フォーフレッシュメン「A TODAY KIND OF THING」
雑誌「レコードコレクターズ」の「大鷹俊一のレコードコレクター紳士録」。毎回ひとりのレコード蒐集家を紹介するこのコーナー。
2001年4月号は、黒沢健一さんでした。
このコーナー、ふつうはその人の自宅のレコード棚の写真などが載るのですが、健一さんの場合はレコードと事務所のようなところでのインタビューの写真のみ。
一部のL⇔Rファンからは非難ごうごうでした。
でもいいじゃない。黒沢健一さんの持っているレコードの写真が見れたんだから。
健一さんはフォーフレッシュメンのレコードを集めている話はそれまでにも聞いたことがありますが、
今回は写真に、6枚の健一さんの持っているフォーフレッシュメンのレコードが写っています。
今日紹介するレコードはそのなかのひとつ。
このアルバムはカバー集です。ビートルズ、アソシエイション、サイモン&ガーファンクル、などの曲をやっています。
これ、いいですよ。
いわゆるソフトロックよりの感じで、だけどハーモニーはフォーフレッシュメンのもので。ヴォーグスあたりが好きな人にもいいんじゃないかと思います。
余談ですが、ぼくの地元に、「オージーフォー」っていう「フォーフレッシュメンのコピーバンド」がいるんですが、
その人たちが前に「ミッシェル」をやってたときがあって、なんでだろう?と思っていたのですが、
謎がとけました。このアルバムで本家フォーフレッシュメンがカバーしていたのですね。
CDでは売ってないと思うので中古レコードで見つけてください。ジャズのボーカルのコーナーあたりです。
エルヴィスプレスリー「ザ・キング・オブ・ロックンロール〜コンプリート・50s・マスターズ」
「CDでーた」でL⇔Rが洋楽名盤をたくさん紹介したときのひとつ。
木下さんのコメントは・・・
「やせてるエルヴィス、カッコよかったころのエルヴィス、ディナーショーっぽくないエルヴィスです。それからこのCDはとてもアナログ盤に近い音で、エルヴィスの本質が伝わってくるような気がします。」
CD5枚ぐみのボックスセット。
全部1950年代の録音。これはもう本格的に50年代のエルヴィスを聴きたい人向けだと思います。
正直、初心者にはつらいかな、と思います。でもきっと、解説などを読みながら全部聴きおわる頃にはエルヴィスのファンになっていることでしょう。
なんだこのカッコよさは!伝わってくるものがあります。ロックンロールのカッコ良さ、心にくるバラードの歌声。エルヴィスが急激に成長していくさま、ロックンロールができていくさまが体感できます。
例えば、今エルヴィスの「ハウンドドッグ」を聴いても、激しさみたいなのは伝わりずらいと思うんですが、このボックスセットで、歴史をたどる形で聴いてみると、
エルヴィスが出てきた時代のエルヴィスのカッコよさ、激しさがわかる、そんな感じです。
「これまでのアルバムも好きなのがたくさんあって、どれを選ぶか悩みました。で、これは一時期、死んでしまったデヴィットボウイがやっと帰ってきた作品というところを重視しました。」(木下裕晴)
かっこいいです。聴いたことないサウンドでインスピレーションに満ちている感じです。
なんかリズムとか気持ちいいんですよね。
一曲目聴いてすぐに「おっ!」と思いました。
でも、このアルバム、2回ぐらいしか聴いてません。
家でスピーカーの前に座って聴くのには向いてない音楽という気がしますね。車に乗りながらとか電車に乗りながら聴くといいのではないでしょうか。
木下さんの選んだ名盤ということで、やっぱりベースかっこいいです。アルバムでいうと「ダウト」あたりです。
ダイアナロス&ザ・スプリームス「アンソロジー」
モータウン。
モータウンっていうのはレコード会社。モータウンならではのサウンドと曲で、次々と黒人アーチストをポップチャートでヒットさせていった会社です。
なかでもぼくはスプリームスがモータウンの中では一番好きです。ポップないい曲たくさんあります。
5曲連続ナンバーワンヒットとか、またすぐ後に4曲連続ナンバーワンとか、とにかくもうすごいんだから。
L⇔Rファンで「モータウンが大好き」と公言してる人って知らないですが、もっとみんな聴きましょうよ。
L⇔Rファンなら絶対気に入ると思います。
L⇔Rがラジオでかけていた「I'm Livin' In Shame」はちょっと印象がうすい曲なので、意外な感じがします。
「恋はあせらず」は、フィルコリンズもカバーしていて、L⇔Rが参考にしたのはそっちの方なんじゃないかという噂もあります。
