| 九九の歴史です。 ★「九九」の歴史は古く、中国の春秋時代(紀元前七七〇年から紀元前四〇三年)にまで遡ります。春秋五覇の一番目、斉の桓公(B.C.685-643) が人材を求めた時に、「九九」を暗記しているという特技で採用された者がいたという記事が残っています。 当時「九九」という言い方は、「九九、八十一」から始まる形式だったことに由来します。 現在のように一一から始まるようになるのは、5世紀頃の事で、『孫子算経』(著者不詳、 400年ごろ成立)前後からといわれます。 ★日本では平安朝の天禄元年(西暦 970年)に書かれた「口遊(くちずさみ)」に載っています。「 口遊」は貴族の子弟の教科書です。(数学書ではありません)ここでも九九から始まっています。 ★日本には言葉遊びがあり、数字を九九で表現することが昔から行われています。戯訓と言います。 万葉集には、九九を洒落て表現している歌がいくつかあります。 たとえば、「十六」と書いて「しし」、「八十一」と書いて「くく」、「ニニ」と書いて「し」と読ませるのです。 例えば、「八十一隣(くくり)の宮に日向(ひむかひ)に行き闕くる靡(な)く」というように。 他に重二で「し」、三五で「もち」などの例があります。 数字ではないのですが、「山上復有山=出」。これは万葉集にもありますが、元は中国六世紀ごろの「玉台新詠」の中に出て来るそうです。 ★昔は、十五日、つまり満月を三五の月と表現しました。 また、ニ六時中という言葉があります。昔は1時(とき)が2時間でしたから2×6=12 が一日だったわけです。現在は四六時中といいますね。一日が 24時間だからです。 江戸時代には、ニ八そばというのがありました。諸説あるんですが 16 文だったことに由来すると言うのが有力です。 ★二進も三進も(にっちもさっちも) どうにもやりくりができないさま、窮地に追い込まれたりして身動きできないさまなどをいいますね。 このニ進、三進はソロバンで使う、割算の九九です。割り算の九九なんて聞いたことないでしょう。 でも、私はソロバンでの割り算は割り算の九九で習いました。私の習った塾だけのようでしたが・・・。^^; 割り算の九九では、ニ進の一十(にっちんのいんじゅう)といいます。(2009.06.11訂正) ついでに、割り算の九九を少し。 ニ一,天作の五、ニ進の一十 三一,三十の一、三ニ,六十のニ、三進の一十 |
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