上にわたり、中断期間を含みながらも、最終的にはほぼ
予定の診療まで完了しえた患者さんのケースについてご報告いたします。

学兄の先生方のご意見、ご批判をいただければ幸いです。

なお、矯正歯科診療につきましては私の同期生の、藤崎先生(東京都駒込で開業)が当院で行っております。

患者さんは、昭和23年生れの女性です。

初診:  平成8年3月25日

主訴:  右上の奥歯が取れた。

既往歴: 特記事項ありません。

残存歯: 7 54321|12345
       7654321|123456

現症として右上F6Dのブリッジが脱離状態で、右上は保存不可能な状態でした。

また、左下6は残根状態でした。左下7は欠損です。初診時の咬合支持数は9です。
入れ歯はどうしてもイヤだと申されたので、固定式の修復処置をなんとか選択したいと考えました。

患者さんの費用の都合上、承諾してくれた範囲内で、使用できるインプラントの本数は2本でした。

この与えられた範囲内での処置方針としては、右上5は抜歯し、右上56部はインプラントにて補綴
、右上7と右上4は根管治療後、単冠で修復する事としました。

修復処置は右側のみを行うこととし、左上はあえて手を着けず、左下は6の抜歯のみにとどめました。

抜歯、初期治療終了後、平成8年9月65部、ITIインプラントを埋入いたしました。

φ4.1mm,長さ12mm フィクスチャー計2本です。

右上7と右上4は、インプラントの治癒期間の間に、各々単独でクラウンを装着しました。

平成9年3月、インプラント部分の上部構造装着、一応終了となりました。

第U期の治療

定期的な検診は行っておりましたが、患者さんが急に来院されました。

患者さんの主訴:「費用の都合ができたので、歯をしっかりと治したい」

費用の都合がつき、また、旦那様が上顎前歯部をしきりに気にしているとのこと。
上顎の右上1が唇側に転移、突出しています。補綴的に切削してとも思ったのですが,
患者さんの同意を頂き、矯正的に歯列を整えることとしました。

また、前回に行わなかった左側上下臼歯部の処置も、共に行う事ととしました。

平成9年11月、矯正診療開始。

平成10年7月、矯正の動的治療ほぼ終了、保定処置に入りました。

矯正処置中に、上顎前歯部の歯周組織の状態が悪化しました。同様も増大し、
保定装置をはずせなくなりました。上顎前歯部の歯周ポケットがかなり深い部分が生じ、
7mm以上のポケットも存在したため、外科的に除去する事としました。

同月、上顎3〜3部、F−Ope。

平成10年9月、左上67部にITIインプラントを埋入しました。

φ4.1mm、長さ12mm 1本

φ4.8mm、長さ10mm 1本です。

平成10年10月 左下67部にITIインプラント埋入。

φ4.1mm,長さ12mm 計2本

平成11年6月、左下67部、上部構造装着。

平成11年7月、左上67部上部構造装着。

最終的には口腔状態は下記歯式の様に改善されました。
           7654321|1234567
           7654321|1234567

       インプラント・矯正治療後 患者様は非常に喜んでくださいました。
だんな様も一緒に喜んで下さったそうです。

また、咬合支持数も初診時の9から14へと改善をみました。現在、大きなトラブルなく経過良好です。

この患者さんの治療に対する、結果・考察として、

1.インプラントの応用により、臼歯部の咬合高径を保つことができ、上顎前歯部のフレアアップなど、
歯列の崩壊をくい止めることができました。

2.矯正治療が行えたため、歯牙の切削などを必要最小限にとどめることができ、審美的にも患者さんの
満足を得ることができました。

今回、患者さんの都合にあわせることになったため、診療を二期に分けることになりましたが、
患者さんにとっても、当医院に置いても無理のない診療が行えました。

無理に診療を押しつけることなく、信頼感の向上など、結果として良かったと思います。

インプラントセンター
院長 加藤 義浩
埼玉県鴻巣市滝馬室1393−1

〒365−0044 

/FAX:048―543−6600

ykatog@green.ocn.ne.jp

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第32回日本口腔インプラント学会総会 

「エステティックサイトに対するオンレーグラフトと
   サイナスリフトを同時応用した一症例」




☆スライド@               埼玉インプラントセンター・32回インプラント学会報告
近年,欠損補綴に対するオプションとしてインプラントは重要な選択肢の1つとなった.
年々その治療術式・材料は急速な進歩を遂げ,従来では対応の難しかった症例に対しても
インプラントの治療法が可能となった.
今回我々は,前歯部の高度な骨吸収を伴う症例に対し,オンレーグラフト,サイナスリフトを
行い,審美的改善を目的とするインプラント補綴を経験したので報告する.