このアルバムは2枚組みのベストで1970年代の曲もたくさん収められていますが、1960年代がなんと言っても素晴らしいので、よく聴くのは半分ぐらいですね。
エルヴィスプレスリー「“フロムナッシュビルトゥメンフィス”ジエッセンシャル60’sマスターズ」
CD5枚組みのボックスセット。
L⇔Rがこのボックスセットを聴いたかどうかは不明。
このラジオでかけてた曲なら、このボックスセットじゃなくても聴けます。ベスト盤など。
でも、このボックスセットはいいですよ。日本盤がいいです。大滝詠一さんの解説がたっぷり読めます。
これはいいです。
ビートルズ、特にポールマッカートニーを彷彿させる歌とサウンド。
しかし、この人のすごいところは曲がいいだけじゃない。
全部の楽器をひとりで演奏してるんです。
ぼくがこの人を知ったのは、高校のときかな?ビートルズが好きな友達が、聴いてみ、って言って持ってきた。
すごく良くて、びっくりしたね。
このCDはベストアルバムといいつつ、ファーストアルバムの曲が全曲入ってて。
ファーストアルバムの曲がやっぱりいいです。
その頃、もうLーRが好きだったけど、ラジオでかけてたとは知らなかったな。
「最初の音が流れた瞬間に部屋のムードが変わりますね。独特のヘビーな音空間があります」(秀樹)
1967年のセカンドアルバム。
暗いです。
重いです。
はじめて聴いたとき、おっ、すげえなぁ、って思いましたが、
それからほとんど聴いてません。
ギターとかちょっと秀樹さんっぽい感じもあるかな?
このアルバムを好きだという感じは秀樹さんのソロアルバムにもなんとなくではありますが、表れているような気がします。
ジャケットのピエロはLーR「DAY BY DAY」のプロモーションビデオに影響を与えてるかも?
麻薬をやりながら聴くとハマるかも。
エルトンジョン「GOODBYE YELLOW BRICK ROAD(黄昏のレンガ路)」
聴かなくてもいいかなーって曲も入ってますが、いい曲たくさん入ってます。
1973年発売のアルバム。
洋楽を聞かない人でも絶対耳にしたことある曲とか。
例えば、ドラマで使われた「GOODBYE YELLOW BRICK ROAD」。NHKの番組(土曜の夜中にやってたルー大柴が司会の番組)の「土曜の夜は僕の生きがい」。
ぼくん中で、ソロ活動を開始した後の健一さんはエルトンジョン。秀樹さんはシドバレット。
DION「KING OF THE NEW YORK STREETS」
3枚ぐみ。輸入盤のみで日本盤は出ていません。値段はお店によって違いますが、5千円ぐらい。
ディオンは、1950年代から現在まで活躍しているミュージシャン。
はじめはドゥーワップみたいな感じのコーラスのバンドで、ヒットを連発します。
そして、フォークロックへと自然にスタイルを変えていき、それからルーツを感じさせる現代の音楽になり、そしてまた昔の自分の音楽をよみがえらせていく感じへ、
そんな彼の軌跡が一気にわかってしまいます。
いい曲けっこう入ってんですが、飛ばしちゃう曲も多いので、全体的なぼくの評価はまあまあってことで。
洋楽をあんまり聴いてない人にいきなり3枚ぐみだしおすすめできませんが、
これからいろいろ洋楽を聴いていって、ディオンっていう名前に再びぶつかったとき、これを買いましょう。
エヴァリーブラザーズ 「ALL-TIME ORIGINAL HITS」
「兄弟でやってるコーラス・グループのいいところがよく出ています。」(秀樹)
ほんとは「ザ・ベスト・オブ・エヴァリーブラザーズ」っていうアルバムを紹介してたみたいなんですが、
ベスト盤はたくさんでていてよくわからない。
ぼくはオールディーズのトップテンヒットを集めているので、曲数が少ないのにヒット曲が網羅されているということ、ライノという信頼できるメーカーのものであることからこのベスト盤を選んでみました。
兄弟です。L⇔Rも兄弟なので、共通するものがあるのではないでしょうか。
打ち上げかなにかのとき、カラオケで黒沢兄弟でエヴァリーブラザーズを歌った、という話をラジオかなにかで聞いたことがあります。
ぼくがエヴァリーブラザーズをはじめて聞いたのは高校生のとき。
2枚ぐみのアルバムを図書館で借りて聞いてたのですが、なんか地味でつまんなかった印象がありました。
今は好きです。
山下達郎さんや竹内まりやさんもよく歌ってます。
オールディーズです。
やっぱりなんといっても大ヒット曲「NAVY BLUE」が名曲!なんど聴いてもいいです。
