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結節性硬化症
(プリングル病
) Q&A |
結節性硬化症(プリングル病)とは?
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結節性硬化症はプリングル病とも呼ばれます。皮膚と神経系に異常がみられ皮膚の症状があざの様に斑状に出る(母斑)ことから、神経皮膚症候群あるいは母斑症というグループに入れられています。古くは、頬の赤みを帯びた数ミリの盛り上がったいぼの様なもの(顔面血管線維腫)、てんかん、知的障害の3つの症状がそろうとこの病気と診断してきましたが、知的障害のないひと、てんかんのないひともあり、診断技術の進歩でその他のいろんな症状で診断されることことも多くなっています。 新生児期に不整脈をおこすことがあること、乳児期に難治性てんかんをおこすことがあること、重度な知的障害を合併する人があること、学童期から目立ってくる顔の線維腫がひどい人があること、10歳前後に脳腫瘍を合併することがあること、成人になって腎臓の良性腫瘍が大きくなり、出血や圧迫症状が出ることなどが病院を受診するきっかけになります。 |
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結節性硬化症はどの様な民族、人種にもみられます。 厚生省特定疾患調査研究班「神経皮膚症候群」研究班の調査では、ある地域で診断された患者さんの頻度は少なくとも地域人口1万人に1人で、日本の大きい病院で診断される患者さんを調査した結果もあわせると、日本人全体で少なくとも1万2千人〜1万5千人はいると考えられています。少なくとも人口1万人に1人という頻度は、アメリカ人での調査でもほぼ同じになっています。 ある地域での調査の場合も、全国の大きな病院を対象とした調査でも、小児期に診断される患者さんが一番多く、小児科で診断される頻度が最も高くなっています。ついで皮膚科、精神科、神経内科、泌尿器科などで診断される患者さんが多くなっています。小児科で診断される場合の多くは、てんかんや知的発達の遅れた子どもの中に頻度が高く、重症心身障害児施設や知的障害児の施設に入所・通園する子どもの中にも比較的多くみられます。 |
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結節性硬化症は遺伝子の異常でおこり、遺伝する病気で、優性遺伝形式を示します。優性遺伝形式とは、ご両親のいずれかに結節性硬化症の症状があると、生まれてくる子どもが結節性硬化症になる危険率は男の子であろうと女の子であろうと2分の1(50%)になります。しかし、実際には、50-60%以上の患者さんではご両親をいろいろ検査しても結節性硬化症にみられる症状が全く見つかりません。この場合は、ご両親から遺伝したのではなく、ご両親の精子または卵子の遺伝子に異常がおこり、子どもさんが発病したと考えられます。こういう遺伝性が明らかではないものを孤発例と言います。ご両親に全く異常がない場合は、原因遺伝子に異常をおこした精子(または卵子)はごく一部と考えられますので、次に生まれる子どもさんが同じように結節性硬化症になる確率は極めて低くなります。しかし、ご両親が正常な結節性硬化症の患者さんでも、患者さんが子どもをつくる場合、生まれてくる子どもは2分の1(50%)の危険率で同じ病気になります。
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結節性硬化症をおこす原因遺伝子は2つあります。遺伝子は染色体の上にあり、お父さんからきた染色体とお母さんからきた染色体が対になり、人間では大きさの違う23対の染色体からなっています。結節性硬化症をおこす遺伝子は染色体9番と16番の上にあることがわかり、1993年に染色体16番の原因遺伝子(TSC2遺伝子)が発見され、1997年に染色体9番の原因遺伝子が発見されました。患者さんではこのどちらかの遺伝子に異常があると考えられます。お母さんからきた遺伝子とお父さんからきた遺伝子の2つのうちどちらかに異常があり、この遺伝子がつくり出すもの(蛋白質)の量が半分に減ることが、原因と考えられます。TSC1遺伝子とTSC2遺伝子がつくり出すもの(蛋白質)はそれぞれハマルチン、ツベリンと名前が付けられましたが、人間の体の中でなにをしているのか、また、これらの蛋白質が減ることでなぜこの様な病気になるのかはまだよくわかっていません。
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この病気ではいろんなところにいろんな症状がおきます。年齢によって問題になる症状が異なります。また、ほとんどの患者さんにみられる症状と一部のひとにしか出ない症状があります。 (1) ほとんどのひとにみられる症状 脳では、CTやMRIで、普通の脳の固さとは違う部分がほとんどのひとに見つかります。大脳皮質や脳室と言われる部分にでき、結節と呼ばれ、この変化が、結節性硬化症の病名の由来になっています。脳の一部の細胞が、正しく発生しなかったためにおこり、この部分がてんかんをおこす原因になります。 生まれた直後から、ほとんどのひとに皮膚に白いあざ(白斑)があります。あかちゃんの時は色が白く、目立ちませんが、日焼けをするとこの部分が日焼けせず、目立つようになります。木の葉状の形をしているのが1つの特徴ですが、いろんな形になることもあります。また髪の毛の一部が褐色になる場合もあります。 小学校に上がる頃から、頬や下あごに数ミリの盛り上がったもの(血管線維腫)がほとんどのひとに出きてきます。赤みをおび、一見吹き出物の様ですが、少しづつ数が増えます。日光にあたると赤みがまします。赤みがあまり目立たない、もう少し大きく扁平なものや、少し黒みを帯びた5mmくらいの球形のものができることもあります。