☆スライドA加藤歯科医院・埼玉インプラントセンター・インプラント治療術前              加藤歯科医院・埼玉インプラントセンター・インプラント治療術前・オルソパントモ写真
患者は36歳女性の女性.主訴は歯のないところに歯を入れて欲しい.
左スライドは初診時の口腔内写真、右スライドはオルソパントモ写真である。
患者は以前に交通外傷により上顎前歯部に欠損を生じ、それをメタルボンドブリッジにて
修復していたが、ブリッジの破損を機会に来院した。
初診時,上顎前歯部は高度に歯槽骨の吸収が認められた.

平成12年1月27日、C4状態の右上1、左上123を抜歯。左上2は埋伏残根状態であった。
左上の3は骨癒着をしていた。これら一連の抜歯処置により、前歯部歯槽骨の吸収はより
顕著となってしまい、審美的な補綴修復にはかなりの困難が予想された.


☆ スライドB加藤歯科医院・埼玉インプラントセンター・抜歯後オルソパントモ写真(インプラント前)             加藤歯科医院・埼玉インプラントセンター・CT写真(インプラント前)
スライドは抜歯終了後のオルソパントモ写真およびCT写真である。
インプラントを埋入する部位の歯槽骨の状態を改善するためには、なんらかの方法で
歯槽骨の状態を改善する必要があった。オンレーグラフト,サイナスリフトの応用にて
垂直・側方の骨造成を行い,その後にインプラントの埋入を計画した.


☆ スライドC加藤歯科医院・埼玉インプラントセンター・大学での骨移植1(インプラント前)            加藤歯科医院・埼玉インプラントセンター・大学での骨移植2(インプラント前)
平成12年5月24日、明海大学歯学部口腔外科第一講座へ紹介。同年10月30日に入院下
にてオンレーグラフト,サイナスリフトを同時に行った。左右スライドは、術中の所見を示す。
自家骨は下顎オトガイ部より採取した。ブロック状の骨を用いてオンレーグラフトを行い、
海綿状骨は主としてサイナスリフトに使用した。

☆スライドD加藤歯科医院・埼玉インプラントセンター・大学での骨移植3(インプラント前)            加藤歯科医院・埼玉インプラントセンター・大学での骨移植後1(インプラント前)
採取しえた海綿状骨は約4.5CCで、これをボーンジェクト2CCと併用した。
その後予後は良好であった。
左スライドは術中の所見、右スライドは、骨の造成前後の口腔内の比較写真である。


☆スライドE            加藤歯科医院・埼玉インプラントセンター・骨移植後オルソパントモ写真(インプラント前)
左スライドは術後5ヶ月の口腔内写真、右スライドはオルソパントモ写真である。


☆ スライドF加藤歯科医院・埼玉インプラントセンター・骨移植後CT写真(インプラント前)           加藤歯科医院・埼玉インプラントセンター・インプラント埋入時
左スライドは、このときのCT写真で、上顎歯槽骨の改善が認められる。
平成13年6月、右スライドに示すようにインプラントを埋入した。左上3部、右上23部へ
ITIインプラントφ3.3mm。長さ12mmを埋入。左上2部は口蓋側が繊維化治癒しており、
骨の状態が思わしくなく、埋入を断念した。
右スライドの右は、平成13年12月に印象採得時の口腔内写真である。


☆スライドG加藤歯科医院・埼玉インプラントセンター・インプラント治療完成時・正面像           加藤歯科医院・埼玉インプラントセンター・インプラント治療終了時・咬合面観
上部構造物は、左上3部、右上23部サイドスクリューによる術者可徹式のメタルボンド・
ブリッジとした。左右スライドは最終補綴物装着時の口腔内写真である。


☆ スライドH加藤歯科医院・埼玉インプラントセンター・インプラント治療終了時・オルソパントモ写真          埼玉インプラントセンター・インプラント治療終了時・デンタル写真
スライドは最終補綴物装着時のオルソパントモ写真並びにデンタル写真である。

歯槽骨の骨造成は垂直,側方ともほぼ満足する結果が得られ,右上32部および左上3部
にインプラントを埋入することができた.上部構造はサイドスクリューにて術者可徹式
ブリッジとしたが,審美的にも十分満足する結果が得られた.


結論・結語
今回,我々は高度な骨吸収を伴う症例に対し,審美的改善を計るため,オンレーグラフト,
サイナスリフトを応用してインプラント治療を行った.従来の方法では改善は難しく,本法により満足のいく結果を得た.
他方、移植骨の確保に大変苦労した。今後ドナーサイト,マテリアルの研究・開発が進む
ことを期待したい.


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