これは私が、2001年の初めに受けた腎生検の体験談です。
それぞれの病院・医師の方針や考え方によって
あるいは、医学の日々の進歩に応じて
腎生検の方法なども変わってくると思います。
以下の話は、一人の患者の一つの体験談として押さえて下さい。
| ◆目的◆ |
| 腎臓病の確定診断と治療方針を決定するための検査です。 |
| ◆検査前日◆ |
| 私の場合、検査の2日前に入院しました。 前日に、いくつかの検査をします。 採血(早朝や日中)、尿検査、便の検査などは、内科(腎臓)で入院すると必ずしています。 ◇血液の凝固時間◇ 腎生検のために前もって行われる検査は、出血の凝固時間の検査です。 耳に傷をつけて出血させます。 「チクっとしますよ」 と言われましたが、実際そんな感じで、気になる痛さではありません。 15秒か30秒毎だったと思いますが、紙に血をにじませて出血の様子を見ます。 紙に血がつかなくなると検査終了です。 出血が収まるまでの時間が長いと、腎生検に差し障りがあるみたいです。 (あまりそういう人の話を聞いたことがありませんが) ◇エコー検査◇ 腎生検の説明の紙には、エコー検査もするようなことが書かれてありましたが、私は通院時に行っているのでしませんでした。 エコー検査で腎臓の位置や大きさが分るようです。 ◇睡眠導入剤◇ 睡眠導入剤が必要かどうか聞かれました。 寝不足は翌日の検査に影響するようです。 寝不足や緊張によって血圧が上昇すると、検査実施に支障があるようなことを、看護婦さんがチラッと言ってたことがあります。 今回は睡眠導入剤をもらい、ぐっすりと眠ることができました。 (もちろん、眠剤なしでぐっすり寝たこともありましたよ) |
| ◆検査前◆ |
| ◇朝食◇ 朝食は流動食です。 ◇身の回りの整理整頓をしましょう (^ ^; ◇ 私の病院では、病室で腎生検をします。 30分前から注射を打ったりするなど慌ただしくなり、同室の人は検査が終わるまで別の場所で待機します。 自分のベッドで検査が行われます。 エコーの機械などいろいろな物がベッドの周りに運び込まれます。 できるだけ、ベッドの周りの物は少なくし、整理整頓しましょう。 (過去、私はちょっと迷惑をかけてしまいました。^^;;) ◇安定剤◇ 検査30分前に、安定剤(筋弛緩剤だったはず)を打ちます。 筋肉注射です。 「これが一番痛いかもよ」 と看護婦さんに言われたことがあります。 はい、痛いです。 我慢はできますが。^^; この注射をしたところには、何日も鈍い痛みが残ります。 「たくさんもんだ方が後から痛くならないよ」 とも言われたことがあるので、たくさんもむようにしています。 今回も張り切ってたくさんもんでいたら、「もうもまなくていいよ」 と言われてしまいました。−−; 私はこの注射がとっても効きます。 自分の中では、この状態を“ラリった”と言っています。^^; ボーっとして、なんだか眠いような感じになります。 別の世界へと行ってしまいます。^^;; ◇点滴◇ 止血剤の点滴をします。 |
| ◆腎生検◆ |
| 頭が通路側になるよう向きを変えて(いつもとは逆向きに寝るということ)、お腹の下に枕を入れてうつ伏せになります。 呼吸が苦しくないかどうか聞きながら、枕の位置を決めてくれました。 背中に局所麻酔をします。 針が刺さる痛さしかありません。 (私って、安定剤、効きすぎ? それとも、鈍すぎ?) エコーで腎臓の位置や針を刺す位置を確認しているようです。 今回初めて知ったのですが、ちょこっと(たぶんメスか何かで?)傷口を作るようです。 (後から鏡で見た感じ、1cmくらいかな?) そして、そこから針を刺して細胞を採るようです。 「針」という言葉をここでは使っていますが、「機械」でやっているようです。 (針と機械の違いを分っていません) 針を刺す前に、「息を吸って」 と言われます。 息を止めたところで、針を刺して細胞を取ります。 針を刺すたびに、ガシャンと音がします。 私の場合、全然痛くはありません。 ちょっと鈍い感覚が伝わってはきますが。 糸球体が入っていないことがあるので、数回刺します。 (何回刺したかは秘密。^^;) 検査が終わったら、15分ほど圧迫止血をします。 何か重たい物を傷口に当てて、さらに先生が圧迫しているようです。 今回やっていただいた先生は、時々、「具合悪くないですか?」と様子を聞いてくれますが、正直言うと、こちとらそれどころじゃないです。 ラリってますから。^^;; もう、眠くて眠くて違う世界へ飛んでいってます。 そういう意味では、私にとって腎生検は痛い検査ではありません。 |
| ◆検査終了後◆ |
