基本的な質問箱
最終更新日:2004年7月17日


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「PTは「白衣の肉体労働者」と呼ばれるほど大変な仕事と聞きましたが、本当ですか?」

PTは一日中動き回る仕事です。私も本で、「白衣の肉体労働者」と書いてあるのを読んだ事があります。
実際にも忙しく動き回っているのでその言葉の通りだと思います。

ただ、「白衣の天子」と言われる看護師もPT同様に忙しく、「白衣の肉体労働者」といえると思います。
たぶん、介護職の方を含め医療・福祉の分野で実際に患者さん・利用者さんに接する仕事はみな忙しく、
机に向かって何かするというよりは、一日中忙しく動き回っていて大変だと思います。
人に接するのが好きで、人の喜びが自分の喜びとでき、何よりも人の為に役立ちたいと思っている
のならば大丈夫だと思います。

ぜひ病院見学をいくつかして実際にPTの働いている様子を見てみて下さい。
忙しく大変な仕事ですが、それ程に怖がる、恐れることは無いと思います。


「受験すべきかどうか、非常に迷っています。」

たいていの養成校では、学校説明会が行われています。
近くの養成校に問い合わせて、一度行ってみるといいと思います。
説明会でなくとも、事前に連絡すれば学校の中の見学や、受験の相談に ものってくれるはずです。
この際に就職の件や費用、年齢的な事など、迷っている事を話してみると いいと思います。
説明会に出席する多くの人が同じような悩みを持っているので、 他の人の相談事を聞きたいはずです。

また、病院見学をして実際にPTの仕事をみてみるのもいいと 思います。
(病院見学の仕方は、となりの「質問箱」をみて下さい。)

そして、介護士や社会福祉士、精神保健福祉士など他の医療福祉の分野の職種についても
検討してみて下さい。


個人的には、「やりたいと思った時が、やる時」だと思います。



「PTとOTでは、入試の倍率がPTの方が高いのはなぜですか?」

PTとOTの入試の倍率の差について、実は多くの方から質問されます。
ただ私自身もなぜ、差があるのか分かません。
私が思うに、リハビリというと、PTが思いつく人や、リハビリの仕事がしたいと思う人は
活動的で体を動かしまわるのが好きで、どちらかというとPT的な人が多いためでしょうか?
私はOTではなくPTを目指しましたが、私は体育会系で走り回っています。
また、介護系のテレビによく出ているのはPTだと思います。

例えば、学校の部活で、サッカー部と×○△部で新入部員の多いのは、
断然サッカー部だったとして、これをなぜかと聞かれても、人気の差としか言い様がない訳です。
PTとOTも結局は、ただ単に人気の差だと思います。やりたい方を選ぶべきだと思います。
こういった意味でも、いくつか病院見学をして、PTとOTをみておくといいと思います。
また、この質問に答えられる方がいましたら、メールして下さい。お待ちしています。




「理学療法士の人数の現状を教えて下さい。」

理学療法士をめぐる需要と供給の関係は、次のように言われています。
・平成16年以降から3年以内に均衡し、以後逆転する。

平成14年4月の理学療法士養成校の定員は、5980名(151校)である。
理学療法士は、33,415名いるが、ここ4年で9000名増加しています。
これは、理学療法士3〜4名に1名は、免許を得てから4年以内の新人である事を示しています。
この原因は、新設校が急激に増えたためで、今後就職が大変になってくると予想されています。
また、30歳未満は、56.3%を占めています。




「PT、OT、RPT、PTS、OTR、OTSとは何ですか?」

書き込み掲示板に「○歳のPTSです。」などと書き込まれている場合が あります。
これは、「○歳のPTの養成校の学生」という事です。

PT、OT、RPT、PTS、OTR、OTSは、それぞれ、
 PT:Physical Therapist(理学療法士)
 OT:Occupational Therapist(作業療法士)
 RPT:Registered Physical Therapist(PTの国家試験に合格し、登録した人)
 PTS:Physical Therapy Student(PTの養成校の学生) 
 OTR:Occupational Therapist Registered(OTの国家試験に合格し、登録した人)
 OTS:Occupational Therapist Student(OTの養成校の学生)
  の略です。