他の曲で何度も聴きたいと思うのは「Kiss Me,Sailor」ですね。
アルバム全体としては、やっぱり途中で飽きちゃうかな。
レコードで買えばひっくり返せるから飽きないかも。
ぼくが買ったのは2001年に出たボーナストラック付のCDです。日本盤です。日本盤は解説がついていますが歌詞はないので輸入盤と値段をくらべて考えてみてください。
「Soldier Boy」はスゴいカバーです。「ンーガッ!」とか言っててすごいです。この人たまにこういう声だすのでおもしろいです。
ボブクリューという有名なプロデューサーの作品なのですが、フィルスペクターよりももっと楽しくて気楽に聴ける感じ。
遊びがあるっていうか。仕事入ってるっていうか。フィルスペクターだとちょっと狂気入ってたりするからです。
デイヴ・クラーク・ファイブ「グラッド・オール・オーバー・アゲイン」
フリートウッド・マック「ピーター・グリーンズ・フリートウッド・マック」
エルヴィス・コステロ「パンチ・ザ・クロック」
エルヴィスコステロ「スパイク」
エルヴィス・コステロ「マイ・エイム・イズ・トゥルー」
エルヴィス・コステロwithバート・バカラック「ペインテッド・フロム・メモリー」
ダニエル・ラノワ「フォー・ザ・ビューティー・オブ・ウィノナ」
イーグルス「オン・ザ・ボーダー」
イーグルスというとホテルカリフォルニアのイメージがあると思いますが、これはもっとさわやかで元気な感じ。
「ホテルカリフォルニア」が夜だとすると昼。すると朝は「テイクイットイージー」。
秀樹さんはレコードで持ってるけどCDでまた買ったそうです。「車に乗りながら聴くとまたいい感じなんですよー。」てなことを言ってました。3年前。
ビーチボーイズのブライアンウィルソンが影響をうけたジャズコーラスグループ。
やっぱコーラスが最高だわ。
ジャズっていってもこれは一曲2分とか3分とかになっているので、特にジャズだとか意識しないで聴けます。
自分ってこういうのも好きだったんだーとうれしくなるかもしれません。
L⇔Rのメンバーのなかでは特に秀樹さんが好きなのかな。たぶん。
デイヴ・エドモンズ「THE BEST OF DAVE EDMUNDS」
イエーイ!ニックロウやエルヴィスコステロが好きな人は絶対気に入るヨ、これ。声がちょっと変なんだけどネ。
24時間眠らない街TOKYOには“クラブ”っていう場所があって夜な夜な若者が集まり、DJ(おしゃべりはしない)のかけるイカした曲に合わせて踊るんだ(踊るって言うよりもノるってカンジかな?)。
で、みんな自分の好きな音楽をかけてくれるイベントに行く。
結局何が言いたいかっていうと、このレコードを聴くと踊り出したくなる、ということなんダヨネ。ココロが踊り出す。
今日も自分の部屋でイベント開いてます。お客は自分。
デヴィット・ボウイ「ジギースターダスト」
フリートウッドマック「ミラージュ」
エレクトリック・ライト・オーケストラ「オーロラの救世主」
ザ・ドアーズ「ザ・ドアーズ」
イーグルス「ならず者」
健一さんが気持ちのよい曲というテーマで選曲。
「比較的ポップな曲でシンセサイザーを使って。僕も非常に好きな曲で、え〜、変に気持ちいいナ
ンバーです(笑)。」
1973年発売。
ブライアンイーノ、ロキシーミュージック脱退後初のソロアルバム。
これはすごい!
狂ってる!やばいよ。
でもポップで。ロイウッドを聞くような感じで聴ける曲があったり。好き。
レコードのせいなのかわかんないだけど、なんかモコモコした音の感じで、もうちょっとクリアだと聴きやすいと思う。
CDでも聴いてみたいな。
解説を読むと、1948年生まれ、父親は郵便配達人って書いてあってうれしかった。
ぼくの子供もミュージシャンになったらいいな。
デイヴ・クラーク・ファイヴ「アーリィ・イヤーズ」
かっこいい!すごいど迫力!
LーRファンで洋楽マニアの人にファンが多いバンドです。3人ぐらい知ってます。
CDになってないこともあって、みんなアナログ盤を探し集めてたんですが、
やっとぼくらも手軽に聴けるようになりました。
このCDは、ファーストアルバムとセカンドアルバムとボーナストラックが収められています。
オリジナル発売は1964年。
「パンクロックが出てきた頃、いとこが最近イギリスではやってんだって聴かせてくれたのがダムドの「嵐のロックンロール」という最悪のタイトルのシングル。でも聴いたらすげえカッコよかった」(黒沢健一)
1977年発売。パンク。
このスピード感!!
