息子として

私は医者であると同時に、要介護者の両親と同居する息子でもあります。両親ともほとんどベットで寝ていて、食事、排泄の時にやっと起きてくる感じです。食事はむせるし、こぼしちゃうし、失禁もします。生活の全ての面にわたって世話が必要ですので、ホント大変です。デイケアやショートステイを利用させてもらうことで、なんとか続けていくことができています。

このような両親をもつ家族の立場として、医療機関に期待することは二つあります。

ひとつは、介護の相談にのってほしいということです。介護保険制度のもと、いろいろなサービスがうけれるようになっていますが、一般の人はどのように使ったらいいのかがわかりません。本人や家族の状況を充分に知っていただいた上、必要なサービスを紹介してくれる方が必要です。

二つめは、なるべく一ケ所でみてもらいたいということです。父は、内科、皮膚科、泌尿器科に、母は心療内科に通っています。ほぼ寝たきり状態の二人を、これだけのところに通院させるのは、ホント大変です。そのわりに、薬はいつも同じなんですよ。誰か一人の先生に専門外のことも少し勉強してもらって、その薬をだして欲しいものと思うのです。それで、多少の不利益をこうむることがあっても、その医者を責めたりはしないと思います。多くの医者はこれが嫌なので、専門外の病気を診ようとしないわけです。

新しい医院では、このようなご家族のご期待にも答えられるよう、努力したいと考えています。

平成14年、11月14日

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