ちなみに「登録した人」とは、国家試験に合格した後に厚生労働省に
理学療法士・作業療法士として申請し登録された人という意味です。
登録されなければ、理学療法士として働く事も名乗る事も出来ません。
また、PT=RPTと考えて差し支えありません。




「リハビリテーションのポリシーは?」

リハビリテーションとは、人生に年月(物理的時間)を継ぎ足すだけではなく、
(延長された)年月に生命を継ぎ足すことである。

また、アドバイスを頂いている「のりきのこ」さんによると、
「生命に時間を継ぎ足すのが医師の仕事、継ぎ足された時間に生命を与えるのがPTの仕事」
だそうです。




「PTに向いている人は、どのような人ですか?」

一番大事なのは、「人が好きか」ということです。
PTとして「人のために働きたい」のであれば、PTになる資格は十分あります。
「自分のために働く」のや「就職が良い」というのであれば、やめておいた方がいいです。

「人のために何かしてあげたい」という気持ちがあれば、十分プロとしてのPTになれると思います。
もちろんこの為には、日々勉強ですし、どうしたら患者さんが良くなるか常に悩み、
色々と施行錯誤を繰り返していく事になります。



「将来、自分がどんな理学療法士になるのか不安です。」

多くの社会人経験のある学生は、それぞれの道を見つけ進んでいます。
ホスピスのある病院を選んだり、精神疾患を合併した患者さんに対しての理学療法に
関わりたいと考える人もいました。また、最新技術の学べる病院を選ぶ人もいました。
東洋医学に興味を持っている人もいるかもしれません。みなさん、勉強していく中で、
それぞれの道を見つけ進んでいます。それほど不安がる事はありません。




「PTのやりがいは何ですか?」

看護師などの職種はチームで患者さんと接しますが、PTや医師は、患者さんと一対一で接します。
つまり主治医と患者のような関係を、PTと患者さんはつくる事になります。
自分の担当した患者さんは、退院するまで一人のPTが責任を持ってリハビリを行っていくことになります。
やりがいが大きい仕事ですが、責任もまた大きい仕事です。
そして、自分が頑張った分だけ、人から感謝される仕事です。
また、担当した患者さんが、少しずつ良くなり、動けるようになり、退院していく時には、嬉しくてたまりません。

「医師」の仕事は、患者さんの病気の最中に治療にあたります。病気が落ち着いたら、関わりが薄くなります。
「PT」の仕事は、患者さんの病気の最中から後半、あるいは病気が落ち着いた後に、関わりが濃くなります。

この話のたとえとして、火事の話があります。ある家が火事になった場合、消防車や近所の人がたくさん駆け付けて消火にあたります。
この時は、火元の人も一生懸命頑張ります。もちろん回りの人もたくさん働いてくれます。
 しかし、消火した後は、消防車も去り、近所の人も去り、火元の人が一人残されます。自分の家は焼け落ちた後です。
この時に、一緒に火事のあとかたずけをして、今後の生活設計を火元の人と一緒にしていくのが、PTの仕事です。
「病気」という「火事」の後に患者さんと一緒に行うのが、PTです。




「スポーツ医学、スポーツ科学に大変興味があり、理学療法士になりたいと思っています。」

PTは、「医師の指示の基で理学療法を行う」 と法律に銘記されています。
つまり、医師のいる所でしか、理学療法士は働く事ができません。主な就職先は、病院ということになります。
スポーツ選手の良く来る病院に就職すれば、スポーツ<選手のリハビリに関わることができます。
しかし、このような病院は、日本にたくさんはないと思います。