| ◇絶対安静◇ その後、看護婦さん任せで(自分では少しも力を入れてはいけない!!)仰向けに変えてもらいます。 そして、3時間絶対安静です。 まったく動いてはいけません。 この時が、私は辛い・・・ “辛いことベスト”に入ります。 私、お尻が痛くなるんです!! 映画館で2時間座っているのが辛い人なのです・・・ 今回は、仰向けにしてもらう時に、お尻の下にバスタオルを入れてもらったので、とても楽でした。 これは、その時突然言うのではなくて、前もって看護婦さんに相談した方がいいと思います。 検査終了後、看護婦さんのすることは多いですから、突然言われても困るかもしれません。 それと、看護婦さんによってはバスタオルを入れてくれない人もいるかもしれません。 『動かせば動かすほど予定外の出血の可能性が増えてくる』 ので、安全のため、最低限の移動しかしないという考えの人もいるようです。 だから、ここで読んだからといって、看護婦さんに無理に頼んだりしないで下さいね。 ◇出血◇ ほぼ全員の人が少量の出血はするようです。 しかし、ごくわずか、通常以上の出血を伴う人がいて、時には輸血が必要な場合も出てくることがあるようです。 このような事態になるのは、私のかかっている病院では数年に一人という割合のようです。 ◇トイレ◇ 3時間は絶対安静です。 3時間過ぎたら、起き上がって頭の向きを壁側の方に変えます。 (検査の都合で反対向きに寝ていたので) その時に、ベッド脇にポータブル式トイレを持ってきてもらい、用を足します。 これが私にとってもう一つの“辛いことベスト”です。 トイレは近い方ではないのですが、点滴をしているので、実は絶対安静の時間から尿意を催しています。 (もちろん、絶対安静の時間でも別の方法で用を足すことはできます) かと言って、ポータブル式トイレに座っても、すぐに用を足すことはできません。 病室には他の患者さんもいるのです。 出るものも引っ込んでしまうというものです。−−; 前回3回目の腎生検の時には、この病室での用足しが嫌で、カテーテルを頼みました。 カテーテルを導入する時、ほんの少し痛いぐらいで、一度設置してしまえば、私の場合、痛いということもなく、動く時に少し違和感があるという感じだけでした。 トイレのたびに起き上がることもなくなるので、この方が安全なのだと先生も言ってました。 しかし、カテーテル導入は、大事なところを見られるので耐えられないという人も多いでしょう。 それに、思っていたよりも看護婦さんの手を煩わせるものだということを知り、今回はやめました。 ◇安静◇ 3時間が過ぎれば、腕ぐらいは動かせます。 (いいか分らないけど、お尻が痛くなるので、体勢を変えたりもしていました) ウォークマンとかを聞くぐらいならできるでしょう。 ただ私の場合、安定剤が聞いているのでそれどころではなく、こんこんと寝ていました。 ストローを挿すタイプのふた付きの容器があれば、寝たままで水が飲めるので便利です。 ◇夕食◇ 夕食は普通通りに食べます。 起き上がってベッド上で食べます。 私の場合、お腹が空いているのでばくばく食べました。^^; その後も安定剤が効いていて、ずっと眠り続けたままの私でした。 |
| ◆検査日以降◆ |
| 翌日の7時以降、特に問題がなければ、自分で歩いてトイレに行ったり、洗顔や歯磨きなど最低限の身支度ができます。 四日間はトイレ・洗面以外、ベッド上安静となっています。 腰に力が入らないよう気を付けながら生活します。 腰に過度な力が入ると、出血する可能性が出てくるからです。 ◇身支度◇ 特に言われたわけでもないのですが、洗顔は濡れタオルで拭く程度にしました。 顔を下げると腰に力が入りますし、そもそも、点滴の針が刺しっぱなしになっているので、思いっきり洗うことはできません。 (点滴を何日間したのか、記録にも記憶にもありません) ◇トイレ◇ トイレは洋式トイレを使います。 便秘などでお腹に力を入れないように注意されます。 (そういう時には、看護婦さんに相談するように言われました) ◇検査終了1日目◇ 午前中は相変わらず、安定剤の効果で眠り続けていました。 お昼を過ぎると頭もすっきりしてきたので、テレビを見たりして過ごしました。 やはり、体を動かしたり起き上がったりしようとすると腰に鈍い痛みを感じますが、我慢できないほどではありません。 (痛み止めは飲みませんでした。 たぶん。 処方された薬にそういう効果のある薬が入っていたかどうかは定かではありませんが) 場合によっては疼痛や発熱が数日続くこともあるようです。 ◇検査終了2日目◇ 本当は4日間ベッド上安静なのですが、2日目には売店に買い物に行きました。^^; (何せ、付き添いのない身でしたので。^^;) 階段は使ってはいけないと言われていたので、エレベーターを使いました。 他に体操(しないって)、洗髪(これは辛い!)が禁止されています。 ◇経過観察の検査◇ 翌日には、CTスキャンやエコーで経過が順調かどうか調べるのですが、私の場合、金曜日に腎生検、翌日が土曜日でしたので、月曜日にそれらの検査しました。 ◇ガーゼ交換◇ 数日間、傷口の消毒とガーゼ交換をします。 「あれ?結構、出血しているね」 と言われた日にゃ、ドキドキしましたよ。 こんなこと言われたの初めてですし。 ◇検査跡◇ 今回初めて知ったのですが、腎生検の針を刺すところに(メス??で?)傷口をつけるようなのです。「私は結構大きくつけるんですよね」 って、先生、何てこと言うの!!(汗;) 検査が終わって何日か後に、「1.5センチぐらいだね」 と先生に言われましたが、退院した後に自分で見てみたら、1センチもありませんでした。 そんなふうに傷をつけるみたいですが、きれいに跡はなくなります。 今まで3回ともそうでした。 ◇退院◇ 金曜日に腎生検をして、退院の前日、水曜日に洗髪の許可が出ました。 もちろん、体も洗います。 すっきり、さっぱり♪ そして、木曜日に退院しました。 |
| ◆退院後◆ |
| 普通通りに生活できます。 しばらくは重い物を持ったりしないよう、気を付けた方がいいみたいですが。^^ |
(2001.5 記)