part3 1章 私の人生を変えた七つの経験 ■目標とビジョンを持って行動する−ヴェルディの教訓 成功者であり、高齢にもかかわらず新作のオペラを生み出したヴェルディの言 「いつも失敗してきた。だから、もう一度挑戦する必要があった。」 〜過去の行動を振り返れば、どんな成功にも修正すべき点はある。しかし、目標とビジョンを持ち続け、完全を求める必要がある。 ■神々が見ている−フェイディアスの教訓 完全とは何か? 誰も見ない胸像の背中を彫ったフェイディアスの言 「神々が見ている。」 〜人の視点ではなく、存在が確認できない神々の視点ですら完璧であると考えられる質を求める必要がある。 ■一つのことに集中する−記者時代の決心 筆者が必要と思われることを全て知ろうと決心したとき、 学ぶべき新しいテーマを決め、一つ一つ集中して勉強を行った。 ■定期的に検証と反省を行う−編集長の教訓 筆者が受けた社内教育から、 一定期間の行動を反省し、次の期間の計画(「集中すべきは何か。」「改善すべきことは何か。」「勉強すべきことは何か。」)を立てることを学んだ。 ■新しい仕事が要求するものを考える−シニアパートナーの教訓 転職後に筆者が、上司に前職と同じ行動をしたことに対してダメだしを受けたことからの教訓。 前職と同じ行動をしただけでは、全くの無駄であり、 新しい仕事を始めるにあたっては、 「新しい仕事で成果を上げるには何をしなければならないか。」 まず考える必要がある。 ■書きとめておく−イエズス会とカルヴァン派の教訓 イエズス会やカルヴァン派は、何か重要な決定をする際に、その期待する結果を書きとめて、一定期間後に結果と期待を比較していた。 その結果、 「何が行えるか。何が強みか。」 「何を学ぶべきか。修正点は何か。」 「何が欠けているか。何ができないか。」 をフィードバックできた。 継続的な学習において、この3つを知ることは必要であり、 この手法は、有益である。 ■何によって知られたいか−シュンペーターの教訓 経済学者シュンペーターが、若いころの欲求が煩悩の塊であったが、 晩年の欲求が、自己の行動によって人を変えることへと変化したことから、 「人は何によって人に知られた以下を自問しなければならない。」 「この問いに対する答えは年をとる(成長する)につれて変化しなければならない。」 「真に知られるということは、かかわった人を素晴らしい人に変えることである。」 の3つを学んだ。 ■成長と自己変革を続けるために 成功者は、これらの教訓で筆者が得たことと似たような思想・信念を学び、自己に生かしている。 成果をあげるにあたって必要とされるのは、以下の6つ。 1)ヴェルディの言にあるようにビジョンを持ち、努力を継続すること。 2)フェイディアスの言と同じような仕事観を持つことで、仕事において真摯さを重視し、完全を求めること。 3)日常に継続学習を行うこと。学習方法はそれぞれあるが、常に新しいことについて取り組む必要がある。 4)自己の仕事に対する評価も自己の仕事とすること。 5)イエズス会やカルヴァン派のように、期待について記録し、事実と比較することで、自己の強み・改善点・弱点を知ること。 6)新しい仕事に就くときには、以前の仕事と新たな仕事を分離し、新たな仕事で何が要求されるか思考すること。