スポーツ医学、スポーツ科学に関係した事は授業で習いますし、PTの仕事の基礎知識である事には間違いありません。
しかし、多くのPTが接している患者さんは、高齢者であり、スポーツとは、ほど遠い世界です。

PTの場合、「スポーツ」というよりは、「歩く」とか「起きあがる」などの「動作」が主体になります。



「スポーツの分野で仕事をしたいと思っています。」
「スポーツ選手のリハビリ指導をしたいと思っています。」


理学療法士の勉強では、医学の知識はかなり得られます。はっきり言うとミニ医学部と
いった感じです。卒業後は100%の人がPTとして、病院や老人ホームに就職します。
スポーツの分野というのが、病院や老人ホーム以外の場所を想定しているのでしたら、
PTは全くの期待はずれになってしまいます。
PTの学校を卒業して、すぐにスポーツの分野で仕事が出来る事はまずありません。
多くは5年、10年と病院で経験を積んでゴク一部のPTがスポーツ関係の仕事をしているのが現実です。
またこの分野に興味をもっているPTはたくさんいますので、この分野に進むのはかなり
狭き門となっています。特にプロのスポーツ選手に関われるPTはほんの一握りだと思います。

世の中の多くの病院は、スポーツ選手でない普通の人や老人の患者さんを抱えています。
PTの学校を卒業した人は、100%PTになり、PTがPTとして働ける病院や福祉施設に就職し、
このようなスポーツ選手でない普通の人や老人に関わります。


「人のために何か役に立ちたい」などという動機でPTを目指すのであれば、
PTはかなりお勧めなのですが、「スポーツの分野」という動機であるのなら、
当てが外れた時に、辛い思いや、「こんなはずじゃなかった」という事になります。
「障害者」や「高齢者」と関わる覚悟が必要だと思います。
実際に病院で働いているPTに直接会って話しを聞いてみるといいと思います。
病院見学の方法は、「質問箱」を見て下さい。




「理学療法士になる期間は、どのくらいかかりますか?」

専門の養成学校で3年間学ぶ必要があります。学校によっては四年制の所もあります。
現在は四年制の学校が主流になりつつあります。国立系の三年制の短大が四年制に
移行しつつあるのが現状です。また夜間の学校では最低四年間通う必要があります。




「理学療法士の養成校で通信制の学校はありますか?」

残念ながら通信制の学校はありません。最低でも3年間は通学する必要があります。
夜間部もありますが、これも4年間は夜に通学する必要があります。
これはPTという仕事は医療行為であり、中途半端な理解では実際の患者さんに対応できない為です。
この為、最近は、昼間部でも4年制の養成校が主流になりつつあります。
また、実技系の科目が多く通信では、これを習う事は出来ないと思います。



「理学療法士になる学費は、どのくらいかかりますか?」

学費は私立であれば年間、授業料が100万円、入学金100万円で3年間で400万は
無条件に消えていきます。国立の短大であれば、授業料が35万円、入学金35万で3年
間で140万位です。国立の専門学校であれば、年間8万位だと思います。この金額はお
おざっぱですので、あくまでも参考程度にしてください。またこのほかにも、
教科書代(年間5〜6万)や生活費がかかります。
奨学金があるのでなんとか成ると思います。私の個人的意見ですが、学費でPT、OTを
あきらめるのはもったいないと思います。このような前向きの為に使うお金であれば、
なんとかなるものだと思います。



「卒業後の進路については?」

現在は、ほぼ100%の就職率です。但し、2〜3年後には難しくなるといわれています。
これは、現在理学療法士の数が微妙に足りない為ですが、ここ数年でこの需要と供給の
関係が逆転するためです。
また、東京などの大都市圏では、退職に伴う募集が主で、新規増員による募集
は少ないというのが現状です。地方では逆にまだまだ募集をしている施設が多いので
就職する地域によって、今後は変わってくると思います。



