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ブレンダン・フレーザーの代表作は「ハムナプトラ・失われた砂漠の都 (1999)」、「ハムナプトラ2/黄金のピラミッド (2001)」だ。これらの作品ではテンポよいアクションが展開され、スカッとする爽快さが楽しめる。おそらく、この作品で初めて彼を知った人は、新しいアクションスターが生まれたのではないかと思われただろう。しかし、彼の真骨頂はコメディにある。ぜひ、それを「タイムトラベラー・きのうから来た恋人 (1999)」と「悪いことしましョ! (2000)」で確認していただきたい。彼の容姿は、向こうではどう評価されているのかわからないが、図体のでかいモアイのようで決してハンサムとは言い難い。これら2つのコメディ映画でも、それを生かして(?)少しなさけない間の抜けた役を演じている。たとえば、「タイムトラベラー・きのうから来た恋人」では、無垢な青年からの成長が描かれているのだが、登場シーンの右も左も知らない純粋な主人公と途中のダンスシーンの成長した主人公のギャップはみごととしかいいようがない。そのダンスもまた「パルプ・フィクション (1994)」のそれに匹敵するくらいにカッコイイ。このような表現の難しい‘純粋さ’といった雰囲気や脚本の中では淡々と描かれているだろう笑いの場面を絶妙のリアクション‘顔芸’で演じて見せてくれるところが彼の演技の力量を示していると思う。ただ、ブレンダン・フレーザーやこれらの作品が日本ではほとんどブレイクしなかったということが不思議でならない。決して出演者が悪いわけでも脚本が悪いわけでもない。思うに、邦題とポスターで損をしているのではないだろうか。たとえば、「悪いことしましョ!」のポスターやパッケージは、少しエリザベス・ハーリーの胸が強調されすぎていて女性にはうけないだろう。「メリーに首ったけ (1998)」のように、内容は女性うけしなかったかもしれないが、ポスターではかなり得をした映画もあるわけだから、もう少し宣伝の仕方を考えて欲しかった。最後に、女性うけで思い出したのだが、ブレンダンの肉体美を見たい方には、「ジャングル・ジョージ (1997)」をオススメする。この映画、ディズニーから出しているにもかかわらず、コメディが子供向けでないことがなんともおもしろい。
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