<体重>

 人間の体型を表す言葉に「太っている」という言葉がある。
類義語に「デブ」、「恰幅がいい」、「肥満」などがあり、
古語にも「太り責む」というのがある。下二段活用で、語幹は
「太り責」.「め」、「め」、「む」、「むる」、「むれ」、「めよ」と活用する。
意味は極度に肥満する、といったところだ。
古くは平治物語(1220年)から見られ,現代まで形を変えて生き残っている言葉である。
言葉が生き残っているということは、その言葉を使うものがいるということだ。
つまり、大昔から太っている人がいて、今でも生き残っているということに他ならない。

平均体重というものを考え出した奴がいる。
とんでもなくおせっかいな奴だ。太っている人間に対しての挑発的行為に違いない。
言い方をかえれば「嫌がらせ」だ。
 この平均体重を下回ればやせていて、上回れば太っていることとなる。
これに当てはめるのならば自分は間違いなく「太っている」。

 いや、こんなものに当てはめなくても見りゃあわかる。
間違いなく「デブ」カテゴリーに属する存在だ。
服はキングサイズだし、ベルトも新たに穴をあける必要もない。
そういった目視しただけで判別可能な体型をした人間に向かって、
「あなたは太っています」とあらためて告知する必要があるのか。

こういったいらぬ迫害を受け、精神的に衰弱しなくてもすむ方法はないのだろうか。
たった一つだけその方法は存在する。
そう、やせればいいのだ。

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