「PTの就職先として、公的な病院と、民間の病院とありますがその違いは?」

公的機関と民間では、給与体系が異なります。
公立の病院は年齢給・経験年数・資格手当てなどで給与が決まります。
しかし、公立の病院に就職するには、年齢制限(概ね30〜34歳)があり、
この制限以上の歳では就職出来ません。
私立の病院では、多くは経験年数・資格手当てで年齢は関係ありません。
つまり私立の病院に就職した場合、新卒の21歳のPTと新卒の40歳のPTで もらう給料は全く同じ金額になります。

仕事の質に関しては、民間でも公的機関でも基本的には同じです。
しかし病院の特徴で異なってきます。
大学病院であれば、公立でも私立でも難病の患者さんが多くなりますし、
救急病院であれば急性期(発症したて)の患者さんが多くなります。
老人の多い病院であれば、維持的なリハをする事が多くなります。
外科の病院であれば、骨折の患者さんが多いですが、内科や脳神経科の
病院であれば脳卒中の患者さんが多くなります。総合病院であれば
どちらの患者さんも同じように多くなります。



「PTの就職先として病院、老人ホ-ムとありますがその違いは?」

病院と老人ホ-ムでは仕事内容は大きく異なります。病院では症状の回復に
主眼がおかれますが、老人ホ-ムでは維持的な内容が主流になります。
PTの卒業後多くの人は病院に勤務することを希望します。




「PTとして就職してからの、その後の広がりは?(どのような分野に道がひらけ てくるのか?)」

就職は主に、病院です。今後は、訪問リハなど病院に通えない患者さんを対象に
患者さんの家でリハをしたりするようになると思います。
また、ケアマネージャーなどの資格を取得できると思います。ケアマネージャーと
して一番働ける人は、PTとして働いた経験のある人だと思います。




「素人の行うリハビリとPTの行うリハビリのは違いは何ですか?」

PTは患者さんの予後を予測してリハビリを行います。予後とは、患者さんの
病気やケガがどの程度良くなるかと言う事です。歩けないと判断したら、
歩行目的の歩行練習はしません。患者さんがかわいそうだし、歩きたいという
願望を持っているから、歩く練習をしようという考えはもちません。患者さんの
現実にあった目標を立てて、リハビリを行います。ここがプロと素人の
違いでしょうか?



「理学療法士と介護福祉士は似ているように感じるのですが?」

理学療法士(PT)と介護福祉士は似ているようで、質的には全く異なります。
PTは、身体の障害のある方に対し、リハビリという練習を通し、基本的動作能力の回復を図ります。
例えば、寝たきりの方に対し、練習を行い、起き上がれるようにしたり、歩けるようにします。
上肢が悪く食事が上手く取れない人に、自分で食べられるように練習したりします。

一方、介護福祉士は、高齢者や障害者の身の回りの手助けをします。
例えば、起き上がれない人に対して、起き上がりたい時に起き上がりの手助けをしたり、
食事が上手く取れない人に食事介助をして食べる手助けをします。

つまり、PTは、患者さんの今後の「生活の再建」を目指し練習をします。
また介護福祉士は、現時点で生活で困っていることに対し直接手助けをします。

高齢の方が対象でもこの基本姿勢は変わりません。ベッドからポータブルトイレに上手く移乗できない
高齢者に対し、PTは乗り移りの練習や立ち上がり練習、筋力増強練習をして上手く乗り移れるようにして、
この高齢者の方の「生活の質」を向上を計り、生活を再建していきます。
介護福祉士は、乗り移りに際して転倒しないように介助すると思います。
この違いが分かりますか?

また、基礎にしている学問も異なります。PTは「医学」を基礎にしており、
医学的な勉強(例えば、解剖学、整形外科学、内科学など)を勉強します。科学性も重要視されます。
介護福祉士は、「福祉」を基礎にしていると思います。


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