| 中国の古典「荘子」から。 南海の帝:*(シュク)と北海の帝:忽(コツ)がいつもお世話になっている中央の帝:渾沌(=混沌)にお礼をしようということになりました。 人間には目耳口鼻と合わせて七つの穴がありますが、渾沌にはそれが無いから、二人で開けてあげようと、毎日一つずつ穴を開けていきました。 しかし、七日目に渾沌は死んでしまいました。 これは、*と忽は束の間の意味で、人知の卑小さ、小賢しさを表し、渾沌は道を表しています。つまり、人間の賢しらさを戒めた話なわけです。 この渾沌の英語が(元はギリシャ語)カオス(chaos:ケイオス)です。 そして、最近、時々耳にするのが「カオス」理論。運動法則が決定論的であっても、初期データには必ず誤差があって、そのわずかな誤差が運動の中で増幅され、結果として、時間変化の予測が実際上不可能になると言うものです。 この発見は物理学の予測能力の限界を示すものとして衝撃的なものでした。 「北京で蝶がはばたくと、アメリカで嵐が起こる」なんて例が挙げられ、話題になりました。 何だか、人間の小賢しさをあざ笑っているような理論だと思いませんか? *:表示できない! 脩という字の月が昔の黒になった字です。 |