また、10歳前後に、脳に腫瘍ができることがあります。比較的ゆっくり大きくなり、ある大きさ以上にならない時もあります。 脳の中の水の流れを悪くしたり、腫瘍による圧迫症状が出ますと、手術が必要になります。 目の奥の網膜に、普通の網膜の色とは違う結節状の小さい腫瘍ができます。眼科で精密検査を受けるとかなりのひとにみられます。この腫瘍がごく一部のひと(3-5%)で大きくなり、失明する場合もあります。 腎臓では、血管や脂肪成分の多い腫瘍(腎平滑筋脂肪腫)が、かなりのひとで見つかります。おもに成人してからゆっくり大きくなる場合があり、これが出血をおこす場合があります。 |
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日常的にはてんかんの治療が大切です。主治医の先生の指示に従って、お薬を毎日きちんと飲むことが一番大切です.てんかんのお薬は何種類もあり、主治医の先生はそれぞれの方のてんかんによく効く薬を探すことを考えています。時には1つの薬で、完全に止まってしまうこともありますし、何種類かの薬を数カ月かけて試みることもあります。数年もかけて、いろいろ薬を試みても、てんかんが極めて直りにくく、脳の中の結節がてんかん発作の原因と確認された場合には、この部分を脳神経外科で切除することもあります。 顔の赤いボツボツ(血管線維腫)は、あまり気になる場合は、皮膚科で治療を受けることができます。凍結凝固療法、ビタミンD3内服療法などが有効な治療として知られています。 |
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この病気の約60%の方が知的障害をおこします。小児期に知的障害を軽くすることが一生にわたる重要な課題です。てんかんの発病が早いほど、またてんかんのコントロールが長く出来ない人の知的障害が重症化する可能性があります。専門医の先生の指示に従うことが大切です。 命にかかわる症状は、小児期では新生児期の心臓横紋筋腫による心不全、知的障害やてんかんが関係する事故死、脳腫瘍などがあげられます。しかし、これらの症状で命が奪われるひとはわずかで、多くの方は成人まで生命にかかわるような問題は普通ありません。成人期では、腎臓の血管平滑筋脂肪腫の出血が命にかかわることがあります。 現在、74歳で普通に生活している方もいらっしゃいます。 |

■Sturge-Weber症候群とは?
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病因 |
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Sturge-Weber症候群は神経皮膚症候群の代表的疾患で、顔面と脳の血管腫が主病変で、この原因はいまだ不明です
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病態と症状 |
1脳神経 |
血管種のために頭のなかでうっ血して血の流れが悪くなり、血管種のある場所付近の脳が萎縮する、つまり発達が悪くなってしまったりカルシウムがたまって石灰化するのです。これは頭のCTで確認できます。白くうつるところが石灰化した部分です。この結果精神遅滞、てんかん、運動麻痺を起こします。 |
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2 皮膚 |
顔に血管種という赤いあざができます。これも血の流れが悪くなってうっ血した結果できたものです。ひどい場合は口や舌にもできます。 |
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3)眼 |
眼のなかの脈絡膜という組織があってこれが生まれつき異常があって眼圧があがって緑内障になります。 |
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治療 |
脳神経 |
脳神経に対しては脳内の血管種を含む部分を手術で切除することが望ましいとされています。また、その他の方法は脳内の循環改善させる薬、血栓予防薬、脳内のむくみを取る薬、けいれん止めの薬を使います。 |
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皮膚 |
皮膚はあざの部分に皮膚を移植して目立たなくしたり、レーザー治療できれいにします。これは形成外科 |
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眼 |
眼に関しては目薬や手術で眼圧を下げます。 |
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合併症 |
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合併症にくも膜下出血があります。大人で有名ですが頭痛、嘔吐意識障害があってこれといった予防法はありませんし、いったん起こったら治療の方法がありません |
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Sturge Weber 症候群の12例
けいれんの初発年齢は生後6ヶ月未満、多くは3才までに出現する。平均は生後8ヶ月。 最近の治療:アスピリンによる抗血小板療法、カルシウム拮抗薬療法 脳外科的治療:病側大脳の切除、部分切除を12例中7例に行い、1例以外は神経学的に改善したという。 |
母斑、母斑症
あざに関するサイトです。いろいろなあざについての情報や治療法について簡単に述べてあります。
http://www.nsknet.or.jp/katoh/nevus_phacomatosis.html