今このページを読んでいる方も「馬鹿」という言葉を使われたことがあると思う。
使われなければ越したことはない言葉だが、21世紀の今日にもしぶとく生き残っている。
その言葉の当てはまる存在がなくなってしまえば言葉というものは自然と消滅していくものなのだが、
対象物がある以上、それが生き残ることも仕方のないことなのだ。
 言葉を使うならば、言葉の意味を知っていた方が効果的に活用できる。ただ闇雲に馬鹿馬鹿言っても醜いだけでなく、
喋っている方が馬鹿者だと思われかねない。それを防ぐためにもまずは馬鹿という言葉の意味を考えてみたい。

1.世間一般の者よりも脳の具合がよくないこと。また、そういった人。
2.物事に激しく打ち込んでいること。また、そういった人。
3.本来の機能が失われること。
4.通常、考えられないようなこと。
5.つまらないこと、くだらないこと。
6.なみはずれた程度のこと。

通常我々が馬鹿という言葉を使う際、ほとんどは1の意味で使われることが多い。
だが、馬鹿にはこの六つの意味があるということを頭のどこかに留めておいたほうがよいだろう。
次はこの言葉の意味を使った文例を考えてみよう。

1.馬鹿者。馬鹿野郎。
2.空手バカ。釣りバカ。
3.鼻が馬鹿になった。
4.そんな馬鹿な。
5.ばかばかしい。ばかをみる。
6.ばかでかい。ばかぢから。

文章だけではわかりにくい箇所もある。
たとえば
「そんな馬鹿な!」と書いた場合と
「そ〜んな馬鹿な」と書いた場合では意味は大きく異なる。
上の文では明らかに4の意味を有しているが、下の文は5の意味に取れる。
また、6のなみはずれた程度を4の通常考えられないようなことに組み入れることも可能であり、
他にも反射的に叫んでしまった「馬鹿!」は1か4かはっきりと判別するのは困難である。

 馬鹿とはこのように有している意味が多く、発言者の意図したものとは異なった意味に取られやすい言葉であるというのが理解して頂けたことだと思う。
そのため本来多用すべき言葉ではない、と思われるのだがこの馬鹿という言葉は日常使われる頻度の高い言葉であるのは紛れもない事実である。
なにしろ相手を攻撃する内容が豊富に含まれる言葉なのだ。そんな言葉が誤解されて相手に伝わったとしたら要らぬ諍いが生まれぬとも限らない。
それでもあえて使用すると仰られる方は最大限の注意を払って使われることをお勧めする。