プロデュースはニックロウ。
あんまりニックロウ色を出すようなプロデュースはしてなさそうですが、どこかロックパイルとかのロックンロールに通じるようなところもあり。
セックスピストルズを聞いたときよりずっと衝撃がありました。
ピストルズはちょっと古い感じがするんだけど、ダムドは今も通用する感じ。
かっこよかった。
「顔がかっこいい(笑)。このベスト盤は「サンシャインスーパーマン」とかのグニャグニャしてるへんなメロディーを聴いてるとなんとなく気持ちよくなってくるんです。かわいく、軽く聴ける感じかな」と嶺川貴子さん。
ぼくは高校の頃よく聴いたけど、かわいい、なんて思ってなくて。結構真剣に聴いてた気がします。
かわいいなんてさすがミネカワさん。
たしかに本当グニヤグニャしてる感じです。全部。
サイケで、ポップで、フォークな感じ。
あんまり興味がない人が聴いたら全部同じ曲に聞こえちゃうかもしれないけど、いいアルバム。
秀樹さんが好きそうな感じがするんだけどなー。
「壊れた人間のつくったポップソングとしては最高峰だと思う。骨組しか決めず、感性だけで適当に歌っていくインプロビゼーションのポップソングはこういうもんなんじゃないかな。」(黒沢健一)
このアルバム、どう紹介しようかな、と思って。
LーRファンみんなが気に入るレコードではないと思うんですよ。
健一さん、ポップソング、ポップソングって言ってるけど、ポップじゃないっすよ!
A面はまあポップっちゃあポップで、ニューウェーブっぽかったりもするんだけど.B面はなんか民族音楽っぽかったりしてます。
A面は、こういうかっこよさもあるんだって感じ。
1977年のアルバムなんだけど、なんか新しいもんを聴いた!って気分にさせてくれる。
木下さんが一番直接的な影響をうけてるんじゃないかなと思います。
ELO(エレクトリック・ライト・オーケストラ)「ディスカバリー」
なんで高校の頃好きじゃなかったんだろうなー、っていう。
はじめに「エルドラド」っていうアルバムを聴いちゃったんですよね。今そのアルバムを聴いたらすげーいいって思うんだけど。
その頃はなんかクラシックみたいだし、大げさな感じだなぁとか思って。
このアルバムとかはじめに聴いてたら大好きになってたと思うんだよね。
黒沢健一「Wondering」、ビートルズのアンソロジーが出た頃のシングル、パフィーの「アジアの純真」、ユニコーンの「ヒゲとボイン」、
この辺が好きな人は絶対気に入ります。
中古レコードは安いし、でも、ぼくは最近CDでも聴いてみたいな、と思いはじめています。
ELO特集の番組のDJを黒沢健一さんが務めたときの一曲め。
ELO、イー・エル・オー。エレクトリック・ライト・オーケストラの略です。
もう、このバンドはLーRファン必聴!
どのアルバムも良くて、すごいです。ジャケットのショボさにだまされてはいけません。たぶんコってるんだと思うんだけど、ショボく見えちゃうんだよなぁ。
中古レコード屋さんですごく安く売っています。たまに高めのところもあるので注意です。
でも高くても後悔しないはず。
特に黒沢健一のソロ「Wondering」が好きな人!聴いてね。
LーRファンが見逃せないバンドのひとつ!
「WALK LIKE A MAN」のイントロはLーR「LAZY GIRL」のイントロと同じというのは有名な話。
ぼくは前にそれを確かめたくて、このバンドのベスト盤を買いました。
他の曲も良くて好きで聴いてたのですが、ある日友達から、もっといい曲を聴かされました。
僕の持ってるベスト盤には入ってなかったんです。失敗した!
オリジナルアルバムもちゃんとCD化されてないみたいだし、いいベスト盤ないかなーと思って幾年月。
すみやのフリーペーパーの中で秀樹さんが「ライノのベスト盤が出たときはうれしくて」とちらっと言っているのを発見。
そして見つけて買ったのが「ANTHOLOGY」というわけです。もちろんライノという会社から出てるやつ。
年代順にヒット曲が全部入ってて最高!
たぶん輸入盤しかないと思うんだけど、まず、これからフォーシーズンズを聴く人はこのアルバムを買ってください。いいヨ。
この文章を書いた後に、このCDの発売と同じ1988年にライノから3枚組のベスト盤「25TH ANNIVERSARY COLLECTION」も出てることを知りました
秀樹さんが言ってたのはこの3枚組の方かも。ご注意を!